テレビ朝日・帯ドラマ劇場「越路吹雪物語」(26話2月12日)。宝塚の作家・庄司義男(駿河太郎)の図々しい結婚の申し込みで混乱するコーちゃん。
そして、大好きな干し芋にも食いつかないほど悩んだコーちゃんが出した答えはノーサンキュー。
「私はこんなに宝塚が好きなのに舞台が好きなのにどうしてそれを取り上げようとするのよって…。そんな人と結婚なんか出来るわけないって。庄ちゃんも大切な脚本の事忘れてた私なんかと一緒になって幸せになんかなれるわけないって」。
これが全てで、なんと独り善がりな庄司義男。丸メガネの奥の一重の目がいやらしく、二日連続で鶴瓶親子が憎らしく感じたものです。
昨日のTBS日曜劇場「99.9」、総理官邸に忖度する上川裁判長が許せなく、こんない裁判官なら首にしろと興奮気味に寝て起きたところに、息子の庄司義男の独善的なポロポーズで、このバカ息子がとキャストの妙に感心するやら、そのタイミングの悪さになんだかなあと。
「実はさ、姉が宝塚の大ファンでひどく怒られたよ。越路吹雪ほどの才能のあるスターの人生を潰す気かって。僕もそれはわかってたはずなんだけど…。恋っていうのはしょうがないもんだね」と、お時さんに弁解してましたが、時すでに遅し。
我々視聴者の間では、もう二度と日の目を見ないで欲しい庄司義男というイメージが固定化されて、お疲れさまでした、駿河太郎さんという感じ。
なんだか身体が悪いのに、この期に及んで召集令状が来た森継男が可愛く感じられ、明日に続くです。
出典:テレビ朝日「越路吹雪物語」番組公式サイト
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越路吹雪物語(26話2月12日)
森山淑子:大劇場が閉鎖だって。
庄司:いつ大劇場に戻ってもいいようにコーちゃんのための本書くから。
中川慶子:絶対庄司さんってコーちゃんさんの事好きなんだと思う!
岩谷秋子:宝塚って結婚したら辞めないといけないのよね?
時子:まあまだそんな2人じゃないけどね。
庄司:帰る事になった。親父が体壊してそれで戻って来いって。
美保子:帰っちゃうんだ…。
庄司:一緒に来てくれないか?
美保子:えっ…?
庄司:コーちゃん僕と結婚してくれないか?
美保子:結婚…?
庄司:ずっと好きだった。初めは同じ宝塚の仲間としてだったけど気づいたら好きになってた。つまり…一人の女性として。どうだろう?あっ…どうだろうって…コーちゃんにしたらいきなりでびっくりしたよね。でも…僕は本気です。コーちゃんと結婚して幸せな家庭を築きたい。どうか考えてみてください。
美保子:はい…。
時子:えっ?求婚?庄司さんから?
美保子:どうしよう!
時子:ど…どうしようって…。
美保子:ねえどうしたらいいと思う?
時子:どうしたらって…。それはちゃんとコーちゃんが考えないと。
美保子:考えてもわかんないから聞いてるんじゃない!
時子:コーちゃんがわかんない事私がわかるわけないじゃないの。
美保子:あっそっか…。でも私より長く生きてるんだから求婚された事…。
時子:ありません。
美保子:そう…。でもさ!
時子:コーちゃんちょっと落ち着いて。今はびっくりしちゃって頭が混乱してるかもしれないけどこれはコーちゃんと庄司さんの問題なんだからちゃんと考えないと。ね?
美保子:うん…。
時子:私は庄司さんは生半可な気持ちで求婚するような人じゃないと思う。
美保子:私だってそれはわかってるよ。
時子:だったらコーちゃんも真剣に自分の気持ち考えてちゃんと返事しなきゃね。私が今言ってあげられるのはそれだけ。
美保子:わかった。考える!
秋子:珍しいわねコーちゃんがご飯も食べずに帰るなんて。
時子:うんちょっとね…。
秋子:なんかあった?来た時からなんか様子がおかしかったけど。
時子:いろいろ悩めるお年頃なのよ。
秋子:ふーん。
時子:もんぺ?
秋子:そう。婦人会の会長さんが内職回してくれてね。これだけあれば少しはお金になるでしょ?
時子:ごめんね。私のお給料減っちゃったから。
秋子:何言ってんの。それは時ちゃんのせいじゃないでしょ。歌劇団だって大変なんだしこういう時代なんだから仕方ないわよ。
時子:欲しがりません勝つまではか…。
秋子:そう。縫う手炊く手に勝ち抜く心。
時子:フフッ…。私も手伝う。
秋子:うん。
信子:コーちゃ~ん!んっ?コーちゃん?何やってんの?うわっ…ちょっとどうしたの?おーい!
美保子:なんでもない!
信子:あっもしかして庄ちゃんとなんかあった?
美保子:ない!
信子:じゃあなんで隠れてるのよ。
美保子:隠れてない!考えてるの!
信子:何を?
美保子:大事な事…だからほっといて。
慶子:コーちゃんさん!コーちゃんさん具合でも悪いんですか?
信子:ううん違う。考え中だって。
慶子:何をですか?
信子:さあ。あっそれよりさ、おけいちゃんと同期の百合ちゃん辞めて田舎に帰るって本当?
慶子:はい。結婚するんですって。
信子:結婚!?誰と?
慶子:田舎の幼なじみと。やっぱり親としては都会にいる娘が空襲にあったらって心配なんじゃないですか?ずっと帰って来いって言われてたみたいで帰って来るならじゃあ結婚もってなったみたい。
信子:じゃあって…。そんな簡単にするもの?結婚って。
慶子:昔から親同士が決めてた人なんですって。いいなずけですね。
信子:ふーん。
慶子:だけど本当にどうしちゃったんですか?
信子:ねっ。
慶子:あっそうだ!ユーコさんがね知り合いから干し芋たくさんもらってきたんだって。食べにおいでって言ってたから行きましょ!
信子:わあ行く行く!
慶子:行きましょ。
信子:コーちゃんも気が向いたらおいでね。
信子:嘘でしょ?コーちゃんが干し芋に食いつかないなんて…。
慶子:信じられない…。
信子:こりゃ相当な事があったね。
慶子:うん。
信子:行こっか。
美保子:はあ…。
回想庄司:いつ大劇場に戻ってもいいようにコーちゃんのための本書くから。読んでもらえないかな?
時子:それは駄目。
美保子:わかってる。
時子:わかってるなら…。
美保子:わかってるけどそれでもお願い!
時子:そんなのいいわけないでしょ?私がコーちゃんの代わりに庄司さんに結婚断りに行くなんて…。求婚されたのはコーちゃんなのよ?庄司さんがどんな思いで求婚したかって考えたら…。
美保子:私きっとひどい事言う。
時子:えっ?
美保子:私きっと庄ちゃんの事すごく傷つける。
時子:そりゃあ断られたら庄司さん傷つくだろうけどでもそんなの私が言ったって同じでしょ?
美保子:ううん。私…私よく考えてそれで思い出したの。庄ちゃん結婚してほしいって言う前にまず言ったの。
静岡の実家に帰る事になった。お父さんが体壊したから実家帰って旅館継ぐんだって言われて…。寂しくなるなって思った。ただそう思っただけだった。
帰っちゃ駄目だよって言えなかった。庄ちゃんの脚本の事なんて忘れてた。庄ちゃんはこのままずっと作家でいるべきだ家の事捨ててもそうするべきだって…言えなかった…。
ううん…考えもしなかった。ああ私に求婚してくれたって事は庄ちゃんも同じなんだなって。私が宝塚を辞める事、庄ちゃんにとっては大した事じゃないんだなって。
時子:そんな事…。
美保子:わかってる。庄ちゃんがいい人だっていうのはよくわかってるの。だから私だって…。私だって好きだった。でも考えれば考えるほど悲しくなるの。私が庄ちゃんに辞めないでって言えなかった事。
庄ちゃんが私に辞めろって言った事。早く返事しなきゃいけないのに…。でも今会ったら私、上手に断れなくて自分の気持ち全部言っちゃうと思う。だってすごく悲しいんだもん。
私はこんなに宝塚が好きなのに舞台が好きなのにどうしてそれを取り上げようとするのよって…。そんな人と結婚なんか出来るわけないって。庄ちゃんも大切な脚本の事忘れてた私なんかと一緒になって幸せになんかなれるわけないって。
ずるいってわかってるけどでも…庄ちゃんとはいい思い出のままお別れしたいから。だからお願いします。ただ「結婚は出来ませんごめんなさい」ってそれだけ伝えてきてください。お願いします。
庄司:ごめんね茶托も何もなくて。
時子:いえ。いただきます。
庄司:机やら何やら全部静岡に送ってしまって。
時子:今日はコーちゃんの代理で来ました。本当なら…。
庄司:いやいや…いいんだよ。時さんの顔見てすぐわかった。いや…その前からわかってたかな。この先戦争で宝塚がどうなるかなんてまるでわからないしいつか必ずって思って書いてた本もなんかうまくいかなくなって。
焦れば焦るほど書けなくてさ…。そんな時に親父の具合が悪くなってついコーちゃんに自分の素直な気持ちぶつけてしまったんだよ。
実はさ、姉が宝塚の大ファンでひどく怒られたよ。越路吹雪ほどの才能のあるスターの人生を潰す気かって。僕もそれはわかってたはずなんだけど…。
恋っていうのはしょうがないもんだね。コーちゃんにさ気にしないでって伝えてもらえるかな?あと…僕はいつでも越路吹雪を応援していますって。
時子:はい。
もし戦争がなかったら、戦争で宝塚の灯が消えていなければ庄司の未来もコーちゃんと庄司の恋の行方も違うものになっていたのではないかとふと思う時子でした。
時子:ごめんなさい…。
美保子:お時さん!森ちゃんに召集令状が来たって。
時子:えっ…?
そしてここにもまたあらがう事の出来ない戦争という現実があったのでした。
平山編集長:そうか…ついに来たか。
森継男:はい。
越路吹雪物語キャスト紹介とネタバレ感想を最終回まで(大地真央&瀧本美織主演)
※このコラム内の写真は、テレビ朝日「越路吹雪物語」公式サイトからの引用になりますので予めご了承お願いいたします。
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