朝ドラまんぷく(53話11月30日)あらすじとセリフ
いよいよ その日がやって来ました。
萬平:出来たぞ。
よしっ。
(拍手)
鈴:やっと出来た。
●香田家
克子:はあ~ やっと出来たのね。
忠彦:手軽で栄養満点ダネイホンか。
タカ:こうやって バターみたいにパンに塗って食べるんよ。
吉乃:あんまり おいしない。
重之:僕は苦手や。
タカ:学ちゃん。
学:いらん。
克子:食べてごらんなさい。すごく栄養があるのよ。
忠彦:萬平君が作ったんやから間違いない。
タカ:きっと売れる。神部さんたち みんな頑張ってるんやから。お母さんも食べて。パン取ってきます。
忠彦:神部 神部って あいつのことばっかりやな タカは近頃。
克子:別にええやない。
●大阪の街中
神部:栄養満点ダネイホンです。
小松原:どうぞ食べてみて下さい。
どうぞ どうぞ。
小松原:どうぞ食べてみて下さい。
おばちゃん:何なん。食べてええんか。
神部:食べてみて下さい。
おばちゃん:ええの。
神部:どうぞ。
おばちゃん:おいしないわ これ。
岡:味より栄養ですから。
神部:これを食べれば栄養失調にならずに済むんです。
おばちゃん:20円!? 高すぎるわ!
小松原:それだけの価値がありますって。
(神部と萬平の電話)
萬平:売れない。
神部:売れたんはまだ3個です。やっぱり みんな 味と値段を気にして…。
萬平:栄養があるんだ。そこをうまく説明してくれ。食べてみれば分かるって。
神部:食べた途端に健康になるわけやありませんからね。
萬平:そりゃ そうだよな~。
神部:そやけど 頑張って売ります。
●たちばな塩業
鈴:やっぱり駄目なの。
福子:やっぱりって言わんといて!
萬平:3個しか売れてないそうだ。
鈴:3個? 朝から売って3個?
福子:お母さん!
萬平:ビタミンAやタンパク質が入ってるっていっても 普通の人には分からないんだよな。
鈴:結局 えたいの知れないものは 買う気にならないのよ。ああ あんなに苦労して作ったのに。
福子:お母さんは作ってないでしょ! 最初はしかたありません 萬平さん。
萬平:三田村会長に会いに行ってくる。報告しろって言われてるんだ。あ~あ 気が重い。
(電話の着信音)
福子:はい たちばな塩業です。
真一:真一です。
福子:ああ 真一さん。
真一:今日から ダネイホンを売り出すんだろ。作ってるところを見ただけに 気になったね。
福子:ん~ それが…。
●三田村会長宅
世良:せやから 僕はそんなもん 売れるわけないって言うたぞ。そもそもやな 栄養食品に金を出そうなんて発想 この世の中にはないんや。
三田村:うん。
世良:会長もそうおっしゃっていらっしゃる。
萬平:今まで世の中になかった商品なんですから そう簡単には受け入れられませんよ。
世良:かねを出してるんは 僕らやぞ。三田村会長は3万円も君に投資してるんや。僕かて1500円。売れませんでは済まなへんねん。
三田村:あっ ごちそうさん。
世良:よう食べましたな。
三田村:僕はそんなにまずいとは思わんけどな。ふ~。手軽で栄養満点ダネイホン。タンパク質 ビタミンA ビタミンD ビタミンE ビタミンK。これを食べとったら ほんまに栄養失調にはならんのか。
萬平:はい。それは間違いありません。
世良:せやけどなあ…。
三田村:もうちょっと 値段 安するわけにはいかんのか 立花君。
世良:高すぎるんや。
萬平:手間暇がかかっているんです。でも たくさん売れれば下げられます。
世良:せやけど売れへんって。
三田村:ほんまにええもんやったら 売れるんやないのか。
世良:売れますね。
萬平:会長。
三田村:ただ これを欲しがる客が誰なんか どこにおんのか それを考えないかん。やみくもに売ろうとしたかて 結果は出えへんぞ。
萬平:はい。
●香田家
(足音)
忠彦:萬平君。
萬平:また鳥を飼い始めたんですね 忠彦さん。
♪
忠彦:克子は出かけていてね。子どもたちもみんな学校やから 僕一人なんや。
萬平:ありがとうございます。用事があって こっちに出てきたんで せっかくだからと思って。
忠彦:来てくれてうれしいよ。タカがいつもお世話になってます。
萬平:ああ。いや タカちゃんが手伝いに来てくれて 福子もお義母さんも本当に助かってます。うちの社員たちの人気者ですよ タカちゃんは。ハハハ。
忠彦:タカはいつも神部君の話をするんやが。
萬平:神部。
忠彦:まさk 神部君と…。
萬平:何ですか。
忠彦:せやから タカと神部君は…。
萬平:はあ・
忠彦:あっ… 何でもない 忘れてくれ。
萬平:何の話です?
忠彦:いやいや 本当にいいんや。萬平君は分かってなさそうやから。
萬平:だから何が。
忠彦:それよりに 何でうちに?今日はダネイホンの発売日やろ。
萬平:はい。
忠彦:売れてないんか。
萬平:どうして それを。
忠彦:入ってきた君の顔を見て分かったよ。
萬平:中身のよさが お客さんに伝わらないんです。どうしたらいいんでしょうね。
忠彦:僕と一緒やな。
萬平:えっ?
忠彦:僕はいい絵を描くことだけを考えていたい。せやけど 売るのは苦手や。萬平君も いいものを作るが商売人やない。
萬平:そうですね。
忠彦:誰か信用できる人に任せた方がええんやないか 商売は。萬平君がもの作りだけを考えられるように。
萬平:商売のできる人…。
忠彦:そうや 真一さんがいる。
萬平:真一さん?
●たちばな塩業
福子:失業?
鈴:真一さんが?
萬平:財閥解体のあおりを受けて 真一さんの会社も倒産してしまったんだそうだ。
鈴:いつの話よ。
萬平:1ヶ月ほど前って 忠彦さんが言ってました。
福子:そしたら この前 うちに来た時…。
回想真一:急に思い立ってね。有給休暇を取ってきたんだ。
福子:あれは うそやったの?
萬平:僕たちに心配をかけたくなかったんだろうな。
鈴:今は何してるのよ 真一さん。
萬平:仕事を探しているはずですけど…。実はうちで雇ったらどうかって。
福子:えっ うちで?
萬平:証券会社に勤めてたんだから 数字に強いのは間違いないし 営業もできるんじゃないかって。
福子:営業も!?
鈴:数字に強いっていうのは 経理もできるってこと?
萬平:お義母さんの負担も減りますよ。
鈴:私は 飯炊きだけやってれば いいっていうの。私は武士の娘よ。
福子:そういうことやないでしょ!
萬平:忠彦さんにそう言われて 実は真一さんの家に行ってみたんだ。
鈴:勝手に話を進めないで。
萬平:そしたら留守だったから 明日 もう一度行ってみる。
鈴:私を無視するの。
福子:そしたら 私が行きます。萬平さんは仕事してて下さい。
鈴:福子!
福子:社長がいないと みんな不安がりますから。
♪
森本:何か 売れんって言われると張り合いがなくなるのう。
野村:これが全部売れ残ったら どうするんですか。
高木:会社は大赤字や。
堺:僕らの給料も減りますね。
森本:飯のおかずも減るじゃろうな。
高木:せやけど 魚は大丈夫や。
堺:わいらに任せといて下さい。
森本:そうじゃ お前ら 何で そんな毎日 ぎょうさん魚とってこれるん?
3人:えっ?え~?
(笑い声)
堺:何でて。なあ。
高木:俺らは 釣りの天才やからな。
♪
よ~し。
これが僕らの釣りざおや!
野村:おりゃあ!
(爆発音)
堺:来い来~い!
高木:よ~し とれ!行け行け行け!
大漁や大漁!
●小野塚真一の家
福子:ふう。ごめんください。
真一:はい。あっ 福ちゃん。
福子:こんにちは。
♪
真一:僕が?
福子:萬平さんを助けて下さい。お願いします。真一さんが もらっていたほどのお給料は払えませんけどダネイホンが売れて 会社が大きくなっていけば ちゃんとお支払いできると思います。萬平さんは お金持ちになりたいと思て 会社を作ったわけやありません。世の中の役に立ちたい 世の中の人を喜ばせたいと もうそれだけ思て 仕事してるんです。せやからこそ 経営を分かってる人に そばについててほしいんです。
真一:僕は 福ちゃんが手伝ってあげるべきやと思たけど。
福子:私にできることは 萬平さんやみんなを励ますことだけです。あんな立派な証券会社に勤めてた真一さんなら きっと大きな会社に就職できると思うけど…。無理な話やとは分かってます。難しかったら1年 いや半年だけでも助けてもらえたら…。
真一:福ちゃん あんな大きな会社でも潰れるんだよ。
福子:えっ…。
真一:失業して勉強になった。がっかりしたけど 実はホッとしているところもあるんだ。証券会社は損得だけを考えていかないといけない。正直 うんざりしてた。この前 萬平君の会社を見に行って 羨ましいと思ったよ。いろいろなことに挑戦している萬平君や福ちゃんを。
福子:え…。
真一:僕に声をかけてくれて ありがとう。多少の蓄えはあるから 給料は少なくても構わない。
福子:真一さん…。
真一:萬平君の会社で働かせてくれ。
福子:ほんまに?
真一:本気だよ。ハハッ。
福子:ありがとうございます!ありがとうございます!
真一:そんな かしこまったお礼はええから。ねっ。さ湯が冷めたね。いれ直そう。
福子:ありがとう 咲姉ちゃん。
回想福子:きれい!忠彦さんがこれを?
回想咲:そう。
回想真一:咲は すっかり気に入って ずっと眺めてるよ。
●たちばな塩業
萬平:病院に?
福子:そうです。ダネイホンを病院に売り込むんです。入院してる人は 誰よりも栄養が必要やし 病院食ならそんなに味にはこだわらないでしょう。
萬平:ああ 病院食か。
福子:栄養失調で入院してる人も たくさんいるはずですよ。
回想三田村:これを欲しがる客が誰なんか どこにおんのか それを考えないかん。
萬平:うん いい考えかもしれない。そうだ 福子。病院にダネイホンを売ろう。
福子:はい。
萬平:うん 源 お前も賛成か。あ~ そうか。
福子:笑ってる。
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●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
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