悲しい事を喜ぶ変態にはなりたくない。先生は漫画のために何だってする。先生は…漫画を描くために人の心を捨てたんだ!だから先生はいい年をして独りもんで家庭もなくて友達もいないんだ!
娘のような年の女の子に、こんなに罵倒されれば、さすがの秋風先生も凹むのは当然。でも変態って言われた時は、むしろ嬉しかったんじゃないかと、同じ変態と呼ばれたいおじさんの感想。
これは、今で言うところの逆パワハラ発言?鈴愛ちゃん、時と場所を選ばずに感情に任せて自分の心の内を爆発させる事が多々多く、毎日、そのセリフにビビリながらの視聴です&負けるな秋風先生。
弟子がもう一皮剥ければもっと成長できるはず、そんな想いと、弟子は弟子での考えがあるということで、古今東西、部下と上司の付き合い方の問題は永遠のテーマ。
そんな中で、物語は鈴愛がアシスタントとなって1年2年と突き進み、これはネタバレですが、次週は3年後まで進んでいて、1995年(平成7年)の世相がバックになっています。
1995年(平成7年)と言えば、1月17日に発生した阪神淡路大震災。そしてテレサ・テンがタイで42歳で亡くなり「別れの予感」。
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半分、青い。セリフ(6月13日63話)
秋風:お前は才能がある!これは神様がくれたチャンスだ。いや 律君がくれたチャンスだ!
鈴愛:律… 口に出したら悲しい…。頭の中で思うよりずっと…。
秋風:もうしゃべるな 鈴愛。しゃべらなくてもいい!もったいない!漫画にするんだ!それを描け!
●秋風ハウス台所
藤堂:鈴愛ちゃんはすごいのかもしれない。
裕子:「月が屋根に隠れる」の話…。初めて聞いたよね。
藤堂:初めて聞いた。
裕子:あの子 感受性すごいのかも。すごいもの描くのかも。秋風先生に天才って言われてた。
藤堂:いや天才とは言ってないよ。才能があるって。
裕子:そうか…。
藤堂:でもさ 裕子ちゃん。鈴愛ちゃん 失恋したらからいいものが描けるって事?
裕子:うん。秋風塾ってそうだよね。自分の体験から物語にしてく。
藤堂:だとしてもあんなに傷つかなくちゃいいものが描けないんだったら それは天才じゃないんじゃない?本当の天才は全くの想像で描くんじゃないかな?
裕子:そうか…。でもそんな事ってあるのかなあ。
藤堂:分かんないけど…。
裕子:とにかくボクテ。
藤堂:うん分かる。その先は言わなくても分かる。私たちも頑張ろうでしょ?
裕子:うん 描こう。
藤堂:このままだと負ける。岐阜の猿に。
裕子:打倒 岐阜の猿。
<このように鈴愛の律君失恋は 結果 秋風ハウス3人全員の創作意欲をたきつける事になりました。そして鈴愛が本当に秋風先生のいうように才能があったかというと…>
●オフィスティンカーベル
秋風:駄目!全然駄目!構成がなってない。セリフに溺れるな。
<なかなか 天才には遠いようで…>
秋風:視点の誘導が出来ていない。吹き出しの位置が違う。見開きが弱い! ベタが雑!パース取れてない。お前はいつまで「月屋根」描いとるんじゃ おんどりゃ~! 日が暮れてカラスが鳴くぞ~!
●鈴愛の部屋
鈴愛:ハァハァ~
<こうして「月が屋根に隠れる」は 何度も何度も秋風に駄目を出され 同じ物語を150回くらい描かされ そしてまた描き直す>
<アシスタント作業も もちろん続き…>
<お風呂にはトーンの破片が浮き…>
●オフィスティンカーベル
鈴愛:ボクテ?
藤堂:ん?何?
鈴愛:カケアミ!
<忙しすぎてカップ麺は3分過ぎ それでも食べ…>
<そうして1年がたつ頃にはアシスタントとしては どうにかこうにか 成長し 人物も任されるように…>
<でも 鈴愛 月のきれいな夜と眠れない夜には必ず律君を思い出すのでした>
(笛の音)
藤堂:鈴愛ちゃんが律君を呼んでる。
●秋風ハウス中庭
鈴愛:これ 捨ててほしい。自噴では1年 よう捨てんかった。
2人:出た 岐阜弁…。
<鈴愛の岐阜弁は深い心情吐露のスタートです。泣かれるのか?身構えます>
秋風:俺が捨ててやろう。
鈴愛:えっ!?
秋風:やっほ~い!
裕子:なんて事を!
秋風:こいつが捨ててほしいと言ったんだ。 なあ楡野。お前の「月に雲が隠れる」は…。
藤堂: あっ先生「月が屋根に隠れる」です。
秋風:そう それは1年も直しているうちに何が何だか分からなくなった。俺も何度も読んでいるうちに若干分からなくなった。
裕子:先生 無責任です。
秋風:こっちも人間だ。しかたがない。このままではお前はボクテの「女光源氏によろしく」にも 小宮の「5分待って」にも負ける! お前らはもこんな小さいとこの争いに勝ってにんまりしてどうする?ここにいるのは岐阜の猿だぞ!なあ鈴愛。あの痛いような気持ちを思い出すんだ。あの律君に振られたばかりの…。あの時のお前はすごかったぞ。食べてばかりいて。
鈴愛:先生…。それを私に思い出させるために 今 先生は笛を捨てたんですか? 先生はおかしいです。
秋風:何が?
鈴愛:みんなが先生と同じとは思わないで下さい。
秋風:何を言っている。
鈴愛:私たちは漫画家である前に人間です!
秋風:フフフフフフッ!まだ漫画家にもなっていないくせに…。
鈴愛:先生はロボットです! 漫画を描くためのロボット!私は人間です!漫画を描くためにわざと悲しくなるようなは事をしたくないし 悲しい時は悲しむ!悲しい事を喜ぶ変態にはなりたくない。先生は漫画のために何だってする。
秋風:それの何が間違っている?
鈴愛:先生は…漫画を描くために人の心を捨てたんだ!だから先生はいい年をして独りもんで家庭もなくて友達もいないんだ!
秋風:そんなものは創作の邪魔だ。
裕子:ある?
藤堂:ううん。ないなあ…。
裕子:あっ奥は?
藤堂:奥?
裕子:見た?
藤堂:ない。
秋風:小宮君。
裕子:うわっ先生!
藤堂:あっ!きれいになったね。
秋風:そういう小芝居いらないから。
秋風:笛 うさぎの後ろに落ちてました。
裕子:うさぎの後ろ。…はさっき見ましたよ。
秋風」楡野が「月屋根」を描き終えたら返すつもりでした。どうか。
裕子:分かりました。鈴愛には落ちてたと言います。先生。家族がいなくとも友達がいなくとも私たちは先生が好きです。
<そうして無事に笛はまた鈴愛のもとに戻り…>
<そしてまた漫画を描く。アシスタント業務をする。3分過ぎたカップ麺を食べる。その繰り返しでまた1年近くが過ぎた頃…>
<大御所の原稿が落ちて そのピンチヒッターという事でとうとうデビューが…>
鈴愛:じゃあ いくよ いくよ!
裕子:早く見せてよ。
鈴愛:じゃ~ん!
<デビューしたのは裕子さんですが…>
藤堂:イエ~イ!イエ~イ!
裕子:あんた 分かりやすい。
藤堂:え?
鈴愛:すごい…。
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●このコラム内の写真は全てテレビ画面からの引用で、その全ての権利はNHKにありますので予めご了承願います。また字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
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「テレビネタ!」のメイン訪問者である世の奥様方に向けたコラムを書いています。
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