鈴愛を振った正人に対して、婆ちゃんの廉子さんが「いくら自分にその気がないからって これはないんじゃないですか?マア君」と、家族ならではの贔屓めにナレしていましたが、いやいやマア君は間違っていないと思う視聴者はどのくらいでしょうか?
正人の恋愛指向は、新しい犬飼って次の犬が来たから前の犬を捨てる人ではなく、どんどん犬が増えていくタイプ。女性を犬と例えていますが、可愛い存在という意味なのでご勘弁を。
そんな中に鈴愛ちゃんを巻き込むわけにはいかない。それに鈴愛ちゃんと東京で一番に出来た友達の律は、相思相愛の仲。そんな鈴愛ちゃんを好きになっちゃいけないという理屈に、十分に納得の視聴者おじさんです。
だってそんな事を吹き飛ばすくらいに性欲もりもりの学生時代ですよ。据え膳食わぬは男の恥とばかりに、あのまま鈴愛ちゃんを押し倒してアレ~!と鈴愛ちゃんの初体験を奪ってもおかしくない展開でのマア君の自制、すばらしい。
でも、振られた状況で唐突に律に会いたいという鈴愛に対して、どこまで律に甘えるんじゃ~!とお怒りの奥様方も沢山おられたようで、鈴愛の前途はかなり厳しいぞと。
でも大丈夫。律がお熱の伊藤清が鈴愛を救うのです。小悪魔・清、いやドロドロ女・清が今週中にその本性を現すことで、相対的に鈴愛の株が上がるという流れになって、朝ドラヒロイン楡野鈴愛の大冒険は続くのであります。
とは言っても、もうドラマの三分の一は過ぎてしまい、次の「まんぷく」も気になりつつある6月6日、東京は小雨の朝でございます&本日もつつがなく過ごしましょうね、奥さん。
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半分、青い。セリフ(6月6日57話)
●イルカ公園
鈴愛:今日 ありがとね。お母さんも喜んだ。
正人:あああいうのはちゃんと言おうね。こっちの都合はどうにだってできるんだから。家まで送るよ。今日 もう遅いから。
鈴愛:正人君…。好きです。
正人:ごめん鈴愛ちゃん。
鈴愛:えっ?
正人:自分 そういうつもりじゃなかった。
鈴愛:え…えっ 嫌だよ!正人君 好きだよ!
正人:離して。
鈴愛:嫌だよ マア君!ねえ!
正人:マア君とかやめて。
鈴愛:マア君!ねえ!
正人:離してってば!
正人:大丈夫?
♪~
<いや あのひと言 言わせてもらえれば いくら自分にその気がないからって これはないんじゃないですか?マア君>
●鈴愛の部屋
裕子:突き飛ばされた?
鈴愛:うん…。
裕子:イルカ公園で?
鈴愛:うん…。
藤堂:ちょっと何それ。僕ってゲイじゃないですか?でも男として許せない。信じられない。ひっど~い。男の川下にも置けない。
裕子:2つ違うし。川じゃなくて風。そして風下じゃなくて風上。風上にも置けない。
藤堂:でも女の子にする事とは思えない。てか 君たち両思いじゃなかったの?
鈴愛:そのつもりだった。完全にいけたと思っとった。今回。
藤堂:前回は振られたのね。
鈴愛:私は振られた事しかない。死んだ方がいい。胸が苦しい。ユーコ 薬頂戴。
裕子:え~っそんな難しい。胃薬でも頭痛薬でもないよね。
藤堂:安定剤でしょ この場合。
鈴愛:息が…息が苦し…。
藤堂:過呼吸だ 過呼吸!
裕子:カコキュウ?
藤堂:鈴愛ちゃん鈴愛ちゃん 深呼吸 深呼吸。ゆ~っくり吸って ゆ~っくり吐く。
鈴愛:…に会いたい。
藤堂:何?鈴愛ちゃん。
裕子:ん?
鈴愛:律に会いたい…。
<そう 鈴愛にとって安定剤は律君です。いつの時も>
電話・律:は?
電話・裕子:だから そうなんです。振られたんです。
電話・律:えっと…何で? あいつら うまくいってたんじゃないの?今日だってデートしてたし。
●正人の部屋
正人:そんな顔しないでよ。
律:人の恋愛に立ち入るほどやぼな事ないって黙ってたけど…。
正人:恋愛じゃないよ。
律:え?じゃあ何でつきあったの?
正人:つきあってないよ。一回花火して今日 一緒に公園歩いて そのあと お母さんを新幹線まで送っただけ。
律:そいで十分なんだよ。あいつ 免疫ないから。マハジャロとかゴールドのお立ち台乗ってる女と一緒にすんなよ。今のはちょっと偏見だったかもしんないけど。 マハジャロに悪かった。
正人:一緒にしないために はっきり言ったんだ。
律:ん?
正人:鈴愛ちゃんに好きって言われて 今 この子を抱き締めたら絶対好きになる。抱き締めてチューしたらもう100%好きだよ。
律:そいでいいじゃん。恋愛ってそういうもんじゃん。
正人:自分さ 律みたいな真面目な人には分からないかもしれないけど 遊んでるっていう感覚がなくて あっかわいいな好きだなって思ってつきあうと どんどん どんどん…。
律:分かった。その先は分かった。どんどん増えてっちゃうんだよな 女の子が。
正人:うん。
律:犬みたいに。
正人:うん。
律:新しい犬飼って次の犬が来たから 前の犬を捨てる人いないっていう理屈は前に聞いた。
正人:そんなところに鈴愛ちゃんを巻き込みたくないって思った。鈴愛ちゃん 5人目の彼女は許されないどろうって思った。
律:えっお前 今 4人いんの?
正人:いやいや 例えばって事。今は回り回ってフリーだよ。自分 律が大事だから。
律:は?
正人:律は東京に来て一番にできた友達だから。自分 結構人嫌いでさ あんまり人とうまくいった事ないんだ。こう見えて。でも 律の事 吉祥寺に誘ってんだよ。一緒に住もうって。こんな友達…友達って言っていいかな。
律:どうぞ。
正人:初めてなんだよ。
律:…で それと鈴愛とどう関係あるの?
正人:律の好きな人とはつきあえないよ。
律:はあ?えっ お前 何言ってんの?
正人:違うの?
律:違うよ!俺には清がいるし。え…鈴愛は正人が好きじゃん 現に。
正人:お互いに気付いてないだけだよ 自分の気持ちに。
律:えっ何 その言い方 神様みたいに。何様なの?自分が一番分かってますみたいなの。えっ むかつく。お前が俺と鈴愛を語るな。俺と鈴愛の歴史を語るな!
♪~
律:俺 ちょっと鈴愛 のぞいてくるわ。
正人:うん。
●電話する晴と鈴愛
晴:はあ~いい子や~と思ったのに…。帰り際にあの子 新幹線に飲み物と一緒に雑誌買ってきてくれた。「週刊女性エイト」。おかあちゃん あの手の雑誌は美容院でしか読まんけど おかげでアイルトン・セナの恋人 みんな言えるわ。
鈴愛:お母ちゃんの話はどうでもええ。私の話や。あ…来た。律 来た。お母ちゃん。
律:ああ。
晴:律君?あっ ちょっと代わって。
鈴愛:お母ちゃん。私 ティッシュなくなった。部屋で泣いとる。
(ノック)
鈴愛:お母ちゃん 何やって?
律:東京 出ていこうかって。
鈴愛:えっ?
律:大丈夫です。僕がいますって言っといた。
鈴愛:お父ちゃんやおじいちゃんや草太には内緒にしてほしい。
律:分かった 言っとく。息できなくなったの?
鈴愛:カコキュウっていうらしい。ボクテが教えてくれた。ボクテは場数を踏んどる。
律:場数?
鈴愛:精神的修羅場の場数。ゲイは侮れん。これは私が言ったんやない。ボクテが自分で言った。
律:そんなショックだった?
鈴愛:そんなふうには思えない。ごめんって言われた。あんな苦しいごめんを聞いた事がない。ごめんってよく切れるナイフみたいな言葉やな。思い出すと胸が痛い。律 裏貸して。
律:裏?
鈴愛:表でなくていい。裏。背中。
律:ほい。
鈴愛:小さい時 怖い夢見ると お母ちゃんの背中によう抱きついとった。
律:俺はお前のお母ちゃんか。
鈴愛:律の背中はあったかいな。余計 泣けてくるな。
律:そう?
鈴愛:ホッとすると涙出る。
律:そんなもんかね。36度ないけどね。平熱。
鈴愛:低温動物やな。
律:恒温動物だよ 鈴愛。
鈴愛:いくら泣いてもスズメの涙。なんつって。
律:フフフフ…。
鈴愛:こんな時でも律が笑うとうれしい。ホッとする。
律:俺さ 鈴愛。
鈴愛:ん?
律:多分 生まれて初めて聞いた泣き声が 鈴愛の泣き声なんだよな。
鈴愛:どういう事?
律:お前の5分前に同じ病院で生まれた。
鈴愛:あ…なるほど。左耳が聞こえんくなった時も律の横で泣いた。
律:びっくりしたぁ。
(鈴愛の泣き声)
律:そんな事もあったな。
鈴愛:あったよ…。
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●このコラム内の写真は全てテレビ画面からの引用で、その全ての権利はNHKにありますので予めご了承願います。また字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
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