朝ドラなつぞら(11話4月12日)あらすじと感想
●音問別小学校
なつよ さあ 始まる。
カラーアニメーション映画「ポパイ~アリ・ババと40人の盗賊」上映
(笑い声)
(拍手)
夕見子:ねえ 何しているの?
なつ:えっ?
夕見子:もしかして 漏らしたの? 私はずっと我慢してた。先 行くね。
なつ:天陽君! あっ 郵便屋さん。
正治:やあ 君は柴田牧場さんとこの…。天陽の友達だったのか。
なつ:はい。
天陽:えっ 知ってるの?
正治:うん 手紙を… ね。
なつ:あの まだ来ませんか?
正治:うん… そうみたいだね。来たら すぐに届けるから。
タミ:あなたが東京から来た子ね。
なつ:はい。
タミ:いろいろ 大変なことがあったんでしょうね。天陽と仲よくしてやったね。
なつ:はい。あっ 面白かったね!
天陽:えっ?
なつ:漫画映画 すごく面白かった!
天陽:あっ そうか。
なつ:天陽君は面白くなかった?
天陽:そんなことないよ。前見たのは 白黒だったけど 今のは天然色だったし。
なつ:色がすごくきれいだった。
天陽:やっぱり アメリカの映画は進んでるなあ。兄ちゃんが言ってたけど アメリカにはディズニーっていう漫画映画があるんだって。それはすごいらしいよ。
なつ:わあ~ 見たいなあ。
正治:しかし 恐ろしい爆弾も作れば ああいうものも作るんだからな。学校もすぐにアメリカ礼賛っていうのは どうなんだろうな。さんざん鬼畜米英だと教育しといて。
タミ:あなた…。
剛男:なっちゃん 帰ろう。夕見子は?
なつ:お便所。
剛男:あ~…。
富士子:あら 郵便屋さん。
正治:こんにちは 柴田さん。
タミ:山田の家内です。いつも学校で息子が なつさんと仲よくしてもらってるようで。ありがとうございます。
富士子:こちらこそ。なんだ そだったの。
なつ:はい。
正治:それじゃあ これで。
タミ:さようなら。失礼します。
なつ:さようなら。
天陽:今度 うちに遊びに来いよ。
なつ:えっ?
天陽:うちに 絵の具があるんだ。絵を描かしてやるよ。
なつ:本当に? いいの? 行っても。
天陽:いいよ。
正治:天陽 あんな家に柴田さんのお嬢さんを招くなんて失礼だぞ。
なつ:ダメですか?
富士子:あの~ もしよかったら 是非。
正治:あっ… そりゃ もちろん うちは構いませんが。
タミ:はい… いつでも どうぞ。
それから ある日のこと。学校帰りに天陽君と一緒にその家に向かいました。天陽君の家は 本当に小さな家でした。
●山田家・馬小屋
天陽:こっちは馬小屋なんだ。行こう。
なつ:うん。うわ~ すごい! これ 天陽君が描いたの!?
天陽:違うよ。それは兄ちゃんが描いたんだ。
なつ:お兄さんが?
天陽:うん。中学で美術部に入ってるんだ。兄ちゃんの絵 すごいだろ。父さんも兄ちゃんのために 無理して絵の具を買ってるんだ。僕の絵はこっちだよ。ここで死んだ馬の絵を描いたんだ。
なつ:だから黒いの?
天陽:そういうわけじゃないよ。黒い絵の具は 赤や黄色よりも安いんだって。それに あんまり 兄ちゃん使わないから。何か描く? ここにあるやつ どれ使ってもいいって 兄ちゃんに言われてるんだ。
なつ:あっ… いいよ。
天陽:せっかく来たのに。遠慮するなよ。絵 描きたいんだろ?
なつ:また 今度。今日は天陽君の絵を見られただけで満足。
天陽:そっか。
♪
天陽:貧しくて驚いただろ?
なつ:そんなことないよ。私なんて ずっと家がなかったんだから。
天陽:そっか。
なつ:頂きます! 冷たくておいしい!
●山田家・畑
天陽:畑がうまくいかないから… ダメなんだ。
なつ:えっ?
天陽:ここは いくら耕しても土が悪いと言われて 父さんはもう 耕す気もなくなってしまったんだ。
なつ:そうなの?
天陽:それで父さんは なんとか郵便局の仕事を見つけて 母さんは近くの畑を手伝って 食べ物をもらってくるんだ。それも今年の秋までのことかもしれない。
なつ:えっ?
天陽:ここを離れるんだ。
なつ:東京に戻るの!?
天陽:分からない。だけど もうここにはいられないよ。作物が育たなければ 捨てるしかないよ こんな土地。せめて あの馬が生きていたらな…。俺の力じゃどうすることもできない!農家にとって馬の力は欠かせないんだ。悔しいけど…。チクショー! チクショー!
なつ:天陽君は農家をやりたいの?
天陽:そりゃ やりたいよ! 俺はここで生きたいんだ! ここが好きなんだ! この土に勝ちたいよ! 勝ちたい…。くそ~! くそ~! くそ~! あ~!
●柴田牧場・牛舎
悠吉:それは 拓北農兵隊だな。
なつ:たくほくのうへいたい?
剛男:何ですか? それ。
悠吉:ああ 剛男さんは 戦争に行ってて知らんでしょう。つまり 日本の政府が空襲で家をなくした東京の人に 北海道へ行って開拓しなさいよと勧めたってわけです。なっちゃんの同級生も そんなでここ音問別に来たんだべ。
菊介:けど 今更来たって まともな土地はみんな開拓されたあとで もう人が住んでるのさ。
剛男:そうだろうねえ。
菊介:結局 たくさんの人がもう東京に帰ったって話だけどね。
悠吉:しかたないもな。食うもんが作れないんじゃ。
剛男:なっちゃん?
泰樹:ん? 何だ。
なつ:あの… お願いがあります。天陽君を助けて下さい。
泰樹:何 助ける?
なつ:畑で収穫ができるように。
泰樹:親はとっくに諦めてるんだべ。
なつ:天陽君はそれでもやりたいって言ったんです。はっきり言いました。土に勝ちたいって。
泰樹:勝ちたい?
なつ:はい。土に勝たせてあげて下さい!
泰樹:無理だ。土が悪すぎる。
なつ:見てもないのに…。
泰樹:見んでも分かる。
なつ:おじいさんだって 最初はそうだったんでしょ? 土が悪かったって。
泰樹:なつ もう ほっといてやれ。
なつ:うそつき! おじいさんは自分の力で働いていたら いつか必ず誰かが助けてくれるもんだって言ったじゃない! 天陽君は一人で頑張ってるの! 一人で土を耕してるの! 天陽君を誰が助けてくれるの!?
剛男:なっちゃん 分かったから… ねっ。
●柴田家・居間
剛男:なっちゃんは?
富士子:部屋に行ったみたい。
剛男:そう… 天陽君が離農しそうだって 本当に心配してるんだなあ。
富士子:天陽君 いなくなるの?
剛男:うん。それで お義父さんに助けてくれって 泣いて頼んでたよ。
富士子:あの子がそんなことを?
剛男:優しい子だよ。
夕見子:好きなのさ その子が。
剛男:好きなのか… えっ?
夕見子:あの子の好きな人でしょ 天陽君って。
富士子:そうなの? やっぱり。
剛男:いや いや いや いや 好きとか嫌いとか そういうもんではないでしょう。まだ子どもなのに。
夕見子:はあ~?
富士子:それは あなたがまだ子どもだと思いたいだけでしょう。
剛男:えっ?
富士子:好きになった子と離れたくないのね きっと。
剛男:いやいや それは君が逆に あの子を子どもに見てるだけだと思うな。あの子の怒りは そんな単純なものではなかったような気がする。
泰樹:じゃあ どういうもんだ?
剛男:ああっ… あの もっと… この世界に対する何と言うか こう…。
泰樹:あの子の怒りは あの子にしか分からん。それでいい。ごちゃごちゃ言うな。
剛男:ごちゃごちゃ言わせているのは お義父さんでしょう。
泰樹:何?
剛男:あっ いや…。
●柴田家・子ども部屋
<私にも そんなことは分かりませんでした。自分がなぜ あんなに怒ったのか>
なつよ それはお前が今 少なからず幸せだからだ。
ナレのなっちゃんパパが言いたかったのは、泰樹が8話で言ったこのセリフがあったから。
怒りなんていうのは とっくに通り越しとるよ。怒る前に あの子は諦めとる…。諦めるしかなかったんだ。それしか 生きるすべがなかったんじゃ。あの年で…。怒れる者はまだ幸せだ。自分の幸せを守るために人は怒る。今のあの子にはそれもない。争いごとを嫌って あの子は怒ることができなくなった。あの子の望みは ただ生きる場所を得ることじゃ。
ということで、怒りを見せない人はメンタル面が心配だと書いて、また明日です。
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●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。
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