NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第4話、母・深芳野に自分の本当の父親は誰かと詰問した前回の高政。やはり土岐頼芸なのでは?と疑いを強めて、後々の長良川の戦いへの布石となったような印象。
長良川の戦いは、1556年(弘治2年)4月に斎藤利政(道三)とその嫡男・斎藤高政(義龍)との間で行われた親子合戦。
この戦いによって明智光秀の運命が大きく変わったとされていますが、この第4話はそれよりも8年遡って1548年(天文17年)の出来事が描かれます。
※これ以降、ネタバレになるのでお読みになる際はご注意ください。
【麒麟がくる】第4話あらすじ
天文17年(1548)初夏。
戦で使えるかどうか、利政から命を受けた十兵衛はずっと鉄砲の試し撃ちをしていたが、一向に的に当たらない。
そこに光安の使いが来て、急ぎ稲葉山城に参内せよとの命令があったと。
十兵衛と光安が駆けつけると、広間で利政と東庵が対座していた。診察した小見の方の具合がよくなったので、京に帰ると言う東庵。
いや、違う、以前から昵懇の間柄である織田信秀の病を診るために尾張に行くのであろうと論破する利政。
この春、織田信秀は、三河に攻め込んできた駿河と遠江の守護・今川義元と戦をしていた。
激しい戦いとなり、結局、両者痛み分けになったのだが、この戦のせいで織田信秀が病に倒れたとの噂があったのだ。
利政は東庵に尾張に行ってもよいが、信秀の容体を知らせることが条件だと言い放った。
患者の病については秘するのは医者の習い、そう言って利政の要求を断る東庵。すると、利政は自分の刀を十兵衛に押しつけてきた。
織田とつながってる医者を連れてきた十兵衛、お前に責任がある。東庵の首を斬れと。
困り果てた十兵衛を見かねて、東庵が利政に取引を持ちかけた。
信秀から借りている双六の借金を肩代わりしてくれるなら、信秀の病状を教える…。
それを聞いた利政は、十兵衛を別室に連れていき、
東庵が尾張から美濃に戻ってくる保証はない。駒を人質にして、戻らなければ駒を殺す、そう東庵を脅せと言う利政。
言葉を失う十兵衛だった。
駒を残して尾張に向かった東庵。その後を追うように、十兵衛と菊丸が物売りに変装して、尾張の国に潜入していた。
万が一、何かの事情で東庵が美濃に戻れなくなっても、信秀の病についての情報を持ち帰れば、駒を殺せとは言われないはず。
事前に東庵と十兵衛が考えた策だった。
織田信秀は、古渡城にいた。側近たちと蹴鞠に興じるなど、すこぶる元気な様子。しかし、その左肩は流れ矢を受けた影響で、赤黒く盛り上がっていた。
信秀は東庵を双六に誘いながら、利政に何を頼まれたのかを尋ねてきた。信秀様の様子を伝えるように命じられたと正直に話す東庵。
そして、双六の借金の肩代わりが条件と聞いて、大笑いする信秀。しかし、東庵を呼び寄せた本当の理由を話し出すと真顔になり…。
美濃の様子を聞かせろ。
この時、近習の者が走り寄ってきて、東庵に薬草を届けるよういいつかった物売りが来ていると。
あの物売りに変装した十兵衛と菊丸だった。2人は東庵が来るのを通用口で待っていたのだったが…。
そこに水干(すいかん)姿の少年がやってきた。十兵衛たちが他所から来た商いの者だと知ると、三河の刈谷城まで連れ出してほしいと…。
この元服前の少年の名は、松平竹千代。明智光秀と徳川家康、2人の初めての対面の時だった。
【麒麟がくる】ネタバレあらすじを最終回まで。本能寺の変の真実とは!
スポンサーリンク