テレビ朝日・帯ドラマ劇場「越路吹雪物語」(55話3月26日)、コーちゃんがお見舞いにいった数日後、お時さんの母親であり、コーちゃんの “ お母ちゃん ” である岩谷秋子が静かに息を引き取った。
その葬儀に出られなかった杉尾先生が、お時さんの家に弔問。熱いお茶に慌てる杉尾先生を見つけるお時さんの目が“オンナ”の目になったような印象。
こんな時だからこそ、恋をしなくちゃ、いい人を紹介しようか?というコーちゃんに、「フフフ…恋してるわよ」と、お時さん。
相手はやはり杉尾先生しかおらず、明日の展開が楽しみです。で、本日のポイントは、お時さんのこの言葉でしょう。
コーちゃんがね 私を死ぬまで世話してくれるんだって。そんな事させられるわけないのにね。実の親子だってあんなに大変だったのに…。ごめんねお母さん…。私ちょっとホッとしちゃった…。
親の介護をしたことがある人なら、絶対に共感できる含蓄ある言葉。ホッとしちゃうほど、介護は大変なもの。明日は我が身と思いながら、日々摂生に務めたい二日酔いの月曜日であります。
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コーちゃん:『紅白』ってさ いつまで出続ければいいんだろう?
浅利慶太:言ってやりなさいよ越路吹雪は『紅白』を卒業するって。
美川憲一:嬉しそうにはいさよならなんて言わないでよ。
コーちゃん:私はどうせなら笑って卒業したいな。
コーちゃん:大変!大変!法美さんの曲大ヒットだって!
阿部純一:今日はお時さんは?
コーちゃん:お母さんの具合があんまり良くないらしくてね…。
杉尾先生:大丈夫ですか?お仕事にお母様の看護にと大変でしょう?
(電話)
コーちゃん:はい内藤でございます。
お時さん:コーちゃん?あのねお母さんが…。
コーちゃん:お母ちゃんがどうかしたの!?お時さん…いい?あんたは一人なんかじゃないんだからね。私がいるんだから。私と法美さんがいるんだからね!一人ぼっちになったなんて思うんじゃないわよ!
お時さん:コーちゃん?
コーちゃん:今行くから。すぐに行くからね。
お時さん:ちょ…ちょっと待って。
コーちゃん:…えっ?
お時さん:おはようございます。
コーちゃん:昨日は本当にごめん!ごめん…。
お時さん:ううんいいのよ。
コーちゃん:てっきり亡くなったんだと思っちゃって…。ああごめん…!
お時さん:あっちょっと…。
和子:奥様奥様!あの離してさしあげないと岩谷さんまだお靴が…。
コーちゃん:あっ…ごめんごめん。
お時さん:いいのよ。私こそごめんなさい。もう嬉しくてつい…。最近はね こちらがいくら話しかけてもなんの反応もしてくれなくなっちゃったの。ただぼーっと宙を見つめてるだけで。それがゆうべはいきなり「コーちゃんは元気にしてるの?」って。
コーちゃん:お母ちゃんがそう言ったの?
お時さん:うん。それも怪しいろれつじゃなくてはっきりと。そんな事もう1年以上なかったから私もう嬉しくなっちゃってつい電話しちゃったの。
コーちゃん:1年以上って…そんなに?
お時さん:もう年だから仕方がないわよね。またすぐに元に戻っちゃった。
コーちゃん:会いに行く。
お時さん:えっ?
コーちゃん:そしたらまた何かを思い出してくれるかもしれないし。ねっ?いいでしょ?
お時さん:思い出さないかもしれないし…。今はねまるで昔の面影がないのよ。コーちゃんもびっくりしちゃうかもしれないし。それにお母さんなんにもわかってないからなんか変な事言っちゃうかもしれない。出来ればコーちゃんにはお母ちゃんとのいい思い出だけで…。
コーちゃん:会いたい!
お時さん:えっ…。
コーちゃん:覚えてなくても…どんなになってもお母ちゃんは私のお母ちゃんだもの。会いたい!
回想コーちゃん:お母ちゃんこれ切ればいいの?
回想秋子:うんお願い。さてあとは…。
回想コーちゃん:お時さん お母ちゃんにもちゃんと謝らなきゃ駄目でしょ?
回想お時さん:あの…「お母ちゃん」って…。
回想コーちゃん:おばちゃんの事はお母ちゃんって呼ぶ事にしたの。
回想秋子:娘が1人増えちゃった。ね~!
コーちゃん:このままもし…。会えないままもし…ごめんね。
お時さん:うん…そうよね。コーちゃんが会いに来てくれたらお母さんもきっと喜ぶわ。
コーちゃん:お母ちゃん?
お時さん:コーちゃんだよ。来てくれたよ。
コーちゃん:お母ちゃん会いに来たよ。
秋子:コーちゃんは…。いい子ねえ。
コーちゃん:お母ちゃん?そうよ。
お時さん:お母さん コーちゃんよ。
コーちゃん:お母ちゃん?わかる?
お時さん:また普通のお母さんに戻っちゃった。
コーちゃん:お母ちゃん…。
回想コーちゃん:お時さんもいい子だよ。お母ちゃんも…いい子。
回想秋子:コーちゃんは相変わらずかわいいわね。お仕事も頑張ってるし。あなたは本当にいい子。いい子ね。「待つは君ひとり」ああ…うわあもう…。じゃあコーちゃんお手の物じゃないの。きっとうまくいくわね。
コーちゃん:お母ちゃん…。大好き…。
それから数日後 秋子は静かに息を引き取りました。
出典:テレビ朝日「越路吹雪物語」番組公式サイト
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コーちゃん:大丈夫?
お時さん:ええ。
コーちゃん:ちゃんと食べてる?
お時さん:ああ…まあ今はね。
コーちゃん:そうじゃなくて…。
お時さん:大丈夫よ。もう随分前から覚悟してたし。
コーちゃん:そっか…。あっでもあれは絶対に忘れないでよ。
お時さん:あれって?
コーちゃん:ほら…この前私が勘違いして電話で言った事。
回想コーちゃん:私がいるんだから。私と法美さんがいるんだからね!一人ぼっちになったなんて思うんじゃないわよ!いいわね?
回想お時さん:はい。
お時さん:ありがとう。
コーちゃん:お時さんの面倒は死ぬまで私が見るからね。
お時さん:あっでもちょっとそれはごめんだわ。
コーちゃん:なんでよ。私じゃ嫌なの?あっ私の事大雑把だと思って心配してるんでしょ?
お時さん:ちょっとね。
コーちゃん:失礼しちゃう。こう見えてももう主婦になって10年以上経つのよ。年取ったお時さん一人の世話くらいなんて事ないわ。
お時さん:こう見えて私 結構重いわよ。
コーちゃん:こう見えて私結構力持ちですからね。なんたって娘役の子たちをこう…ガーン!持ち上げてたんだから。
お時さん:それは若い頃の話でしょう。
コーちゃん:今だって植木鉢をガンガン持ち上げてるわよ。
お時さん:もうコーちゃんったらああ言えばこう言うなんだから。
コーちゃん:お時さんだってそうじゃない?フフッ…フフフ…。
コーちゃん:やっと笑ってくれた。あの人 自分じゃ気がついてないだろうけど笑顔のつもりが全然笑えてなかったりしたのよね。
内藤:そうか。まあ無理もないね。もう随分と長い事お母さんと2人っきりで生きてきたんだものな。
コーちゃん:ええ。私と違って兄弟もいないしね。でもね私がお母ちゃんの代わりになれないのは当たり前だけどでももう少し甘えてくれてもいいのになって思うのよね。
お時さん:嬉しそうに2人で仲良く並んじゃって…。
回想・岩谷雄三:秋さんは昔からおしゃれだからね。
回想:岩谷秋子:あら雄さんほどじゃないわよ。
回想:お時さん:はいはい2人ともごちそうさまです。
回想:岩谷秋子:まあ…。
回想:お時さん:フフフフ…。
お時さん:コーちゃんがね私を死ぬまで世話してくれるんだって。そんな事させられるわけないのにね。実の親子だってあんなに大変だったのに…。ごめんねお母さん…。私ちょっとホッとしちゃった…。ごめん…。やっぱり…寂しいね。
内藤:しばらくはそっと見守ってあげるのが一番なんじゃないかな。美保子さんの時だって岩谷さんはそうしてくれたんじゃなかった?
コーちゃん:うんそうだった。しばらくしてから浅利さんの芝居に誘ってくれて浅利さんと出会わせてくれたのよね。そうよね。お時さんがしてくれた事を私もしてあげればいいのよね。うん。うん!
お時さん:ありがとうございます。今日は本当にわざわざありがとうございました。
杉尾先生:いえ…ご葬儀に伺えずすみませんでした。
お時さん:とんでもない。杉尾先生には本当にいろいろとお世話になって…。こちらからご挨拶に伺わなければいけなかったのに。
杉尾先生:いえそんな事は…。でも…こんな事を言うのはなんですけれど忙しい中お母様の事よーく頑張られましたね。お疲れさまでした。あっあの…なんか生意気な言い方でしたね。すみません。
お時さん:いいえ。ありがとうございます。救われます。あっ…どうぞ。
杉尾先生:いただきます。
お時さん:あっ熱かったですか?
杉尾先生:いえフフフ…。
お時さん:恋!?ちょっとコーちゃんあなた恋してるってどういう事?まさか浅利さん!?
コーちゃん:はあ?
お時さん:そうよ。あなた昔から才能あふれる男に目がなくてすぐに恋に落ちて。でももう駄目よ。今あなたは人妻。
コーちゃん:ちょっと待ってよ。何言ってんの?なんで私が浅利さんに恋しなきゃいけないのよ。
お時さん:だって今あなた恋してるって…。
コーちゃん:違うわよ。私は恋してる?ってお時さんに聞いたの。
お時さん:えっ!?
コーちゃん:私ね思ったのよ。お時さんは恋をするべきだって。結婚とかはともかくお時さんには今ラブが必要なの。ねえそういう相手がいないなら私がいい人を誰か紹介しようか?
お時さん:結構です。
コーちゃん:なんでよ。えっ?もういるの?
お時さん:フフフ…恋してるわよ。
コーちゃん:恋…してるの?誰?ねえ誰に?
なんとコーちゃんも寝耳に水の時子の衝撃の告白なのでした。
越路吹雪物語キャスト紹介とネタバレ感想を最終回まで(大地真央&瀧本美織主演)
※このコラム内の写真は、テレビ朝日「越路吹雪物語」公式サイトからの引用になりますので予めご了承お願いいたします。
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