「なつぞら」も残り1ヵ月を切りラストスパート。でも明日には天陽君が亡くなってしまうような展開で、悲しい気分で始まった第23週「なつよ、天陽くんにさよならを」。今週は襟を正して視聴したいと思います。
なつぞら(133話9月2日)
なつ:「魔界の番長」?
佐藤:魔界の魔王を裏切るわけだ。人間を守るために戦うんだよ。
なつ:また裏切って戦うんですか?
佐藤:そう。君にぴったりだろ!
なつ:いや…。
♪
桃代:作画監督はもうやりたくないの?
なつ:やりたくないわけじゃないけど なるべく6時に保育園に迎えに行けるようにしたいから。それにね こういう暴力的なものを描くのは…。
♪
仲:こっからは なっちゃんが自分で決めるしかない。
なつは結局 作画監督の仕事をまた引き受けました。そして昭和48年の夏 なつがてがけた「魔界の番長」の放送が始まりました。
●西荻窪・坂場家
テレビ・番長:「うう… うあ… うううう… うあ… うああああ…!」
なつ:優 どうしたの? 見ないの?
優:怖い… 見たくない!
テレビ・番長:「悪をもって悪を制す 魔界の番長 ここに見参!」
なつ:ええっ…。
●東洋動画スタジオ・テレビ班作画室
神地:なっちゃん。
なつ:あっ 神っち。
神地:昨日の放送 見たよ。
●東洋動画スタジオ・中庭
なつ:それで どうだった?
神地:日本のテレビ漫画はどんどん ひどい方向に行くのよな。
なつ:相変わらず はっきり言ってくれるんだから。
神地:作画室で言わなかっただけ 大人になっただろ。
なつ:まあね。
神地:別に なっちゃんに文句があるわけじゃないよ。ヒットはすると思うよ。うん… よく出来てた。
なつ:いいから そういう大人の発言は。うちの子にもね 怖くて見たくないって言われちゃったの。
神地:なっちゃん 俺もやめるわ。
なつ:うん いいよ。別に無理して見てくれなくても。
神地:ここを辞めるって言ったんだよ。
なつ:えっ?
神地:映画は もうダメだ。
なつ:えっ でも今やってる夏休み映画は 当たってるんでしょ?
神地:それは映画が当たってるわけじゃないよ。東洋まんがカーニバルとして テレビ漫画と一緒に長編映画を劇場にかけてるだけだろ。子どもの目当ては 一緒にやってるテレビ漫画の方だよ。会社もそっちにばかり力を入れてるしな。俺もとうとう テレビに行かされそうなんだ。
なつ:テレビはやりたくないの?
神地:どうせ テレビをやるなら 下山さんやイッキュウさんのいるところでやりたい!
なつ:マコプロで!?
神地:うん 移ることにしたよ。
なつ:そんな!
神地:是非 来てほしいって マコさんも。
回想麻子:いいわよ。いらっしゃい! 是非いらっしゃい。フフフフフ…。
回想下山:ハハハハハハハ…。
回想桃代:フフフフ…。
なつ:モモッチに続いて 神っちまで…。
神地:でもね 俺はいつかまた映画を作りたい。世界中の人があっと驚くような日本のアニメーション映画を作りたい。そのために 独身を貫いて仕事に身をささげてきたんだからな。
なつ:分かった。神っちなら そのうちきっと… いい人が現れるわよ!
神地:バカ そこを慰めてどうすんだよ!
なつ:えっ?
(笑い声)
●西荻窪・坂場家
なつ:マコさんは魔界の番長だわ。東洋動画を破壊させる気じゃないの?
坂場:そうかもね。
なつ:あなたも魔王の手先でしょ。
坂場:だけど そう簡単には破滅しないよ 東洋動画は。
なつ:破滅してたまるもんですか。
坂場:君もいっそのこと 魔王に魂を売ったらどうだ?
なつ:魂を?
坂場:実は今 ちょっと考えてる企画があったね。
なつ:「大草原の小さな家」?
坂場:アメリカ西部の開拓時代の話だ。開拓者の家族がいて その家の小さな娘の視点で描かれてる。
なつ:開拓者の話?
坂場:リアルな日常を描くような話を アニメーションで表現したいと思ってる。しかし それをやるには 君の力が必要だとも思ってるんだ。
なつ:私にも マコプロに移れって言うの?
坂場:一緒にやってみないか?
なつ:面白そうだけど… 私は東洋動画を辞めるわけにはいかないわ。私だけは 仲さんたちを裏切ってはいけないと思う。
坂場:気持ちは分かるけど…。
なつ:それにもし 辞めるとしたら… アニメーターかも。今は少しでも 優のそばにいてあげたいから…。
坂場:そんなに やる気を失ってるのか。
なつ:東洋動画を辞めるとしたらってことよ。
坂場:まあ その本は置いとくから 暇があれば読んでみればいいよ。
なつ:うん…。
坂場:うん。
その頃 十勝では天陽君が退院をして また絵を描いていました。しかし8月に入ると 天陽君はまた体調を崩し 帯広の病院に入院しました。
●帯広の病院
陽平:天陽。
天陽:おっ 兄ちゃん。 もう東京に帰るのか?
陽平:うん。夏休みが終わるからな。起きてて大丈夫なのか?
天陽:うん。今月中にカレンダーの仕事を仕上げなくちゃいけないからな。
陽平:いい絵だな。
天陽:そう?
陽平:馬小屋にあった描きかけの馬の絵もいいけど 俺はお前の風景画も好きだな。
天陽:つまらない背景画みたいだろ?
陽平:おい それは俺に対する当てつけかよ。
天陽:違うよ。風景画を描く時は いつも兄ちゃんのことを思い出すからさ。アニメーションの背景なら こういうとこに 昔のなっちゃんを歩かせたりして…。
回想なつ:天陽君!
天陽:そしたら面白いだろうなとか…。
陽平:なっちゃんか…。
天陽:元気にしてる?
陽平:うん。お前に会いたがってたよ。
天陽:なっちゃんも俺も 会えなくたって 絵を描いていれば それで十分なのさ…。
なつは まだ優と約束した夏休みを取ることができないでいました。
●十勝の道/span>
(天陽のせき)
●十勝・山田家
タミ:え…。
天陽:ただいま。
タミ:天陽!?
靖枝:陽ちゃん! どうしたの?
道夫:父ちゃん!
彩子:父ちゃん!
天陽:道夫 彩子 元気にしてたか? ただいま。
道夫:お帰んなさい。
彩子:お帰んなさい。
正治:お前 退院したのか? なして連絡しないんだ。
天陽:退院は来週だよ。
正治:えっ?
天陽:来週 退院していいって さっき先生に言われたんだ。
正治:え… それで なして今いんだ?
天陽:うん… 退院が決まって居ても立っても居られなくなってさ 早くアトリエの絵を描きたくて抜けてきた。
タミ:ダメでしょ。もう今すぐに戻りなさいや!
正治:病院で心配してるべよ!
天陽:大丈夫だって。道夫 彩子 もうちょっとの辛抱だからな。父ちゃん もうちょっとで帰ってくるから。お前たちと一緒にいるからな。
靖枝:辛抱できないのは あんたでしょや。陽ちゃん…。
天陽:そうだな。
(笑い声)
タミ:全く もう…。
正治:しょうがないな。
●天陽のアトリエ
靖枝:全く しょうがないんだから…。
天陽:すまんな。
靖枝:本当に無理しないで 朝になったら戻ってよ。もうじき退院なのに。
天陽:靖枝がいてくれるおかげで こんなわがままができるんだ。
靖枝:わがまますぎるわ。
天陽:畑も牛も 靖枝に頼ってばかりで…。だから俺は 絵を描いていられるんだ。靖枝と結婚して本当よかったわ。俺は俺でいられる。
靖枝:どうしたのさ? したら本当にほどほどにしてよ。大事な体なんだから。
天陽:もう行っちゃうのかい?
靖枝:えっ?
天陽:ここにいろよ。
靖枝:えっ? えっ いや ちょっ ちょっと… ちょっと 陽ちゃん! ねえ 絵の具ついちゃう…。早く治してよ。
天陽:うん ありがとう。
♪
天陽:靖枝… 起きれ もう朝だ。
靖枝:あ… 絵は出来たの?
天陽:出来た。
なつよ… もうすぐ夏が終わるぞ。
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●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。
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