テレビ朝日・帯ドラマ劇場「越路吹雪物語」7話(1月16日)の感想ネタバレです。美保子は宝塚に合格。その知らせを親友やえちゃんこと八重子に伝えに行くと、そこには武藤大介が居て、八重子の父親の亡骸を家に運び込んでいる真っ只中。近々、大きな仕事が決まったら学校に通わせてやると八重子に言っていた八重子の父親。それが熊に襲われて死んでしまうなんて。しかも八重子はもらいっ子(養子)で、血が繋がっていない弟たちのために、秋田の炭問屋に働きに行くという。なんとも八重子の境遇が哀れで、これから宝塚に行く美保子とのコントラストが残酷。
でも昔の田舎の農村では、こんな話は珍しくなかったのかもしれません。そう考えると、如何にも平和ボケしている今の世の中。そんな気がした1月16日の越路吹雪物語第7話。
やえちゃんこと片桐八重子を演じているのは市川由衣さん。1986年(昭和61年)2月10日生まれの31歳。10代の娘を演じていても違和感が全くなく、越路吹雪物語の合間に流れる銀座ステファニー化粧品CMの大地真央さんともども、女性の年齢は分からんと唸りまくり。
それにしても、やはり八重ちゃんの境遇が哀しいと書いて、明日に続くです。
出典:テレビ朝日「越路吹雪物語」公式サイト
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越路吹雪物語7話(1月16日)セリフ再現
美保子:算数とか国語は嫌い。もう頭が痛くなる!
友孝:じゃあ…音楽学校に行くか?宝塚受けてみたらどうだ?
美保子:宝塚って?
友孝:女の人ばっかりでな歌ったり踊ったりして今すごく人気らしい。
美保子:宝塚に行かせてください!
美保子:ええ~?何?これ。わかんないよ。え~?見た事ない。もうやだ。
試験監督官(荒井蕗乃):静かに。
美保子:はい…。
荒井蕗乃:はい次。
41番諸岡美津です。
42番菅野秀子です。
43番荒木タエです。
44番河野美保子です。
荒井蕗乃:はいではいきます。
駄目だ間違えちゃった。
私も。
もう一回やり直したいよ。
美保子:えっ?あんな上手だったのに?
調子を狂わされたのよ誰かさんのせいで。控室戻りましょう。
はい。
美保子:…私?
美保子:ああおいしい!はあ…。あれで失敗なんだ…。しょうがないね。歌ってさっさと帰るか。
女性の声:♪アーアーアーアー
美保子:アーアーアーアーアーアーアーアーアー
美保子:♪さながら霞めるおぼろ月夜、ありがとうございました!失礼します!
加治信子:あなた名前なんていうの?
美保子:河野美保子。
加治信子:ふ~ん。
荒井蕗乃:45番入りなさい。
加治信子:はい!
美保子:はあ…。
回想美保子:宝塚に行かせてください!
回想友孝:そうか決めたか!
回想美保子:はい!
回想友孝:頑張れよ!
回想美保子:はい!お父さん。
友孝:おう。お疲れさん。試験どうだった?
美保子:うん…。
岩谷時子:落ちましたよ。
美保子:ええっ!?
友孝:あっ音楽学校の試験?
美保子:もう結果が…。
岩谷時子:ああごめんなさい!あのちが…違うんです。あのこ…これ!
美保子:あっ!
岩谷時子:ごめんなさい。「落としましたよ」って言えばよかったのに私ったらごめんなさい。
友孝:あっ…ブローチの事でしたか。
美保子:ありがとうございます。
岩谷時子:本当にごめんなさい。あの…落としただけで落ちたわけじゃないから。いやそうじゃなくてなんて言えばいいか…。
美保子:いいんです。きっと落ちたから。ありがとうございます。
友孝:どうもありがとう。
岩谷時子:いえ…。
岩谷秋子:どうしたの?時子。もうすぐ開演よ。
美保子:じゃあ失礼します。
友孝:ありがとうございます。
岩谷時子:どうしようお母さん。あの子にとんでもない事言っちゃった。
岩谷秋子:あの子…?どの子?
岩谷時子:あの子。
美保子:フフフ…よかった。
岩谷秋子:あっもう行かないと。
岩谷時子:うん。
友孝:よかったなブローチ気がついてもらって。
美保子:うん。試験も駄目だった上にブローチまでなくしてたら大変だったよ本当に。すごい人ばっかりだったんだよ。バレエは出来るしものすごくきれいなの。だから私はこのブローチと一緒。ありゃ落ちたね。でも楽しかった。最後の歌なんかすごく気持ちよく歌っちゃった。
友孝:そっか。
美保子:うん!
友孝:よし!じゃあ神戸でビフテキ食べて帰るか。
美保子:ビフテキ!?食べる!フフ…。ビフテキビフテキ。
美保子:あれはだまされたね。もうあんたたちそのまますぐ宝塚出られるじゃないよ!って言ってやりたかったよ。
八重子:へえ~そんなにみんなすごいんけ?
美保子:すごいすごい!あとね顔なんて真っ白でピッカピカなの!もうねまるでお姫様!
八重子:でもまだわからねえでしょ?コーちゃんだって。
美保子:無理無理。算数も国語もチンプンカンプンだったし。だからまた暖かくなったら学校帰りに八重ちゃんちの畑手伝うね!
八重子:あんね。
美保子:ん?
八重子:私も学校行けるかもしんねえ。
美保子:本当!?
八重子:前にコーちゃんが言ったろ?やりてえ事やるのが一番なんだよって。でね思い切ってお父さんに言ってみたんだて。
美保子:そしたらいいって?
八重子:今度大きい仕事があんだって。それでお金入ったら行かせてくれるみてえら。
美保子:やった!じゃあまた一緒に学校行けるね!
八重子:うん!あっでもコーちゃんのやりてえ事は学校じゃなくて宝塚なんだろ?私一緒にいられるって喜んでしまってごめん。
美保子:やだなんで謝るの?私だって八重ちゃんと一緒にいたいよ。
八重子:でも受かるかもしれないろ?やっぱり受かってほしいれ。だって見てみてえもんコーちゃんが大きな舞台で歌うとこ。
美保子:そう?
八重子:うん。
美保子:そっか…。じゃあ来年も受けてみよっかな。
八重子:うん。
美保子:やりたい事やるのが一番だもんね!そしたらそしたら宝塚まで見に来てね!
八重子:うん!絶対行くて!
美保子:約束!
八重子:はい。
美保子:えいっ!ハハハハ…!
静:美保ちゃん!美保ちゃん!
美保子:はーい。
静:下りてきなさい!早う!どうしたの?
美保子:宝塚から!
美保子:八重ちゃん受かったよ! 私宝塚の舞台に立つよ!
武藤大介の父:片桐さん!片桐さん!
八重子の母:父ちゃん!父ちゃん?父ちゃん!?なんで?なんでこんげな…!
武藤大介の父:家に入れてやろれ。なっ。そっとら!そっとら。横にしろれ。そっとら…そっとら。
八重子の母:父ちゃん!
八重子:お父さん…。
八重子の母:父ちゃん!
八重子:お父さん!
八重子の母:父ちゃん!父ちゃん!父ちゃん!
美保子:大介。八重ちゃんのお父さんどうしたの?
武藤大介:山で熊に殺られたんだて。首やられてて見つかった時にはもう駄目らったて。
八重子:コーちゃん。久しぶり。
八重子:やっぱりコーちゃんはすげえね。ちゃんと合格してるらね。
美保子:本当自分でもびっくりだよ。座って。
八重子:うん。宝塚合格おめでとう。
美保子:ありがとう。
八重子:それとお父さんの葬式に来てくれてありがとう。
美保子:お菓子食べよう。
八重子:うん。もしかしてあれがラジオらけ?
美保子:うん。聞く?
八重子:聞きてえ!すげえね。これがラジオなんだ。
美保子:うん。
八重子:私明日秋田に行く。
美保子:えっ?
八重子:秋田の炭問屋で働く事になった。私が家族養わねえと。
美保子:畑は?畑売ったら…。
八重子:あの畑よその家のなんだて。
美保子:えっ?
八重子:かんべね。コーちゃんが一生懸命手伝ってくれるすけ言えねかった。世話するかわりにうちで食べる野菜もらってただけなんだ。
美保子:じゃあ…学校は?
八重子:私あの家の子じゃねえんだて。
美保子:えっ?
八重子:小さい頃もらわれてきたんだて。だからね恩返ししねえとなんねえんだ。下の子たち学校に行かせてやんねえとなんだ。それがね私のやりてえ事になった。だから大丈夫。
美保子:八重ちゃん…。
八重子:いっぱい働いていっぱいお金稼いでコーちゃんの宝塚見に行くれ!
美保子:うん。
ラジオ音声:♪守るも攻むるも黒鉄の 浮べる城ぞ頼みなる
八重子:♪浮べるその城日の本の
ラジオ音声:♪皇国の四方を…
八重子:歌えて。
美保子と八重子:♪真鉄のその艦 日の本に 仇なす国を攻めよかし 石炭の煙は大洋の 龍かとばかり靡くなり 弾丸撃つ響きは雷の 声かとばかりどよむなり萬里の波涛を乗り越え…。
越路吹雪物語ネタバレ感想とあらすじを最終回まで(大地真央&瀧本美織主演)
※このコラム内の写真は、テレビ朝日「越路吹雪物語」公式サイトからの引用になりますので予めご了承お願いいたします。
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