麦から「何でこんな使えなさそうな子を?」と言われ、モアイ像の田辺店長からも「このくらい気の抜けたのがいいと思いまして」。
それでもめげない鈴愛は実に立派。動じない事が生きる上で大切だよと感じた本日の「半分、青い。」。
ソケットロケットラケットの下りで出てきた東雲の婆ちゃんは、「ひよっこ」澄子のばあちゃんであり、「あまちゃん」鈴木のばっぱである大方斐紗子(おおかた ひさこ)さん79歳。お元気そうでなにより。
そして、とっぽい、チャラいと散々だった外資系金融JPゴールドリンチ勤務で年収3,000万のエグゼクティブディレクター堀井を演じていたのが、テレビ朝日「越路吹雪物語」で宝塚編集部員・森継男が印象に残る崎本大海さん。彼のプロフィールは以前に書いていますので、よければご参照ください。
越路吹雪物語で宝塚編集部員・森継男役の崎本大海さんプロフィール紹介
100円ショップ大納言の店内に流れるBGMはモーニング娘。の「LOVEマシーン」で、鈴愛の携帯の着信音は「だんご3兄弟」。
段々と今の時代に近づく感じがするのですが、でもまだ1999年なので19年前の事。ついこの間のように感じてしまうアラフィフ世代の僕という感じでしょうか。全国的に足元が悪いので気をつけましょうね、奥さん。
スポンサーリンク
半分、青い。セリフ(83話7月6日)
涼次:ソケットってありますか?
鈴愛:ソケット…ロケット?
涼次:ソケット。
鈴愛:ラケット?
涼次:ソケット。
鈴愛:ソケット…。
鈴愛:ソケットって何…?
涼次:あ… う~ん。
鈴愛:あっ 電球。
涼次:いえ ちょっと違う。
田辺:あれ いや… ソケットでしょ ソケット。
涼次:はい。
田辺:こう グルグルって。あれ 電球の辺り あったかな。
東雲:あのね 電球ソケット あれ 置いてないの。結構ね みんな買いに来るけど 100均 置いてないのよね。
涼次:あっ そうなんですね。
東雲:うん。
田辺:ああ~東雲のおばあちゃん ありがとう。
東雲:おばあちゃん いらない。東雲さんでいい。私はね よ~く ここ来てるの。ここは私の庭。デイサービス。店番してるモアイ像より長いの。な~んでも聞いて。
涼次:はい。
田辺:モアイ像…。
鈴愛:えっ いいんですか?
涼次:あっ いや 何か かわいかったんで。
鈴愛:えっ?
涼次:いや これ…。
東雲:あなた いい男ねえ。
涼次:あっ いや。
東雲:歌舞伎俳優みたいだ。
涼次:あっ よく言われるんですよね。顔濃いって。
東雲:そんな すてきよねえ?
●梟町・つくし食堂
宇太郎:お隣の永田さんもボケてきたかな?話長くて帰してもらえなんだ。回覧板持ってっただけで どんだけ時間かかっとる。フフフフッ…ん? どうした?
晴:手紙が戻ってきた。転居先不明で…。
宇太郎:誰の? 鈴愛…。
晴:あの子 秋風先生んとこ出たんや。
宇太郎:ほんな事あるか?俺らに何も言わずに。今すぐ電話してみい。鈴愛の携帯。
仙吉:お~いおいおい…。いや 私が言うのもなんやけど 鈴愛ももう28やろ?携帯はつながって連絡もつくんやし あんまり問い詰めんでも…。
晴:おじいちゃん もしかしたら何か知っとるんやないかね?
●100円ショップ大納言バックヤード
田辺:おっ これから決戦か?デートか。外資系金融年収3,000万!
鈴愛:はい!
●翌朝の100円ショップ大納言
鈴愛:とっぽい…。
田辺:とっぽい…。何か久々に聞くな その言葉。
鈴愛:チャラい?
田辺:チャラ男?
回想堀井:あっ あのさあ この前 ローマに行ったんだけど コントッディ通りの店 何だっけ?老舗の。あそこのアマトリチャーナ あの味できる?君。
鈴愛:お店の人に 君って言ったのも この前 ローマに行ったのも嫌でした。
田辺:アマトリチャーナって何?
鈴愛:ただのスパゲッティトマトソースです。
田辺:きっと 多分 ちょっと違うと思うけど…。
♪
田辺:シャギー?
鈴愛:シャギーでエアリーです。
田辺:エアリー?
鈴愛:いや それ リアリー? エアリー 下がります。青山の芸能人御用達の美容院でカリスマ美容師に切ってもらったって言ってました。2ヶ月待ちだって。
田辺:2ヶ月待っている間に髪伸びるわ。
鈴愛:カリスマですから。
<そのころ 猫も杓子もカリスマなんちゃらでした。カリスマ美容師に始まってカリスマ販売員 カリスマ植木職人 カリスマそばやまで。とにかく何にでもカリスマをつけました>
田辺:楡野さん的にはやっぱり なしなの?ありなの?
鈴愛:ありとかなしとかより…。もらってもらえるならどこにでも行きたい気分です。
田辺:楡野さん…。
鈴愛:あっ ごめんなさい。普通に暗かった。…っていうか 何だろ これ。レジャーシートにちっちゃい椅子に紙コップ。これってピクニック用品ですか?
田辺:いやいや 今週の日曜 この辺の学校 運動会なのよ。
鈴愛:ああ だから運動会グッズが段ボールいっぱい。
田辺:ほれ これ。卵焼きとから揚げの仕切りの。
鈴愛:パランですね。
田辺:バランでは?
<バランです。田辺さん合ってます。鈴愛 間違ってます>
田辺:まあいいや。それと鉢巻きなんかもな。
鈴愛:鉢巻き…。わ~こんなのも売ってるんですね。
田辺:お客さんの見えるところに目立つように…。
(チャイム)
麦:こんにちは。ご苦労さま。
鈴愛:あっ いらっしゃいま…。
麦:お客さんじゃないけど。
田辺:オーナー お久しぶりです。
鈴愛:えっ?オーナー?
田辺:そう。オーナーの藤村麦さんです。
麦:あなた 誰?
♪
麦:バイト?
田辺:はい。先月から みっちゃんに言われて募集をかけてて…。
麦:あ~姉が…。
田辺:はい。私一人では何だろうと。
麦:でも何でこんな使えなさそうな子を?
田辺:いえ この店がいまいちはやらないのは あっ ごめんなさい はやらないなんて。でも若干 人影がまばらなのは まあ 近所に大型店ダイキャンが出来たからだってのもありますが 私の顔が怖いから お客が入りにくいからじゃないかと かねてから思ってまして。
麦:ああ…。
田辺:このくらい気の抜けたのがいいと思いまして。
鈴愛:あっ…あっ 私 頑張ります。
麦:シマエナガに似てなくもないかしら。
鈴愛:シマエナガ? あっあの その帽子に乗ってる鳥って鳴いたりするんですか?
麦:意味が分からない。
田辺:あっ これがルリビタキ。ミコアイサ。ガビチョウ。どれも麦さんの好きな野鳥だよ。
鈴愛:あんまりに よく出来てるから どっかボタン押すと鳴き声が出るのかと。
麦:姉が作ってくれた帽子なの。お誕生日に。いくつのお誕生日かは聞かないで。
●藤村家・帽子教室
光江:いいよ。はい。
<姉の光江さんは帽子教室をしています。生徒さんは少なくなる一方です>
鈴愛:へえ~野鳥がお好きなんですね。あっ 私の名前 スズメです!スズメ。スズメも野鳥かと。
麦:スズメ…。あなた知ってる? スズメの頬は黒いのよ。
<ここでです。ここ>
麦:でもね 悲観する事はないわ。駐車場にも電線にも そこいらじゅうにいて 全くアリガタミノナイスズメだけど 環境問題や都市開発で1960年代に比べると激減してしまったのよ。それはよくない。駄目。いくらスズメでも。珍しい野鳥も地味な野鳥も 命は同じように貴いと私は考えます。
鈴愛:何か 微妙にありがたくない。
麦:まっ 頑張って。私はこれからカイツブリを野鳥公園に見に行くのでよろしく。
田辺:いってらっしゃいませ。
麦:あっ 運動会グッズ売って下さいね。書き入れ時です。ダイキャンに負けないように。目立つところにガ~ッと並べて頂いて。あそこの野鳥コーナーはなるべくあのままで。
田辺:心得てます。聖域です。
鈴愛:それで やたら鳥の商品が…。
●鈴愛のアパートの部屋
(田辺から鈴愛への電話)
鈴愛:はい もしもし。あっ 大丈夫です。えっ 明日から?
田辺:うん バイトさん来るから。さっきね みっちゃんから電話あって。ほら オーナーさんとこの一番上のお姉さん。同じ小学校だったの。
鈴愛:てか 田辺さん 私 今まで田辺さんがオーナーかと思ってましたよ。
田辺:あそ?この大納言は3姉妹の女性がオーナーなのよ。今日会ったのが2番目の麦さん。一番上が光江さん。みっちゃんね。3番目がめありさん。光江ちゃん かわいかったんだよ おさげでねえ。
鈴愛:田辺さん 酔ってますか?
田辺:あれ?何で分かるの?
鈴愛:そしてまた店で飲んでますね。駄目ですよ。電気代 浮かせようとして。
田辺:へへッ ばれた?まっ そういう事で。明日から運動会の日曜まで4日間だけ 助っ人でバイトさん入るって事だから。
鈴愛:あっ了解しました。わざわざありがとうございます。
田辺:うん じゃあ 夜分失礼しました。
鈴愛:はい おやすみなさい。
(翌朝)
涼次:あっ!おはようございます。俺 あっ いや 僕 今日からここでバイトの…。
鈴愛:あっ この前のソケット…。
スポンサーリンク
●このコラム内の写真は全てテレビ画面からの引用で、その全ての権利はNHKにありますので予めご了承願います。また字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
半分、青い。ネタバレあらすじと感想を最終回まで!律と鈴愛の結婚相手は誰?
半分、青い。キャスト紹介(更新中)変なおじさんおっさん枠は秋風羽織でOK?
「テレビネタ!」のメイン訪問者である世の奥様方に向けたコラムを書いています。
スポンサーリンク