月25日に放送されたEテレ「バビブベボディ」。今回のテーマは免疫ということで、新型コロナウイルスの感染が止まらない昨今、改めて“免疫”とは何なのかを冷静に学ぶべきじゃないかと視聴、そして感動です。
子どもが理解できるように楽しく説明されており、頭の固い大人でも簡単に理解できる秀逸な内容。
NHKプラスなら、本日から1週間は見逃し配信で視聴できますので、ぜひご覧になってください。花粉症がなぜ起こるのかも分かり、まさに目から鱗!
万が一、NHKプラスに加入されていない場合もあるかと、番組の内容をテキストだけで紹介しておきます。
ビジュアルも付けた方が分かりやすいのですが、肖像権著作権の問題等もありご容赦下さい。
バビブベボディ「免疫」
2020年3月25日放送のまとめです。
TODYS`s BODY きょうのカラダ 免疫(めんえき)
ジャックです。2週間後に皆でキャンプに行きます。ジャックは待ちきれず、今からもう準備をしています。何を着ていこうかな? 何して遊ぼうかな? 楽しみ~。その時…。
<ジャックの体にうまく入り込んでだぞ>
一体、何者なんでしょう?ジャックはまだ気付いていません。ここはジャックの喉。
<俺はインフルエンザウイルスだ。仲間をどんどん増やすぞ!>
ウイルスは喉の細胞の中に侵入してどんどん増えていきます。これが実際のインフルエンザウイルス。表面の白いトゲを使って細胞の中に侵入し、1日で10万倍に増えるのです。
そうはさせないぞ! オレたちはジャックを守る免疫細胞!
私たちが力を合わせて敵から体を守ることを免疫と言うのよ。
まずはオイラがいくぞ!
敵が体に侵入した時、まず駆け付けるのが大食いの免疫細胞です。
オイラの得意技は 丸のみだ!
これは実際に大食いの免疫細胞が、病気を起こす細菌たちを次々に食べていく様子です。
よし 攻撃開始!
大食いの免疫細胞が死んだ細胞ごとインフルエンザウイルスを食べていきます。しかし…。
ウイルスの奴ら、物凄い早さで増えていくぞ。これは大変だ。仲間の免疫細胞を呼ぼう。
助けを呼ぶ信号を出しました。この信号がきっかけとなり、体は戦闘モードに突入します。
これは信号を受け取った免疫細胞たちがぞくぞくと集まってくる様子です。
ボクは連絡係の免疫細胞。ウイルスを捕まえたぞ。一緒に来い!
連絡係は作戦本部に向かいます。作戦本部が置かれるのは、喉の周りにある扁桃という場所。
みんな インフルエンザウイルスはこういうやつだ。
よし 分かった!
特別攻撃隊は、こいつを攻撃してくれ。
了解だ!
まずは、オレたち槍部隊の出番だ。細胞の中に隠れているウイルスたちを丸ごと退治してやる! フッ! ハッ! 作戦成功。
ウイルスが侵入してくると…。
私たちはミサイル部隊よ。ミサイルでウイルスたちを動けなくしてやる。
さらに…。
喉の粘膜に残っているウイルスを大型ミサイルで攻撃!
これは実際の大型ミサイルの姿。こちらは大型ミサイルがインフルエンザウイルスのトゲを捕らえた瞬間です。
こうした免疫細胞たちの圧倒的な攻撃によって、インフルエンザウイルスを撃退しました。
ジャックは再び、元気を取り戻しました。
これで終わりじゃないわよ。私たち攻撃隊は、敵の顔をしっかり覚えておくの。そうすると、また同じ敵が来た時に素早く攻撃できるでしょ?
この働きを利用したものがワクチンです。
ワクチンには、弱らせたりしたウイルスや細菌が入っているの。前もって敵の顔を覚えておけるから、実際にその敵が入ってきた時、すぐに攻撃して病気を防ぐことができるのよ。
●1分でわかる免疫
水疱瘡のワクチンは、一度か二度、注射すればいい。でもインフルエンザは毎年受ける。どうして?
水疱瘡では、免疫細胞にウイルスを1種類だけ教えればいいけど、インフルエンザでは一番新しいウイルスを教えなくちゃいけないんだ。
ウイルスは増える時にトゲの形を間違えることがあるけど、水疱瘡のウイルスはそれを直すから形は変わらず、免疫細胞はウイルスを見つけ出すことができる。
でも、インフルエンザウイルスは、間違いを直さないからトゲの形が変わり、免疫細胞はインフルエンザウイルスを見つけられなくなるんだ。
科学者たちは、あらゆるインフルエンザウイルスに対して、効果があるワクチンを作ろうとしているよ。
でも、まだ出来てないから新しいウイルスに対するワクチンを毎年、作らなきゃいけない。だから新しいインフルエンザのワクチンを毎年、受けるんだよ。
ジャックです。インフルエンザが治り、キャンプにやってきました。早速、遊ぼうとしたその時…。鼻水が出てきました。鼻水が止まりません。まさか またインフルエンザ?
でも、目も痒くなってきました。花の中を見てみると…。沢山の花粉。どうやらジャックは花粉症のようです。
実はオレが花粉に対して攻撃を仕掛けたんだ。
さっきとは違う免疫細胞です。
オレは爆発部隊。オレの中には敵を撃退する粒が沢山あるんだ。花粉がたくさん体に入ってくると、オレは花粉を敵だと思ってスイッチが入る。すると爆発し粒を巻き散らすんだ。
その刺激によって、鼻水が出たり目が痒くなってしまうのですね。でもなぜ免疫細胞が花粉を攻撃するのでしょうか?
昔はな、病気を起こす敵が多かったから、オレたち免疫細胞はいつも敵と戦っていた。だけど、今は周りがきれいになって、こうした敵が減ったんだ。
そのせいで、花粉を敵と勘違いして、攻撃してしまうことがあるんだ。
免疫は頑張って働いているんですが、困ったことを引き起こしてしまう場合もあるんですね。
(終わり。やはり映像を見た方がいいかもしれません)
※青文字は免疫細胞たちの言葉です。
●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。●内容に関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。
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