半分、青い。鈴愛はメシアシスタント採用で岐阜の猿と呼ぶ秋風(5月11日35話)
オフィス・ティンカーベルは別名秋風御殿でいいでしょう。しかも焼くために購入した秋風ハウスと同じ敷地には、秋風の愛犬たちの豪華なお墓まであり、どんだけ広いんだ!
マリリン、ちまき、うさぎ、ルティア。うさぎだけが犬じゃない。その墓前にも毎日ごはんを添えるのが日課となった鈴愛の肩書きはメシアシスタント。略してメシアシ。
鈴愛の事を「岐阜の猿」とか「五平餅」とか呼ぶ秋風と菱本若菜の上から目線。でも、階段から下りてきた井川遥さんのおみあしが拝めたのでOKOKのあさイチゲスト。
そしてこれが鈴愛の1日の業務内容。終業時間が書いてなく、やはり今で言うところのブラック企業。怖ろしい。
10時
出勤
換気 掃除
買い出し
12時
昼食
作業
15時
休憩
作業
19時
夕食
作業
退社
裕子ことユーコの一瞥で、捨てセリフが「別に」。またもや沢尻エリカオマージュで、トットちゃん!の時とは雰囲気が違う清野菜名ちゃん、久しぶりに朝ドラに“いけず”役が登場かもしれません&ごちそうさんのキムラ緑子姉さんを思い出した朝であります。
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半分、青い。セリフネタバレ(5月11日35話)
(秋風のいびき)
菱本:それはネズミです。
鈴愛:あっ やっぱり。片側しか耳が聞こえなのでいきなりの音は何かわからなくて…。
菱本:そういう事があるのね。駆除するようにもう頼んであります。はい 丸く拭かない。角 角…四角です。はい。ここの掃除が終わったら3階の掃除 そしてお昼の買い出し…。
鈴愛:あの…。私 考えたら左の耳が聞こえない事言わないまま ここに来てしまいました。うっかりしていました。
菱本:うち 健康診断もないしね。
鈴愛:あの…私 就職試験13社落ちてるんです。耳のせいだと母は思ってます。これからでも耳の事 秋風先生にちゃんと 話 した方が…。
菱本:秋風に…。
秋風:ん?
菱本:あの…楡野さんがお話があると。
菱本:締め切り明けはこんなもので 皆さん 屍になります。
鈴愛:はあ…。
中野:うう…このカット 夜じゃなくて昼。ホワイト修正…。ホワイト…。
菱本:中野さん 原稿もうあがりましたよ。ほら しっかりして。は~い 皆さ~ん!
(手をたたく音)
菱本:皆さん!はい ちゃんと自分の家に帰って寝て下さい。先生もちゃんと下行って寝て下さい。
秋風:何 話って?
鈴愛:あっ いえ 今じゃなくても。
秋風:あ…君 誰?
菱本:五平餅です。
秋風:あ~ああ そうか…。昨日 コーヒーぶちまけた。
鈴愛:すいませんでした。
秋風:いや いいんです。原稿があがれば何だっていいんです。寝ます。
鈴愛:あっ おはようございま!楡野鈴愛です。
藤堂:あっ…。
菱本:ペン先のインクが残ってるとさびるからティッシュできれいに拭いてね。
鈴愛:はい。
<鈴愛 カップも洗い筆も洗わせられています。どうやらこれからこんな毎日が始まるようです>
菱本:いいですか?朝10時に秋風オフィスへ。窓を開けて換気 掃除 3階から1階まで。そのあと買い出し。朝は皆さん おのおの食べて入りますので12時昼食 3時におやつ 夜は7時に夕食。メンバーは秋風先生 私。私はいつもここで食事をするとは限りません。同じく若手アシスタントのボクテ ユーコ。ベテランアシスタントの中野さん野方さん。中野さんと野方さんは忙しい時にだけ来るアシスタントさんです。中野さんはもうプロデビューしていて自分の仕事と掛け持ち。自分の漫画はいまひとつ売れていません。その辺りデリケートに。野方さんはプロのフリーのアシスタントです。
菱本:もしかして料理はあまりした事ない?
鈴愛:すいません。
菱本:大丈夫。漫画を描く人は手先が器用。教えます。あなたはメシアシです。メシアシスタント。
鈴愛:ああ!あっ ごはんを作るからそう言うんですね。
<なるほど。最初はメシアシからスタートするのか。その時 鈴愛はそう思っていました。しかしメシアシの幅は広かった>
鈴愛:ここは一体…。
菱本:秋風が愛した犬たちです。そちらからマリリン ちまき うさぎ ルティア。マリリンには缶詰のドックフード。ちまきには7 3の割合でドライを入れて。うさぎはうさぎです。犬ではない。大型うさぎを血迷って飼いましたがあっという間に…。名前を付ける前でした。うさぎには小松菜を。ルティアはドライフードを食べませんでしたので赤身肉を。
鈴愛:はい。あっ あのもしかしてリラクゼーションルームになった犬の絵は…。
菱本:この子たちの肖像画です。そして心を込めてお参りを。これも大切なあなたの仕事です。
秋風:いいですか? 原稿をこう 裏側から見て下さい。すると表から見てた時には分からなかったデッサンの狂いが分かります。左右対称に描いたつもりでもそうなっていない。もちろん線に勢いがついてくればデッサンなんかどうでもいいって話もありますが まずは君たち 基本!ここしっかりやってなくてどうするって話です。
<先生 若手にレクチャー中です>
秋風:ひと休みしよう。菱本君 コーヒー。
菱本:先生 楡野さんがお話があると。
秋風:岐阜の猿が…何? コーヒーぶちまけた事ならもういいです。
鈴愛:あっ いえ…あの 先生。私 言わなければならない事がありました。
秋風:はい?
鈴愛:私 左の耳が聞こえません。小さい頃 病気で。
秋風:だから?
鈴愛:えっ?
秋風:私は左の耳が聞こえないから人と違ったものが描ける。人と違った世界を知っているから
鈴愛:は?
秋風:いいか そういう事に甘えるな。経験があるから描ける ないから描けない。自分の境遇は描ける そうじゃないものは描けない だと描くものは狭まる。要は想像力だ!されさえあれば何だって描ける。想像の翼はどこまでも飛び立つ! まっでも片耳聞こえないなんてのはいいフックになるかもな。いつかそんな話 書いてもいいだろう。じゃ次 小宮 原稿。
藤堂ボクテ:あれ 本気だから。先生 あういう人。
鈴愛:あっ ごめんなさい。こっち聞こえん。
藤堂ボクテ:ほら 僕たちが住んでいる秋風ハウスの奥の方。ちょっときな臭いでしょ?
鈴愛:あっ そういえば少し…。
藤堂ボクテ:あれ 先生が火事のシーンを描こうとしてちょっと焼いてみた名残なの。
菱本:先生は焼くためにあの家を購入されました。すぐに消されましたけど消防署に。これ。
鈴愛:あっ はい。
菱本:片付けて。
藤堂ボクテ:先生はリアルな感情を味わうためには自分の家にも火をつける人です。作品のためなら何でもします。先生にとって作品は全て。だから僕の事もこうして雇ってくれてるの。
鈴愛:え?
藤堂ボクテ:ほら 僕ってゲイじゃない?
秋風:ボクテ!お前も聞け。
藤堂ボクテ:はい!
秋風:これから私がいい話をする。天才のレクチャーだ。
鈴愛:お母ちゃん!ここはすごい!片耳聞こえない事がハンディじゃなくて上乗せになる世界や。
晴:は?どういう事?
<このころ 東京岐阜間は7秒10円です。すごい勢いで十円玉が落ちていきます>
鈴愛:秋風先生に耳の事言ったら何にも気にしん。ここんはゲイもおる。
晴:ゲイ?
鈴愛:ゲイやゲイ!今までテレビや物語の中でしか会った事がなかった!ここは描くものが全てだ。作ったものが全てだ。その人がどんな人であるかは関係ない。片耳聞こえなくても問題ない。いや いっそ何か期待されてる。お母ちゃん ここは自由や。
晴:あんた 就職活動の事 本当は気にしとった?
鈴愛:ちょっとしとった。
晴:よかったね いいとこ入れて。
鈴愛:お母ちゃん あかん!ピ~ッて言った!またかける!
晴:ああ…うん。
鈴愛:またな お母ちゃん!
(普通音)
鈴愛:お母ちゃんって言ったのがおかしい?
裕子ユーコ:別に。
仙吉と宇太郎:え?
晴:えっ?あっ いや 電話代高いから。
1週間後
<そんなこんなで鈴愛の東京での毎日が始まり…そしてこちらは律君。彼も上京し人生初の自分だけの電話がついたところです>
和子:じゃあね 律。おかあさん帰るわね。
律:うん。ありがと。母ちゃん。一緒に来てもらって部屋もちゃんとなったし それに入学式も出たし写真もいっぱい撮ったしな。
和子:ウヘヘヘヘッ。
律:何だよ。
和子:これでいつでも律の声が聞こえる。あっ ちゃんとツ~って言う。フランソワ 律 よろしくね。律が悪い事をしないようにちゃ~んと…。
律:ちょっと待ってよ。悪い事って…。
和子:鈴愛ちゃん 近所。
律:えっ…。
和子:晴さんと相談してね。2人近い方が何かと安心やし。鈴愛ちゃんにもまだないしょ。
律:う?ちょっと待って だって…俺 ここ 新宿区だよね。鈴愛 港区とかでしょ?近所な訳ないやん。
和子:うん それ 隣同士なの。隣同士になるとこ あるの。ここを探す時にそうした。
律:そうしたって…。えっ 俺またあいつと一緒なの?
和子:あんた 嫌なの? 嫌なのね。
律:いや 嫌って訳じゃ…。
和子:おかあさんはね あなたのおかあさん20年近くもやっているの。あなたが考えそうな事は分かります。あなたは岐阜を捨て東京の人のふりをして遊びまくろうとしてる。鈴愛ちゃんには梟町代表としてあなたのおもしになって頂きます。
<その時 律君はしばらくこの電話番号を鈴愛には伝えないでおこうと思いました>
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●このコラム内の写真は全てテレビ画面からの引用で、その全ての権利はNHKにありますので予めご了承願います。また字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
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