「まんぷく」は 127話3月2日 まで進行中。
我が社の利益が最優先ではございません。即席ラーメンという新しい商品が 安全でおいしい食品であるとお客様に認知して頂くこと。日本人の食生活に即席ラーメンが浸透し その便利さが多くの人たちの助けになることを私は望んでいるのでございます。
土井垣隆三(奥田瑛二):なかなか面白い。面白いな 君たち。ハハハハハハハ。ならば 君たちの業界をきちんと形にすることだ。即席ラーメンの協会を作るんだ。そこに入ることが即席ラーメンの製造販売の条件とする。ただし 協会に入れば まんぷくラーメンの製造特許を無償で使うことができる。それぐらいのことをせんと 業界は一つにまとまらん。
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朝ドラまんぷく(127話3月2日)あらすじとセリフ
●香田家
岡:岡幸助です。
森本:森本元と申します。
忠彦:君たちは吉乃のことが好きなんか。
タカ:お父さん。
神部:そんな あからさまに。
克子:好きなの?
岡:はい。
森本:好きです。
忠彦:吉乃は僕たちの大事な娘や。子どもの頃から素直で明るくて 今はこんなきれいな娘に育ってくれた。
吉乃:お父さん。
克子:この人は 親バカで言うてるんやないんよ。
タカ:親バカや。
神部:タカ。
岡:吉乃ちゃんはかわいいです。
森本:こんな美人はいません。
忠彦:美人やから 吉乃に近づこうとしてんのか!その程度の気持ちで!
神部:いやいや違いますよ。
克子:吉乃はどう思てるの?
吉乃:えっ?
克子:岡さんと森本さんは あなたに告白するらしいわよ。
吉乃:私は2人のこと ええ人たちやと思てます。
森本:吉乃ちゃん。
岡:ありがとう。
忠彦:吉乃 男はこの人たちだけやないぞ。世の中には ええ男はたくさんいてる。
神部:せやけど 今日 2人に会うて 悪いやつらやないってことは 分かってでしょう。
克子:そうね。
神部:せやったら 2人にもチャンスをやって下さい。
克子:チャンス?
忠彦:何をせえっていうんや。
神部:何もせんでええんです。あとは成り行きに任せて。吉乃ちゃんは ちゃんとええ人を見つけますから。
克子:大丈夫なの? 吉乃。
吉乃:ちゃんと考えて いい人を選びます。
克子:せやったら ええやない あなた。
忠彦:分かった。それやったら 折を見て 吉乃に告白しなさい。
森本:はい。
岡:ありがとうございます。
神部:折を見て?
タカ:もう告白してるやん。
●まんぷく食品
東京に行った世良さんから電話があったのは それから5日後のことでした。
萬平:土井垣先生?
世良:おお。東京商工会で会うた 都議会議員からな 衆議院議員の土井垣隆三先生を紹介してもろうたんや。
萬平:衆議院議員!?
福子:えっ!
世良:元食糧庁長官や。
萬平:食糧庁長官!?
鈴:まあ!
真一:そんな人が 会うてくれるのか!?
世良:もう約束は取り付けた。これは僕にしかできへん仕事やで 立花君。
萬平:東京に行ってきます。
真一:ああ。
世良:我ながら この行動力には…。
萬平:お義母さん 福子 留守の間 よろしくお願いします。
世良:立花君。
鈴:分かりました。
福子:はい。
世良:聞いてんのか 立花君。
●神楽坂の料亭
萬平さんは 翌日 朝一番の列車で大阪をたち 夕方には東京に着いていました。
世良:正直 土井垣先生がどんなお人か 全く分からへん。ここはもう 気合いでお願いするしかないで 立花君。
萬平:はい。
女将:失礼します。どうぞ。
土井垣:ああ 遅れてすまん。審議委員会が長引いてしまってな。
世良:世良商事の世良勝夫でございます。
萬平:まんぷく食品の立花萬平と申します。
世良:本日は大変お忙しい中 お時間頂き まことにありがとうございます。
土井垣:いやいやいや 堅苦しい挨拶はいい。おかみ ビール。
女将:かしこまりました。
♪
土井垣:うん。この刺身 うまいな。ん? どうした 口に合わんか。
世良:いえいえ おいしいです。
萬平:おいしく頂いております。
土井垣:本題に入らんことには いや 飯どころじゃないか ハハハ。話はいろいろと秘書から聞いておるが 一応 本人の口から聞こう。
世良:はい。実はまんぷくラーメンという商品がございまして。これは画期的な食品で お湯をかけて3分待つだけで食べられるラーメンでございます。
土井垣:ほう。
世良:そして それを開発いたしましたのが ここにいる立花萬平でございます。
萬平:おかげさまで まんぷくラーメンは大変好評を頂き 非常の多くのお客様からお買い求め頂いております。しかしながら たくさんの類似品が出てまいりまして その中には食べた人の健康を害しかねない粗悪品もございます。そこで私は 製造特許を開放することに決めました。
土井垣:開放?
萬平:はい。チキンスープエキスの製造法も 麺線の作り方も 油の温度 揚げ時間 全てをどこの会社でも使えるようにしたのです。
土井垣:うん。
世良:ところが 私たちとライセンス契約を結ぼうとする会社は現れませんでした。「うちは粗悪品で何が悪い」と。目先の利益だけを考えて 消費者の健康をないがしろにしているのでございます。
萬平:これはもう 力のある方に助けて頂かなければ実現は不可能と考えた次第でございます。
土井垣:うん。
世良:土井垣先生 どうかお力をお貸し頂けないでしょうか。
萬平:お願いいたします。
土井垣:つまり 君たちは消費者のことを思って運動してるってわけか。
萬平:はい。
土井垣:はあ 自分たちの利益を下げてでも?
世良:そのとおりでございます。
土井垣:それは違うな。粗悪品がなくなることによって 最終的には君たちの会社が利益を得ることができる。
世良:はあ…。
萬平:おっしゃるとおりです。でも我が社の利益が最優先ではございません。即席ラーメンという新しい商品が 安全でおいしい食品であるとお客様に認知して頂くこと。日本人の食生活に即席ラーメンが浸透し その便利さが多くの人たちの助けになることを私は望んでいるのでございます。
土井垣:なかなか面白い。面白いな 君たち。ハハハハハハハ。ならば 君たちの業界をきちんと形にすることだ。
萬平:何とおっしゃいましたか?
世良:形に?
土井垣:即席ラーメンの協会を作るんだ。そこに入ることが即席ラーメンの製造販売の条件とする。
世良:あっ…。
土井垣:ただし 協会に入れば まんぷくラーメンの製造特許を無償で使うことができる。
萬平:えっ。
世良:無償で!?
土井垣:ああ。それぐらいのことをせんと 業界は一つにまとまらん。
世良:いや あっ それでは あの うちの利益が…。
萬平:分かりました。おっしゃるとおりにいたします。
世良:おっしゃるとおりにいたします。
土井垣:食糧庁がいろいろ言ってくるだろうが…。おい 君の考えていることに 間違いはない。食糧庁が決定すれば 業者は従わざるをえない。ハハハハハハ。
世良:ありがとうございます 土井垣先生。
萬平:ありがとうございます。でも 初めて会った私たちに どうしてそこまで…。
土井垣:それは… うん…。まんぷくラーメンが大好きだからだ。ハハハハハハハ!
世良:えっ!
土井垣:いや~ あれは実にうまい。そして便利だ。ああ 選挙演説の合間に サッ サッ サッ サッ サッ ツルッて食えるからな。ハハハハハハハ!
萬平:ありがとうございます 土井垣先生!
●日本即席ラーメン工業協会 発足式
司会:え~ それでは…。
即席ラーメンの協会が発足したのは それから1カ月後のことでした。
(拍手)
そして 会長には萬平さんが就任したのです。
萬平:立花萬平でございます。
●立花家
萬平:さ お風呂だ お風呂だ。お風呂だよ~。
(騒ぐ声)
鈴:引っ越す?
福子:うん。前の家が空いたんやて。
回想福子:この家に8年…。
福子:あのあとにね あそこの家を買った人が 東京に引っ越すことになったって。
鈴:まあ…!
福子:もう お金の心配もなくなったからまた元の生活に戻れるのよ お母さん。
鈴:はあ…。
福子:えっ どうしたの?
鈴:大したもんやわ お前の旦那様は。いきなり ラーメン作る言いだした時は 正直 もう終わりや思たわ。
福子:ハハ 終わりて。
鈴:お湯をかけるだけで3分で出来るラーメンやなんて。それを ほんまに作ってしもて…。
回想源:お父さん ラーメンなんか やめて! 僕も幸もずっと いじめられてたんや! ずっと我慢してたんや!
回想福子:あなたたちを ばかにした友達も お父さんが作ったラーメンを おいしい おいしいって食べて 笑顔になってくれます。
回想萬平:みんながびっくりするようなラーメンを お父さんは作るんだ。
鈴:今は日本中の人が 喜んで食べて下さってる。
福子:うん。
鈴:あんたの萬平さんは偉い。私の想像をはるかに超えた すごい人やった。
福子:お母さん。
鈴:私も もうすぐ70。萬平さんは50。あなたは40。
福子:フフ 40…。
鈴:フフフ。このまま 穏やかな余生を送りたいわねえ。
♪
萬平:穏やかな余生か。
福子:お母さんが やっと萬平さんを認めてくれました。ほんまにうれしい。
萬平:でも僕はまだ50だ。これからだろ 福子。
福子:フフッ。
萬平:ハハハハハハ。ハハハハハハ。うん。
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●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
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