律が伊藤清と奇跡の再会を果たして急接近。でも二度目に逢った男性の前で「トイレに行きたい」はありなのか?
個人的には、伊藤清が弓道をしている時の凛とした表情が大好きだったので、喫茶おもかげでの私服姿&髪を下ろした顔が、同じ人に見えずにはてな?でもニーハイ姿はバッチグーで、今日の「半分、青い。」は古畑星夏ちゃん一色だったような。
でもそこは秋風先生の言葉ですよ。本当にいい事を言っていたので、リフレインしておきます。
俺が恋をしろと言うのはそういうことだ。リアルを拾うんだ。想像は負ける。好きなやつがいたらガンガン会いに行け。仕事なんかいつでもできる。ベタなんかいつでも塗れる。空想の世界で生きてるやつは弱いんだ。心を動かされることから逃げるな。そこには真実がある。楡野 いいか 半端に生きるな。創作物は人が試される。その人がどれだけ痛みと向き合ったか。憎しみと向き合ったか。喜びを喜びとして受け止めたか。逃げるな。
それと「ナカノガタ」の哀愁溢れる言葉のやり取りに胸熱になるのは、それだけ年を取ったということでしょうね。夢多き若者と、人生を折り返した中年の嘆き。そのコントラストが鮮やかになればなるほど、喫茶おもかげのシロウの含み笑いが意味を成してくるような印象。
遠い昔を思い出しての、青春だね~という意味なのか、はたまた若いねえという自虐を込めた笑みだったか?何げにシロウのファンになりつつあるおっさんの独り言です。
それにしても、律と清が会話していた「いるか広場」。「ひよっこ」の裏天広場にも見えるし、あの小さな神社の祠は、「わろてんか」風鳥亭の前にあった祠と同じに見えて、朝ドラっていいですよね、奥さん。
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半分、青い。セリフ(5月30日51話)
<その日 奇跡が起きて 僕は皆中した。皆中とは4射の矢が全て的に中る事。道場では決して笑ってはいけない。私語も厳禁>
清:おめでとう 律君。
律:え…?
清:久しぶり。
<「待ってて」。彼女の唇がそう動いたような気がした。清だ。伊藤清。僕の…初恋の人>
●西北大学構内
清:萩尾律君だよね。旋律の律と書いて 律。
律:清さん。
清:え?
律:伊藤清さん。さんずいに青。清いと書いて さや。
清:覚えててくれたんだ。
律:きれいな名前です。2限 授業何ですか?
清:あ…日本文学史。「古今和歌集」かな 今日は。
律:そっか。
清:そっちは?
律:コンピューター概論。
清:あ…。
律:でも別に出ても…。
清:でも出席取らない科目だから。
律:よかったら コーヒー飲みません?
清:はい。
●オフィスティンカーベル
回想正人:鈴愛ちゃんの喜ぶ顔 見たかった。
鈴愛:あっ!
秋風:おい…。
鈴愛:すいません。すいません!でも これホワイトで消せます!修正 いけます!
秋風:ボクテ 頼んだ。
藤堂:はい。
●リラクゼーションルーム
ツインズ:お待たせ致しました。お掃除 終了致しました。
秋風:正人君から 電話はまだないのか?
秋風:はい。ボ~ッとしてしまってすいません!ちゃんと仕事に集中しますので。
秋風:鈴愛 恋をしろ。
鈴愛:コイ? 泳ぐやつ?
秋風:ボケなくていい。真剣な話をしている。
鈴愛:すいません。
秋風:私がなぜ お前を弟子にしたか分かるか?
鈴愛:五平餅?
秋風:違う。いや 違わない。それもあった。楡野はほかの2人とは違う。山を駆け回っていた。そのリアルが重要だ。小宮やボクテとは違うんだ。あいつらの漫画の知識は深い。なぜだ? 漫画ばかり描いたり読んだりしていたからだ。それでは駄目なんだ。
鈴愛:え? 駄目なんですか?
秋風:ああ。俺が恋をしろと言うのはそういうことだ。リアルを拾うんだ。想像は負ける。好きなやつがいたらガンガン会いに行け。仕事なんかいつでもできる。ベタなんかいつでも塗れる。空想の世界で生きてるやつは弱いんだ。心を動かされることから逃げるな。そこには真実がある。楡野 いいか 半端に生きるな。創作物は人が試される。その人がどれだけ痛みと向き合ったか。憎しみと向き合ったか。喜びを喜びとして受け止めたか。逃げるな。
鈴愛:はい。
秋風:俺は 今もしかして すごくいい事を言ってる気がする。
鈴愛:心に刻みました! 彫刻刀で。
秋風:すまん ツインズ君。
ツインズ:はい。
秋風:上に行って みんなを呼んできてほしい。私の素晴らしい話を 楡野だけに聞かせているのは もったいない。
ツインズ:はい。
菱本:先生 どうぞ。後から文字に起こしましょう。
秋風:そう…言われると…。あれ? ナカノガタは?
菱本:さすがに全員抜けると 原稿 間に合わなくなりますので。背景 間に合わなくなります。
中野:若い子はいいよね~。これからで。
野方:うん。
中野:先生も何か最近張り切ってるし。もうああいう情熱ないよな~。こんな事言ってるから俺は いつまでも業界の端っこでぬる~い漫画描いて 雑誌の後ろの方にしか載らないで 半端なんだよな~。
野方:そんな事ないよ。中野さんの「青空列車」。ほのぼのしてていいよ。私 中野さんが載ってる時は「ガーベラ」 後ろから読むよ。
中野:ありがとう。頑張ろ。
●喫茶・おもかげ
清:西北大学のね 弓道部で弓引いてるの。
律:弓道の授業とってる訳じゃないの?
清:うん。ほら 弓道の授業で 弓道部の人たちが 先生のお手伝いで教えてるでしょ?
律:うん。
清:先輩に頼まれたの。急に行けなくなったんで 今日だけ代わりに出て教えてくれって。
律:あ…そっか。それで今まで会わなかった訳だ。
清:うん。
律:今日 行ってよかった。危うく寝坊してチョンボするとこだった。本当は友達と2人で受けてたんだけど 1限早いから友達はリタイア。
清:1限早すぎるよ。8時20分なんて。
律:君に会うために弓道始めた。
清:え?
律:なんて 嘘。いや ちょっと嘘で ちょっと本当。高校の時君の弓道見て かっこいいなと思って。ちょっと やってみたくなった。
清:そう。
律:あ…。
清:え?
律:長くしゃべるとなまりが。
清:なまりなんてないでしょ?
律:いや 気を付けないと。気が付かないところでなまりがでる。あっ 東京の人じゃないでしょ?なんて言われて。
清:分かる分かる。私もたまにある。私も岐阜じゃない?
律:ずっと岐阜だった?
清:ううん 中学校から。それまで横浜。
律:へえ…。何にも知らない。
清:本当。
律:でもあんなちょっと会っただけなのに よく覚えててくれたね。
清:忘れられないよ。あんなふうな事。人生に何度もないよ。一度だけかも。
回想律:何か 鳥が…。
回想清:鳥?
回想律:小さな白い雛鳥が手の中にいるみたいに見えた。
●いるか公園
律:ごめんね。東京 連れていけるような場所 知らない。
清:同じく。弓道ばっかりやってるの。
律:そうなんだ。
清:うん。一時 早気になって。あっ 早気って分かる?
律:分かるよ。矢を手から早く放つようになってしまって その癖が抜けなくなる。スランプだよね。
清:そう。そのスランプからやっと抜け出したところ。
律:そうなんだ。インターハイで入賞したって聞いたけど。あと 名古屋の栄でスカウトされたって話も。
清:インターハイは本当だけど スカウトは嘘よ。変な噂。
律:かわいかったから。
清:どうかな。私ね…インハイに出て 雑誌載ったりして よその高校から人がが見に来るようになって どんどん 自分が自分でないみたいになったんだ。最初はいい気になったけど 息苦しくなって。人の期待に応えなきゃいけない。今度は 優勝しかないなんて思って。本当の自分っていうの? 分からなくなっちゃって。いや本当の自分なんていうもの あるかないかも分からないんだけど。
律:分かるかも。俺も あ…。こっちは そんなインターハイとか雑誌載るとか 全然すごい話じゃないんだけど。梟町っていう 小さな商店街のただの写真館の息子なんだけど 西北大学入っただけで ちょっと評判になっちゃうような 小さな町で。何か 小さい頃からやたら周りに期待されて。井の中の蛙っていうか。
清:あっ でもその先…。
律:その先?
清:「井の中の蛙 大海を知らず。されど空の青さを知る」って聞いた事ある。
律:へえ~ちょっといいね。
清:ねっ ちょっといいでしょ。
清:あっ なくなっちゃった。
律:おなかたぽたぽになっちゃうね。さっきから飲んでばっか。
清:ん…トイレ。
律:うん?
●正人の部屋
正人:あ~!おはよう。う~ん。げっ 2時?
律:ここ。
清:へえ~。
正人:ん?誰?
正人:俺が寝坊してる間に世界は動いている。
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●このコラム内の写真は全てテレビ画面からの引用で、その全ての権利はNHKにありますので予めご了承願います。また字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
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