朝ドラなつぞら(12話4月13日)あらすじと感想
●柴田牧場・牛舎
なつ:お願いがあります。天陽君を助けて下さい。土に勝たせてあげて下さい!
泰樹:無理だ。土が悪すぎる。
なつ:天陽君は一人で頑張ってるの!一人で土を耕してるの!天陽君を誰が助けてくれるの!?
♪
泰樹:今日 その… 土を見に行く。
なつ:えっ? ありがとう! おじいさん!
泰樹:分かったら さっさと働け。
なつ:はい!
●山田家の畑
なつ:おじいさん!
天陽:こんにちは。
なつ:どう?
泰樹:やっぱりダメだ。この土ではいくら耕しても 作物は育たん。
なつ:本当にダメなの?
泰樹:このままではダメだ。
なつ:どうすればいいの?
泰樹:このくらいの土 わしはなんぼでも開墾してきた。
なつ:大丈夫よ。それなら大丈夫よね。天陽君だって頑張れる。
天陽:うん。
泰樹:まあ 待て。お前が頑張れても 親は? 今夜 お前の親に会いに来る。言っておけ。
天陽:はい。
なつ:おじいさん ありがとう。
泰樹:搾乳の時間に遅れる。行くぞ。
なつ:はい。それじゃ天陽君 今夜 またね。
天陽:うん。
♪
泰樹:何じゃ?
なつ:何でもない。
<私はこのころから おじいさんのそばにいると何も話さなくても 何となく 誇らしい気持ちになるのでした>
そして なつたちは その夜 天陽君の家に集まりました。
●山田家
富士子:あの~奥さん これ ちょこっとだけど ニシンの干物とジャガイモと自家製のバターです。
タミ:どうもすいません。ありがとうございます。助かります。
富士子:ほんのちょこっとでごめんなさいね。バターは たまたま作っただけで。ジャガイモゆでて それにつけて食べてみて下さい。
なつ:おいしいよ とっても。
天陽:うん。
剛男:あの~ 東京から来て こっちの冬はこたえましたでしょう。こう言ってはなんですが この家でよく我慢なさいましたね。あなた方は強い。
正治:川原で石を拾ってきて それを焼いて ぼろきれに包んで抱いて眠りました。
剛男:そうですか…。
正治:それでも背中は凍るように冷たくて 実際 起きると 子どもの背中に雪が積もっていたことがあります。
剛男:ああ…。
正治:もう あんな思いはさせられません。今年がダメなら ここを離れるしかありません。
剛男:どうです? 牛飼いは考えませんか?
正治:牛飼い?
剛男:酪農です。今 こっちでは農業と酪農の両方やってる人が増えてるんです。牛の糞尿がいい肥料になりますし どっちかがダメな年でも どっちかで補えるようにしてるんです。
正治:それは分かりますが でもどうやって牛を手に入れればいいんですか?
剛男:それは…。
正治:うちの息子が お宅のお嬢さんに何を言ったか…。ここに… ここにいたいと言ったかもしれませんが それは子ども同士の話ですよ。我々が真剣に話すことではないでしょう。
泰樹:なぜ 真剣に話してはならん?
富士子:父さん。
泰樹:わしは ここにいる なつに言われて ここに来た。この子に言われなければ 動くはせんかった。
正治:だから 何です? それはそちらの事情でしょう。
剛男:そうですよ お義父さん。
泰樹:わしの事情ではない。なつの事情だと言っとるんだ。それを真剣に聞いてやることが なぜ いかん。同じように あんたの息子にも事情があるだろう。それを真剣に聞いてやれと そう言っとるんじゃ。
正治:何を言いたいんですか?
泰樹:ここの土はダメだ。今年も作物は育たんだろう。来年もダメじゃ。ちょっとやそっとのことで 土はよくならん。
剛男:お義父さん 本当に何が言いたいんですか? そんなに落ち込ませて!
泰樹:それでも やる気があるなら 手はある。3年か… 5年はかかるかもしれん。それでも やる気はあるか?
正治:むちゃを言わないで下さい…。
天陽:僕はやりたい! お父さん それで僕はやりたいよ! 僕が頑張るから お父さんは今の仕事を続けていいよ。僕がやる!
正治:天陽 みんなの事情も考えろ。
泰樹:事情なんか くそ食らえだ!大人の事情でこの子らはどうなった?この子らに 何をやったんだ 大人は!今はせめて この子らが何をやりたいのか 子どもの話だと思わず そのことを 今こそ きちんと大人が聞いてやるべきだろう。
富士子:父さん…。
陽平:お父さん 天陽は本当に農業がやりたいんだよ。馬が死んだ時 一番悲しんだのは天陽なんだ。
タミ:あなた… あなただって 本当はここにいたいのよね? 離れたくはないのよね? 私たち家族のために諦めようとしてくれてたのよね? あれだけの覚悟をして ここまで来たんだもの!
●山田家の畑
正治:皆さん どうかよろしくお願いします!
泰樹:まずは あの切り株を取り除く。それから 川上から水を引いて この土の酸を洗い流す。まあ それには何年もかかるだろう。何年かかっても ここを豊かな土地に生まれ変らせる! この荒れ地を我々の子孫に誇れる 美しい我が里の風景に変えんじゃ!
一同:オ~!
♪
泰樹:起こせ! 起こせ! 起こせ!
一同:そ~りゃ!そ~りゃ!
タミ:頑張って!
天陽:頑張れ~!
一同:そ~りゃ!そ~りゃ!
タミ:天陽!
天陽:ううっ… そ~りゃ!
一同:そ~りゃ!そ~りゃ!
なつ:動いた!
<私には その人たちが 歌っているかのように見えました。開拓者の力強い歌が 聞こえてくるようでした>
一同:そ~りゃ!
泰樹:起こせ!
一同:そ~りゃ!
泰樹:もっとだ! もっと引け! もっと!
なつ:そ~りゃ!
♪
天陽:うわっ…。
泰樹:馬小屋は片づけたか?
天陽:はい!
泰樹:これが お前の馬だ。畑が出来上がる頃には よく働くようになるべさ。
天陽:お金は?
泰樹:お前がこの馬を育てて 稼いだら 返せばいい。
天陽:はい!
泰樹:おい… どうした? なつ。
なつ:おじいちゃん 大好き。
泰樹:フフフ。
そして 9年の月日がたちました。
なつ:天陽君!
天陽:おう なっちゃん!
なつの人生はまだまだこれから。今は青い春を迎えたばかりです。ああ なつよ 大いに生きよ。来週に続けよ。
泰樹じいちゃんが、真田昌幸に見えてしまう本日の「なつぞら」。北海道の開拓の厳しさと人々の温かい心…。もの凄くいいものを見せてもらって、心穏やかな週末を迎えられそうです。
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●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。
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