退路は断ちたい。これ一本で終わる気はないんだ。この先 何本も撮る。そのためには生活は不安定になる。僕は定職につかない。フリーターになる。家族は 邪魔になる。
裏切り者!許せない! いつまで夢みてる!?目ぇ覚ませ!私たちは年取ったんだよ!もう若くないんだよ!親なんだよ!アホ…バカ!
どういう…事や?また映画かいな。女の方がまだよかったかもなあ。熱は冷めるし向こうから見捨てられるかもしれん。夢はな~んにもしてこんもんなあ。来る者は拒まず 去る者は追わず。夢はな~んにも責任取ってくれん。罪が深いわ。麻薬と一緒や!
う~ん、8月に入った早々に朝からザワザワ。人生とは一体誰のものなんじゃ?何のために生きるのじゃ?と問われているようで、涼次、鈴愛、そして光江おばちゃんの印象に残ったセリフです。
それにしてもカンちゃんと光江おばちゃん、似ている。
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半分、青い。セリフ(105話8月1日)
●鈴愛涼次の家
鈴愛:え…?えっ?今 何て?
涼次:別れて…ほしい。
鈴愛:女の人?
涼次:え?
鈴愛:最近 帰り遅かったから。
涼次:いや…違うよ。ホン書いてたんだ。映画のホン。シナリオ。
鈴愛:意味分かんないけど。
涼次:俺のホンが認められて映画になる。
鈴愛:ますます分かんない。
涼次:監督デビューするんだ。
鈴愛:昨日見た夢の話?早く目 覚ましなよ。今日 23日だよ。花野の誕生日。
●藤村家リビング
花野:これ パパとママに見せてくる!
麦:カンちゃん。
光江:あかんわ。これ拭いてから 拭いてから。
●鈴愛涼次の家
鈴愛:まだ ホン書いてたのは知ってたよ。掃除の時 見つけた事あったから。花野のために諦めたんじゃなかったの? 私たち家族のために安定した生活 選んでくれたんじゃなかったの?
涼次:そのつもりだった。でも佐野弓子先生に俺のホンじゃなきゃ駄目だって言われて…。ああ 俺 需要あるんだって。認められてるんだって思って。ああ 俺 才能あるかもって。
鈴愛:涼ちゃんって本当バカ。人がよくて だまされやすくて調子に乗りやすくて。涼ちゃんに才能なんてないよ。
涼次:何でそんな事言うの。何でそんな事…。出会った頃は応援してくれたじゃない。
鈴愛:もう結婚したじゃん!生活あるじゃん!花野いるじゃん!涼ちゃんいくつだよ。寝言言ってないで…。ほら みんな 母屋で待ってるから行くよ。
涼次:夢の話じゃないんだ。本当の話なんだ。佐野弓子先生の「恋花火」って小説があるんだ。孤独な中年が昔の同級生に出会うんだ。憧れてた女性。でも結局 何もなくて最後に一つだけ残ってた線香花火を もう秋になってから して終わるんだ。本当に本当にいい話で。昔はクラスで一番で学級委員だった中年男が仕事一筋で生きてきて 家庭さえ持つ暇がなかったのに 今はリストラされて…。
鈴愛:涼ちゃん ストーリー説明下手。
涼次:とにかく 俺 この原作 佐野弓子さんからもらって 最初読みだしたら もう止まらなくて どんどん どんどんどんどんシーンが立ち上がってくるんだ。その2人の息遣いとか声の音とか 花火する時の風の吹いてくる感じとか。俺 この世界を この小説の世界を立体にできるって思った。生きたものにできるって。触れるほど リアルなものにできるって。空いた時間に大納言で 趣味だって自分に言い聞かせてシナリオを書き続けた。書いて直して 書いて直して そしたら4年たってた。そいで 書き上げたシナリオ持って弓子さんのとこに行ったら いいじゃない この線香花火に100円ライターで火つけるとか 考えつかなかったとか 褒められて…。弓子さん 俺のホンじゃなきゃ嫌だって これまで映画化しなかったんだ。
鈴愛:弓子さんとか気持ち悪い。
涼次:何で? 俺 時間かかるからさ。でも夢中になった。全てのシーンが愛しくて一個ずつ一個ずつ大事に大事に慈しみながら書いて直して。書き上げた時には どうしても自分で撮りたいって思ったんだ。今度は祥平さんに取られたくない。
鈴愛:その話 まだ続いていたんだ。知らなかった。私が花野のおしめ替えるのと 一日7回も8回もミルクあげるので いっぱいいっぱいで 耳うるさいのに夜泣きされて 近所だっこして回ってる時に 涼ちゃんは この世のどこにもいない 生きてもいない架空の 架空のそのリストラされた 今はパッとしない主人公と昔の同級生に夢中だったのか!? それは裏切りじゃないのか?何で言わなかった!?
涼次:言えなかった。鈴愛ちゃんは漫画を諦めた。僕は映画を諦めた。そして家庭を持った。夢を引き返してはいけない と思った。
鈴愛:だったら… だったら 夢 諦めてよ。
涼次:でも映画の世界が僕を呼ぶんだ。僕の完成した原稿を見て 弓子さんは気に入ってくれて 俺が撮りたいって言ったら 是非にって話になったんだよ!俺 やっとデビューできるんだ!映画監督デビュー!
鈴愛:待って。話 どこまで進んでるの?
涼次:年明けには準備に入る。大納言も辞める。
鈴愛:そんな勝手な…。結婚したまま撮る訳にはいかないの?
涼次:退路は断ちたい。これ一本で終わる気はないんだ。この先 何本も撮る。そのためには生活は不安定になる。僕は定職につかない。フリーターになる。家族は 邪魔になる。
鈴愛:死んでくれ…。
涼次:え?
鈴愛:死んでくれ 涼ちゃん。そしたら許してあげるよ。別れてあげるよ。
涼次:鈴愛ちゃん 僕は今度の映画に賭けてるんだ。もし本当に納得のいくものが撮れれば…。
回想鈴愛:漫画を描くって物語を作るって…。
涼次:それは それは僕の人生を越える!
回想鈴愛:人を感動させるって 人生を超えてる!
鈴愛:あん時の私だ。みんな自分に返ってくる。罰が当たったんだ。こんな涼ちゃんは涼ちゃんじゃない。私の涼ちゃんは 私の知ってる涼ちゃんは 私の愛した涼ちゃんは こんな涼ちゃんとは違う!裏切り者!許せない! いつまで夢みてる!?目ぇ覚ませ!私たちは年取ったんだよ!もう若くないんだよ!親なんだよ!アホ…バカ!
(戸が開く音)
花野:駄目!ママ!やめてあげて!パパ痛いよ!痛いから!
鈴愛:この花野を捨ててくか!?この花野を捨ててくのか!?
花野:パパはカンちゃんを捨てないよ。
花野:はい 仲直り!
<涼ちゃんの手はひやりと冷たくて まるで知らない人のようだと鈴愛は思いました>
光江:どういう…事や?また映画かいな。女の方がまだよかったかもなあ。熱は冷めるし向こうから見捨てられるかもしれん。夢はな~んにもしてこんもんなあ。来る者は拒まず 去る者は追わず。夢はな~んにも責任取ってくれん。罪が深いわ。麻薬と一緒や!
涼次:責任は自分で取るから。
光江:どの口が言う。あんたは父親やろ!すぐに鈴愛ちゃんとカンちゃんに謝っといで。誕生会の仕切り直し!ほら!
涼次:年内で大納言を辞めさせてほしい!
光江:何やて!?
麦:光江ちゃん。お店は私が出ても…。
めあり:私も出れる時は…。
光江:大納言の話はええわ!ちょっと あんた!本気か? 本気で別れるつもりなんか?
涼次:はい。
光江:ほな 何で結婚した!?
麦:光江姉ちゃん!
光江:繭姉ちゃんの代わりや!出ていけ。そんな人でなしは ここのうちに住む資格はない!出てけ!
●藤村家の離れ
花野:♪あなたのおなまえは? あなたのおなまえは?
鈴愛:森山鈴愛です。
花野:♪あら すてきなおなまえね
鈴愛:カンちゃんさあ…。
花野:あいよ!
鈴愛:森山花野じゃなくて楡野花野になってもいい?
花野:え~? ♪あなたのおなまえは? ニレノカノです。ん~ あれ?
鈴愛:ん?
花野:何か変なの!
鈴愛:そっか…。何か変か…。
花野:パパ?
涼次:カンちゃん。お誕生日おめでとう。じゃ~ん!
花野:うわ~キツネ!かわいい~!
涼次:かわいい? はい おめでとう!
花野:パパ。もうカンちゃん 5歳のおねえちゃんだから高い高いはしません!
涼次:えっ じゃあ 低い低い~。
涼次:カンちゃん てって おっきくなったね。
花野:は~い!どんぐり いっぱい拾える!
涼次:ハハッ どんぐりか。
鈴愛:どこ行くの?
涼次:ごめん。
花野:パパ?
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●このコラム内の写真は全てテレビ画面からの引用で、その全ての権利はNHKにありますので予めご了承願います。また字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
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「テレビネタ!」のメイン訪問者である世の奥様方に向けたコラムを書いています。
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