裕子:ほしたら今日は鈴愛の第二の誕生日。漫画家の鈴愛が生まれた日にしよう。
鈴愛:フフフ…いいね。じゃあ ユーコも漫画家誕生日。赤ん坊としては律と一緒に生まれて 漫画家としては ユーコと一緒に生まれた。うれしいな。
<生まれて初めて人に好きって言われた。初めて告白された。女の子やったけど…>
鈴愛は月刊ガーベラで「一瞬に咲け」、裕子は青年誌「ビックイブニング」で「5分待って」の連載が決定。
その創作に苦しみながらも友情を深めていく鈴愛と裕子は、漫画家誕生日が同じということで、裕子が大好きな曲、シーナ&ザ・ロケッツ「ユー・メイ・ドリーム」を探してきました。
米非公式なので削除されている可能性があります。
裕子の担当に付いたのが「ビックイブニング」の編集者・藤真由美。演じているのは太田緑ロランスさんで、「ハゲタカ」の美人さんです。
名前:太田緑ロランス(おおた みどり ろらんす)
生年月日:1981年(昭和56年)3月16日
出身地:北海道
血液型:A型
出典:所属事務所 アルファエージェンシー
フランス人のお父さんと日本人のお母さんというハーフの女優さん。舞台をメインに活躍されているようで、テレビドラマだと、NHKの「ハゲタカ」で主人公・鷲津政彦(大森南朋)の部下チームの優秀なファイナンシャルアドバイザー・リン・ハットフォード役をやっていた人だと言えば思い出すかもしれません。
それにしても朝ドラ「おんなは度胸」、主演の泉ピン子姉さんの若いこと。そして、秋風羽織に「泉ピン子のセリフなどさえ渡っている。私には書けない」と言わせる辺りは、なんとも世渡り上手な北川悦吏子先生。
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半分、青い。セリフ(6月19日68話)
秋風:異動?どちらへ?
北野:青年誌です。「ビックイブニング」に。先生とお別れするのは辛いですが。
秋風:目が笑ってるぞ。うれしそうだ。
北野:プシシシッ。
秋風:北野君…。いや北野さん! 北野編集長 どうでしょう!? 「ビックイブニング」で小宮の「5分待って」を連載!
北野:え?
秋風:私はもとよりあの作品は「ガーベラ」よりも少しやわらかめな男性誌に向くのではと思っておりました。
菱本:僭越ではございますが私も賛成です!置き土産ではなく手土産に是非 小宮裕子を「ビックイブニング」に持っていって頂きたい!
2人:ですっ!
●秋風ハウス台所
裕子:私はこれで連載を取り やがてゴールデンタイムのテレビドラマにする。最終回は映画だ。
鈴愛:えっ ユーコ 欲が深い。
裕子:鈴愛には負けない。
鈴愛:おお…。
●オフィスティンカーベル
裕子:連載決定…?
北野:はい。私の異動先「ビックイブニング」で連載枠を確保します。
裕子:ええっ!?
藤:あなたが「ガーベラ」の連載を取るために描いていた「5分待って」のネーム 読ませて頂きました。大丈夫!よく出来ています! 少し立て直しすれば連載にすぐにいけます。ううん いかせます。私を信じて下さい。
裕子:どなた?
藤:あっ 失礼。フフフッ。私「ビックイブニング」の藤真由美と申します。これから小宮裕子先生の担当をやらせて頂きます。私と一緒に頑張りましょう。
裕子:はい!
裕子:鈴愛!連載決定だ!
鈴愛:やった~!
<こうして裕子ちゃんは「ビックイブニング」 鈴愛は「ガーベラ」で連載が始まったのです>
●鈴愛の部屋
鈴愛:「ツグミ 跳んで!私のために跳んで!」。「ああ跳ぶさ 跳んでみせるさ。2メートル45センチ 世界新記録!」。何や これ。あかん。アホみたいなセリフや!
回想秋風:つまらないものなら描くな。この世にない方がましだ。その時間で君たちはバーガーショップでバイトをした方が世のため人のためだ。
鈴愛:今更 バーガーショップでも使い物にならないしな。「私のために跳んで!」。「跳ぶさ 君の夢をかなえるよ」。それや。
(ノック)
裕子:鈴愛 うるさい!
鈴愛:あっ ごめん! ユーコ!今の聞いとった?
裕子:うん。ないと思う。
鈴愛:…だすよね。
裕子:それにツグミ 普通の高校生の設定だよね。さすがに世界新記録は跳ばないと思う。
鈴愛:ユーコ「5分待って」 ネーム順調?
裕子:うん。怖ろしいくらい順調。
(物音)
(ノック)
鈴愛:あんた 何やっとった?
裕子:えっ ネームやっとったよ。ほら これ。
鈴愛:その手に雑巾を持っている。
裕子:うう…ばれたか。苦しくなるとなぜか掃除をしてしまう。そしてこのまま模様替えに突入する勢いや。あかん…。 明日が来てまう。
鈴愛:模様替えは私もした。主に試験前に。ユーコ できん時はできん。気分転換しよう!いいもの持ってきた。
ユーコ:♪「あなたの事思うと すごく胸があつくなるの いつもはユーウツな雨も サンバのリズムにきこえる」
鈴愛:ユーコ この歌 好きだね。
裕子:シーナ&ロケッツ 神様! しかし よくこんなの持ってたね。
鈴愛:うん。昔 弟がくれた。
裕子:気が晴れない。
鈴愛:えっ?
裕子:グルグル定規の絵がたまればたまるほど 追い詰められていく。これは私たちが無駄にした時間の集積だ。
<創作者は迷走する>
●ティンカーベル2階
(テレビ画面:連続テレビ小説「おんなは度胸」)
菱本:先生 珍しいものをご覧になる。
秋風:小宮の「5分待って」は やはりドラマに向くと思う。研究している。
菱本:しかし これはちょっと毛色が…。
テレビの泉ピン子:あなたのおっしゃっている事など…
秋風:泉ピン子のセリフなど さえ渡っている。私には書けない。
菱本:橋田先生ですから。
●ティンカーベル2階
裕子:私 本当は看護婦さんになりたかった。
鈴愛:初耳…。深夜の告白タイム。
裕子:フフッ。酔っちゃった。
鈴愛:飲まんとラブシーンなんか描けん。
裕子:小学校の時 足折って入院したら 看護婦さんが優しくて優しくて うれしかった。うちの母親はフランスかぶれで子どもを徹底的に甘やかさなかったから。人に甘えるのってこんなに気持ちいいんだって思った。安心した。
鈴愛:看護婦さんになりたいって言わなかったの?
裕子:親は許さない。きっと医者になれって言う。私はお医者さんじゃなくて看護婦さんがよかった…。
鈴愛:ユーコの看護婦さん 似合いそう。ん?ん?
裕子:ここは海!
鈴愛:海? 突然やな。ワニがおるの?
裕子:ワニはいない!
鈴愛:すんまそん。
裕子:満天の星。落ちるように大きい。
♪
裕子:私たちはスケート靴を履く。フィギュア。
鈴愛:白い靴。
裕子:海の上を滑る。
鈴愛:へえ すてきやな。海が凍っとるの?
裕子:凍ってない。海は海なの。でも集中すると海の上を滑る事ができる。気を許すと沈む。
鈴愛:怖いの?
裕子:ううん そんなには沈まない。すぐに浮かぶ。気持ちいい。海のリンク!
鈴愛:そんな事 考えたの?
裕子:夢。昨日見た夢なの。
鈴愛:すごい夢やな。天才や。
裕子:夜の海は碧。ふか~い碧。
♪
鈴愛:何か思い出すなあ。期末試験期間中に友達と泊まりっこして勉強した。
裕子:ああ したした。
鈴愛:私はいつも友達より早く寝てしまった。
裕子:私はいつも朝まで勉強してたよ。
鈴愛:そんな感じや。
裕子:やな感じか?
♪
裕子:出来た~!
♪
鈴愛:はあ~出来た…。はあ…朝だ…。
鈴愛:夢の中でユーコが看護婦さんやった。毛布かけてくれる。
裕子:フッ…。 私 鈴愛 好きだ。
鈴愛:ん?
裕子:鈴愛といると何でもしゃべれる気になる。私とボクテは自分の事をしゃべれない子だった。鈴愛が私たちの心をやわらかくしてくれた。やわかくなって弾んで飛べるような気がする。
鈴愛:私の生まれた日はこんな日だった。朝日がきれいやったって お母ちゃんがよく言っとった。
裕子:ほしたら 今日は鈴愛の第二の誕生日。漫画家の鈴愛が生まれた日にしよう。
鈴愛:フフフ…いいね。じゃあ ユーコも漫画家誕生日。赤ん坊としては律と一緒に生まれて 漫画家としては ユーコと一緒に生まれた。うれしいな。
<生まれて初めて人に好きって言われた。初めて告白された。女の子やったけど…>
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●このコラム内の写真は全てテレビ画面からの引用で、その全ての権利はNHKにありますので予めご了承願います。また字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
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「テレビネタ!」のメイン訪問者である世の奥様方に向けたコラムを書いています。
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