テレビ朝日・帯ドラマ劇場「越路吹雪物語」11話(1月22日)の感想ネタバレです。宝塚音楽歌劇学校での2年間を締めくくる卒業公演が迫り、芸名に悩むコーちゃんこと河野美保子。
やがて新潟に今だ単身赴任中の父・友孝から「越路吹雪」と書かれた手紙が届き、素敵!と言ってくれるオカジこと加治信子は音羽信子、そしてツメこと旭爪明子は月丘夢路という芸名になり、卒業公演へ。
しかし時代は戦争の波が押し寄せていて、音楽学校のバケツまで軍に徴収されていき、すでに日本敗戦の兆しあり。でもそんなことは誰も想像できなかったようで、信子の「うんしょうがない。お国のためだ!」の掛け声が諸行無常の響きあり。
初舞台を八重子に見てもらいたいと汽車の切符まで同封した美保子だったが、当日、八重子の姿はなく、いじめっ子だった武藤大介曰く「八重子は…来てねえんだ」。八重ちゃんが来なくて、なぜお前が来ているんだ?とツッコむ視聴者が多かったかもしれません、武藤大介。
青年期の武藤大介を演じているのが加治将樹さん。去年、TBS日曜劇場「小さな巨人」で、芝警察署の所轄刑事を、竜星涼さんとともに演じていましたが、その時の風貌とこの越路吹雪物語でのイメージが全く違っているので、プロフィールを探し出すのに一苦労です。
ご本人がツイッターで報告されているので間違いありません。1988年1月29日生まれの29歳。若い頃の勝新太郎に似てるような?注目していきたいと思います。
「越路吹雪物語」毎日楽しく観てます。先週、武藤大介という美保子をいじめるガキ大将が出てました。最終的には凄く良い奴で‥可愛くて凄い好きになりました。そしたら昨日、大介が大きくなってました。わ!大きくなってるって思ったら僕でした。
美保子の幼馴染、武藤大介を演じております。— 加治将樹 (@kaji_masaki) January 17, 2018
出典:テレビ朝日「越路吹雪物語」番組公式サイト
スポンサーリンク
越路吹雪物語11話(1月22日)セリフ再現
コーちゃんこと河野美保子はなんとか落第を免れ宝塚音楽歌劇学校で過ごす日々もあと少しとなっていました。
美保子:けどこんなものが本当に武器になるのかな?
明子:戦闘機の小さい部品とかになるんじゃないの?
美保子:バケツが?バケツといえども貴重な金属だもの。
同級生:まだある?
美保子:あっこれで終わり。
同級生:持つわ。
美保子:あっありがとう。
明子:ありがとう。
明子:ねえもう決めた?
美保子:何を?
明子:やだ…芸名に決まってるじゃない。
美保子:ああそれね。いいの思いつかなくてさ。あっツメは?
明子:もう決めたわよ。
美保子:ツメずるいんだよ。もう学校入った時から決め始めてたんだって。
明子:タカラジェンヌ目指してたら当然じゃない?
美保子:だったら教えてくれればよかったのに。私芸名の事なんか知らなかったもん!
明子:それはきっとコーちゃんくらいね。
美保子:イーッ。
信子:あっちょっと!こっちも手伝って。
美保子:何?それ。
信子:これの代用品。
美保子:これ大丈夫?隙間から水漏れるんじゃない?
信子:なんかさ近いうちに食堂のスプーンも供出するらしいよ。
美保子:ええっ!?じゃあカレーライス食べる時どうするの?
信子:竹製のスプーンになるらしいよ。
美保子:竹のスプーン…。
明子:まあしょうがないわよね。戦地では兵隊さんが頑張ってくださってるんだから私たちも少しは我慢しないと。
信子:うんしょうがない。お国のためだ!
美保子:う~ん…。
美保子:見れば見るほど美人のツメにぴったりの名前だよね。
明子:お褒めいただきありがとう。でも「美人」は余計よ。
美保子:なんでよ本当の事じゃない。
明子:ここには美人なんていくらでもいるしそれより大事なのは化粧した時の舞台映えだもの。
美保子:ふ~んそんなもんかね。
信子:決まった!
美保子:えっ!?オカジも決まっちゃったの?
信子:この中から先生に選んでもらう事に決めた!
美保子:おとわのぶこ?
信子:そう!
美保子:「月丘夢路」に「おとわのぶこ」。うん2人ともなかなかいいね!
明子:でコーちゃんは?
美保子:私?私のは…今決めてるとこかなあ。
新潟の友孝:うーん…。
美保子:あっ…!来た来た来た来た来た!来た来た来た来た~!
美保子:来た!
信子:あっ…!
明子:お父さんから?
美保子:うん! 「越路吹雪」
信子:越路吹雪!素敵じゃない!
美保子:うん。
明子:いい…いい!
信子:吹雪の道を越えていく?
明子:ああなるほど。コーちゃん新潟だからか。
美保子:うん。越路村っていうとこにいたの。でね昔大変な事があったんだよ。
信子:どんな?
美保子:ものすごい吹雪でね…お父さんに買ってもらって大事にしてたブローチがなくなっちゃってね必死に捜してたんだけど風も雪もどんどんひどくなってきちゃって…。
回想美保子:お父さん…。寒いよ…お父さん…。
回想友孝:美保子ーっ!美保子!美保子!美保子…美保子!しっかりしろ!美保子…?
友孝の手紙:あの吹雪の中頑張って耐えた美保子だからこれから先、何があっても美保子なら大丈夫。そしてあの吹雪が舞台の上で美しい雪と風の舞に変わる事でしょう。そんな願いを込めてこの名前を付けてみました。
明子:素敵な名前だね。
美保子:うん。
信子:ほらっ!
美保子:うん。
信子:あっ画鋲ね。決まったね!
明子:ええ。
信子:いよいよ次は歌劇団での初舞台ね。
美保子:うん。
初舞台とは宝塚音楽歌劇学校での2年間を締めくくる卒業公演のようなもので、少女たち全員が初めて宝塚歌劇団の舞台に立つのです。
一同:ヤッ!
美保子:もう駄目だ…。
佐久間修治先生:何やってんだそこ!立て。立て!お前たちがこの初舞台で失敗したら先輩たちの公演に泥を塗る事になるんだぞ!宝塚を背負って立つくらいの気持ちで頑張れ!
一同:はい!
佐久間修治先生:もう1回!
一同:はい!
美保子:ん?何?
信子:いや…あのきつい稽古のあとによくそんなに食べられるもんだなと思って。
明子:私たちなんて1杯目もまだなのに。
美保子:なんでよきついからおなかが減るんじゃない。あっでも食べられないならもらうよ。
信子:食べられないとは言ってない!
美保子:痛っ…。
明子:そういえば初舞台に招待する人誰にした?
信子:私は…両親と芸名付けてくれた人とあと小学校の時の先生と友達何人か。
美保子:私は両親でしょお姉ちゃんに弟と妹。あと新潟の時の下宿のおばちゃんと小学校の時の友達。
信子:あっ…いつも手紙くる八重ちゃん?
美保子:うん!公演の切符と一緒に汽車の切符も送ったんだ。
明子:汽車の切符まで?
美保子:そう。だって八重ちゃんは家族のために秋田まで行って働いてるんだもん。私の初舞台のために無駄遣いさせられないよ。
美保子から八重子宛の手紙:八重ちゃんへお元気ですか? 約束したとおり私の初舞台の切符を送ります。汽車の切符も同封しました。八重ちゃんに会える事、八重ちゃんに初舞台を見てもらう事楽しみにしています。きっと来てね。
八重子の上司:まあそんだら休みも欲しいべな。へばあれだ年末年始の休み取らねがっだら休んでいいど。
八重子:はい!暮れも正月も一生懸命働きますて!
八重子の上司:へば事務所さそんたに喋っでおぐがらな。
八重子:ありがとうございます!
そしていよいよコーちゃんたちの初舞台の初日がやってきました。そしてこの公演を終えると宝塚音楽歌劇学校を卒業して宝塚少女歌劇団の研究生となり花月雪星という4つの組に振り分けられていくのです。彼女たちのお披露目でもあり今後を占う大事な舞台です。
明子:ドキドキするわね。
美保子:なんで?
信子:しないの?
美保子:それよりこれ終わったら久しぶりにみんなに会えるのが嬉しいよ私は。
明子:お母さんたちわかってくれるかな?私の事。
美保子:親だもんひと目で見つけてくれるよ。心配だったらおでこに明子って書いといてあげようか?明子。
明子:やだやめてよ!
上級生:そこの下級生!うるさいわよ!
3人:はいっ!すみませんでした!
真佐子:なんかドキドキしてくるね。
益代:そうね。あの子失敗しなきゃいいけど…。
村上静:河野さ~ん!
友孝:おお!
村上静:会えてよかった。
友孝:今日はありがとうございます。
村上静:奥さんお久しぶりです。
益代:こちらこそいつも主人がお世話になっております。
真佐子:美保子の姉の真佐子です。
勇作:弟の勇作です。
智子:妹の智子です。
友孝:えっ…?大介くん…?
武藤大介:あっ…はい!お久しぶりです!
友孝:おお~立派になったな。びっくりしたよ。
武藤大介:いやそんげな…。
友孝:お父さんお母さん元気?
武藤大介:はい元気にやっております。
友孝:じゃあ行きましょう。
村上静:はい。
友孝:お疲れになったでしょう?
武藤大介:あっいやいや…。
美保子:あっごめん!ごめんごめんごめん。メイクメイクメイク…。
信子:コーちゃん!衣装…。
美保子:ああ~!あっどうしよう…。
信子:いいからいいから…。
美保子:あっちょっと…あっあっああ~…。
美保子:どうだった?
益代:よかったわよ~!すっごく素敵だった。
村上静:本当にいいもん見させてもらったて~!
友孝:さっきからもうみんな興奮しっぱなしだよ。なあ!
美保子:本当?よかった~。
智子:でもお姉ちゃんはどこにいたの?
美保子:えっ…!?わかんなかった!?
友孝:ああ…一生懸命探したんだけどな…。
益代:ごめんね。
美保子:そっか…。少年兵もタンポポの精も舞台の一番奥だったからね。しょうがないね。
真佐子:あっでもラインダンスは右のほうにいたよね?
美保子:一番左!
真佐子:あっ…ごめん…。
美保子:いいっていいって。あれ?それより八重ちゃんは?まさかもう帰っちゃった?
武藤大介:八重子は…来てねえんだ。
美保子:えっ…?
コーちゃんが自分の初舞台を一番見てほしいと思っていた八重子は来なかったのです。その訳はまた明日。
越路吹雪物語ネタバレ感想とあらすじを最終回まで(大地真央&瀧本美織主演)
※このコラム内の写真は、テレビ朝日「越路吹雪物語」公式サイトからの引用になりますので予めご了承お願いいたします。
スポンサーリンク
スポンサーリンク