「祥平さん 俺 人として間違ってますかね?」「ん… 多分な。でも涼次の人生は涼次のもんだから。涼次がそう決めたんなら応援するよ。俺はお前の味方だ」。
芸術家というものはこういうもんなんでしょうか?その気持ちがイマイチ分からない庶民の一人です。鈴愛も言葉足らずのところがあるけど、でも精一杯の愛情表現で「涼ちゃん帰ってきて」。
しかも、約1ヶ月ぶりに会う涼次に対して濃い目のメイク。こんなにバッチリメイクの鈴愛は初めてで、この女心を分かってやれよと思いつつ、涼次のすでにいっちゃっている表情を見ていると、こりゃ駄目だなあと。
愛しい妻子を捨ててまで映画監督になる森山涼次は、果たして大成するのか否か? 関心はもはやこの一点のみで、なんだか間宮祥太朗君に同情してしまう今朝の半分青いでした。
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半分、青い。セリフ(107話8月3日)
(電話の呼び出し音)
翼:はい もしもし。もしもし萩尾ですが。
鈴愛:えっ 誰? あっ 和子さん 和子おばさん いますか?
翼:ワコさん…あっ バアバか。今 おつかい。お父さん います。お父さんでいいですか?
鈴愛:あ…。あっ ううん。いいです いいです。あっ そうだ。君 名前 何ていうの?
翼:翼。萩尾翼。7歳です。
鈴愛:翼君か… いい名前だね。
翼:あっ そうだった!どちら様ですか?ご用件があればお伝えします。
鈴愛:いいです。また かけます。ありがとう。
♪
鈴愛:律の子どもか…。信じられんなあ。翼君。
花野:ママ~!やっぱりな また泣いてると思った。
鈴愛:また泣いていると思われていたか。いかんな。でもカンちゃん これは悲しい涙ではなく 感動の涙です。
花野:ん? はい これ ママにも作った。スズメ!
鈴愛:わっ すごい。これはめあおばちゃん作だな。
花野:ばれましたか。
鈴愛:カンちゃん。
花野:はい ママ!
鈴愛:ママか…。私 ママだもんなあ。ママだ。
<そして律はいつの間にかお父さんだ。翼君のお父さん と鈴愛は心の中で思って泣いていました。私たちに時は過ぎた>
(笛の音)
●萩尾家
(弥一の鼻歌)
弥一:今はみ~んな デジタルになってまったけど デジタルは曖昧さがなくなる。パキッとしすぎて。私なんかフィルム。銀塩写真。
律:そうやよね~。フィルムは写真に奥行きがある。お母さん 結構 調子よさそうだね。
弥一:うん。律たちがおるしな。
律:お正月明けで疲れが出なきゃいいけど。
弥一:おっ 翼もいいお顔だ。
翼:パパ ジジ!
律:お~どうした?
弥一:翼はパパっこだな~。
翼:よその人には お父さんって言うんだよ。今ね 電話でちゃんと言った。
弥一:おっ 電話か?
律:翼 電話取ったか?
翼:うん 電話があった。翼 ちゃんと しゃべったよ。
律:誰?
翼:いいですって切っちゃった。また かけますって。
律:な~んだ。
翼:でも きっと こんな人。
律:ん?
翼:声から想像して描いてみた。
弥一:翼は賢いな~。昔のパパを思い出すよ。アイデアがある。しかし これは誰だ?
●藤村家
麦:光江姉ちゃんは涼ちゃんの親代わりだったもんね。
光江:ほんな事はあらしまへんけど 思わず言うてしもた。
回想光江:うちは あんたをそんな子に育てた覚えはない!
麦:光江姉ちゃんが 大阪から出戻ってきて。
光江:ちょちょ… 出戻言いはんな。繭ちゃんが亡くなって。涼ちゃんがひとりになってここへ引き取って。
麦:光江姉ちゃんが再婚しなかったのは涼ちゃんのためだよねえ。
光江:わてしかおらん思たんや。お父ちゃん そもそも帽子作りしか しいひん人や。お母ちゃん 病気がちやったし。あんたらはお嫁に行かないかん。まっ こないに居つくとは思わなんだ。
麦:こっちこそ。
めあり:私も結局 離婚したしな。
光江:その話はええわ。うちもあのころはまだ20代。あんたらもまだ若うて これから嫁に行く。お父ちゃんもお母ちゃんもいずれは亡くなる。わてしか あの子をちゃんと見れんやないか。そう思て うちはあの子のほんまのおかあちゃんと思て…。ほんまのおかあちゃんや思て 育ててきたのに!何で… 何でこんな事になってしもた?
(泣き声)
めあり:でもまあ 予兆はあったよね。
麦:うん あった。ろくでなし感がひしひしと。
光江:あれ お父ちゃんに似たな。うちらのお父ちゃん 帽子ばっか作って「ミューズや」とか言うて いろんな女のとこ渡り歩いて その女のために帽子作って。
麦:お母さんも苦労したんだね。
めあり:お父さんもね。
麦:結局は うち追い出されて 最後はひとりで死んでった。
光江:うちはな あの子を 涼次を そんなふうにしたないんや。したないんや。人は人である事を捨てたあかん。いくら立派な芸術家になっても それはあかん!
麦:…って言って 涼次と取っ組み合いになったのよ。
めあり:ん… なるほど。
●事務所クールフラット
祥平:本当にいいのか。
涼次:はい。
祥平:そう。
涼次:祥平さん 俺 人として間違ってますかね?
祥平:ん… 多分な。でも涼次の人生は涼次のもんだから。涼次がそう決めたんなら応援するよ。俺はお前の味方だ。
●鈴愛の家
鈴愛:♪良い子だ ねんねしな カンちゃんのおもりは どこへいった あの山越えて里へいった カンちゃん この歌やめない? 暗いよ。
花野:カンちゃん これ好き。
鈴愛:趣味渋いね。これさ 子守が嫌で おねえさんが 里に帰っちゃうって歌だよ。
花野:ん?里とは?
鈴愛:う~んと おうち? フフフッ。
花野:フフフッ。
鈴愛:おやすみ カンちゃん。
花野:おやすみ~。
●事務所クールフラット
祥平:キリマンジャロ いれてみました。
鈴愛:あっ すみません。
祥平:じゃ 俺これで。
鈴愛:あっ いえ できれば いて下さい。
祥平:はい。
鈴愛:涼ちゃん。あけましておめでとう。松の内も過ぎたけど。
涼次:あ… ああ。
鈴愛:今年もよろしく…じゃないのかな。光江おばさんから話は聞きました。気持ち 変わらない…?
涼次:はい。
鈴愛:嫌だ…。私は 別れるのは嫌だ。あの時から…涼ちゃんが 雨の中 傘をささないで私と踊ってくれたあの時から…。あの時から私は…。涼ちゃんに恋してる。恋し続けてる。今も好きで好きでしかたない。涼ちゃん 帰ってきて。
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●このコラム内の写真は全てテレビ画面からの引用で、その全ての権利はNHKにありますので予めご了承願います。また字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
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「テレビネタ!」のメイン訪問者である世の奥様方に向けたコラムを書いています。
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