朝ドラ「まんぷく」10話、転院した咲姉ちゃんの容態が良くなったかと思えたが…
「咲さんは もう何日も もたないかもしれません。ずっと予断の許さない状態やとご主人には伝えていました」と滝医師。
どこかで見たことがある人だなと、思い出したのが去年の今頃放送していた「わろてんか」。おてんちゃんの実家の藤岡屋が、倉庫の火災で経営危機に陥り倒産寸前。
それを防ぐために四方八方、借金のために頭を下げ続ける儀兵衛父ちゃん。でも担保もない中でどこも貸してくれるところはなく…。
という展開の中で、儀兵衛さんの借金の申し出を厳しい顔付きで断わる取引先の社長を演じていたのが、この医師・滝 荘介役の門田 裕さん。
門田 裕さんの公式プロフィールはこちらから→ 関西芸術座 門田 裕/かどた ゆたか|プロフィール
それにしても野呂さん。あんだけ缶詰をあげておりますが、細かいことを言うと、業務上横領罪になるんじゃないのと。
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まんぷく(10話10月11日)セリフ
福子の手紙:立花萬平様 3月も半ばを過ぎ 日ごとに暖かくなってまいりました。お元気でいらっしゃいますか。
●大阪東洋ホテル
福子:またのお越しをお待ちしております。
福子の手紙:私は変わりなく過ごしております。姉の咲は立花さんに紹介して頂いた病院に転院し 最近は顔色もよく 病気は回復に向かっているように思えます。お医者様は 結核のことにとても詳しく 看護婦さんたちも親切にして下さると姉も喜んでおります。よい病院をご紹介頂き本当にありがとうございました。
●理創工作社
萬平:はあ…。
●大阪東洋ホテル
恵:伝票お願い。
福子:はい。
福子の手紙:ですが 立花さんには母が失礼な物言いをしてしまい大変申し訳なく思っております。
回想鈴:福子と関わるのは もうやめて頂けないでしょうか。
福子の手紙:でも今の母に何を言っても聞く耳を持たないでしょう。私は待ちます。姉が元気になって 立花さんにお会いできる日が来ることを私は心から願っております。どうか お仕事頑張って下さい。くれぐれもお体には気を付けて。今井福子。
●理創工作社
(電話の着信音)
萬平:はい 理創工作社です。
世良:立花さんはおられますか?
萬平:あ…私ですが。
世良:立花君?
萬平:はい。
世良:よかった~。
萬平:えっ?
世良:僕や。世良やがな。
萬平:世良さん?
世良:僕は加地谷さんい嫌われとるやろ。あの人は電話取ってしもたら つないでもらわれへんからな。
萬平:誰かと思いましたよ。
世良:久しぶりやな 立花君。彼女とはどうなった?
萬平:えっ?
世良:僕が押して押して押しまくれって教えてやったやないか。いるんやろ ほれた女が。
萬平:いやあ…。
●咲の病室
鈴:もう和歌山では 桜が咲き始めたんやて。今年は暖かくなるのが早いわね。これも洗ってきたから。
咲:ありがとう お母さん。でも 毎日来なくていいのよ。
鈴:真一さんは会社が終わってからやないと来られないやない。一人でいると気ぃがめいるでしょ。
咲:そうやけど…。
(ノック)
鈴:は~い。
咲:克子。
克子:お母さん また来てる。
鈴:まあ 珍しい 忠彦さんも一緒やなんて。
忠彦:具合はどうですか?お義姉さん。
咲:今日はいいみたいです。
克子:忠彦さんがね 咲姉のために絵を描いたんよ。
咲:私のため?
鈴:絵って…。
咲:わあ…。
鈴:きれい!
忠彦:ここは桜が見えへんから。
克子:この殺風景な病室にも春が来たね 咲姉。
咲:ありがとうございます 忠彦さん。
忠彦:いえ。
(せきこみ)
鈴:咲。
咲:大丈夫。ごめんなさい。
(せきこみ)
鈴:夏までには絶対治るから。
克子:そうよ。きっと退院できるよ。
●屋台のラーメン屋
世良:しばらく会わない。
萬平:ええ お姉さんが元気になるまでは。
世良:結核は長引くぞ。
萬平:福子さんの気持ちを考えれば当たり前です。
世良:ほな その間は仕事に専念するわけや。
萬平:そうですね。
世良:今は何を作ってるんや。僕にも売らしてくれよ。
萬平:加地谷さんがいい顔しませんよ。
世良:どうも好きになれへんねんなあ あいつは。
萬平:あいつって…僕は信頼してます。
世良:あいつに伝えといてくれ。僕は加地谷さんの立場を脅かそうとしているんやない。協力しよう言うてんねや。
萬平:取り合ってくれるとは思いませんけど。
●大阪東洋ホテル
福子:今日からご一泊でいらっしゃいますね。
回想福子:大丈夫?
回想鈴:咲…。
回想鈴:福子と関わるのはもうやめて頂けないでしょうか。
回想福子:お母さん。
回想萬平:それはできません。
回想鈴:はっ?
回想萬平:お姉様がお元気になられたら 僕は福子さんに結婚を申し込むつもりです。
野呂:今井さん。これ あげるわ。お姉さんに食べさせてあげて。
福子:野呂さん…。
野呂:牛肉や。栄養満点やから。
福子:もう こういうことは…。
野呂:いや 全くもってそういうのとは関係ないねん。ほんまに。ほな。
福子:そやけど…。
恵:もう諦めたらどうですか?
野呂:何を。
恵:今井さんは立花さんと別れたわけやないんです。お姉さんが治るまでの間だけ。
野呂:僕はほんまに元気になってもらいたいと思うて缶詰あげたんや。
恵:ええ?
野呂:あげるわ。ほら。
恵:何で私に?
野呂:聞くなよ。
恵:はあ?
●咲の病室
福子:きれい!忠彦さんがこれを?
咲:そう。
真一:咲はすっかり気に入ってずっと眺めてるよ。
咲:やっぱり上手よね。どうして売れないのか不思議。
真一:僕もそう思う。
福子:普段は鳥の絵ばっかり描いてるから。そやけど 偏屈やと思ってたけど優しいんやね 忠彦さん。みんな 咲姉ちゃんのこと 気にかけてくれてるんよ。
咲:立花さんにもお礼を言うといて 福子。
真一:立花さんが紹介して下さらなかったら こんなええ病院の個室には入れなかった。
咲:ねえ 今度 いつ会うの?
福子:木曜日かな。
●今井家
福子:ただいま。ただいま。
鈴:あっ!びっくりしたあ。泥棒みたいにこっそり入ってこないでよ。
福子:泥棒って。
♪
鈴:ちょっと味が薄かったわね。
福子:そんなことないよ。
鈴:うん。
福子:うん。
鈴:あの人とは会うてないでしょうね。
福子:会うてません。ほんまよ。
鈴:私かれ ありがたいと思てるのよ。いい病院を紹介してもらって。でもだからって…。
福子:その話は咲姉ちゃんが退院してからでええやない。
鈴:そしたら あなたに結婚申し込むって言うてたわよ あの人。
福子:何で立花さんやったら駄目なん。
鈴:福子。私に黙っていつの間にあの人とそんな間柄に…。
福子:立花さんと2人で会うたのは2回しかありません。
鈴:そしたら結婚なんて。
福子:立花さんは立派な人よ。大きな会社の勤め人やなくても ちゃんとした仕事をなさってます。あの人が作ってる根菜切断機は…。
鈴:そんなことはどうでもいい。
福子:お母さん!
鈴:私はおとうさんに苦労させられたの。娘たちにはあんな思いはさせたくない。
福子:その話は何回も…。
鈴:仕事がうまくいってお金があった時はよかったわよ。でも調子に乗って失敗して あっという間に貧乏になって また一旗揚げるって会社を作ったけどうまくいかなくて 結局そのまま亡くなったわ。
福子:そりゃ ええ時もあれば悪い時も…。
鈴:本人はいいわよ。ばくちみたいな人生 男の人は楽しいかもしれないけど 支える身になってごらんなさい。もう気が休まる時なんてないんやから。あたし一人残されて お金もなくて あなたたち3人育てるのに どれだけ苦労したか…。でも私は武士の娘です。あなたたちをちゃんとした学校に入れて 将来のために英語も習わせました。私は本当は英語教師になりたかったのよ。
福子:えっ…。
鈴:でも おとうさんを支えるために夢を諦めた。結婚相手は堅実な人が一番。旦那様に振り回されるような そんな生き方をあなたにはさせたくないの!
●理創工作社
加地谷:もうそろそろ頭打ちやな 根菜切断機。
萬平:えっ?
加地谷:軍を喜ばせたいんやったら 何か新兵器を作った方がええぞ。
萬平:新兵器?
加地谷:必殺の新型兵器や。今 戦争してんのや 日本は。
萬平:そういうのは 僕は…。
加地谷:俺の言うことが聞けんのか。俺は社長やぞ。
萬平:でも この会社は2人で…。
加地谷:自分の才覚でもってるて言いたいんか。
萬平:どうしたんですか 加地谷さん。
加地谷:きれい事で金儲けはできへんぞ。
(ドアの開閉音)
福ちゃんも本当は萬平さんに会いたかったに違いありません。咲姉ちゃんのことは心配だけど…。いいえ 心配で不安だからこそ 会いたかったんです。でもその夜のことでした。
●咲の病院
(せきこみ)
看護婦紀代子:小野塚さん!大丈夫ですか!どうしました!もう先生 来ますからね。
♪
福子:えっ…覚悟?
滝医師:咲さんは もう何日も もたないかもしれません。
克子:えっ…。
滝医師:ずっと予断の許さない状態やと ご主人には伝えていました。
克子:そうなん?真一さん。
真一:みんなに心配かけたくなから 黙っててくれって 咲が。
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●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
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