秋風羽織は5年前にガンの手術を受けていた。そして再発を予感させる突然の失踪。行き先は鈴愛の実家のつく食堂。
自分にしか興味がなかった秋風が唐突にファンの顔を見たくなった、トークショーをやりたい、そして弟子を集めたいと秋風漫画塾を始めた頃からその異変に気付いていた菱本秘書。
突然の失踪に、ガンが再発したと思い、涙する菱本秘書。それを見ていた律がティッシュを手渡してスッと横に座り、菱本秘書の肩に手を回して慰めのポンポン。
この時、律は19歳で菱本さんは、おそらく三十路という設定(?)バブルのあの時に、こんな年上のキレイなお姉さんと会話することさえなかった身としては、律が実に羨ましい限り。
正人が世の中の女性からモテモテらしいですが、この「半分。青い」の世界では、律がダントツにもてる存在で、ブッチャーにボクテ、ユーコに秋風羽織、そして菱本さんも律の美少年ぶりに陥落するのか?
なんて事はなく、秋風先生に言った言葉「5分でいいから私より長く生きて下さいね。私 先生のいない世界に生きる勇気はありませんので」に悶絶した5月24日第46話、儚さがポイントですよ、奥さん。
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半分、青い。セリフ(5月24日46話)
菱本:なぜ講談館出版の新連載 断りになられたんでしょう?
秋風:人を育てる。時間がない。
菱本:先生 最近おかしいです。
秋風:はい?
菱本:先生 私は先生がファンの顔を見たいからとトークショーをやり始めたあのころから 全国の弟子の集めたいなんて言い始めたあのころから何だかおかしいと思ってました。まるで自分にしか興味がなかった先生が…。
秋風:失礼だな。
菱本:もしかして 再発してるんですか?
秋風:フッ 何を根拠に。バカバカしい。私は生きる。生きて生きて生きてやる!私は神に選ばれた者だ。この私が死ぬ訳がない。寝言は寝てから言ってくれ。
菱本:本当ですね?
秋風:はい。
菱本:分かりました。先生を信じます。失礼しました。講談館出版の方には私からお詫びの挨拶を。
秋風:社長によろしく。
菱本:先生。
秋風:はい?
菱本:5分でいいから私より長く生きて下さいね。
秋風:え?
菱本:私 先生のいない世界に生きる勇気はありませんので。
●喫茶おもかげ
アルバイト募集の張り紙
時給 900円
時間 気が向いた時で可
年齢 不問
以上
喫茶おもかげマスター シロウ
シロウ:いらっしゃいませ!
鈴愛:マスター 何でバイト? こんなにガラガラなのに。
シロウ:失礼だな!いや 一人で回せるんだけどさ 独りぼっち さみしいなあなんて 誰かと働きたいかなあなんて。だから気の向いた時って書いてある訳。あっ 電話?うち テレカ使えないよ。ピンク電話だから。
鈴愛:えっ…。えっ ピンク電話ってテレホンカード使えますよね?
シロウ:それ 新型。うちの古いの。
鈴愛:え~っ せっかく電話する気満々で来たのに…。
シロウ:あっ そのテレホンカード人面魚?
鈴愛:かわいいでしょ?
<そう その年1990年 一躍スターになったのが人面魚でありまして テレホンカードにまでなっておりました>
<その番号を 小さい頃からもう鈴愛は覚えています>
菜生:はい もしもし。
鈴愛:もしもし 菜生?
菜生:鈴愛~!スズちゃん 元気?
鈴愛:うん 元気やよ。
菜生:あ~ハハハッ 鈴愛ちゃんや。何かうれしい。
鈴愛:うん。
菜生:あっ この前 帰ってきたやろ?こっちに。
鈴愛:うん。一日だけ。会えんくてごめん。
菜生:ううん。忙しいっておばさんから聞いた。頑張っとるねえ。
鈴愛:うん。菜生は?
<その時代 お友達とのおしゃべりは携帯もなくメールもなく そうまだSNSもない時代。電話で直接しゃべる。それしかありませんでした。だからこそ貴重で…>
菜生:あっ 鈴愛 あの服着た?カエルの服。
鈴愛:あっ まだ着とらん。
菜生:え~。
鈴愛:あのね…。
菜生:うん。
鈴愛:私 決めとる。あれはカエルのワンピースは初めてのデートで着る。
菜生:えっ そんな人ができたの?
鈴愛:これからや。
菜生:あっ何や…びっくりした~。
鈴愛:あっあかん 本当に切れる。
(正人がピンク電話に百円玉投入)
菜生:どうした?
鈴愛:あっ ううん。
鈴愛:ありがと。あと100円 コーヒーのお釣りもらったら。
正人:いいよ。カエルのワンピース着た時 見せて。
<その発言 聞きようによっては「僕とデートして」に聞こえますから。えっ違う?聞こえない?>
シロウ:鈴愛ちゃん 正人君 盗み聞きじゃないよ。あのボリューム みんなに聞こえる。
正人:座らないの?
鈴愛:あ…はい。
正人:あっ!クロッキーのバイト 楽しかった!ありがとう。また行く。
鈴愛:あ…はい。あの!さっきの言葉なんだけど カエルのワンピース 着たとこ見せて? 着た時見せて? どっち?
正人:ん? 着た時…だけど。え?
<鈴愛 ツッコミますねえ…>
正人:ああ…え?
●オフィスティンカーベル
菱本:では確かに。
律:どうも。
菱本:また来てくれる?
律:はい 喜んで。
菱本:あ~よかった。この前のクロッキー 秋風 張り切っちゃって。
律:菱本さん 笑うんですね。
菱本:あっ私 今 笑ってました?
律:なかなかよかったっす。あっ偉そうっすね 何か。失礼しました。
菱本:ねえ 今日 人いないでしょ?
律:あ~日曜でもないのにお休みですか?
菱本:締め切りの切れ目だから。この仕事はね 忙しさにすご~く強弱があるの。締め切りが遠かったらこうしてだら~んと猫一匹いないし。あっまあ私はいるけど。忙しいと もう修羅場。そこここで人が寝るの。
律:へえ~ でもちょっと楽しそうですね。
菱本:まあ 楽しそうと言われればそうかな。あっちょっと待ってて。秋風に声かけてくるわ。秋風 あなたの事 気に入っているから。下のリラクゼーションバーでお茶でも。
秋風の置手紙
「少し旅にでる」
●岐阜梟町・つくし食堂
(戸が開く音)
晴:えっ。あっ 先生…。
●オフィスティンカーベル
(ノック)
菱本:あっそうか。律君 忘れてた。
律:いや あの… 今 上の電話でつい出ちゃったら 散英社の方からで「急がないけど折り返しを」って これ メモです。
菱本:私 ちょっとお酒いいかしら?
律:あっ はい。
菱本:君は?
律:あっ 僕は…。
●岐阜梟町・つくし食堂
秋風:先日 お土産で頂いたふき味噌がおいしく どうしてもここのお料理を食べたくなりました。こうしてごちろうを並べて。
晴:先生のお口に合うものなんかとてもとても…。高級なものなんか何もなくて。
秋風:いえ みんなおいしいです。こういうのがいいんです。
仙吉:さあさあさあ。はい。
秋風:あっ。
仙吉:あ~すみません。
秋風:そしてこうして仙吉さんとお酒をのんでみたくなりました。
仙吉:そりゃうれしい!もういつでも来てやって下さい。5月からは鵜飼い 夏の終わり頃から梨狩り。もう何だってありますよ。大したものはないけどね。
晴:準備中の札 ひっくり返そうと思って表出たら店の前で待っとりゃ~た。
宇太郎:ああ そんな言って下されば…。
秋風:マットリャータ?アラビア語っぽいですね。
晴:待っていらしたという事です。
秋風:待っている間 ひなたぼっこができました。
宇太郎:はい ウナギ。こっちの方ではね 焼くんですよ。東京では蒸すんやよね?
秋風:この酒もうまい。
仙吉:ふくろうの山っていうんやわ。辛口でええやろ?ねっ。このマグロ 魚屋走ったらええのがあったで。
秋風:ほう。では失礼して。
仙吉:どうぞ。
秋風:おいしいです。
(すすり泣き)
仙吉:えっ…。
秋風:いえ ワサビが ツンと…。
●東京・秋風ハウス
鈴愛:♪出逢ってしまったのだろう こわれるほど抱きしめた
(電話の呼び出し音)
鈴愛:はい もしもし。あっお母ちゃん!
晴:先生は見えて…泣いとりゃ~す。
鈴愛:泣いとる!?
●オフィスティンカーベル
菱本:5年前 ガンをやったんです 秋風。
律:え…。
菱本:その時は手術をして助かったんです。だからああして元気に。元気だったのに…。あっこれは散英社。再発したんだわ…。
(涙する菱本の肩に手を回して慰める律)
鈴愛:ふぎょぎょよ!
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●このコラム内の写真は全てテレビ画面からの引用で、その全ての権利はNHKにありますので予めご了承願います。また字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
半分、青い。ネタバレあらすじと感想を最終回まで!律と鈴愛の結婚相手は誰?
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