テレビ朝日・帯ドラマ劇場「越路吹雪物語」12話(1月23日)、ドラマでの役名と、劇中での芸名が入り混じり、ふと、“ たかちゃんさん ”って誰のことなのか、あるいはなぜそう呼ばれるのか、一度整理してお伝えしたほうがよいなと。
宝塚歌劇団花組所属のトップスター・天代 麗(たかよ れい)。これが芸名で本名は高城幸子(たかぎ ゆきこ)。どちらも“ たか ”で始まる名前だから“ たかちゃん ”。後輩たちは敬意を表して“ たかちゃんさん ”。
演じているのは元宝塚歌劇団雪組トップスターだった音月 桂(おとづき けい)さん。音月さんのプロフィールはあちこちで書きまくっていましたが、まだ彼女のことをご存知ない方も意外と多いようで、まずは公式プロフィールをご参照ください。
出典:テレビ朝日「越路吹雪物語」番組公式サイト
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越路吹雪物語12話(1月23日)感想ネタバレ
美保子:あれ?それより八重ちゃんは?まさかもう帰っちゃった?
武藤大介:いや…八重子は来てねえんだ。
美保子:えっ?
大介:俺が家出る直前に電話あって仕事で行けねえって。
美保子:だって休みもらえたって手紙に。
大介:詳しい事よくわからねえけど泣きそうなの一生懸命我慢しながらお前にごめんなさいって伝えてくれって。お店の電話借りてたみてえでそれ言ってすぐ切れた。
美保子:そうか。仕事じゃしょうがないよね。
大介:ああ…。
美保子:けどなんか大介も大きくなったね!
大介:なんだやいきなり!
美保子:そうだ大介に感謝しなきゃねあんたのおかげでいい芸名つけられたんだから。
大介:えっ?
美保子:吹雪よ吹雪!
回想美保子:返して!
回想大介:返してほしかったら取ってみれ。おら!おら!
回想美保子:返せー!
回想大介:おら返してやるわいや!そんなもん持ってくんのが悪いんだ。バーカ!
回想美保子:どこ?どこへいっちゃった…?
美保子:あれからずっと吹雪の中ブローチ捜して寒かったなあ。
大介:だっけありゃ本当悪かったって…。
美保子:ごめんごめん。あんただって次の日一生懸命捜してくれてちゃんと見つけてくれたんだもんね。
回想大介:かんべ!
美保子:ありがとう。芸名の事も今日来てくれた事も。
大介:いや俺は別に…。
美保子:また見に来てよね。今度はもうちょっと大きい役がついた時にさ。
大介:ああ。絶対来るけだから頑張れや。
美保子:おう。
妹の智子:お兄ちゃん、お姉ちゃんの彼氏なの?
美保子:えっ!?ハハハハ…!そんなわけないじゃない友達だよ友達。ねえ?
大介:ん?ああ!そらそら!ハハハハ…!そらそら。ハハハハ…。
村上静:あら?大介はまんざらでもねえんか?
大介:おばさん!もう変な事言わねえでください。
久しぶりにたくさんの懐かしい人たちとの再会が嬉しい美保子でしたが、やはり気になるのは八重子の事でした。
片桐八重子の手紙:コーちゃんの初舞台の日休みがもらえたれ。コーちゃん今日の初舞台行けなくてごめんなさい。とてもとても行きたかったんらけど…
八重子:お休み頂えてありがとうございます。これから出発させてもらいますて。
秋田の炭問屋の番頭:休み?そんた事聞いてねえど。
八重子:えっ?暮れも正月も休まねかったら休んでもいいろって…。
秋田の炭問屋の番頭:この忙しい時に休みなんぞやれるわけねえべさ。
八重子:そられも…。
秋田の炭問屋の番頭:おめえの親うちの店さどんだけ借金してると思ってるんだが。さっさと働かねえと給料さっ引くぞ。
八重子の手紙:せっかく汽車の切符まで送ってもらったてにごめんなさい。宝塚の切符は記念にもらっておいていいですか? いつか必ずコーちゃんの舞台見に行くれ。どうかお体大切に頑張ってください。
美保子たちは無事宝塚音楽歌劇学校を卒業し、美保子は花組、信子と明子は雪組へと組分けが決まりました。
信子:コーちゃんだけ別で残念だったね。
美保子:本当。あんたたちが花組になんないから。
信子:はあ?私たち2人とも雪組なんだからそっちが来たらよかったんじゃない。
美保子:やだ!せっかく花組になれたのに。
信子:はいはい。大好きなタカちゃんさんがいる花組だもんねえ。
美保子:これからはいつでも舞台袖からあの素敵な踊りが見られると思うと幸せだわあ。
そうです。美保子は大好きな憧れの人花組のスタータカちゃんこと天代麗と同じ組になれたのです。
信子:けど舞台袖からって何よそれ。同じ舞台に立つ!タカちゃんさんの隣に立つ!ぐらいの気概はないわけ?
美保子:ああ私には無理無理。せいぜいその他大勢くらいでタカちゃんを見てられればそれでいいの。
明子:本当欲のない子よねえ。
美保子:私はちゃんと自分を知ってますから。あんたたちみたいにスター予備軍じゃないって事ぐらいね。
信子:だからそういう気の持ち方が駄目だってのよ。
美保子:わかったわかった。ほら早く。早く引っ越し
3人:引っ越し!
美保子:2年間楽しかったね。
信子:うん楽しかった。
美保子:あなたたちと一緒でよかった。
信子と明子:私も。
美保子たちは今まで暮らした学生寮を出て歌劇団の寄宿舎へと引っ越してきました。
信子:大丈夫?
美保子:大丈夫大丈夫。ああ…あとちょっとだね。
明子:うん。
美保子:あっタカちゃん!
信子:コーちゃんそんな呼び方失礼よ。
美保子:えっ?
天代麗:お~コーちゃん!やっと来たね!
美保子:はい!
天代麗:この子、花組に入った私の妹分のコーちゃん。
美保子:越路吹雪です。本名河野美保子でコーちゃん!よろしくお願いします!
先輩劇団員:よろしく。よろしくね。
美保子:あっこっちの2人は雪組になったオカジとツメです。
信子:乙羽信子です。よろしくお願いします。
明子:月丘夢路です。よろしくお願いします。
天代麗:よろしく。みんなで頑張ろうね!
美保子たち:はい!
天代麗:じゃあコーちゃんまたあとでね。
美保子:は~い。
美保子:行こっか。
信子:ああ~緊張した。コーちゃんよく平気で話せるわね。
美保子:だって好きだから。
信子:やっぱりこの子普通と違うわ。
明子:ある意味大物ね。
美保子:よいしょ。さあ行こう行こう。
同じ頃同じ宝塚少女歌劇団で社会人生活をスタートさせたのが…
平山文章:彼女が新しく入った岩谷時子くんね。彼が君の先輩部員である森継男くん。
時子:岩谷時子です。よろしくお願いします。
森継男:森です。こちらこそよろしく。
時子:はい…。
内田信人:ヒラやん、たばこくれ!
平山文章:また?しょうがないなあ。ああ彼女が…。
内田信人:これ誰だ?
時子:あの…。
平山文章:岩谷時子くん。話したでしょ。
内田信人:ああ。女でもしょうがないっちゅうあれな。ほい。
平山文章:ちょっ…ちょっと内さん!ああ今のが出版部長の内田部長。それで僕は編集長の平山。間違えないでね。
時子:はい。
平山文章:内さん!それは取りすぎだってもう!
森継男:編集部員がごっそり兵隊に取られてしまったんでねそれで君を入れたわけ。ほら女性ならその心配はないからね。
時子:はあ…。あっあのいろいろご指導よろしくお願いします。
森継男:僕なんて指導出来るほどじゃないから。まあ自分で頑張って。
時子:はい…。
こちらのスタートは何やら暗雲漂っているようです。
美保子:何?
松尾セツ:ごめん。えっとねお風呂行かないと。
美保子:ああ。私はこれ終わってからにするから。
松尾セツ:でもせっかく一緒の部屋になったんだし一緒にどうかなと思って。それに遅くなると釜の火落とされちゃうし。
美保子:ああそしたら抜け出して宝塚温泉行ってくるから。
松尾セツ:そんなの駄目だよ!門限破り見つかったら大変だよ?
美保子:見つかんないようにするから大丈夫。ほらセッちゃんは早くお風呂行っておいで。
松尾セツ:そう?じゃあ…。
美保子:うん。いってらっしゃい。
東京から新潟へと移り住み寂しい思いをしていた美保子と一番最初に友達になってくれた八重子。
宝塚まで見に来てね!
うん!絶対行くて!
約束!
はい。
えいっ!
ハハハハ…!
八重子への手紙:八重ちゃんこの切符は八重ちゃんが持っていてください。待ってるからね。約束の切符だよ。
幼い頃から歌が得意でそして何よりも歌が大好きだった美保子は宝塚の世界へと進み…八重子は貧しい家族のために故郷を離れて必死に働き…
それでも2人の心には同じようにキラキラと輝く思い出と大切な約束が刻まれているのでした。
天代麗:アハハ…ドリンダ、そのようにまとわりつくんじゃない。いいかい?見せてあげよう。月のローレル幻の剣だ!
平山文章:悪いね稽古中。うちの新人を紹介させてもらうね。今月から『歌劇』編集部員になった岩谷時子さん。
時子:岩谷時子です。宝塚の素晴らしさを伝える雑誌作り頑張りますのでよろしくお願い致します。
全員:よろしくお願いします。
時子:あっ…。
美保子:あーっ!あの時の…?
回想友孝:試験どうだった?
回想美保子:うん…。
回想時子:落ちましたよ。
ええっ!?
回想時子:ああごめんなさい!あのちが…違うんです。あのこ…これ!あっ!ごめんなさい。「落としましたよ」って言えばよかったのに私ったら…。
美保子:あの時の人だ!
時子:はい…。
この2人の出会いこそが、のちの日本のエンターテインメントの世界に大きな影響を及ぼす事になるのですが…それはまだだいぶ先のお話。
越路吹雪物語ネタバレ感想とあらすじを最終回まで(大地真央&瀧本美織主演)
※このコラム内の写真は、テレビ朝日「越路吹雪物語」公式サイトからの引用になりますので予めご了承お願いいたします。
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