これまで散々ボンクラと言われてきた涼次が「森山涼次さん。すごい。この人 才能あるよ」と人気作家・佐野弓子がベタ褒め。佐野弓子が言うんだから間違いない。若村麻由美さんがそう言うんだから絶対に間違いなし!
ということで涼ちゃんには今までごめんなさいとお詫びした本日の半分青い。でもズン飯尾演じる岡田にCM動画をやり直せと罵倒される程、映画の仕事が減った元住吉祥平が、涼ちゃんの成果を横取りするという展開に、あ~あと溜息。
佐野弓子は「追憶のかたつむり」のファンイコール元住吉祥平監督のファンということで、いっそ2人はこの映画化をきっかけに結婚しちゃえという妄想。
年上女性と年下男性との恋。こんなカップルがどんどん増えて欲しいと願う年上女性大好きなおっさんの独り言でした。それにしてもこの暑さ。はあ~。
スポンサーリンク
半分、青い。セリフ(98話7月24日)
鈴愛:今まで私 自分のためだけに生きてきました。自分の夢かなえるために頑張らせてもらって でもこれからは人のために生きようって。
涼次:俺 頑張るよ。頑張って映画監督になる。これをシナリオにする!そして監督デビューするんだ! 監督になる!
鈴愛:頑張って 涼ちゃん。
涼次:<あの日からどれだけたったろう。僕はまだ「名前のない鳥」を書いている。直しに次ぐ…直し。そして今日 やっと出来上がらんとしている>
涼次:出来た…。出来た~!
<今は2002年初夏。2年がかりでそれは出来上がりました>
鈴愛:ただいま~。
涼次:お帰り!
鈴愛:疲れた。大納言さ 今日 お客さんいっぱいでね…。ん?
涼次:鈴愛ちゃん!
鈴愛:フフッ 出来たんだ 原稿。
涼次:フフフッ ウケた?
鈴愛:うん。あっ 待って!手 洗うから。出来たか~!
♪
鈴愛:ん?
涼次:あ…。
鈴愛:あ?
涼次:あっ いや。
鈴愛:あ…。涼ちゃん 最初に祥平さんに読ませたいって 今 思ったでしょ?
涼次:あ…分かった?
鈴愛:うん。かな~って思った 今。
涼次:ごめんね 鈴愛ちゃん。
鈴愛:ううん。誰よりも早くから涼ちゃんが監督になるの 心から願ってくれてる人だもん。 待っているよ 祥平さんに見せてあげて。でも私 2番目取った。
涼次:うん もちろん!
鈴愛:うん。
●喫茶 おもかげ
藤堂:シナリオ出来たんだ!
鈴愛:うん!
シロウ:は~い お待たせ~!
藤堂:あっ どうも。
鈴愛:あっ 私はいつものようにお水で。
シロウ:いいよ 鈴愛ちゃん!こんな日ぐらい ごちそうさせてよ!
裕子:そうだよ 鈴愛。この2年 一人で家計支えて めっちゃ節約してきたんだから。お風呂のお湯はペットボトルで水増しして 肉は鶏のムネ肉しか食べないし 変装までして別人のふりして お一人様1パック限りの卵並んだり。
鈴愛:私は涼ちゃんの成功を勝利を信じてたからです。
シロウ:ジャパ~ン!ブラボー!決して負けられない戦いがあそこにある! この間の稲本のゴール見た?
<そう その年 日本は日韓ワールドカップに沸いておりました>
●楡野家
4人:あ~!
テレビ:「いやねえ シュートが入ればね 点は取れますからね」。
宇太郎:ドゥノン サバモン セボン。それはコミュニケーションの問題だよ! 言ってやれよ それ!コミュニケーション必要だよ 今!
草太:ハハハハハッ。ハハハハハッ。
宇太郎:ここが ここがポイントや ここ。リズム リズム! リズムとコミュニケーションだよ! ハハッ コミュニケションの問題で…。
仙吉:ちょっと ちょっと!そこ見えん!後半戦始まるわ!
テレビ:「監督 いい顔してるね」。
晴:かっこええよね あの通訳。和子さんも言っとった。
宇太郎:あっ 何い? あんたら あういうバタくさいのがええ訳? あれ 怪しないか?ちゃんと訳しとるんか?
<おしゃれ木田原はここぞとばかりに青いTシャツを作り これは結構売れました。日韓ワールドカップ。その経済効果は3兆3000億円ともいわれています。ハーフタイムにはみんながトイレに駆け込んで水が出にくくなったそうです>
●事務所クールフラット
涼次:あ…。
祥平:集中。
♪
祥平:すげえな。すげえよ これ!いけるよ これ!
涼次:えっ 本当ですか?
祥平:これなら 原作取れるんじゃない?佐野弓子もオッケー出すんじゃない?
涼次:本当に!?
祥平:うん。原作の雰囲気損なわずに うま~く映画の脚本になってるもん。何か名作になる気がしてきた。
涼次:いやいや…。
祥平:あの 斑目さんに相談してみ。
涼次:はい。
(チャイム)
祥平:ちょっと…。
岡田:監督 お願いしますよ。何か勘違いしてらっしゃるようだけど こっちはアートやってるんじゃないんだから。ねっ。
祥平:何か?
岡田:コート・ダジュール出品する訳じゃないんだからさ これこれ 見て。ここ ここ。
涼次:ちょ…ちょっと 監督になんて口きくんですか?
岡田:ん? 誰? この人。
祥平:いいんだ。どこですか?
岡田:うん ちょっと待ってね 今 出すから。
<その頃 元住吉監督は映画の仕事は全くなくなっていました。2年前の「追憶のかたつむり2」大コケ。興行収入は製作費を上回る事ができず大赤字>
岡田:ここ ここ。「計量カップ付きおたま たったの760円 あると便利ですよ」。この「たった760円」。ねっ ここ 大きくて真っ赤な字でエクスクラメーションマーク3つ!ガ~ンと入れてくれないと!
祥平:でも 画のバランスが悪く…。
岡田:何言ってんの?画なんか関係ないから!バランスなんかないから。ねっ! 今だったら3つで1980円のこのおたま。おたまがお買い得だって事が分かればそれでいいの!ねっ。そのためにはさ 赤くて大きくてギザギザな品のない文字!見た事あるでしょ? こういうやつ ほら!パ~ッて。ねっ これ入れないと。
祥平:それを私がやるんですか?
岡田:は?もういい!面倒くさい。そういう事言うんだったらね ほかの人間に頼むわ。うん。やりたいやつ ほかにもたくさんいるんだから!
祥平:やります。直します。
岡田:あそ?だったら明日の朝までお願い!うん!ねっ 映画じゃないんだから 割り切ってくんないと。
●鈴愛涼次の家
鈴愛:すごい。よくこんなふうにお話膨らましたねえ 涼ちゃん。
涼次:そのヒロイン 鈴愛ちゃんに似てるでしょ?その跳ねっ返りなとことか早口なとことか。
鈴愛:早口か?
涼次:うん。
鈴愛:このヒロイン 早口なんか~。何か面白い。これ ちょっと私みたいか。私がモデル?
涼次:自然とそうなった。
鈴愛:自然と?涼ちゃん これ面白い! きっとうまくいく。
●事務所クールフラット
佐野弓子:始めまして。
祥平:あ…どうも。
佐野弓子:あっ 手 冷たい。
祥平:すみません。
斑目:こちらから伺わなければならないところを。
佐野弓子:ううん ううん。ごめんなさいね 押しかけちゃって。
横田:先生が奇遇にも元住吉監督の「追憶のかたつむり」のファンで コート・ダジュール賞のトロフィー見たいっておっしゃって。
佐野弓子:わっ 見つけた!あれね。
祥平:コーヒー よかったら。どうぞ 置いときます。
斑目:早速ですが…。早速ですが!これ 電話でお話しした「名前のない鳥」を脚色した原稿です。
佐野弓子:ふ~ん。
斑目:新進気鋭の若手!森山涼次君が書きました。今日も同席させようと思ったんですが あんまり大勢でっていうのも何かと。
佐野弓子:新進気鋭だけど まだ何もやってないんだよね?
斑目:あっ ハハッ これは参った!
祥平:あの…あの 彼は私の助監督をやってまして大変優秀で熱い男です。
佐野弓子:あそ?元住吉監督が言うなら読んでみるか。
斑目:先生が原作を映画化ドラマ化に渡さない事は業界では有名です。それはもう重々分かっております。
佐野弓子:私はいいだけどねえ ファンさんがねえ。
横田:佐野先生には熱狂的なファンがたくさんついておりまして そして私が言うのもなんですが ドラマ化映画化などしなくても毎回ベストセラーになる数字を出されます。
佐野弓子:もういいじゃない数字は。あれ…いいかも。
祥平:本当ですか?
佐野弓子:ちょっと時間くれる?今 読んじゃう。
祥平:え!?
佐野弓子:読んじゃいたい。あっ 来る時 カフェあったよね?ちょっとそこで読んでくる。集中した~い。皆さんはこちらで待っててね。
♪
佐野弓子:ねえ…読んだ。あれ? あれ みんなは?
祥平:あっ あの それぞれ外に電話。会いませんでしたか?
佐野弓子:一目散に帰ってきたから。
祥平:あっ でもすぐ戻ると思います。
佐野弓子:ねえ!これ すごい!面白い!
祥平:本当に?あの いいですよね!面白いですよね!
佐野弓子:私 やる。これ やる。映画にする。してほしい! このホン すごい!気に入った!
祥平:本当ですか?本当に本当ですか!? 森山…森山涼次 喜びます!ありがとうございます!
佐野弓子:森山涼次さん。すごい。この人 才能あるよ。ねっ 映画化決定。私が言えばノーとは言えないの。出版社も。
祥平:あの…。
佐野弓子:はい?
祥平:俺がそれ撮っちゃ駄目でしょうか?
佐野弓子:えっ?
祥平:「名前のない鳥」。俺が監督しちゃ駄目でしょうか?
スポンサーリンク
●このコラム内の写真は全てテレビ画面からの引用で、その全ての権利はNHKにありますので予めご了承願います。また字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
半分、青い。ネタバレあらすじと感想を最終回まで!律と鈴愛の結婚相手は誰?
半分、青い。キャスト紹介(更新中)変なおじさんおっさん枠は秋風羽織でOK?
「テレビネタ!」のメイン訪問者である世の奥様方に向けたコラムを書いています。
スポンサーリンク