越路吹雪物語 八千草薫は白鳥羽純で、おけいちゃん(花乃まりあ)は卒業(28話2月14日)

テレビ朝日・帯ドラマ劇場「越路吹雪物語」(28話2月14日)。戦争が終わってようやく宝塚歌劇団が再開され、生き生きとするコーちゃんたちと宝塚三羽烏。
新人たちも入ってきて、その中にはまだ無名だった頃の八千草薫が登場。舞台化粧のメイクもおぼつかない八千草薫に、親身になって教えてあげるコーちゃんは、やはり“人たらしコーちゃんさん”。

帯ドラマ「やすらぎの郷」では、往年の大女優・九条摂子は、八千草薫がモデルであり、ご本人も役として演じられておりましたが、宝塚時代はこんな感じだったんだろうと実に感慨深く、八千草薫を演じた白鳥羽純さん、初々しくてグッドでした。

白鳥羽純(しらとり はすみ)さんは、1999年3月10日生まれの大学1年生。

オスカープロモーションが主催する「全日本国民的美少女コンテスト」のファイナリストから結成された次世代ガールズユニット「X21(エックス にじゅういち)」のメンバーでもあります。

「X21」といえば、宝塚三羽烏の1人、上野悠子(南悠子)を演じている田中珠里さんも、そのメンバーであり、一年前の朝ドラ「べっぴんさん」でヒロインすみれの1人娘・さくらを演じた井頭愛海さんも「X21」です。

なんて小ネタを書きながら、森継男は帰ってきたけど、われらのたかちゃんは、どこに行ってしまったのか?音月桂さんの姿が見えず、淋しい限りの最近の「越路吹雪物語」。

そしておけいちゃん(花乃まりあさん)も卒業するとのことで、お昼の目の保養はどうすればいいんじゃと、そろそろ大地真央さんの出番も近いようです。


(C)テレビ朝日「越路吹雪物語」28話
出典:テレビ朝日「越路吹雪物語」番組公式サイト
スポンサーリンク



越路吹雪物語(28話2月14日)

この年の春に再開された大劇場の宝塚公演は、娯楽に飢えた人々の心をしっかりとつかみ戦後復興の歩みと共にその人気は日に日に増していきました。

美保子:今日?えっ…?それって来週じゃなかった?

慶子もうまったくコーちゃんさんは困ったもんだね。わざわざ東京から取材に来るんだから絶対に遅刻しないようにってお時さんに言われてたでしょ?それが遅刻どころか日にちを間違えてどうするんですか?

美保子:でもほらこうやっておけいちゃんが教えてくれたから大丈夫。うんよかったよかった。

淑子:おけいちゃんも苦労が絶えないね。

慶子:本当。

美保子:悠子さん、顔まだ半分も作れてないじゃない。早くしろっ。

淑子:はーい。

美保子:一幕に出る人はあと5分!しっかり支度して千秋楽頑張るよ!

一同:はい!

美保子:薫ちゃん。

八千草薫:はい!

美保子:目閉じて。

八千草薫:はい…。

美保子:急いでも焦っちゃ駄目。心はゆっくり役に入っていく事。

慶子:また一人完全に落ちたね。

淑子:さすが人たらしコーちゃんさん。

一同:フフフ…。

大劇場再開と共にコーちゃんこと越路吹雪の人気はうなぎ登り。二枚目からコミカルな役までを見事にこなし、何よりその歌声の素晴らしさが多くのファンを魅了したのでした。

時子:本当にごめんなさいね。どうしても今日中にやらなきゃならない事が出来てしまって…。

美保子:謝らなくていいって。お時さんが忙しいのはよーくわかってるから。

慶子:そうそう。

美保子:今や雑誌『歌劇』はお時さんでもってるからね。

時子:でも本当に大丈夫?あなたたちだけで。

美保子:大丈夫だって。

時子:新しい記者さんだから失礼のないようにね。

慶子:任せてください。越路吹雪とこの三羽ガラス宝塚のモットー「清く正しく美しく」の精神で頑張ってきますって。

時子:お願いよ。

美保子:んじゃ行ってくるね~。

時子:はいいってらっしゃい。

慶子:いってきます。

時子:いってらっしゃい。

大劇場の再開に合わせ雑誌『歌劇』も復刊。時子は目が回るような忙しい日々を送っていました。

平山編集長:ただいま。

時子:おかえりなさい。今お茶いれますね。

平山編集長:いやいいいい!仕事続けて。僕も今はお茶より仕事。

時子:はい。

平山編集長:はあ…。しっかしあれだなあ。そろそろ本気で新しい人間入れる事考えないとなあ。お時だって体がもたないよなあ。

時子:いえ…私は大丈夫です。こう見えて体は丈夫ですから。

平山編集長:そうか?

時子:はい。

須藤記者:あの…はじめまして。『週刊あけぼの』の須藤と申します。よろしくお願いします。

美保子:ありがとうございます。

須藤記者:よろしくお願いします。

慶子:ありがとうございます。

須藤記者:よろしくお願いします。

淑子:ありがとうございます。

須藤記者:よろしくお願いします。

悠子ありがとうございます。

美保子:はじめまして越路吹雪です。

慶子:淡島千景です。

淑子:久慈あさみです。

悠子:南悠子です。

4人:今日は…よろしくお願い致します。

須藤記者:は…はい。こちらこそ…。あっどうぞおかけください。

4人:失礼します。

須藤記者:あの…本日は本当にありがとうございます。皆さんのような宝塚のきらめくスターさんの取材が出来る事大変光栄に思っています。読者からの要望もとても多くてですね。

何しろ宝塚ものすごい人気ですから「清く正しく美しく」の言葉のとおりの美しい花園で観客に夢を見させてくださる皆さんの素顔をですね…あっ!すいません…。あれですね何か飲み物をね…。えっと…何がいいですか?オ…オレンジジュースとかソーダ水とか…。

美保子:私ビール!

慶子:私もビール。

淑子:私も。

悠子私ウイスキーロックで。

須藤記者:えっ?

美保子:あと灰皿もね。

店員:かしこまりました!

時子:今朝『週刊あけぼの』の須藤さんからお電話がありました。

美保子:フフ…やっぱり?

時子:やっぱりじゃないでしょ?初めての記者さんの前でビールウイスキーがぶ飲みするわたばこスパスパ吸うわあなたたち何考えてるの?

美保子:だって「素顔の私たちを」って言われたから。
ねえ?

慶子:そうそう。

時子:おけいちゃんは普段たばこ吸わないでしょうが!

慶子:いやあでもほら公演楽日で気分も開放的になるってもんじゃないですか。

淑子そうそうパーッと…。

美保子:でもおっかしかったよね須藤さんのあのハトが豆鉄砲くらったみたいな顔…。

悠子:体も固まっちゃってね。

美保子:あれはからかい甲斐があったわ。

時子:ほらやっぱり!あなたたち最初から若い記者さんだからからかってやろうと思ってたんでしょ!やっぱり私がついていくべきだったわ。

美保子:お時さんがついてきてたって同じだったって。だってパーッと楽しいほうが取材も進むってもんじゃない。

慶子:須藤さんだって結構最後のほうは一緒になって笑ってましたよね?

美保子:うん。だからお時さんが心配する事ないの。

淑子:最後も華麗にごあいさつしましたしね。

美保子:みんなで投げキッスしたら顔真っ赤にしちゃってね~!

慶子:そう!ゆでダコみたいに…。

悠子あれは傑作でした!

時子:あなたたちそんな事までしたの!?

森継男:相変わらずうるさいなあ。

時子:森さん…!

一同:森ちゃん…!よかった…!

美保子:無事だったんだね!

森継男:ああ。

慶子:もうなかなか帰ってこないんだもん心配しましたよ!おかえりなさい。

森継男:ああ。死に損なってなんとか帰ってきた。

時子:ご苦労さまでした。今すごく忙しいんです。よろしくお願いしますね。

森継男:ああ。

美保子:とにかくさ荷物下ろせば?ほら重いでしょ。

悠子:家寄らないでそのまま来たんですか?

森継男:まあ…。

美保子:愛だな宝塚への愛!

平山編集長:森…!

森継男:ただ今帰ってきました。森!!よく無事だった。よく帰ってきた!よかった…。よかった!

森継男:ありがとうございます。

8年にわたる長き戦争の間、宝塚歌劇団からも多くの男たちが戦場へと駆り出されていきました。森のように無事に帰ってきた者もいれば遺骨となって帰国した者もいました。

宝塚に限らず日本中で大きな悲しみと新しい明日への希望が交錯するそんな時代でした。そうそう例の週刊誌ですがさすがにそのままを記事にする事ははばかられたらしく、それはそれは見事に宝塚ファンの夢を壊さない記事に仕上げてくれたのでした。

そして時は経ち終戦から4年。

♪ブギウギリズムでいざ踊れ 素敵なリズムよブギウギ 何処でもここでも皆踊る 楽しリズムよブギウギ

戦後怒涛のように流れ込んできた外国音楽を、魅力的に歌いこなすコーちゃんに、観客は喝采を送りその個性的な芸風と相まって彼女は押しも押されぬ宝塚の大スターとなったのです。

女学生たち:はい。ありがとうございます。

美保子:ああごめんね。稽古があるからもう行かないとなのよ。

女学生たち:ありがとうございます。

美保子:ありがとね。じゃあね。

信子:あっ私も…。

女学生:コーちゃんさん!あの…これ持っていってください!お菓子です!お稽古の合間にどうぞ。

美保子:うーん…ありがたいけどこれはもらえないな。

女学生たち:えっ…?

美保子:気持ちだけもらっておくからこれはあんたたちで食べなさい。じゃあね。

信子:あの子たち悲しそうな顔してたわよ。もらってあげればいいのに。

美保子:うーん…。ああいうのは苦手なんだよね。

信子:食いしん坊なのに?あっ路子さんだ!

大河原路子:コーちゃん。はい差し入れ。すみれのカツサンド。

美保子:やったー!ありがとうございます!あっじゃあ稽古があるからまたね。いつもありがとう。

大河原路子:頑張ってね。

信子:カツサンドはもらうんだ。

美保子:カツサンドだからじゃなくてお金持ちからもらうのはいいの。若い子に親からもらったなけなしのお小遣いを使わせるのはなんだかこっちが落ち着かないもん。

信子:ふーん。あんたって優しいんだか冷たいんだか。

美保子:ほらオカジ、早く行って稽古前にこれ食べよ。

信子:ちょっと待ってよ。稽古の前に食べたら動けなくなるでしょ?

美保子:いらないならいいよ。おけいちゃんたちにあげるから。

信子:えっ…いる!食べる!

美保子:私のどこが不良なのよ!

平山編集長:ああ…『カルメン』の劇評?越路吹雪の『カルメン』は不良少女であるってやつか?なかなか面白い記事じゃない。

時子:別にコーちゃんが不良って書いてあるわけじゃないでしょ?

美保子:でもパッと見たらそう書いてあるように見えるもん。私は不良なんかじゃありません。

森継男:それあんまり説得力ないな。

美保子:あ?

平山編集長:まあでも評判いいんだからいいじゃないか越路カルメン。コーちゃんの女役もなかなかいいからね。

美保子:そう?本当にそう思う?

平山編集長:ああ本当に。

美保子:えへへへ…実は私も結構気に入ってるんだ。フフフフ…。

大塚弥一:これはいい記事だね。

田宮守:でしょう?

大塚弥一:コーちゃん不良少女だもんね。そりゃあ『カルメン』も不良になるよ。型にはまらないってのはコーちゃんの強みだね。

田宮守:おっいいタイミングで越路カルメンの演出家の登場だ。

木村:なんです?なんか僕の悪口言ってました?

田宮守:褒めようとしてたんだよ。コーちゃんの娘役担当の木村先生をね。

木村:先生って…。なんか気味が悪いな。じゃあ僕も大塚さんを理事長って呼ばなきゃな。

大塚弥一:やめてくれよ。自分だってまだ慣れてないんだからさ。それより『カルメン』褒められてるね。

木村:おかげさまで。

田宮守:コーちゃんにまた娘役やらせるために新作考えてんだって?

木村:ええ。僕は彼女の娘役が好きでね。なんていうか歌舞伎の女形みたいな色気があるんだよな。

大塚弥一:うんそれはわかるね。

田宮守:男が演じる女か…。ある意味宝塚の男役にとって最高の褒め言葉かもしれないな。

大塚弥一:しかしありがたいよなあ。ベテランも若手もいい役者がそろって順調にスターも育って劇場は満員。幸せな事だよね。

時子:おけいちゃんが?

美保子:うん。ボーッとしてるかと思ったら難しい顔して考え込んだりして。

時子:何かあったのかしら?

美保子:もちろん稽古とか芝居の時はそんな事ないんだけどね。まあ私の気のせいかもしれないけど。これ借りるね。

時子:ええどうぞ。

美保子:ただいま~。おっ来てたんだ。

慶子:おかえりなさい。またたくさん借りてきましたね。

美保子:うん。お時さん家は私の図書館だからね。よいしょ。どうしたの?

慶子:うん…。コーちゃんさんに報告と思って。

美保子:報告?報告って?

慶子:コーちゃんさん私…卒業します。

美保子:え…?

慶子:今月いっぱいで宝塚を卒業します。

美保子:嘘でしょ…?

慶子:本当です。

宝塚歌劇団では歌劇団をひとつの大きな学校と考え退団する事を卒業と言います。おけいちゃんの突然の卒業宣言、コーちゃんの頭は混乱するばかりでした

越路吹雪物語キャスト紹介とネタバレ感想を最終回まで(大地真央&瀧本美織主演)
(C)テレビ朝日「越路吹雪物語」

※このコラム内の写真は、テレビ朝日「越路吹雪物語」公式サイトからの引用になりますので予めご了承お願いいたします。
スポンサーリンク




スポンサーリンク


LINEで送る
Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。