朝ドラまんぷく65話、昭和23年(1948)4月に、若手社員が東京の夜間学校に通い出し、その三ヵ月後にダネイホンのバッタもん「ダネイボン」が出回り…。
それを知った世良が、偽物業者である坂下食品に真一と乗り込み「出てこんかい!なめとったらあかんぞ!」のこわもて。
背格好も似ていて、サングラス姿もビシッと決まる世良と真一。演じている桐谷健太氏と大谷亮平氏、2人とも大阪出身で、1980年生まれの同世代だと知ってしました?奥さん。
学年は1つ違いで、桐谷健太氏の方が上になります。そして忠彦さんこと要潤氏が、大谷亮平氏と同学年で、この辺りは一度、整理して書いてみたいと思います。
朝ドラまんぷく(65話12月14日)あらすじとセリフ
(スピーカー・福子)「美味しい美味しいダネイホン。栄養満点ダネイホン」。
ダネイホンは福ちゃんたちの予想を超えて どんどん売れ行きを伸ばしていきました。
●たちばな栄養食品
萬平:おい 今日中に300個だぞ。
一同:はい!
♪
福子:はい。はい。ありがとうございます。はい ご連絡お待ちしております。
鈴:大学病院でダネイホン買ってくれるの?
福子:全国の系列病院に納品してくれって。
鈴:まあ!
福子:信じられへん。
鈴:えらいことになったわ!
福子:源ちゃんも喜んでくれてんの? ん? ん? ありがと 源ちゃん。よいしょ。よいしょ。
♪
世良:皆さん 今の この たちばな栄養食品の状況は 控えめに言うても 半分は僕のおかげやぞ。
萬平:それはもう 世良さんには感謝してますよ。
福子:宣伝がどれだけ大事か よう分かりました。
世良:せやろ。
鈴:最初は恥ずかしくて見てられなかったけど 慣れてしまえば ええ看板やわ。
世良:せやけどね お母さん 僕に言わしたら まだまだや。立花君は開き直りが足りん。ふだんから この黒緑丸眼鏡と蝶ネクタイで街を歩かんと。
萬平:ええっ。
世良:社長自ら広告塔になろうという気迫が足りんのや。
福子:本人は これでも精いっぱいなんです。
萬平:自分が目立つのは ちょっと…。
鈴:そんなこと言うてたら 罰が当たるわよ。みんな頑張ってダネイホンを作って売ってるんやから。
萬平:そりゃ そうですけど…。
世良:まあまあ お母さん。本人が嫌がってんのに 無理やりやらせても 客に見透かされてしまいます。これ以上 立花君の引っ込み思案が治らんようなら 次はお母さんでいきましょう。
鈴:えっ 私? いや 私なんて…。いつ?
世良:まあ その辺のタイミングは こっちで考えますから。お母さんは そのお美しさに磨きをかけといて下さい。
鈴:まあ 美しいやなんて…。頑張ります。
世良:頑張らんでええ そのままでええんや。
萬平:ところで世良さん。実は相談というか 報告があるんです。
世良:はい 何でしょう。
萬平:東京支社にいる うちの社員たちを夜学に通わせてやろうと思うんです。
世良:夜学?
萬平:ええ。堺 倉永 堀 増田 小松原。うちの会社にいる一番若い5人に 奨学金を出して夜学に通わせてやるんです。
福子:あの人たちは 戦争で勉強できなかったから。
鈴:それはいいことやわ。あら 神部さんは?
萬平:彼は大阪帝大 出てますから。
鈴:そうでした。そんなふうに見えないけど。
世良:まあ~ そやけど 会社がそこまで面倒見るいうんは…。
福子:教養のある社員が増えれば 会社の質もどんどん上がっていくと思うんです。会社が社員を育て 社員が会社を育てる。たちばな栄養食品というのは そういう会社であってほしいんです。
世良:あっ… 福ちゃん そこまで言われたら反対できんな。
萬平:まあ 世良さんに反対されても これはやりますけどね。
世良:何で聞いたんや せやったら。
(笑い声)
●東京の夜学
昭和23年(1948)4月
教師:同じ温度を摂氏と華氏で表した時に それぞれ x’ y’ となる。このxとyの間に どんな関係があるのかを導いてみよう。まず 摂氏の0’の華氏は…。
春になり 堺さんたちは 東京の夜間学校に通わせてもらえるようになりました。
(真一と福子の電話)
真一:うん みんな張り切って勉強してるよ。
福子:やっぱり学校に行きたかったんですね。神部さんは大丈夫ですか。
真一:大丈夫って?
福子:自分だけ仲間外れやとか言うてすねてません?
真一:ああ 何にも心配ない。仕事が終わったら 毎日 タカちゃんに手紙書いてるよ。
福子:毎日。
真一:タカちゃんを幸せにするために 自分は仕事を頑張るんやって。
♪
神部:よし。
♪
福子:へえ~ そうですか。
でも福ちゃんは まだ あのことを知りませんでした。
●香田家
タカ:大学なんか行かへん。
忠彦:親が行かせてやる言うてるんやぞ。
タカ:うちは貧乏やない。そんなお金 ないでしょ。
克子:タカ。
忠彦:大阪帝大なら 金はかからん。お前は成績がええから行けるいうて 先生が言うてたやないか。なあ 克子。
克子:そやけど…。
タカ:お父さんの魂胆は分かってます。
忠彦:魂胆?
タカ:私を大学に入れて 卒業を長引かせそうとしてるんよね。神部さんと結婚させたくないんよ。そうでしょ。
忠彦:神部君と同じ大学に行けるんやぞ。
タカ:答えになってへん!私の言うてることが図星やからやわ。高校卒業したら 私は神部さんと結婚します!
忠彦:いつから あんなに口が達者になったんや あいつは…。
●大衆食堂「やまね」
美代子:いらっしゃい…。いらっしゃいませ。
神部:1人なんですけど。
美代子:こちらのお席 どうぞ。
神部:ラーメン大盛りで。
美代子:ラーメン大盛り一丁。
●香田家
克子:お父さんは寂しいんよ。分かってあげて。
タカ:せやからって 約束破るの。
克子:急いで結婚することないやない。神部さんかて 東京で新しい仕事を任されたばっかりなんやし。
タカ:お母さんまで。
克子:私は タカの気持ちも分かる。 私かて お母さんたちに反対されたのに お父さんと結婚したんやから。
タカ:そしたら…。
克子:せやけど 今はちょっと後悔してる。もっとみんなを説得したらよかったって。結婚するんやったら みんなから祝福された方がええでしょう。
タカ:大学に行ったら5年も6年も待たんとあかんのよ。
克子:あなたは まだ17よ。
タカ:その間に 神部さんがほかの人を好きになったら どうするの。
克子:えっ…。
タカ:東京には きれいな人がたくさんいるって。
克子:そこは 神部さんを信じないと。真面目で誠実な人や言うたのはタカやない。
タカ:そうやけど…。
克子:神部さんを信じなさい。
(ため息)
克子:ほんまに 大人びたこと言うようになったんやね。
●大衆食堂「やまね」
美代子:はい お待たせしました。
神部:うまそうや。頂きます。
美代子:あの… この前 お会いしましたよね。
神部:えっ?
美代子:ポストの前で。
神部:ポスト…。あっ ああ あの時の。
美代子:あそこに新しく出来た会社の方ですか。
神部:そうです。たちばな栄養食品の社員です。ダネイホンを売ってます。
美代子:ダネイホンって…。
神部:「栄養満点ダネイホン。美味しい美味しいダネイホン」。
美代子:「萬平印のダネイホン」。知ってます。
神部:ありがとうございます。あれは大阪で作っていて 俺は販売に回ることになって こっちに来たんです。
美代子:そうだったんですか。あっ どうぞ食べて下さい。ラーメンがのびてしまうわ。
神部:頂きます。うん うまい!
美代子:ありがとうございます。
神部:すぐ近くに こんなうまい店があったとは うれしいなあ。
●香田家
タカ:疑ったりして ごめんなさい 神部さん。
何だか 困ったことになりそうな予感。でも それどころじゃない問題が起こったのは その3ヶ月後でした。
(福子と真一の電話)
福子:偽物?
鈴:えっ。
萬平:偽物?
真一:ラベルから何からダネイホンにそっくりや。
福子:ダネイボン!?
鈴: ダネイボン!?
萬平:もしもし どういうことなんですか 真一さん。
真一:バッタもんが出てきたいうことや。裏のラベルには タンパク質やら ビタミンAやらいうて書かれてるけど 萬平君があんなに苦労して作ったもんが そう簡単にできるわけあらへん! 粗悪品に決まってる!
萬平:えっ!
(世良と萬平の電話)
世良:そら 客が間違うて買うんを狙とるだけや。野放しにしたらあかんぞ 立花君。
萬平:いや あかん言われましても どうしたら…。
世良:よっしゃ 僕に任しとけ。今から東京行って その偽物 作りやがった会社に乗り込んだる。
世良さんの行動は早かった!
●坂下食品
世良:坂下食品。ここに間違いない。真一さん これは戦争や。こわもてで いきまっせ。
真一:分かってます。
世良:こらあっ! 社長はどこや! お前か。
関:いや 違います。
世良:出てこんかい!なめとったら あかんぞ。
真一:なめとったら あかんぞ。
関:しゃ… 社長!
坂下:何事だ。
世良:お前か。しょうもないバッタもん作りやがったんは! なめとったらあかんぞ!何や これ。ダネイボン? ん? 何や これ 座れ。
関:あ…。
真一:なめとったら あかんぞ。
●たちばな栄養食品
(世良と萬平の電話)
世良:あれだけ脅したら もう大丈夫や。
真一:僕にケンカは向いてない。
萬平:いや 何にせよ いろいろありがとうございました 世良さん。
世良:せやけど ダネイホンのバッタもんは これからもどんどん出てくるど。はよう ここはしかるべきところからのお墨付きをもろた方がええなあ。
萬平:しかるべきところ?
世良:ああ 東京の大学病院がダネイホンを買うてくれたんやろ。
萬平:ああ 京泉大学病院です。
世良:ああ。ほな そこに頼んで ダネイホンのラベルに 京泉大学病院推薦って載せてもらうんや。ほな どんなバッタもんが出てきても うちが本家本元や言えるやろ。
真一:なるほど。
萬平:はあ…。
世良:そのためには 社長がじきじきに出向いて お願いせんとあかん。ここは君の出番やで 立花君。
萬平:分かりました。
福子:ただいま。
萬平:福子。
福子:萬平さん。
萬平:東京に行くことになった。
福子:赤ちゃんができました。
萬平:ダネイホンのラベルに京泉大学病院推薦って書… えっ? 今何て言った?
福子:赤ちゃんができたの。実はここのところ体調が悪くて もしかしたらと思て 産院に行ってきたんです。そしたら…。
萬平:赤ちゃんが?
福子:はい。
萬平:赤ちゃんが!?
福子:はい。
萬平:福子!ハハハハハハ!
福子:萬平さん。
萬平:よくやったぞ 福子! 源 お前はお兄ちゃんになるんだぞ。よかったな 源。
スポンサーリンク
●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
まんぷくネタバレあらすじと感想を最終回まで!キャスト紹介と人物相関図も
まんぷく塩軍団推しメン投票アンケート実施中!小松原それとも赤津、森本?
朝ドラ総選挙(第1回)「ゲゲゲの女房」から「半分青い」まで投票実施中
スポンサーリンク