朝ドラ「まんぷく」20話、昭和19年6月から、昭和20年3月10日までの大阪に住む庶民の不安が描かれたこの回。
大阪の市井の人々を演じた、配役名が無い俳優女優さんも沢山おり、ここではそうした方々の名前を大きく書いておきたいと思います。
笑福亭風喬 吉沢紗那
馬場由貴 真田 実
瞳 梨音 竹下 眞
都賀久展
参考までに、理創工作社の年老いた従業員2人は
田中平助:沖村保範
大林三郎:港 吉弘
と、配役名があってよかったよかったと、明日は疎開で、兵庫県上郡に住む萬平の“はとこ”の八重さんが登場する予定です。演じるのは竹内都子さんです。
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まんぷく(20話10月23日)あらすじとセリフ
昭和19年夏。日本の戦況は次第に悪くなってきました。6月に北九州が空襲されたことを受けて 東条内閣は学童疎開促進要項を閣議決定。
大阪のおばちゃん:子どもら連れて逃げなあかんの?
7月にはサイパン島の守備隊が全滅。そして東条内閣は総辞職に追い込まれたのです。
大阪の人々:これやったら ほんま 本土攻撃もありうるよ。
アメリカ軍が攻めてくるの?
大阪も空襲されるんやろか。
♪
克子:そしたら お母さん 私たち行くから。元気でね。福子も萬平さんも。
萬平:どうぞ 気を付けて。
福子:お母さんの言うこと よう聞くのよ。
4人の子ども:はい!
(ため息)
福子:お母さん さみしいの?
鈴:そら さみしいわ。わかいい孫たちに会えなくなるんやもの。
克子:ほら 行きましょ。みんな ご挨拶して。
タカ:行ってまいります。
吉乃:行ってきます。
重之:またね。
タカ:学も。
学:さようなら。
鈴:さようならなんて言わんといて。
克子:行きましょ。
福子:気ぃ付けてね。
萬平:何かあったらいつでも連絡下さい。
克子:ありがとうございます。
●今井家
福子:ほんまに大阪も空襲されるんでしょうか。
鈴:されないわよ。
萬平:いや ないとは言えませんよ。
鈴:爆弾が落ちてきたら家が燃えてしまうのよ。冗談やないわ。
萬平:でも 日本の形勢はあまりよくなさそうですからね。
鈴:どうしてそんなふうに 他人事みたいに言うのよ 萬平さんは。
萬平:いや 他人事だなんて思ってませんよ。
鈴:家や会社に爆弾落とされたら嫌でしょう。
萬平:そりゃあ 嫌ですよ。でも実際 空襲はあるまもしれません。
鈴:ほら またそんなふうに他人事みたいに。
萬平:いや だから…。
福子:やっぱり 私たちも疎開しませんか?
鈴:えっ?
福子:私 怖い。
鈴:私は嫌やって言うてるでしょ。家を守らないといけないの。
福子:爆弾が落とされたら 家を守るも何もないんよ。
鈴:爆弾なんか落ちてきません。
萬平:いやいや お義母さん。
鈴:日本は負けません。それより あなたたちはどうして早く子どもをつくらないの? 産めよ 増やせよ。戦争には行かない。子どもも作らない。そういう人は非国民って呼ばれますよ 萬平さん。
萬平:申し訳ありません。
福子:もう少し待って。そのうち…。
鈴:そのうちって いつ?
福子:そのうちはそのうちよ!
鈴:それは明日なの?今日なの?
福子:ああ もうやめて!恥ずかしい!もう~!
萬平:いい天気だ。
●立花家の寝室
萬平:あっ…。
福子:あっ ごめんなさい。
萬平:いや 痛むのは もっと奥の方なんだ。でもそうしてくれると少しは楽になる。ああ…。
福子:お母さんが言うてたことは気にしないで下さい。萬平さんの子どもは欲しいけど 私はいつでもいいと思ってますから。何より 萬平さんの体が元通りにあんるのが先です。
萬平:おいで。
福子:萬平さん。
萬平:お前はいい奥さんだ。僕は幸せだよ。
福子:私もこのままで十分です。
●今井家・鈴の寝室
(鈴の夢の中)
咲:お母さん。お母さん。
鈴:ああ 咲…。
咲:今日はお月様がとてもきれいよ。
鈴:本当。きれい。
咲:たまには ゆっくりお月様を眺めて ホッとしないと。
鈴:咲…今日 克子と子どもたちが疎開してしまったのよ。
咲:知ってるわ。
鈴:福子も萬平さんと一緒に大阪を出て行ってしまうかも。私を置いて。
咲:福子は一緒に行こうって言うてくれてるやない。
鈴:あの子は萬平さんの方が大事なのよ。
咲:お母さんも大事に思てるわ。
鈴:苦労して育てたのに 3人ともいなくなるなんて。
咲:私がそばにいるやない。
鈴:咲…。
咲:お母さんは立派よ、武士の娘ですもの。この家をしっかり守って下さい。
(夢終わり)
鈴:咲…。
秋が来ました。
●理創工作社
萬平:田中さん ここはもう少しきつく締めて下さい。
田中:申し訳ありません 社長。
萬平:いいんです いいんです。次から気をつけて下されば。
大林:社長!東京が…東京が空襲されました!
萬平:えっ?
東京が初めて空襲を受けたのは 昭和19年11月24日のことでした。大規模な空襲ではありませんでしたが 人々は動揺しました。
ハナ:これはもう いよいよやね。
敏子:大阪にアメリカの飛行機が来るわ。
福子:怖い…どないしよう。
♪
福子:ラーメンの屋台がなくなってる。
敏子:当たり前やない。こんな時にラーメンなんか作ってられへんよ。
福子:こんな時やからこそ食べたいのに!
ハナ:福ちゃん…実は疎開することにしたの 私。
福子:えっ…。
敏子:私も田舎の親戚を頼って。
福子:そうなんや…。
ハナ:離れ離れになるけど 戦争が終わるまでの辛抱よ。
福子:絶対元気でまた会おね!
敏子:またここでラーメン 一緒に食べよね。
♪
福子:みんな いなくなってく…。
●立花家・寝室
(福子の夢)
咲:福子。福子。福子。
福子:咲姉ちゃん!
咲:何を迷ってるんよ。もう大阪も危ないわ。萬平さんやお母さんが何と言うと逃げなさい。
福子:逃げる?
咲:そう。首根っこ捕まえてでも。
(夢終わり)
福子:咲姉ちゃん?夢…。萬平さん!萬平さん起きて!ねえ。やっぱり疎開しましょう。
萬平:えっ?
福子:大阪から逃げるの 萬平さん。
●今井家
鈴:咲が?
福子:私の夢枕に立ったの 咲姉ちゃんが。
鈴:何言うてるの。
福子:ほんまやって!
鈴:咲は私の家にいるの。あなたの夢に出てくるわけありません。
福子:もう ほんまやの!
萬平:福子。
鈴:仏壇はここにあるのよ。それに咲は 夢枕に立たないの。いつも座ってるの。
福子:立ってました!
萬平:そんなことはどうでもいいじゃないか。
福子:咲姉ちゃんは私に言うたの。お母さんと一緒に大阪から逃げなさいって。
萬平:いや 実は僕もやっぱり疎開した方がいいんじゃないかと思ってたんです。東京が空襲されたら 必ず大阪にも来ます。兵庫の上郡に僕の遠い親戚がいるんです。お義母さんも一緒に。
福子:一緒に行こう お母さん。
鈴:咲がそんなこと言うわけありません。それはあなたの願望が夢になったのよ。
萬平:いや もう夢がどうとかの話じゃありませんから。
福子:そしたら お母さんの夢に出てくる咲姉ちゃんやって お母さんの願望やない。
萬平:福子!もっと理性的に話をしよう。お義母さん ちょっと聞いて下さい。
鈴:私はここを離れません。ねえ 咲。
福子:逃げろって言うたわよね 咲姉ちゃん。
鈴:咲…。
福子:ほんまに言うたもん!
(ため息)
萬平:お前とお義母さんは感情的になり過ぎる。話が本題からズレるんだよ。
福子:あ~もう疎開したいけど お母さんを置いてはいけない。あ~…。
年が明けて昭和20年1月。大阪にアメリカの爆撃機が飛んできたのです。
(空襲警報)
空襲警報発令!
萬平:福子。
空襲警報発令!
萬平:福子 起きろ!空襲だ!
たま代:あれは天王寺の辺りや。
福子:天王寺…。
たま代:怖いな…。
●今井家の外
まさ江::ああ 今井さん。ほら あれ 真っ赤や。
近所の人:ついに来たか。そのうち ここらもやられるぞ。
そして 2ヶ月後の3月4日。
(B29の飛行音)
近所の人:あ~あ。空襲やなかったんや。よかった~。何や あれ!ば…爆弾!? いや 紙や。
鈴:紙?「此のリーフレットは爆弾であり得たのだ」。
それは アメリカ軍がまいた宣伝ビラでした。
萬平:「この無益の戦争に結末をつけるまで 幾度となく…爆撃する」。
福子:萬平さん。
♪
福子:お母さん!お母さん!
鈴:分かってる。2人とも一緒に行こう。
福ちゃんが萬平さんと鈴さんと 3人で大阪を離れたのは3月10日。大阪が大空襲を受ける3日前でした。
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●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
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