裕子の結婚相手は、東京03の角田晃広ではなく、朝ドラ「ごちそうさん」の売れない文士・室井幸斎先生。しかもセリフ無しの写真だけ。山中崇さん、お久しぶり。
この写真を見て「これで本当にインテリアコーディネーターに…」とつぶやく鈴愛の不安は実にまともな感覚。
裕子の結婚相手・浅葱洋二は仙台の老舗有名和菓子店のボンボン息子。それが東京青山で全く異業種の家具の輸入販売業。時は景気が悪くなるばかりの1995年(平成7年)。
これは絶対に浅葱洋二の会社が業績不振で潰れる、そして金の切れ目は縁の切れ目とばかりに、裕子が離婚で、秋風先生がそのまま残してくれていた仕事部屋に帰ってくるという伏線なんじゃないかと、お金持ちボンボンの浅葱洋二に嫉妬しまくり。
そして、裕子がオフィスティカーベルに最後の挨拶に来た時、鈴愛が涙を流し、ひしもっちゃんがハンカチを鈴愛に渡そうとした時に、秋風先生も自分のハンカチを手にして立ち上がった小芝居が実にグッド。
「私は娘を送り出すような気分だ」、表情もまさに父親のそれで、ドラマ「青い鳥」の“駅長さん”も年を取ったものです。
1995年当時、結婚式は立食パーティー形式が流行り始め、写真付きの皿も引き出物としていただいた事がありますが、でも全く使い物にならず、ずっとお蔵入りになっている事を思い出した本日の半分青いでした。
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半分、青い。セリフ(6月22日71話)
鈴愛:先生はもっとユーコを引き止めるかと思いました。
秋風:うん… いや。彼女が求めているのは居場所だと思ったんだ。家に居場所がなかった。そしてここにやってきた。漫画ももちろん描けたがそうでなくてもよかったんだろう。私は娘を送り出すような気分だ。彼女が幸せになってくれたらそれでいい。
鈴愛:先生。私はここで頑張りますんで。
秋風:うん?
鈴愛:漫画頑張ります。
秋風:頼もしいな。ところでお前はそのドレスでいいのか?どう見てもカエルに見えるが?
鈴愛:カエルは私のおばあちゃん 守護神なんで。ユーコの事も守ってくれるかと。
ツインズ:お支度できたそうです。
●岐阜・楡野家
晴:面白かったのになあ…裕子ちゃんの「5分待って」。
仙吉:寿退社っちゅうやつやな。
晴:結婚しても続けたらええのに。
宇太郎:いろいろあるんやろ。俺んたあには分からん事が。
晴:子どもの事やのに分からん事が増えるな。
草太:ほやけど 姉ちゃん焦らんのかな。
晴:うん?
草太:姉ちゃんも結婚した方がええんやないか?
宇太郎:漫画家で売れたらそいでええやろ。
仙吉:ほやな。どっちかで売れたらそいでええわな。
草太:どっちも売れんかったらどうするって事やな。
(宇太郎と仙吉の団扇が止まる)
草太:えっ 冗談やん!そんな深刻な顔しないでよ。
●鈴愛の部屋
鈴愛:大丈夫か?ユーコ。幸せボケか?これで本当にインテリアコーディネーターに…。
裕子:裕子。
鈴愛:おっ。早かったじゃん。
裕子:疲れた。
鈴愛:3次会まで?
裕子:2次会で精根尽き果てた。鈴愛 2次会でいい人見つからなかった?
鈴愛:カエルのワンピースが敗因かと。
裕子:うん…。
鈴愛:あれしか持っとらん。
裕子:う~ん…。
鈴愛:あれ?洋二さんと一緒にいなくていいの?
裕子:どうせ来週から一緒に暮らす。半永久的に。
鈴愛:いや 永久でしょ?
裕子:フッ…あい。あっ それすてきでしょ?
鈴愛:あっ うん…飾る。
裕子:鈴愛に残したいものある。トーンとかカラーインクとか あとライトも。
鈴愛:えっ あのライトいいの?かっこいいやつ!
裕子:欲しいもの言って。
鈴愛:ユーコの笑顔。なんつって。
裕子:ハハハッ スマイル0円か?
鈴愛:フフッ たまにはさ…。
裕子:ん?
鈴愛:顔 見せてね。
裕子:うん。
●岐阜・つくし食堂
幸子:還暦!?
貴美香先生:そう 還暦よ。60!やんなっちゃう。
幸子:ハハッ 私も年取る訳や。貴美香先生 還暦かあ。
晴:だから還暦のお祝いパーティーやろうって。
貴美香先生:嫌やわ そんな~。赤いチャンチャンコとか猿やあるまいし。
和子:猿?赤いチャンチャンコって猿なの?
貴美香先生:そんなイメージない?
晴:やりましょうよ。先生が取り上げた赤ちゃん みんな呼んで。こんな機会ないやろ?
貴美香先生:私ねえ 赤いチャンチャンコやなくてね。
3人:何?
貴美香先生:赤いスポーツカー買おうと思っとる。
和子:さすが貴美香先生や。かっこええなあ。
貴美香先生:今 免許取りに行っとる。乗せたるわ~。何?あんたら 怖いんかね?え?
●オフィスティンカーベル
中野:僕の知り合いの漫画家さんで裕子さんの使っていたオフィスをそのまま使いたいという人がいて。あっ「ベルサイユ宮殿の乙女たち」を連載している音葉梨々香さんです。
●裕子のオフィス(秋風ハウス内)
引越業者:これもですよね?
裕子:あっ はい。衣類なんで。
●オフィスティンカーベル
秋風:いや あそこはあのままにしておこう。せめてしばらくは。
野方:いつ 裕子さんが帰ってきてもいいように…ですよね?
秋風:いや まあ…そんな事はあってはいけないしないんだろうが 帰る場所があれば小宮も出ていきやすい。お前 言うなよ。
鈴愛:はっ 言っちゃいけない。いい話なので即座に伝えようとしてました。
秋風:鈴愛の口は羽よりも軽い。久しぶりに聞いたろ。
鈴愛:フフッ…はい。
●オフィスティンカーベル
裕子:いろいろ本当にお世話になりました。
秋風:ああ。決まったら早かったな。
裕子:先生 今までどうもありがとうございました。
秋風:たまには遊びに来なさい。
裕子:はい。ひしもっちゃん お世話になりました。
菱本:こちらこそよ。洋二さんと幸せになってね。すてきな結婚式だった。
裕子:鈴愛。
鈴愛:あかん。私 こういうの弱い。
裕子:泣き虫。鈴愛。秋風先生の前では言いにくいけど…。
秋風:あっこれは失礼。気が付きませんで。
裕子:君 頑張れよ。
鈴愛:ん?
裕子:漫画。私の分までとは言わない。私の人生は私のもの。鈴愛の人生は鈴愛のもの。みんな自分の分しか頑張れない。でも鈴愛は私と熱量が違う。
鈴愛:ネツリョウ?
裕子:うん。私は鈴愛になれなかった。ずっと思ってた。鈴愛はきっと成功する!みんなの憧れるものをきっと作る!ねっ 先生。
秋風:ああ。
裕子:ねっ ひしもっちゃん。バイバイ 鈴愛! いろいろ ありがと。
●回想
裕子:イッタ!何すんの!?岐阜の山猿のくせに!
鈴愛:お前が山猿言うな!
鈴愛:ユーコ 応答せよ。
裕子:小宮裕子 応答しました。
鈴愛:これ 私の友達が描いたんやよ~!
裕子:スクールペンっての あるの。線が安定する。描いてみて。
鈴愛:本当だ!描きやすい!
裕子:あげる それ。
裕子:♪あなたの事思うと すごく胸があつく… いつもはユーウツな雨も サンバのリズムにきこえる
●岐阜・喫茶ともしび
菜生:あんたも変わらんなあ。
龍之介:ほやろ。
菜生:褒めとらんわ。
龍之介:あ?
菜生:相変わらずパッとしんて言っとる。
まさこママ:菜生。
<菜生ちゃんとブッチャー君 彼らも24歳です。ブッチャー君は京都の舞鶴学院大学を無事卒業し 名古屋の建設会社に。菜生ちゃんは服飾の専門学校を卒業し 名古屋デパート勤務です>
龍之介:え~っ!鈴愛来んの?貴美香先生の還暦パーティー。
菜生:うん…。忙しいんやよね?晴おばさん 声かけてないんかなあ?
まさこママ:うん。貴美香先生からは来るって聞いとらんね。
龍之介:でもあいつは来るでな。マグマ大使~!ピロピロピ~ ピロピロピ~ ピロピロピ~!
●東京・鈴愛の部屋
鈴愛:あかん!浮かばん!私もスランプか!? いや私はいつだってこんなもんや。何や 岐阜弁になっとるな。何でや…。
(電話の呼び出し音)
鈴愛:原稿の催促や!
ユカちゃん:先生。
鈴愛:楡野はいません。永眠しました。
ユカちゃん:違います 先生。岐阜の木田原菜生さんです。
鈴愛:何や 菜生 久しぶりやんか。貴美香先生の還暦パーティー?そんな年になってまったか?
菜生:相変わらず失礼なやっちゃな。来月の17日日曜日。鈴愛も帰ってこれん?
鈴愛:う~ん…原稿の締め切りが。
菜生:たまには会いたいて。それに…。律も来るよ。
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●このコラム内の写真は全てテレビ画面からの引用で、その全ての権利はNHKにありますので予めご了承願います。また字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
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「テレビネタ!」のメイン訪問者である世の奥様方に向けたコラムを書いています。
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