テレビ朝日・帯ドラマ劇場「越路吹雪物語」20話(2月2日)。名前を聞くどころか、帝大生・福本亮一の結納相手が喫茶「すみれ」に姿を現して、すぐに失恋したことを自覚した美保子。
このシーンを観ながら、前作「トットちゃん!」で神父様に失恋したトットちゃんの場面を思い出した方は、帯ドラマ劇場のマニアです。
そして恋敵である菅野葉子が、越路吹雪のファンだと言って握手を求められ、すぐに女優の顔になる美保子でしたが、自分のファンの子が初恋の相手を奪い取るわけで、美保子の心中穏やかではないはず。
案の定、歌の稽古をすっぽかす美保子。それを見つけた上級生4人組。本日、ようやくその役名とキャスト名が一致したので、改めてここに明記しておきます。
写真出典:児玉アメリア彩さん公式ブログ「あやもこ」
佐々豊美役・美翔かずきさん。
近藤恵役・丹羽咲絵さん。
相田真知子役・遥奈瞳さん。
林典子役・児玉アメリア彩さん。
それから春日朱美という男役の上級生が登場しましたが、こちらは元宝塚歌劇団専科の男役だった春日野八千代さんがモデルではないかと言われているようです。
春日野八千代さんについては、こちらでご確認ください。
2012年の8月29日にお亡くなりになっておりますが、宝塚の皆さんはご長寿の方が多いなあという印象です。やはり規則正しい生活が原因なのでしょうか。
で、演じた方ですが、現在調査中で、分かり次第、ここでご報告申し上げます。
そして越路吹雪物語を観ながら、もし生まれ変われるとしたら、絶対に宝塚出身の女性と結婚したいものだわと、美翔かずきさんから「いい気になってるんじゃないの?」と言われたい金曜の午後です。
出させて頂きます✨
素晴らしい方々と同じ舞台に立てる幸せを噛み締めてがんばります。
感謝です! pic.twitter.com/EH9zo8GUp4— 美翔かずき (@mission626) January 29, 2018
出典:テレビ朝日「越路吹雪物語」番組公式サイト
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越路吹雪物語20話(2月2日)
喫茶すみれ店員:いらっしゃいませ。
美保子の心:なんで? なんで? なんでこっち? ええーっ!?
喫茶すみれ店員:こんにちは。今日はご注文いかがなさいますか?
帝大生・福本亮一:紅茶をお願いします。
喫茶すみれ店員:はいかしこまりました。
回想:片桐八重子:コーちゃん勇気出してあの学生さんにちゃんと言いなね。好き!って。それは素敵なとっても大切な事らから。
美保子の心:まずは名前…まずは名前!
菅野葉子:ごめんなさい待たせちゃって。
福本亮一:いや僕が早く着いただけだから。
●宝塚での稽古中
信子:これはどういう事ですの?この方はどなた?なぜ私たちの秘密の場所にいらっしゃるの?
春日朱美:こちらはエレーヌ王女。私がここにご招待した。
信子:えっ!?
●喫茶すみれ
菅野葉子:でも意外!亮一さんがここを知ってたなんて。
福本亮一:君が前に言ってただろ?一度行ってみたかったって。だからどんなところかなって宝塚が好きな友達に頼んで一度来た事があるんだ。そしたら紅茶がとてもおいしかったから。
店員:あらいらっしゃいませ。はいお待たせ致しました。
菅野葉子:あっ私もお紅茶をください。
店員:かしこまりました。
福本亮一:先にどうぞ。
菅野葉子:いいわよこれは亮一さんの…。
福本亮一:いいから。どうせ同じものなんだし。
菅野葉子:ありがとう。じゃあいただきます。
●宝塚での稽古中
信子:よろしかったんですの?あなたのかわいい方にあんな言い方をなさって。
春日朱美:私とシャーロットは結ばれない運命。それならいっそ突き放してしまったほうが…。
信子:彼女のため?
●喫茶すみれ
菅野葉子:本当おいしい!
福本亮一:だろ?
菅野葉子:あっそうだ忘れないうちに。父が今度亮一さんとご両親を食事にお招きしたいって。ほら結納の時にはすっかりごちそうになってしまったから。あっ越路吹雪さん?花組の新人さんの越路吹雪さんですよね?
美保子:はい。
菅野葉子:わあ~私ファンなんです。
美保子:私の?
菅野葉子:はい。初舞台の時から素敵だなって。
美保子:あっ…ありがとうございます。
菅野葉子:あの…握手して頂けますか?
美保子:ええもちろん。
菅野葉子:ありがとうございます。頑張ってください。
美保子:ありがとう。これからもよろしく。
菅野葉子:はい!
美保子:では失礼します。
福本亮一:かっこいいね。
菅野葉子:でしょう?
●宝塚での稽古中
春日朱美:私は全てを捨てこの国と民のためにのみ生きよう!
田宮守:よし休憩。
明子と信子:ありがとうございました。
信子:春日さん、さすがだね。
明子:うん圧倒される。
信子:でもさあの役ちょっとコーちゃんにやらせてみたいと思っちゃった。
明子:あっ私も!
信子:あの子も早く本気になってくれるといいんだけどね。
田宮守:オカジツメちょっと来い。
明子と信子:はい!
天代麗:おはようございます。
飯倉頼子:おはよう。
一同:おはようございます。
飯倉頼子:今日の課題の楽譜です。
一同:はい。
飯倉頼子:全員集まってるわね?
松尾セツ:あっコーちゃんがまだ…。
飯倉頼子:セッちゃん彼女この追加稽古の事知ってるわよね?
松尾セツ:はいちょっと出かけるけど時間には戻るって言ってましたから…。
相田真知子:ねえあれ…。
佐々豊実:コーちゃん!あんた歌のお稽古にも来ないで何やってるの?
美保子:えっ…!?あっそうだった!
佐々豊実:そうだったじゃないわよ!あんたが来ないせいでみんなに迷惑がかかったのよ!
美保子:ごめんなさい!お昼までは覚えてたんだけど…。
佐々豊実:ちょっとこっち来て!ちょっとタカちゃんさんにかわいがられてるからっていい気になってるんじゃないの?
美保子:そんな事ありません…。
林典子:どうせタカちゃんさんがかばってくれるからって思って平気でサボれるんだ。
美保子:そんな事ありません!大体高城さんは関係ないじゃないですか…。
近藤恵:サボっといて何口答えしてんのよ!
相田真知子:あんたさ、いつもいつもタカちゃんさんにベタベタ甘えてるんじゃないわよ!落第スレスレで来て大した役ももらえないくせに大きな顔してほしくないもんだわね。
林典子:あああれか…タカちゃんさんにくっついてひいきしてもらっていい役もらおうとか考えてるわけ?
美保子:そんなわけないじゃない!タカちゃんだってそんな事するわけないじゃない!稽古忘れてたのは私がいけないけどなんでそんなふうに言われなきゃなんないのよ!私とタカちゃんが仲がいい事の何がいけないわけ?ええ私は落第スレスレでしたよ。今だって不得手な事ばっかりで何やってもうまくいかなくて…。今日だって今日だって…。私なんかあんなかわいくないしでも嫉妬なんかしちゃって…。
佐々豊実:ちょっとあんた何言ってるの?
美保子:それなのに馬鹿みたいに握手なんかしちゃって。「これからもよろしく」なんて馬鹿みたいに…。
相田真知子:コーちゃん?
美保子:どうせ私なんか馬鹿で駄目で落第スレスレですよ!
佐々豊実:ちょっと…そんな泣かないでよ。ねっわかったわかったから。次からサボらなかったらいいから。ねっ。
時子:あなたたち何してるの?
佐々豊実:お時さん!
時子:コーちゃんねえどうしたの?えっ何があったの?
佐々豊実:私たちにもよくわからなくて…。お時さんごめん私たちじゃ無理。あとよろしく。
時子:えっ?コーちゃんわかったからもういいからね。あの…あの…えっ?あっねえコーちゃんちょっとどうしちゃったのよ?あっ…ねっ何?何?
美保子:お時さんだ。
時子:そうよ私よ。
美保子:お時さん…。
時子:ええ…?
美保子:なんでこんな時までお腹がすくんだろう…。
時子:ええっ…なんで泣いてるの?
美保子:お腹すいた…。
時子:お腹すいたから泣いてるの?
●岩谷家
美保子:う~ん!
秋子:フフフ…。いい食べっぷりだわね~。あっほらこれもはい。いっぱい食べなさい。
美保子:はい!おばさんのお料理すっごくおいしい!
秋子:フフッ…大したもの出せないけどよかったらいつでも食べにいらっしゃい。
美保子:はい!
美保子を心配して自分の家に誘った時子でしたが、いつもの笑顔が戻った美保子の事に加え久しぶりに心から笑っている母の姿が何より嬉しいのでした。
美保子:お時さんのお母さん素敵だね。
時子:そう?本人が聞いたらきっと喜ぶわ。
美保子:私ね小さい頃からお母さんと離れて暮らしてたからなんか今日すっごく嬉しかった。
時子:いくつの時から?
美保子:8歳だったかな…?あっでもお父さんが一緒だったから寂しくはなかったんだけどね。
時子:うん…。
美保子:その上泊まらせてもらっちゃって。それも嬉しい!
時子:私も。父がずっと病気だったからお友達が泊まりに来る事もなかったし。だからこういうの初めて。
美保子:そうなんだ。私はねさっきみたいに大泣きしたの初めて。
時子:誰にだってそういう時あるわ。
美保子:お時さんにも?
時子:ええ。まああれほどはないかな。
美保子:そんなにひどかった?
時子:結構ね…フフフ。
美保子:フフッ…。まあでもいいか…。あれで少しはすっきりしたし。おばさんのご飯も食べられたし。私ね…失恋しちゃった…。おやすみなさい。
時子:おやすみなさい。
戦争の影は国内にも色濃く広がり、時局を考慮してか「宝塚少女歌劇団」という名称も「少女」という言葉をなくして「宝塚歌劇団」と変わりました。演目も戦時色の強いものが大半を占め「レビュー」や「バレエ」といった外来語は敵国語とされて姿を消していきました。
コーちゃんはといえば相変わらず大きな役には縁がなく、それを気にする様子もなくマイペースな日々を送っていました。
●宝塚の楽屋にて
美保子の森の石松の真似:♪ほっ!旅ゆけば
よっ待ってました!
待ってました!
♪駿河の道に茶の香り
コーちゃん!よっ日本一!
♪名題なるかな東海道
よっ!コーちゃん!
♪名所古蹟の
田宮守:誰だ?
飯倉頼子:さあ…
コーちゃん!
待ってました!
♪なかに知られる
飯倉頼子:コーちゃん!?
田宮守:へえ~こりゃなかなかのもんだね。いつか舞台でやらせてみるか…。
♪街道一の親分は
コーちゃん!
♪清水港の次郎長 数多身内のある中で
この事がその後コーちゃんの宝塚人生を大きく変える事になるのですが、それはまだちょっと先のお話。
♪苦心談のお粗末を 不便ながらも務めましょう
越路吹雪物語ネタバレ感想とあらすじを最終回まで(大地真央&瀧本美織主演)
※このコラム内の写真は、テレビ朝日「越路吹雪物語」公式サイトからの引用になりますので予めご了承お願いいたします。
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