NHK朝ドラ「半分、青い。」4月13日に放送された第11話のセリフネタバレです。左耳が失聴した鈴愛をいたわる楡野家の家族。
草太が貯金箱を壊してグルグル定規をプレゼント。晴さんは、萩尾写真館のワコさんと一緒に怪しい民間療法の嵌っているらしく、それを良しとしない亭主の宇太郎と弥一であったが、晴さん曰く「何かしんではおれん」の気持ちも絶対ありで、こういう人の弱みにつけ入る悪徳人間がいる世の中は、1980年も今も変わらず。
体育の授業。平均台を怖れる鈴愛だったが、そもそも三半規管も危うい鈴愛に平均台をやらせるという事はどうなんだよ、豊島先生?と思った人も多かったはず。
その当時は、医学情報が教育現場に不足していたということ?それとも宇太郎が必死にメモしていた医師からのアドバイスが、ちゃんと伝わっていなかったという宇太郎おバカ説?どちらにしても豊島先生、イメージダウン。
「泣く時がなかった。泣く時が見つけられんかった。私が泣くとみんな泣く。つくし食堂が泣き虫食堂になってまう。泣き虫のお母ちゃんは鈴愛が泣いたら余計泣くに決まっとる」
鈴愛の言葉がいじらしく、演じる矢崎由紗ちゃんも、律を演じた高村佳偉人くんも明日で出番終了。この二人は、絶対に大人になってもいい俳優さんとして残ることでしょう。今日の場面を記憶に留めておきたいと思います。
そして「代わってやりたい…ピカピカで産んだのに。ピカピカの鈴愛やったのに…。あの子に申し訳ない…」と、床に伏す晴さんの姿は、「半分、青い。」後半への布石であり、松雪泰子さんは最終回まで出るものと確信です。
「1980年 9歳になった秋 私は左耳の聴力をなくした。私の世界は半分になった。私は生き物として弱くなった。両方の耳で音を聞いている時 世界は力強くたくましかった。しっかりそこにあった。今は何の音もかぼそく頼りない。足元がぐらぐらした。心もとなかった。でも本能が生きようとした。世界を楽しもうとしていた」
このセリフも実に印象深く、改めて北川悦吏子さんの筆力の凄さに脱帽です。
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半分、青い。4月13日11話セリフネタバレ
鈴愛:全く何も聞こえない!ショックだ!草太何て言った?
草太:姉ちゃんかわいい。
鈴愛:嘘つけ!
草太:姉ちゃんこれやる。グルグル定規。
鈴愛:えっこれ欲しかった!
草太:お小遣い余ったから。
律君は鈴愛に近づこうとしていました。
和子:ほしたら…これとこれね。
晴:ありがと。
和子:先生言っとったよ。今度本人連れてきてって。
晴:あ…でもウーちゃんが…。
和子:あああんまり賛成してない?
晴:まあ…。
和子:うちもそうやよ。本当は反対なの。お金もかかるしね。律の喘息に効いてるかどうかも実際のところは分からんし。私の気休め。
晴:うちも…お医者さんにははっきりもう左の耳戻らないって言われたんやけど…。何かね 何かしんではおれん。
和子:鈴愛ちゃんはどんなふう?
晴:うんあの子はいつもどおりやな。
鈴愛:律んちはとんびが鷹を産んだ。
船頭さん:ほう。
鈴愛:お父さんは普通の写真屋さんなのに律は天才。誰よりも頭がいい。
船頭さん:お嬢ちゃんこりゃまた失礼やな。
鈴愛:うちはカエルの子はカエル。
船頭さん:ハハハハッそりゃええわ。カエルか。
鈴愛:おじちゃん。
船頭さん:ん?
鈴愛:鈴愛は左の耳が聞こえんくなった。
船頭さん:ん?カエルやなかったか?
鈴愛:私の名前は鈴愛です。
船頭さん:マイネームイズスズメってやつやな。そういえばうちのおかあちゃんも左耳聞こえなんだな。
鈴愛:本当か!?
船頭さん:危ない危ない。
鈴愛:悪かった。
船頭さん:戦争やけどな。柳ヶ瀬の空襲でこっち側に爆弾落ちて…。ほやけど片耳だけで済んでもうけ物やった。
鈴愛:やっぱり左の耳にこびといたか?
船頭さん:何やお嬢ちゃんそんなの聞こえるの?
鈴愛:うん。たまに左の耳でお祭りやっとるみたい。大勢で騒いどる声みたいなのが聞こえる。
船頭さん:うちのはそんな面白い事言わなんだなあ。バケツの底でザリガニ暴れてるみたいな音がするって言っとったかなあ。あっおかあちゃんってねおじさんの奥さんや。お嫁さん。もう死んじゃったけどね。
鈴愛:ごめいふくをいのる。何か間違えたか?
船頭さん:いや合っとる。鈴愛ちゃん面白いね。
鈴愛:あっお母ちゃん!
船頭さん:あっ!た…立っちゃ駄目立っちゃ!
鈴愛:あ…そやった。お母ちゃ~ん!
晴:鈴愛~!あんた何舟乗っとるの~!?おかあちゃん 鈴愛ここにいるかなと思って来てみた!
鈴愛:何て言った?聞こえない。
船頭さん:おかあちゃんな 鈴愛ちゃんがここにいると思って来てみたって言っとるよ。
鈴愛:やっぱりな。そう思った。聞こえんくても大体分かるな。言っとる事。
船頭さん:以心伝心ってやつやな。
鈴愛:いしんでんしん…何それ?
船頭さん:心が通じ合ってるって事や。
鈴愛:お母ちゃ~ん!お母ちゃ~ん!お母ちゃ~ん!
晴:鈴愛~!
鈴愛:お母ちゃ~ん!
晴:代わってやりたい…ピカピカで産んだのに。ピカピカの鈴愛やったのに…。あの子に申し訳ない…。
宇太郎:じいちゃんなんか両耳やってもいい代わってやりたい もう老い先短いからとか言うけどもさ。薬のむか?
晴:さっきのんだ。
宇太郎:うん…。お白湯でも飲んで落ち着くか。
宇太郎:怖い夢見て おかあちゃんとこ来たか?
鈴愛:うん…。
仙吉:あっ鈴愛ここ来い。ここ。
宇太郎おとうちゃんも入っちゃおかな~。
鈴愛:狭い~。
仙吉:おおっ…。
鈴愛:この前草太がグルグル定規くれた。
宇太郎:グルグル定規?
鈴愛:うん。あっじいちゃんの部屋の天井は魚が泳ぐ…。
仙吉:ん?
宇太郎:どこ?どこ?
菜生:鈴愛ちゃん早く!うん!
豊島先生:はい合格。えっと…チャイム鳴るまであと5分あるね。次 加藤さん。
加藤:はい!
豊島先生:はい。次 楡野鈴愛さん。
鈴愛:はい…。
律:あっ!先生の背中にヤモリ!嫌やん!
豊島先生:どこどこ!?
律:ブッチャーの方に!
(騒ぐ声)
鈴愛:何で助けた?
律:マグマ大使の笛が聞こえた気がした。
鈴愛:律 左耳がうるさい。ずっと耳鳴りする。本当に音がしとる気がする。聞いてみて。
律:うん。聞こえないけど。
鈴愛:そうか鈴愛だけか…。
(泣き声)
律:今まで泣かなかったのに鈴愛。うちのお母さんが鈴愛ちゃんは一回も泣かないんだよ。偉いって。晴おばさんがそう言ったって。
鈴愛:泣く時がなかった。泣く時が見つけられんかった。私が泣くとみんな泣く。つくし食堂が泣き虫食堂になってまう。泣き虫のお母ちゃんは鈴愛が泣いたら余計泣くに決まっとる。
律:びっくりしたぁ。
鈴愛:帰ってもいいぞ。
律:いいよつきあうよ。
(泣き声)
1980年 9歳になった秋 私は左耳の聴力をなくした。私の世界は半分になった。私は生き物として弱くなった。両方の耳で音を聞いている時世界は力強くたくましかった。しっかりそこにあった。今は何の音もかぼそく頼りない。足元がぐらぐらした。心もとなかった。
律:鈴愛 マーブルマシン見に来るか?また改良した!
鈴愛:行く!
でも本能が生きようとした。世界を楽しもうとしていた。
※このコラム内の写真は全てテレビ画面からの引用で、その全ての権利はNHKにありますので予めご了承願います。
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