まんぷく(28話11月1日)のセリフです。余計な事は書かずに、純粋に香田忠彦(要潤)の復員を喜びたいと思います。
●香田家
(萬平のいびき)
鈴:何をしているの!
神部:うわっ!
萬平:ん?何だ?
克子:何?
鈴:泥棒や!皆の者 出合え 出合え~!
神部:待って下さい!やめて!許して下さい!開かへん。
♪
神部:警察だけは堪忍して下さい!
鈴:大きな声を出さないで!子どもたちが起きてしまうでしょう。
神部:お願いします。警察だけは…。
福子:4 5 6。全部ありました。
タカ:よかった~。
神部:よかった~。
鈴:何言うてるんですか。
克子:泥棒のくせに。
神部:すいません。
萬平:君はどこの誰だ?
神部:どこの… 上本町の神部です。神部茂。
タカ:神部さん。
鈴:さん付けしなくていい。
福子:何で泥棒なんかしたの?
神部:戦争から帰ってきたら空襲で家は焼けて 母親はのうなってました。俺は母一人子一人やったから天涯孤独に。仕事もないし金も尽きて 追い詰められて…。
克子:うちがはんこ屋で繁盛していると思て 泥棒に入ったの?
神部:はい。
鈴:どうして ここが分かったの?
神部:せやから はんこを注文する行列が出来てんのを見て 2人の後を…。
福子:つけたの!?
神部:すいません!
タカ:怖っ!
鈴:同情の余地なしやわ。
萬平:ちょっと待って下さい。天涯孤独…。
鈴:そんな人はたくさんいます。
福子:せやけど お国のために戦ってらしたんよ。
鈴:みんなそうです。
克子:どの部隊にいらっしゃったんですか?
鈴:いらっしゃったやない。
神部:朝鮮です。
タカ:朝鮮…。
克子:香田忠彦という人を知りませんか?
神部:は?
タカ:私の父です。まだ戦争から帰ってこないんです。
神部:もう一度 お名前を。
克子:香田忠彦。
神部:香田忠彦…。
鈴:知ってるの?
神部:香田…。
福子:知ってるんですか?
神部:忠彦…。
克子:もしかして同じ部隊に?
神部:全然知りません。残念です。
克子:同情の余地なし。
鈴:だから言うたでしょう。
福子:ちょっと待って。
鈴:え?
萬平:どうした? おい。
♪
神部:うまい… うまいです。
福子:そんなにおなかがすいてたの?
神部:あ~。
福子:あ~。タカちゃん もうええから寝なさい。ねっ。
タカ:はい。
克子:私もこのまま徹夜はごめんやわ。
鈴:ちょっと 克子。
(あくび)
福子:ごめんなさい。私ももう駄目。警察連れてくなら お母さん よろしく。
鈴:福子。
萬平:ん?水を?待ってろ。
鈴:私も眠い。
萬平:えっ?
鈴:あの ここは男のあなたに任せるわ。
萬平:お義母さん!
神部:ううっ!うっ!
萬平:ああ…はい はい。また食うか。
神部:うまいです。
萬平:ああ よかった。
♪
福子:あっ…。萬平さん。えっ!萬平さん? もう こんなとこで寝てたら風邪ひきますよ。
萬平:あれ?どうして僕はここに…。
福子:え?あれっ あっ えっ? 昨日の男の人は?
萬平:えっ?
福子:えっ?えっ?うわっ!キャ~!
神部:よっし。
克子:おはよう 福子。
福子:克子姉ちゃん。
克子:えっ…。
神部:あっ おはようございます。
鈴:何をやっているの あなた。
神部:泥棒に入ったのに 飯まで食わせてもろて 申し訳なさと感謝の気持ちで掃除させてもろてます。
タカ:あっ。
重之:誰?
神部:神部やで。
吉乃: かんべえ?
神部:かんべえやない。神部。大丈夫 怪しい人やないから。
克子:怪しいわよ。
鈴:今すぎ 出て行きなさい!
♪
神部:本当に申し訳ありませんでした。
萬平:行く当てはあるのかい?
神部:ありませんけど…。
福子:そしたら どうするの?
神部:分かりません。せやけどもう泥棒はしません。すいとん うまかったです。
萬平:はあ…何だか…。僕は戦争に行かなかったから 彼のような人には引け目を感じるよ。
福子:ほんまに ああいういう人はたくさんいるんでしょうね。
そのとおりでした。神部さんのように 戦場から生きて帰ったものの 家や身内をなくした若い男の人がたくさんいたのです。そして 事件は再び起こりました。
(足音)
鈴:また あんたか!よくもまあ 性懲りもなく!
忠彦:お… お義母さん。
鈴:誰?
忠彦:僕です。忠彦です。
鈴:えっ!あっ…。克子!みんな来て!
萬平:何だ?
忠彦:どうしてお義母さんがここに?
鈴:焼け出されたのよ 空襲で。
萬平:どうしたんですか?あっ!
福子:忠彦さん!
忠彦:福ちゃん 萬平さん。
克子:どうしたん?
福子:克子姉ちゃん。
忠彦:克子…。
克子:あなた… 生きてた…。
忠彦:ああ。
克子:生きてた!
(泣き声)
忠彦:子どもらは無事か?
克子:元気です。みんな元気です。
忠彦:そうか。よかった。
克子:あなた…。
鈴:今まで どこで何やってたのよ。
福子:お母さん。
忠彦:フィリピンからの復員船がなかなかなくて遅くなってしまいました。
鈴:フィリピン…。
福子:よかったね 克子姉ちゃん。
(泣き声)
忠彦:みんな大きくなったなあ。
克子:はい。
忠彦:ありがとう 克子。
克子:この子らが勝手に育っただけです。
忠彦:まだ信じられへん。生きて帰ってこられたとは。
克子:大変やったでしょうね フィリピンは。
忠彦:戦争は… 地獄や。
克子:お風呂入って下さい。湯 沸かし直してきます。
忠彦:ええよ こんな時間に。
克子:もう眠気は吹っ飛びました。
タカ:えっ…。お父さん?
重之:お父さん?
忠彦:おはよう タカ 吉乃 重之 学。
重之:お父さんや!
吉乃:お父さんが帰ってきた!
忠彦:そうや 帰ってきたぞ。
タカ:学 お父さんよ。覚えてる?
学:うん。
忠彦:そうか 覚えてるか 学。よし おいで。
タカ:ご無事にお戻りになられて おめでとうございます。
忠彦:大人になったなあ タカ。みんな ええ子や。よし よし…。
鈴:何ですか はだしで庭に下りて。
克子:今日は朝からごちそうよ。
福子:ほら 焼き魚。
一同:うわ~!
萬平:こんなに うれしいこともないもんな。
重之:万歳!
鈴:万歳って。
重之:万歳!
福子:万歳!
鈴:福子!
一同:万歳!
鈴:よそに聞こえる。
一同:万歳!
鈴:やめなさい。
一同:万歳! 万歳!万歳!万歳!
萬平:神部君!
一同:万歳!
鈴:何で あんたがいてるの?
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●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
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