鈴愛、言いたくはないが鈴愛がマア君に振られた日が6月の終わり。そして律に振られたのが昨日、七夕。2週間で2回振られてる。
ユーコが感じるデジャブ感はもっともで、こんなに気が変わる娘を東京に一人暮らしさせる親の心中はいかばかりかと、晴さん和子さん不在の朝はかなり寂しく、しかも菱本マネまでいないなんて…。
と書いてみて、なんだ鈴愛と同じじゃないかと気付く6月12日の朝です。
自分が好意を持っている人に近くにいて欲しい鈴愛と、色香漂う大人の女性をテレビで見たい世の中のおじさんたち。根っこは同じで、鈴愛は我がままだなんて言えないぞと。
で、傷心の鈴愛の心の言葉を、せっせとメモする藤堂に注目です。人当たりはいいけど、絶対に人には言えない心の闇を抱えていそうで、こういうタイプの人こそ、末恐ろしいのですよ、奥さん。
呉服屋の息子で、跡継ぎを期待されているゲイの藤堂誠。通称ボクテ。今日のメモ書きが、今週から来週にかけて起きる事件の伏線となっており、やはりパクリはいけませんと、ちょっとネタばらし。
でもこういう抜け目のない人間が出世するという事実もあり、かくも世の中というのは実に面白いものです。
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半分、青い。セリフ(6月12日62話)
●鈴愛の部屋
(戸の開閉音)
裕子:鈴愛の好きなソーセージマヨ。帰りにコンビニで買ってきた。朝ごはん食べてないでしょ?
鈴愛:何の帰り?
裕子:七夕の笹の葉短冊 川に流してきた ボクテと。
鈴愛:あ…。
裕子:なんて 嘘。川に流しちゃいけないんだって。条例で決まってる。だから白い紙に巻いて捨てた。そうすると願いかなうらしいよ。
鈴愛:私は ま~ あかん。
回想鈴愛:バイバイ 律。
回想律:さよなら 鈴愛。
鈴愛:ユーコ…。
裕子:うん?
鈴愛:ユーコ!
裕子:豪快な。子どもか?
鈴愛:背中 さすさすしてて。
裕子:うん してるよ。
鈴愛:息をするのも苦しい。息をする度 泣いてしまいそう…。
裕子:何だろ このデジャブ感。バリエーションは違えど2回目な感じ。ダブルで来たって事か…。鈴愛 言いたくはないが 鈴愛がマア君に振られた日が6月の終わり。そして律に振られたのが昨日 七夕。2週間で2回振られてる。
鈴愛:本当だ。ダブルだ。気が付かなかった。2週間に2回 1週間に1回 このままで行くと 私は死ぬまで何回振られた事になる?
裕子:あっ 食べるの? あっボクテ。
藤堂:いい?
鈴愛:いいよ。あっ これいくら?払う。
裕子:えっ あっ いいよいいよいいよ。
藤堂:鈴愛ちゃん 大丈夫?僕ね 本当の事言うと 律君と鈴愛ちゃん 絶対にくっつくと思ってたんだよ。
鈴愛:私も本当の事言うとそう思ってた。
鈴愛:ような気がする。ボクテ メロンパン頂戴。
裕子:ちょっと鈴愛 大丈夫?
●オフィスティンカーベル
秋風:どうした?
裕子:トイレです。多分 泣いてます。急に気持ちが込み上げるんです。
♪~
●律の部屋
引越業者:あと これだけですよね?
律:はい。
●オフィスティンカーベル3回廊下
秋風:楡野。
鈴愛:すみません。
秋風:描け。
鈴愛:え?
秋風:泣いてないで いや泣いてもいいから描け。漫画にしてみろ。物語にしてみろ。薬になる。救われるぞ。
鈴愛:救われる…ですか?
秋風:ああ 創作は 物語を作る事は自身を救うんだ。私はそう信じてる。物語には人を癒やす力があるんだ。
●秋風ハウス中庭
藤堂:ねえ 今日の雲 孫悟空が乗りそうな雲。
裕子:うん 本当だ。
鈴愛:律は雲に似てた。風の流れで形が変わる。ふわふわ。雲の上で寝たら安心するって思ってた。でも雲が律って思ったら いつだって一緒にいられるな。離れても 上見たらいる。
裕子:バカだね 鈴愛は。
鈴愛:最後に律 ここまで送ってくれた。
裕子:うん 聞いた。
藤堂:僕も聞いたよ。
鈴愛:まだしゃべっとらん事をしゃべる。
藤堂:鈴愛 岐阜弁。
鈴愛:何となく。
藤堂:いいよ 岐阜弁。
鈴愛:気が付いたんだ。
藤堂:こっから標準語?
鈴愛:触れた記憶が少なかった。触った記憶がない。それが私と律や。
裕子:手をつないだ事もないの?
鈴愛:ない。あ…小さい頃はあったかもしれん。忘れた。
藤堂:触れたいと思わなかったの?
鈴愛:よう分からん。マア君の事は触れたいと思った。本当に好きだった。
裕子:それはきっと恋だ。
鈴愛:うん。
裕子:律君と鈴愛は もっと深いところでつながっていたんだよ。恋なんかよりもっと深いところで。
鈴愛:それは何色?
藤堂:色?色と来たか。う~ん 色はちょっと分からん。
鈴愛:ボクテ 何やってるの?
ボクテ:あっ ごめん。いや鈴愛ちゃん 自分で気付いてないかもしれないけど あんまりいい事言ってるから忘れないようにメモしてた。これ 絶対に使えるよ!ネームにすればいいよ!
●オフィスティンカーベル2階
リラクゼーションルーム
秋風:これから君たち3人が描く漫画は私がいいと思えば随時「月刊ガーベラ」に持ち込む。いつ何どき 見い出されるか分からない。心してかかれ。では 今日は鈴愛から。ネタを話せ。
鈴愛:「月が屋根に隠れる」。
秋風:おっいいタイトル。
鈴愛:男女が別れ話をしていると月が見えていて…。
秋風:いつになく大人っぽいね。
鈴愛:女性はず~っと目の端に月が引っ掛かってるんです。
秋風:月は満月か?
鈴愛:満月…に近い。何か作り物みたいなペカペカした月で…。あっうさぎが餅つきそうな感じです。2人で小さい頃の自分たちの思い出話なんかをしてるんです。最後は暗くなりたくなかったから。楽しい気分で別れたかったから。律は私に「あっ見て 月きれいだね」って言えなかったんです。
秋風:何で?
鈴愛:思い出縛りだったから?思い出しか言っちゃいけない。今の事は言っちゃいけないような…。もう2人の思い出 増やしちゃいけないような…。何か 言えなかったんです。
秋風:楡野 今だ。今 描け。お前 絶対にいいものが描ける。お前 才能がある!これは神様がくれたチャンスだ。いや 律君がくれたチャンスだ!
鈴愛:律って口に出したら悲しい…。頭の中で思うよりずっと…。
秋風:もうしゃべるな 鈴愛。しゃべらなくてもいい!もったいない!漫画にするんだ!それを描け!
鈴愛:鬼…。
秋風:鬼上等!描くんだ!
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●このコラム内の写真は全てテレビ画面からの引用で、その全ての権利はNHKにありますので予めご了承願います。また字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
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「テレビネタ!」のメイン訪問者である世の奥様方に向けたコラムを書いています。
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