「まんぷく」は 134話3月11日 まで進行中。
萬平:まんぷく食品はもう昔とは違います。社員全員「自分たちが商品を作るんだ」という気持ちになってもらわないと。
忠彦:戦争で目をやられて 一時は絶望したが 描きたいという衝動を抑えられなかった。最初は魚。次に美人画。そして今は…。その時その時の思いでええんや 名木君。君の中にあるものをぶつければええんや。
本日の感想:次世代を育てる覚悟と我慢。中高年必見の回。そして、朝ごはんは家族みんなで食べよう 幸。
朝ドラまんぷく(134話3月11日)あらすじとセリフ
福子:源はやっと 自分の甘さに気付いたんやと思います。仕事の厳しさにも。
♪
萬平:まんぷくヌードルのカップには3つの役割がある。
神部:3つ?
萬平:まずカップは麺を保存する容器だ。そして お湯を注ぐと調理器具になる。さらに食べる時 食器になる。
源:確かに…。
萬平:急がなくてもいい。じっくりと考えてくれ。分からない時は分からないと言ってくれ。迷ったら相談してくれ。みんなでまんぷくヌードルを一緒に作っていこう。
神部:はい。
西野:はいっ。
洋子:はい。
久坂:はい。
源:分かりました。
●立花家
源:保存容器で調理器具で食器。
鈴:はよ食べて 源ちゃん。
萬平:しかも丈夫で軽くてコストのかからない素材だぞ。
源:分かってます。
鈴:萬平さんもはよ食べないと会社に遅れますよ。
福子:源が萬平さんと真面目な顔で仕事の話してるやなんて 何かうれしい。
鈴:そういう話は まんぷく食品の景気がようなってから言うてちょうだい。
福子:景気をようするために2人で考えてるんやないの。
萬平:よし ごちそうさま。
源:ごちそうさま。
福子:もうええの? 忘れ物はありませんか?
源:大丈夫や。
(幸のあくび)
幸:行ってらっしゃい。
萬平:じゃあ 行ってくる。
福子:お仕事 頑張って下さいね。
萬平:ああ。
源:行ってきます。
福子:はい 行ってらっしゃい。
萬平:ああ。
♪
鈴:ゆうべ 遅かったわね。誰と一緒やったの?
幸:友達。
鈴:あっ 友達って レオナルド?
回想レオナルド:ヘイ 幸!
幸:…も いた。何?
鈴:うん 別に。
●パーラー白薔薇
アキラ:何はともあれ 源ちゃんがやる気になってくれたのは うれしいことやないの。
しのぶ:母親としては そうやね。
福子:あの熱意がしっかり続いてくれればええんやけど。
アキラ:福ちゃん 仕事っちゅうもんはな いい結果につながれば「また次やろう」って思うもんなんや。
ハナ:まんぷくヌードルが出来たら 源ちゃん もっとたくましくなるわよ。
福子:う~ん そうよね。
敏子:そやけど 私は萬平さんの方が心配。
しのぶ:心配?
敏子:もともと せっかちな人でしょう。源ちゃんがあれこれ迷てるうちに「もういい 僕がやる!」って 言いだすかも。
アキラ:せやなあ。僕みたいに どうやったら楽できるかななんて 考えられる人やないもんなあ。
しのぶ:あんたは特別や。
アキラ:アイムソーリーや。
●魚屋「魚菱」前
福子:今日のおかずは…。
回想源:保存容器で調理器具で食器。
回想萬平:しかも丈夫で軽くてコストのかからない素材だぞ。
福子:あっ。軽っ。
(福子から源への電話)
源:発砲スチロール?
福子:そう。まんぷくヌードルのカップの素材。
源:それはもう考えたよ。発砲スチロールは もろいんや。丼くらいの薄さにすると すぐ壊れる。
福子:そう。ええ考えやと思たんやけど。そらそうや。発砲スチロールやもんね。そしたら頑張ってね。
源:発砲スチロール…。
●まんぷく食品・商品開発部
萬平:できない?
西野:はい。社長が作られたスープを着味エキスにするのは無理です。
久坂:まんぷくラーメンのように麺に吹きつけても お湯で戻して同じ味にはなりません。
真一:やってみたのか?
洋子:何回も実験しました。
萬平:できないじゃ済まされない。
西野:あの 粉末スープにしては駄目でしょうか?
真一:粉末スープ?
西野:はい。
久坂:エキスにして麺に着味できるものと粉末スープにするものに分けるんです。あの味を再現するためには それしかないと思います。
萬平:うん…。粉スープにするには 課題があるぞ。
久坂:煮込むことなく お湯をかけるだけで完全に溶けること。
洋子:分かってます。
萬平:できるのか?
西野:やってみせます 社長。
萬平:分かった。やってみろ。
3人:はいっ。
♪
真一:相当 勇気がいったと思うよ 彼らは。社長の考えとは違うことを提案してきたんやから。
萬平:分かっています。
真一:本当は 萬平君は全部自分一人でやりたいと思ってるんやろう。その気持ちを抑えて 社員たちに任せようとしてるんやね。
(エレベータの到着音)
萬平:まんぷく食品はもう昔とは違います。社員全員「自分たちが商品を作るんだ」という気持ちになってもらわないと。
真一:おっしゃるとおりです 社長。
萬平:ハハ。
●香田家
忠彦:君は美大も出ている。これ以上 僕から技術を学ぶ必要はない。
名木:えっ…。
忠彦:大事なことは 君が何を描きたいかだ。何をキャンバスにぶつけたいかだ。僕が君ぐらいの年だった頃は 鳥の色彩に魅せられていた。
名木:はい。
忠彦:そやけど 戦争で目をやられて 一時は絶望したが 描きたいという衝動を抑えられなかった。最初は魚。次に美人画。そして今は…。その時その時の思いでええんや 名木君。君の中にあるものをぶつければええんや。
名木:僕の中にあるもの…。
♪
タカ:お父さんが熱くなってる。
克子:何としても 名木さんを一人前にしたいんよ。
大介:あの にいちゃんかて 髪切ってまで覚悟決めたんやからなあ。期待に応えな。
♪
名木:描きたい気持ちはあるんです 先生。
忠彦:ああ。
名木:でも僕はボンボン育ちで貧乏を知らんし 学生運動にも乗り遅れました。僕の人生に強烈な体験いうもんがないんです。
忠彦:体験がないから 描けないいうことは…。
名木:戦争に行った先生が羨ましい。僕も行きたかった!
忠彦:あほなこと言うんやない!
(泣き声)
(ドアの開閉音)
克子:名木さんに何言うたの?
忠彦:何なんや!今どきの若いやつは!
タカ:せやけど 弟子なんやから理解してあげないと駄目よ。
克子:名木さんを育てられないわよ あなた。
忠彦:育てるて。
大介:難しいなあ。あんな泣きべそやったら 世の中の荒波を渡っていかれへんで。
忠彦:大介…。どういう育て方をしてるんや タカ。
タカ:普通に育てたら ああなってしもたの。
克子:ああなってしもたの?
●おでん屋台
真一:子どもは親の思うようには育たんよ。
岡:そういうもんですか。
真一:うちの花子は今19で 和光は17になったが あれほど言い聞かせてきたのに 娘は男勝りで息子は内気なままや。先が思いやられるよ。
岡:せやけど うちの麻美はまだ7つやし 森本のとこもな。
真一:君らは食べんのか。えらい小食やな。
森本:いや 僕らは。
岡:帰ったら 家内が晩ごはん作ってくれてますから。
真一:それやったら 帰ればよかったやないか。
森本:いやいやいや 専務のお誘いを断るわけには。
岡:そうですよ。こんなこと めったにないんやから。
真一:そうか。別に特別 何か話があるわけやないんやが 2人がどう考えてるか 聞いてみたい思てな。営業部の製造部の長として まんぷくヌードルについて。
森本:製造部としては とにかくラインをどう作っていくのかが気になりますね。今までの袋麺とは工程の複雑さが違うでしょう。
真一:当然 新工場を造ることになるわな。
岡:わしは やっぱり値段です。袋麺が30円で売られてるのに 100円はやっぱり高いですよ。
真一:そこはもう社長を信じるしかない。萬平君は 画期的な商品になる言うてる。それは恐らく 僕らの想像以上に画期的なもんなんや。製造部の仕事も 営業部の仕事も 今までとは全く違うもんになる 思た方がええ。
●まんぷく食品・社長室
萬平:うん… こんな発砲スチロールがあったのか。
神部:はい。立花がいろいろな業者に問い合わせてみたら ビーズが細かく詰まった そういう固いものがあったんです。
源:とりあえず 手作りでこのカップを作ってみました。
神部:これやったら 軽いし 手に持っても熱は伝わらないと思います。
萬平:いいかもしれないな。よし これでいこう。
神部:ありがとうございます。
源:ありがとうございます。
萬平:しかし これじゃあ大きすぎる。
神部:でも 300ccが入るとなると どうしてもこのくらいの…。
萬平:厚みがあり過ぎるんだ。2~3ミリにして もっと全体的に小さくしろ。
源:2~3ミリ!?
萬平:強度を保つためにはもっと こう 粒子を細かくして密にするんだ。まんぷくヌードル用の全く新しい発砲スチロール容器を作ってくれ。
神部:わ… 分かりました。
源:はい。
(源と福子の電話)
福子:えっ? 発砲スチロールで決まったの>
源:もちろん 父さんからいろいろ課題が出て これからが大変やけどね。
福子:そう。頑張って。
源:母さんのおかげや。ありがとう。
福子:源…。
源:よし。
●立花家
鈴:さっちゃんは どうしたのよ。夕方までには 帰るんやなかったの?
福子:そんなこと 私に言われたかて。
ドアが開く音)
鈴:さっちゃんやわ。
福子:萬平さん お帰りなさい。
萬平:ああ ただいま。
鈴:さっちゃんやなかった。
萬平:何だ 幸はまだ帰ってないのか。
福子:今日はアルバイトはない 言うてたんですけどね。源は一緒やなかったんですか。
萬平:ああ まだ会社に残ってるよ。今までのあいつなら さっさと退社してたのにな。
福子:仕事が楽しくなってきたんですね。
萬平:ああ だといいんだが。
♪
幸: ありがとう 送ってくれて。
鈴:さっちゃん。
レオナルド:(英語で)そんなの当然さ。
幸:(英語で)うちに寄っていく?
レオナルド:(英語で)ありがたいんだけど遠慮しておくよ。
レオナルド:じゃあ またね 幸。
(抱擁ハグする2人)
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●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにありますのでご注意願います。
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