律が菱松電機に退職願を出して、本格的にそよ風扇風機開発がスタート。でもその本音は…
俺 まだ心のどこかで もし扇風機失敗したら ここ畳んでどっか転職しよう みたいな思いが…。まあ さすがに菱松は戻れないだろうけど。今までのキャリアで どっか大手とはいかなくても そこそこんとこ 再就職できんじゃないかとか。
そして、「俺はちっぽけなプライドの生き物だ」という自覚。
こうした認識を持つ人が増えると、もっと世の中がギスギスしなくて済むのにねえと、明日の晴さんを心配しながらの感想です。
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半分、青い。セリフ(140話9月11日)
律:鈴愛…。それや。
鈴愛:え?
律:そよ風の扇風機や!
鈴愛:はあ?
律:そよ風の扇風機を作るんや!
鈴愛:そよ風の扇風機…?
律:そよ風の扇風機!描いて 鈴愛!
鈴愛:えっ?
律:絵 絵!こういうのはまずビジョンや。形があると考えやすい。
鈴愛:あっ いや!悪い 律 ごめん!カンちゃんのテストの時間 終わってまう!
律:あっ そうか…。
鈴愛:でも分かった!描いてみる。そよ風の扇風機。
●鈴愛の部屋
鈴愛:あんたは何をやっとった?
(花野のあくび)
鈴愛:これ 2問目までしか書いとらん。
花野:ママ 岐阜弁になってる。
鈴愛:あっ 律といたから…。何や これ 全然分からん。
花野:小学2年の問題だよ。
鈴愛:まあ いいや。あんたはどうせ スケート選手になるもんな。
花野:ええんか!? そいで!
♪
花野:何 描く?
鈴愛:ん? 扇風機。
花野:扇風機? これ?
鈴愛:あっ いや そういう普通のとは違う。そよ風の扇風機だ。
花野:何それ!?
鈴愛:秋風先生風に言うと 真実の扇風機。風? 秋風…。そういえば 秋の風を羽織ると書いて秋風羽織…。
回想秋風:一見 余計な事する時間も回り道もあっていいと思います。いろんな事があって全てがつながっている。
(鈴愛から律へ携帯電話)
律:おっ はやっ。ふぎょぎょ。
鈴愛:えっ 駄目だった?
律:いや というか これは何だ?
鈴愛:イメージは花だ。花が回る。花びらが回る。
律:う~ん なるほど。すぐにはついていけないが いつかついていけるような。
鈴愛:花の真ん中にそよ風のこびとたちがおって そのそよ風のこびとたちが 風車を回すように風を起こす。
律:うん。まあ そこは俺 考えるから。
鈴愛:本当に考えられるんか? そよ風の扇風機なんて。
律:鈴愛 俺を見くびるな。俺は二十歳の時からずっとロボットの研究開発をしてきた。今 自分んちの扇風機 解体してみたけど…。フッ ロボットに比べたら扇風機なんか…。
鈴愛:律 感じ悪いぞ。
律:きをつけるよ。
●菱松電機部長室
部長:君がかつていた 研究所の予算のカットや リストラまがいの事をやらせて つらかったのは分かる。でも 2年くらいすれば 研究所の課長として戻る事もできるんだよ。
律:僕は一エンジニアとしていたいので。お世話になりました。
部長:萩尾君。君のような人材が…本当に辞めるのかね。残念だ。
●シェアオフィス
鈴愛:うわ~!ハハッ。お~。風や 風!
律:おっ 風 来た! 計るぞ 風。
正人:こちら1.57。
律:あ~1.73メートル。
鈴愛:何が起こる?楽しそうだ。
正人:楽しそうだ。
律:いやいや 君たち データ取りを知らないから。先は長いよ~。
<風を計る。律君は風の計測を始めました。理系の律君は仮説を立てようとしています。自然に吹く風と扇風機の風は根本的には何が違うのか>
正人:次 いくよ~。
鈴愛:お~ やっぱり ここまでは吹いてない。
律:こっちもだな。
正人:圧倒的に 風の範囲 狭いよね。
<3人は風を知ろうとしていました。そしてお昼休憩中の津曲が、それをけなるそうに見ていました。あっ ごめんなさい。私 津曲の相手はしませ~ん>
津曲:えっ 何で?
●律の事務所
正人:でも ここ いいねえ。律の新オフィス。始まるね。
律:やはり 自然の風の方が当たる範囲が広いな。扇風機はこれだけ。
正人:ふ~ん なるほど。そういえば 鈴愛ちゃんも屋上で「タイタニック」みたいに 手 広げてたもんね。
鈴愛:指の先まで涼しかった。
律」「タイタニック」はちと違わね?だって あれ 船の先だろ。
2人:えっ 律 「タイタニック」見てるの?
律:えっ そこ? お前ら 俺を理系のオタクだと思ってるんだろ。
正人:うん。どうした?鈴愛ちゃん そわそわして。おトイレ?行ってくれば?
鈴愛:あっ 違う。もっといたいんだけど ごめん。カンちゃんの学童 お迎えの時間だ。
律:おっ そかそか悪い。
鈴愛:あっ 律 これ読んだ。借りた本。
律:えっ マジ?
鈴愛:次 くれ。
律:う~ん じゃあ…。これだな。お前 理解できとるか?
鈴愛:失礼やな。私は風を知る。
正人:おっ 何か かっこいい。
鈴愛:じゃ!
正人:気をつけてね~。
鈴愛:は~い。
正人:さよなら~。♪さよなら さよなら さよなら
律:♪もうすぐ外は白い冬
2人:♪愛したのは たしかに君だけ そのままの君だけ
鈴愛:何や それ。
<でも 鈴愛 あの時の傷が 癒えていくような気がしました>
回想鈴愛:息が苦し…。息をする度 泣いてしまいそう…。
<長く生きていると いい事もあるよね。痛かった思い出も 笑い話に時が変えるね>
鈴愛:あっ この風や…。
(携帯を取り出し)
鈴愛:あっ 律 窓開けて!この風や!
●楡野家
草太:何や どうした?
晴:あ… こう… 息を吸い込んで うちを味わっとく。おかあちゃん うちの匂い 安心するんや。
草太:分かる 分かる 俺もや。
晴:来週には病院か。
草太:何や すぐ帰ってくるやないか。リンゴ すりおろしたろか?
晴:ソウちゃん。
草太:ん?
晴:フフッ。あ~ええ匂いや。
草太:何や。
●律の事務所
律:退職願出した時さ…。
正人:ん?
律:菱松に退職願出した時 部長が「萩尾君 本当に辞めるのかね?」って。
正人:ああ 引き止められた?
律:まあ ふりだけかもしんないけど。
正人:いやいや。
律:その ひと言に救われたようなとこ あってさ。
正人:救われた?
律:うん。あれがなかったら ともすると 俺 菱松より おっきいとこに 転職してやるみたいな。見返してやるみたいな気になってた気がする。ここじゃなくて。
正人:うん。分かる気がする。
律:えっ 本当? 正人はもっと自由でしょ。俺はちっぽけなプライドの生き物だ。
正人:いやいや 男は割と みんな そうだよ。
律:正人。人生ってのは 根性なんすか?
正人:えっ 何すか?その質問。
律:いや だってさ 俺 まだ心のどこかで もし扇風機失敗したら ここ畳んでどっか転職しよう みたいな思いが…。まあ さすがに菱松は戻れないだろうけど。今までのキャリアで どっか大手とはいかなくても そこそこんとこ 再就職できんじゃないかとか。
正人:律君 正直。
律:俺は根性ねえ~。
正人:俺も根性ねえ~。
律:そうなの?
正人:ないよ。俺もさ 俺ってさ アキコさんとつきあってるじゃん? とてもそうは見せないけどアラフィフ。というかジャスト フィフティの。
律:まあ それは50歳でいいんじゃないか?
正人:いやいや くるんでくるんで。そこはオブラートでくるんで。でさ 俺 アキコ好きなんだけど。っていうか 大好きなんだけど でも こう… プロポーズってなると ちょっと待って。それは待ってって こう 何か 迷っちゃう感じが…。
律:ええんか?正人 そんな事言って。正直すぎんか? 好感度下がるぞ。
正人:何で岐阜弁や。
●鈴愛の部屋
(携帯の着信音)
鈴愛:もしもし。どうした?草太。
草太:おねえ 明日帰ってこれるか?お母ちゃんが急変して 家で倒れた。
鈴愛:えっ?
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●このコラム内の写真は全てテレビ画面からの引用で、その全ての権利はNHKにありますので予めご了承願います。また字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
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