私の弟子にならないか?と秋風羽織に誘われてから1週間。家族に言い出せない鈴愛であったが、楡野家では宇太郎が「やってまった…か?」と反省?する菱本マネとの電話の攻防。その長い長いセリフ、書き出すのが大変だけど、井川遥さんのためなら。
秋風羽織が鈴愛を弟子に誘った理由と仕組みが判明しました。
秋風羽織が少数精鋭で全国から弟子を募り秋風塾をやる。それに付けては住む所食べる事のお世話をする。そのかわり秋風のアシスタント業務を行ってもらう。毎月お給金も払うというシステム。
今であれば非正規雇用なのでしょうけど、時は1989年のバブル期なので、正社員としての雇用だったのか?と細かいツッコミを入れたくなりますが、それにしても宇太郎。
確かに父親としての気持ちが分からん訳ではないけど、でも言葉の選択が間違っていて、もう少し丁寧に離せば、菱本マネージャーの逆鱗に触れることもなかったはずで、確かにやってまった。
それを知った鈴愛の怒りと楡野家の気まずい雰囲気はまさに修羅場。高校生の子どもがいる家庭では必ず通る道で、普段は能天気な鈴愛が悔しさの涙、いいです。
お祝いの会で流した涙よりも実に奥深く、若者よ、ぶつかることが若さの特権であるよと、明日も井川遥さんに期待です。
それにしても「右も左も分からない栃木の13歳の女の子をアイドルとしてデビューしないかとスカウトした」という例え話は、一体誰のことでしょうか? 一瞬、森昌子の顔が浮かびましたが、時代が違うようで、う~ん、知りたい。
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半分、青い。セリフネタバレ(5月1日26話)
鈴愛:私 農協には勤めん。
晴:ん?
鈴愛:私 農協には行かん。
晴:何 言っとる?
鈴愛:明日にでも農協行って内定取り消してもらう。鈴愛は東京に行く。そいで…。それで漫画家になる!
晴:はあ!?
鈴愛:この間 秋風羽織のトークショー行った時 描いた漫画持ってったら認められた。弟子にしてやるから東京に来いって言われた。
晴:この子は何言っとる!? あんな 商店街の人たちやうちの方のおじいちゃんやおばあさんまで呼んであんな盛大なお祝いの会までやってもらって…。
鈴愛:呼んだのは私やない。お母ちゃんや。
晴:何言っとるの!?あんた!
幸子:まあまあ まあまあ…!晴さんも鈴愛ちゃんも落ち着いて。ほんなら今日のところはこれは…。
晴:置いてって。この子が入社式に着る!
鈴愛:私は入社式には出ない。スーツは着ない!
晴:置いてって!
幸子:ねえ あのだから…。
晴:置いてってって言っとる!お代も払わないかん!
幸子:ああ ええんやよ。これはもともと私が鈴愛ちゃんのお祝いにおばんさんがって思ってな。
鈴愛:私が払う!
晴:稼いでもないくせに何言っとる!
幸子:ちょっと うわ~ やめやって!破れる!
幸子:今…音したよね。ビリッて。袖のところがほつれた…。
鈴愛:完全にまずった。最初にお母ちゃんに言ってまった。
龍之介:やってまったか…。
律:おばさん どうした?
鈴愛:口きいてくれん。家の中 息苦しい。
(ため息)
菜生:鈴愛 秋風羽織に名刺もらったんやろ?
鈴愛:ほんだってどう言ったらいいか分からん。親に許してもらえないんですけどどうしたらいいでしょう?…なんて小学生みたいな事は言えん。
(電話の音)
宇太郎:はい もしもし。
菱本:もしもし 私 秋風羽織の事務所オフィスティンカーベルの菱本若菜と申します。
宇太郎:あ… ああ これはこれは 楡野鈴愛の父 楡野宇太郎にございます。
菱本:楡野鈴愛さんはご在宅でしょうか?
宇太郎:いえ 娘はまだ帰ってきておりませんが…。
菱本:そうですか。それではお戻りになられたら 一度オオフィスティンカーベルの菱本まで電話をと。
宇太郎:あの…。
菱本:はい。
宇太郎:そちら うちの大事な一人娘をもらうっつうのに その親の私に挨拶もなしですか?
菱本:…はい?
宇太郎:秋風何かがいくら偉いか知らんけども。だってそうでしょう? いきなり娘に東京に出てこないか漫画家にしてやるなんてうまい事言って。そりゃこっちは赤子の手ひねられたみたいなもんですよ。コロッと行っちゃいます。おかげで我が家はすったもんだで。
菱本:あの~おっしゃる意味がよく分かりませんが…。
宇太郎:は?あんた 日本語分からへんの?
秋風:あれは怒ってるな?
藤堂:はい先生。相当に怒ってると思われると思われます。
秋風:怖い。
菱本:当方は漫画家にしてやるとは言っておりません。うちの秋風羽織が少数精鋭で全国から弟子を募り秋風塾をやる。それに付けては住む所食べる事のお世話をする。そのかわり秋風のアシスタント業務を行ってもらう。毎月お給金も払う。あっここ お待ち頂ければすぐに詳細が出ますが…。
宇太郎:いえ いいです。あの そちら何が言いたいんですか?
秋風:雲行きは怪しい。
藤堂:嵐の予感です。
菱本:何が言いたい…。何が言いたいかといえば 漫画家にしてやると言って赤子の手をひねった訳ではない という事を言いたいのです。こちらの条件を提示して鈴愛さんにどうでしょう?と伺いました。
宇太郎:伺ったって うちの娘まだ18ですよ。
菱本:お言葉ではございますが、18といったらもう大人です。赤子ではないと思います。十分に自分の意思を持ち客観的状況を推察し判断できうる年齢だと私などは判断します。従って鈴愛さんの意思を尊重し こちらでは準備を進めておりました。もちろんまだ未成年でいらっしゃるので親御さんの承認は必要です。でもそこは私たちからお父様は大丈夫?お母様は大丈夫?とお聞きするようなご年齢でもないと判断しております。かえって失礼かと。右も左も分からない栃木の13歳の女の子を アイドルとしてデビューしないかとスカウトした訳ではありません。
秋風:菱本君は怒ると立て板に水のようにしゃべる。私もの勢いでネームが描ければなあ。すごいパワーだ。
藤堂:先生 もしかして…ネームに詰まって僕とおしゃべりを?
秋風:君はいい匂いがする。コロンを変えたか~?
菱本:お嬢様はそれはそれは斬新な原稿を…。
回想秋風:あの このギザギザはもしかしてスケッチブックを破った?
菱本:サイン会で秋風にお見せになりました。はっきり言っていい根性してるなと思いました。ずうずうしいともいえるし頼もしいともいえる。しかし今 お話を聞いていると とても東京で漫画家を目指す事は困難かと存じます。1週間そちらからお電話もありませんでしたし。そのようにお父様がおっしゃるなら この話はなかったという事でよろしいでしょうか?
宇太郎:じょ…上等やないか!
菱本:上等やないかという事はイエス ダ・コーという事でよろしいですね。それではこの話はなかったという事で、そのようにお嬢様にお伝え下さいませ。ごきげんよう。
(普通音)
宇太郎:やってまった…か?俺。 もしもし。もしも~し!
秋風:菱本君 君は怒りの沸点が低い。
菱本:秋風羽織の事を秋風何とかと言いました。許せません!
秋風:それは許せんな。
まさこママ:よいしょ…。
菜生:へえ~こなっとるんや。
律:これ大凶ばっかや。
龍之介:律 受験やばいって。
鈴愛:えっ律がそう言ったのは?
龍之介:違う違う。あいつがそんな事言う訳がない。俺が勝手に心配しとる。
鈴愛:京大も難しいのか 律…。
龍之介:しっ!ここが正念場だから。これからはなるべく律の邪魔しんように。あんまここにも誘わん。
鈴愛:分かった。
龍之介:だから鈴愛 何かあったら俺に相談しろ!マグマ大使の笛 3回が律なら 2回で俺は飛んでくぞ。
鈴愛:うん。ありがと
<ブッチャーじゃ駄目だ。と鈴愛は秒で思いました。あっ秒てというのは1秒とか2秒でという事ですよ>
鈴愛:えっ?
宇太郎:うん だからまあそういう事だ。
晴:ちょうどよかったやない。どうせ行かんのやし東京。向こうもその程度の事やったって事や。
鈴愛:やっていい事と悪い事がある。
晴:あんた おとうちゃんに向かって何言っとる。
鈴愛:信じられん。子どもの夢潰して何がお父ちゃんや。
晴:いい加減にしなさい。おとうちゃんもおかあちゃんもあんたらのために一生懸命に働いて…。
鈴愛:頼んだ覚えはない!
晴:何やって?
仙吉:まあまあ ねっここはひとつ鈴愛も晴さんもおじいちゃんの顔に免じて…。
鈴愛:あかん。いくらおじいちゃんの頼みでもこれはあかん。鈴愛は許せん!
晴:18にもなって自分の事 鈴愛なんて呼ぶ娘に何ができる。東京なんて出ていけるはずがない。
鈴愛:私はもう大人だ。自分の事は自分で決める。
晴:何言っとるの!?あんたは!どこも就職受からんかったやない。農協受かったのが誰のおかげと思っとる?おじいちゃんが昔からつきあいのある農協の偉い人に口利いてくれたからや。
仙吉:晴さん。
鈴愛:そうなの?
仙吉:いや あの…そんな事はないぞ鈴愛。鈴愛はええ子で…。
鈴愛:おじいちゃんまでグルか?
晴:鈴愛。あんた おじいちゃんに謝りなさい。
鈴愛:草太…草太はそれ聞いとったの?
草太:いや…聞いてないけど。でもそんな事やないかとは思っとった。
鈴愛:嘘つき。あんなふうにみんな呼んでお祝いまでして 私の力で受かった訳やないなんて心ん中で…。
草太:笑ってないよ。世の中なんて…。
鈴愛:もういい!聞きたない!
<鈴愛は律君の勉強の邪魔をしてはいけないと マグマ大使の笛を吹くのをこらえました>
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●このコラム内の写真は全てテレビ画面からの引用で、その全ての権利はNHKにありますので予めご了承願います。
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