テレビ朝日・帯ドラマ劇場「越路吹雪物語」(30話2月16日)。宝塚卒業を大塚理事長に言う美保子だったが、すんなりと認められずふくれっ面。
理事長の「私たちはねここにいる全ての子を我が子だと思っている。親として無責任な態度はとれない。コーちゃんはまだ卒業は早すぎる」も一理あり、今月一杯はコーちゃんは瀧本美織さんに行くのかなと、昨日の予想を軌道修正です。
そして学徒出陣から戻ってきた武藤大介。その宝塚訪問が、やえちゃんの死を知らせることとなり、片桐八重子の訪問着姿の回想シーンが実に悲しい限り。
でも、その悲しみを乗り越えて世界に羽ばたくのがコーちゃんということで、夢や目標を持った人は本当に強いものだと、羽生結弦選手、宇野昌磨選手のショートプログラムの素晴らしさ。
そして、武藤大介を連れていった定食屋のおばさんが代わっていて、戦時中にコーちゃんたちにサービスしてくれたあのおばさんも亡くなった設定なんでしょうか。
越路吹雪物語も残り1ヶ月弱。ピョンチャンオリンピックも今月25日まで。春は遠いようで、もうそこまで迫っているようで、春が来ればまた新しい出会いがあるわいと、平日昼間のつぶやきでした。
出典:テレビ朝日「越路吹雪物語」番組公式サイト
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越路吹雪物語(30話2月16日)
美保子:宝塚歌劇団卒業させてください。
大塚理事長:コーちゃんそれ本気で言ってるのかい?
美保子:はい。本気です!
時子:ねえコーちゃんちょっと待ってよ…。
美保子:ねえ何があったの?お時さん…。
時子:うん。何?
美保子:私辞めたいって言ったの。そしたら駄目だって。みんな希望どおりに辞めていったのになんで私は駄目なのよ!ねえなんでだと思う?
時子:コーちゃんとにかく一度落ち着きましょうか。
美保子:う~ん…。ごちそうさまでした。おいしかった。
時子:どう?少しは落ち着いた?
美保子:うん。確かにオカジやおけいちゃんの事は大きかったけど私は別に引きずられたわけじゃない。それなのに…。
回想大塚理事長:コーちゃんオカジたちが辞めていって動揺するのはわかるよ。そりゃあ無理ないさ。君たちは本当に仲良かったからね。
回想美保子:別に動揺なんかしてません。
回想大塚理事長:そうかな?僕にはそう見えるよ。でなきゃ先の事を決めもせずに卒業したいなんて言い出さないんじゃないか?
回想美保子:それは…。
回想大塚理事長:思い切りがいいのはコーちゃんのいいところだ。でも思いつきでこんな事を言い出すのは…。
回想美保子:思いつきなんかじゃない!
回想大塚理事長:冷静になりなさい。
時子:それで私のところに?
美保子:うん。あっごめん…!お時さん仕事中だったよね?
時子:今頃?
美保子:ごめん…。私訳わかんなくなってそしたらお時さんのとこ行ってて…。本当ごめん。
時子:ううん。私なら大丈夫よ。コーちゃんが単なる思いつきで卒業を言い出す人じゃないって事はわかってる。大塚先生もわかってらっしゃるんじゃないかな。でもオカジたちの事が丸っきり影響してないって事もないと思う。
それを流されてるって思われるのも仕方ない事なんじゃないかな。
美保子:それはわかってる。わかってるけど悔しい。私は引きずられたんじゃないもん。ただ今だって…私にとって今が私のその時なんだって本当に感じたから。
それなのにどうして私だけ駄目なの?順番が遅かったから?私だってもっと他の世界を見てみたい。私の未来は私が決めたい。フフッ…。
時子:んっ?
美保子:オカジは舞台に立ってる私の事大海原を気持ちよさそうに泳ぐクジラみたいだって言ってたけど…。
時子:フフッ…クジラ?
美保子:そう。ひどいでしょ?だからねイルカに訂正させた。
時子:でもわかるな。オカジうまい事言うわね。
美保子:フフッ…。私もちょっと嬉しかった。でも今は…やるよ。卒業させないって言われて次はこの公演のこの役だって言われたら私は一生懸命やる。でもねその時に今までと同じように泳げるのかなって…。うまく息継ぎ出来るのかなって…。息出来なくて苦しくなっちゃったら…どうしようって…。
時子:コーちゃんどうしたの?えっ…?ねえ大丈夫?コーちゃんあなた熱…熱あるじゃない!
秋子:どう?熱。
時子:もうだいぶ下がった。
秋子:ああよかった…。帰ってきた時にはびっくりしたわよ。コーちゃんフラフラなんだもの。
時子:私もびっくりした。いきなりだったから。
秋子:うん…。コーちゃんもいろいろ考えてたのよね。
時子:うん…。
秋子:これはやっぱり知恵熱だわね。ほらコーちゃん子供みたいなところがあるから。
時子:確かにね。
秋子:力になってあげなさいよ。妹みたいなもんなんだから。
時子:はい。
大塚理事長:どうぞ。
時子:失礼します。
大塚理事長:やっぱり来たか…。
時子:少しお時間よろしいでしょうか?コーちゃんが流されているとは思いません。確かにめちゃくちゃなところもありますけど根は真面目ですごく考えている人です。
大塚理事長:で考えすぎて知恵熱か…。
時子:それは疲れかもしれませんし…。
大塚理事長:私だってねそういうコーちゃんの性格の事はよ~くわかってるつもりだよ。
時子:…すみません。
大塚理事長:いやいや…。君に文句を言ってるわけじゃないんだ。でもねそういうコーちゃんだからこそ心配なんだ。それは正直うちが負う痛手の事もある。でも何よりコーちゃんの事が心配なんだ。オカジもおけいちゃんもヨッタンにしたって実際のところコーちゃんよりずっと大人だと思わないかい?
映画会社の契約の事だけじゃない。はっきりとした目標がある。ちゃんとやりたい事を持っている。そう感じたから送り出したんだ。でもコーちゃんはどうだい?まだ今は目に見えないものを相手にもがいてるだけなんじゃないかい?私たちはねここにいる全ての子を我が子だと思っている。親として無責任な態度はとれない。コーちゃんはまだ卒業は早すぎる。
時子:でも…。
大塚理事長:はい。
事務員:失礼します。お話し中すみません。先生皆さんがお待ちに。
大塚理事長:ああそうだった。今日はねこれから会議があるんだ。
時子:すみませんお忙しいのに。
美保子:お母ちゃんギャー!ってすごい声出して飛び上がっちゃって。
秋子:コーちゃんだって固まって動けなかったじゃないの。
美保子:私はほら米びつ守るのに必死だったから。
時子:それで結局ネズミはどうなったの?
美保子:そりゃ逃げるよ。お母ちゃんの声本当すごかったんだから。私も逃げようかと思ったもん。
時子:米びつ抱えたまま?
美保子:そう!こんなふうに壁の穴めがけて…。
時子と秋子:ハハハハッ!
秋子:何?その顔!
美保子:ネズミの顔。
その日コーちゃんが卒業の事を話す事も時子が理事長に会いに行ったと話す事もありませんでした。
時子:理事長。
大塚理事長:君か。
時子:すみません。要点だけ言います。親といえども子の意見を尊重すべき時があるのではないでしょうか。親だからこそ子を谷底へ落とす勇気が必要な時もあると思います。以上です。仕事があるので失礼します。
大塚理事長:おい君!
時子:はい。
大塚理事長:君はなぜそんなにコーちゃんの卒業に必死になる?君はコーちゃんのなんなんだ?
時子:姉です。私も歌劇団の一員です。ですからここが大きな学校であり家族であるなら私はコーちゃんの姉です。姉として妹の未来を応援したいんです。
大塚理事長:ほう…。
森継男:岩谷!
時子:はい。
森継男:行くぞ。
時子:はい。お引き留めしておいてすみません。失礼します。
大塚理事長:姉か…。
時子:ただいま。
秋子:あっおかえり。
時子:コーちゃんは?
秋子:帰った。なんか急に汗かきたくなったとか言って。
時子:ああ…。
秋子:大丈夫。コーちゃん強い子だから。
時子:うん。そうね。
美保子:ああ~すっきりしたな!怪しい…。あんた何やってんの!
武藤大介:うわっ…!うわうわっ…。河野!えっ?俺ら俺!
美保子:大介!?
武藤大介:そう!大介!
美保子:あんた…。生きてたんだ!
武藤大介:おう…。わあ~!
それはコーちゃんの新潟時代の幼なじみ、戦時中学徒出陣の前に会って以来その生死も定かではなかった武藤大介でした 。
美保子:そうかマラリアで…。あんたも苦労したんだね。
大介:けどあの時マラリアにかからなかったら他の仲間と一緒に敵に突っ込んで死んでた。野戦病院に送られた時はお国のために戦えねえ自分が情けねえって泣いたけど今生きてるのがマラリアのおかげなんて皮肉なもんだ。けどまさか帰ってくるまでに4年以上もかかっとは思ってねかったけどな!本当参ったい。ヘヘヘッ…。
美保子:でも帰ってきたから偉い!嬉しい!
大介:おう…ありがとう。
美保子:おじさんやおばさんも喜んだでしょう?
大介:うん。泣いてた。
美保子:これからも新潟にいるの?
大介:ああいや…もう少ししたら大学に復学しようと思ってる。
美保子:そうか…そうだね。学問の志半ばだったんだもんね。
店員:お待たせしました。はい。
美保子:ありがとう。どうぞ。食べよう。
大介:ああ。
美保子:いただきます。
大介:いただきます。
美保子:あっそういえばさ八重ちゃんちどうなってる?おばさんや弟たちに会ったりしない?
大介:あっ…いや見てねえや。
美保子:そっか…。私、八重ちゃんがどうなって気になって新潟の家に手紙書いたんだけど返ってきちゃってさ。でもねあれだね。大介もこうして長い時間かけて帰ってきたんだから、八重ちゃんももう帰ってきてるかもしれないしね。
大介:…ごめん!本当は八重子んちに行った。…八重子、死んだって。
美保子:えっ?
大介:八重子、死んだ…。
越路吹雪物語キャスト紹介とネタバレ感想を最終回まで(大地真央&瀧本美織主演)
※このコラム内の写真は、テレビ朝日「越路吹雪物語」公式サイトからの引用になりますので予めご了承お願いいたします。
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