なつぞら(131話8月30日)「魔界の番長」の作画監督を引き受けるなつ

NHK連続テレビ小説

なつぞら(131話8月30日)

●下山家

なつ:さあ 優 帰ろう。えっ?

優:帰らない。

茜:今日は明子のお誕生日だからよ。

なつ:あっ そうか。明ちゃん おめでとう。

明子:ありがとう。

優:優ちゃんも お誕生日する!

茜:あ…。

なつ:ママは帰っちゃうよ?

優:いいよ。茜さんと一緒にいる。茜さんと一緒がいい。

●西荻窪・坂場家

(戸が開く音)

坂場:ただいま。

なつ:お帰り。

坂場:どうした? 優は?

なつ:いない。

坂場:えっ?

なつ:茜さんの家に泊まるって。

坂場:どうして?

なつ:今日は明ちゃんの誕生日なのよ。

坂場:それで 置いてきたのか?

なつ:優がそうしたいって どうしても…。ごめん 何もしてなくて… 今 ラーメンでも作るから。

坂場:心配なら 今からでも迎えに行けばいいじゃないか。下山さんも今日は早めに帰ったから 誕生日のお祝いはもう終わってるはずだよ。一緒に迎えに行こう。

なつ:それだけじゃないかもしれない。

坂場:えっ?

なつ:優は茜さんと離れたくないのよ。

坂場:どういうこと?

なつ:茜さんに預けられなくなるという話を してたから 優の前で…。4つになるまで 私といるよりずっと長く一緒にいたからね 茜さんと。分かるのよ 私には。子どもは一緒にいてくれる人が一番だから。一番好きなのよ。

坂場:ん。

なつ:ううん。ありがと。

(電話の着信音)

なつ:はい もしもし。ああ… すいません…。すぐ迎えに行きます。はい…。

●下山家

茜:優ちゃん ママ もう少しで来るからね。

(チャイム)

下山:はいは~い。ああ。

なつ:すいません。

下山:どうぞどうぞ。

なつ:優…。

茜:ごめんなさいね どうしても泣きやまなくて…。

坂場:こちらこそご迷惑をおかけしました。

茜:いや…。

下山:朝まで待とうって言ったんだけどね。

なつ:茜さん ありがとうございます。本当 すいません。

茜:優ちゃん ママに会えてよかったね。じゃあ またね。

なつ:さあ 優 帰ろう。

坂場:すいません…。

その日の夜を その時の優のぬくもりを なつは一生 忘れることはないでしょう。

●東洋動画スタジオ社長室

なつ:えっ… また作画監督を?

佐藤:そう。ここはまた 君しかいない そう思ってね。

なつ:あのちょっと待って下さい。次は作画監督ではなく いち原画に戻りたいと思っているんですが…。

山川:どうして? せっかく実績を上げたところなのに。

なつ:子どもがまだ保育園で 6時以降は人に預かってもらわなければ働けないんです。それで できるなら6時に子どもを迎えに行ける仕事をしたいと…。

山川:今更 そんなこと言われても困るよ。こっちは当てにしてるんだから 君の力を。必要としてるんですよ。

佐藤:そう。君のように 原作のイメージを崩さずに 原作以上にキャラクターをかっこよく描けるアニメーター  そういないからね。

なつ:また漫画原作なんですか?

佐藤:そう。これだ。

なつ:「魔界の番長」?

佐藤:そう。魔界からやってきた魔物に体を乗っ取られた番長の話だ。

なつ:番長…。

佐藤:この番長が 純情な男でね。いちずに片思いをしている女の子がいるんだが この番長に取りついた魔物が その女の子を好きになってしまうんだよ。人間の敵なのに人間を好きになる それがまた番長を苦しめる。それで魔界の魔王を裏切るわけだ。その度に 番長は魔人に変身して人間を守るために戦うんだよ。

なつ:また裏切って戦うんですか?

佐藤:そう。君にぴったりだろ!

なつ:いや…。

山川:やってくれるよね? やってくれたら昇給も約束しよう。

●東洋動画スタジオ休憩室

なつ:参ったな…。

桃代:そりゃ あれだけ「キックジャガー」を成功させたんだから 会社はもう一回やれって言うでしょ。

なつ:いや それはうれしいんだけど…。

桃代:作画監督はもうやりたくないの?

なつ:やりたくないわけじゃないけど なるべく6時に保育園に迎えに行けるようにしたいから。

桃代:ああ…。

なつ:それにね こういう暴力的なものを描くのはもうやめたいんだけど。

桃代:会社の都合を聞いてたら やめられないわよ。私の場合はその逆だけど。

なつ:ん? あっ そうだ 今日はモモッチから話があるって言ってたよね。何?

桃代:うん… 実はさ 私 辞めるのよ。

なつ:えっ?

桃代: 東洋動画を辞める。

なつ:ええっ… どうして?

桃代:私はこの何年か ずっとトレースの仕事をしてきたでしょ。トレースの仕事にやっと自信がついてきたところなのに トレースの仕事自体が減っていくんだもん。

なつ:ああ…。

桃代:機械が手早くやってくれちゃうからね。

仕上げの仕事には 作画をセルに書き写すトレースと セルに色を塗る彩色があります。このころから トレースマシンという機械を使って作画の線を簡単にセルに写せるようになりました。トレースの仕事を合理化するため 東洋動画はいち早く それを取り入れたのです。

桃代:要するに 私はもう用済みなのよ 東洋動画にとって。

なつ:いや そんなことないでしょ。

桃代:まあ 私にとっても もう用済みなのかな この会社は。

なつ:えっ? 辞めて どうするの?

桃代:うん… この間 それでマコさんに相談しに行ったのよ。

なつ:マコさんに?

(回想:マコプロダクション)

麻子:モモッチ 色に興味ある?

桃代:色? 彩色のことですか?

麻子:色を塗ることじゃなくて こういう色を決めること。私は色指定の仕事も 仕上げがやってもいいと思ってるの。

桃代:えっ? 色指定を?

麻子:東洋動画では 全部 色は美術が決めてるでしょ。まあ背景はそうするしかないとしても 動画の色は 仕上げがやってもいいと思ってる。モモッチなら そういうことに興味があると思って。

桃代:あります!

(回想終わり)

桃代:その言葉が決め手だった。

なつ:色指定がやりたかったの?

桃代:だって 今まで色を塗りながら このキャラクターの服の色は 違う色の方がいいのにな なんて思ってたんだもん。

なつ:なるほどね… モモッチには そういう才能があるかもしれない。

桃代:才能というより 好きなことかもしれないって思ったの。それで行くことに決めた!

なつ:ふ~ん… はあ… モモッチまでマコさんの会社に行くのか。何だか 取り残されていくみたいだな…。

●東洋動画スタジオ廊下

仲:なっちゃん。

なつ:あっ 仲さん。

仲:なっちゃん よかったね。

なつ:えっ?

仲:さっき 山川社長と佐藤製作部長から 泣きつかれてね。君になんとか作画監督を引き受けてもらえるよう 説得してほしいって言われたんだ。

なつ:そのことですか…。

仲:昇給も約束されたそうじゃないか。

なつ:はい…。

仲:子どもとの時間が欲しいか。やっぱり無理かな…。

なつ:すいません。それもありますけど… 実は作品に乗れないんです。

仲:なるほど… そうか。そうだとしたら 僕が君に言えることは何もないな。

なつ:えっ…。

仲:こっからは なっちゃんが自分で決めるしかない。アニメーターとして どこを目指すのか それはもう誰も教えてはくれないだろう。

なつ:そうですね。

仲:僕は… なっちゃんが決めたとおりでいい。

なつ:はい…。

仲:うん。

回想仲:我々は いちアニメーターとして奥原さんの意思を尊重したいと思います。

回想なつ:今までは当たり前だと思っていたことを 会社から望まれなくなることが一番苦しいんです!

(回想拍手)

●保育園のお迎え

なつ:はい…。

優:ママ ありがとう。

なつ:何が?

優:今日は 来てくれてありがとう。

なつ:優… 今日は 公園で遊んで帰ろうか!

優:うん!

なつ:うん。よし 行こう。

なつは結局 作画監督の仕事をまた引き受けました。なつよ とにかく前を向いて 歩いていこう。

●感想
「あさイチ」のゲストが広瀬すずちゃんということで、このセリフ起こしも遅くなってしまった本日の「なつぞら」。

優ちゃんがいないところで、坂場に「今 ラーメンでも作るから」の語気の強さが気になり、メンマをあげる坂場に同情と書いて、明日もよろしくお願いします。

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●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。

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