とよばっちゃんから名言を頂き、しっかりと胸に刻んでおきたいと願い、大きく書いておきます。
残された者はつらいけどさ その分 強くもなれるべさ。ならないば 先に逝った者に恥ずかしいからね。大切な思い出に恥ずかしくないように生きないば。
●帯広「雪月」
雪次郎:お待たせしました! 雪月ロールとシュークリーム そしておバタ餡サンドです。優ちゃん これはな 粒あんが6 バタークリームが4の割合で混ぜてあるんだ。そこに焼き塩を隠し味に使ってる。
夕見子:そったらこと 優が聞いたって分かるわけないべさ。
雪次郎:分からなくても 手ぇ抜かねえのが雪月の魂だべ。
夕見子:いい いい。優 いいから食べな。
優:頂きます。
雪見:どう? 優ちゃん うまいかい?
優:うん おいしい!
雪見:よかった。
夕見子:何で あんたが喜んでんのさ?
雪次郎:そりゃ 雪月の魂 受け継いでるからだべさ。なあ。
夕見子:無理に受け継がなくてもいいからね。雪見の人生は雪見のもんなんだから。
雪次郎:そんな 雪見に分からんこと言うなや。
夕見子:分かるべさ。
なつ:雪見君も大変だね。
雪見:えっ?
夕見子:何さ それ。
なつ:ハハ…。
妙子:なっちゃん いかったわ。
なつ:何がですか?
妙子:なっちゃんが笑ってて。
夕見子:お義母さん そったらこと言えば なつが無理して笑ってるのがばれてしまうでないですか。
妙子:ああ… それは悪かったね。
なつ:いや いいんですよ。そんなに無理してないよ 夕見。
夕見子:そう。
なつ:天陽君 ちゃんといたから…。びっくりするくらい 今でも変わらずに いるような気がする…。
妙子:そうかい…。
雪次郎:俺もそうなんだ なっちゃん。天陽がいなくなったとは どうしても思えねえんだわ…。
♪
とよ:あ~れ なっちゃんかい。
なつ:とよばあちゃん。
とよ:相変わらず めんこいね なっちゃんは。
なつ:えっ… とよばあちゃん?
とよ:あっ なっちゃんはこっちか。
なつ:え…。
夕見子と雪次郎:ばあちゃん。
妙子:もう… 心臓が止まるかと思った!
とよ:何で あんたらがびっくりしてんの?
妙子:やだ もう そったら冗談やめて下さいよ! 冗談になりませんから!
雪之助:お~ なっちゃん いらっしゃい。
なつ:あっ おじさん ご無沙汰してます。
雪之助:優ちゃんか。いらっしゃい。
優:ごぶさたしてます。
雪之助:ハハハハ…。なっちゃん ちょっとね なっちゃんに見てほしいもんあんだわ。
なつ:何ですか?
妙子:あれね。
雪次郎:いや… まだそれは早いんでねえか?
雪之助:何でよ?
雪次郎:いや それ見たら なっちゃん泣くべや。
なつ:えっ?
夕見子:泣くと思う。
なつ:何?
雪之助:いやね… 亡くなる前に天陽君に頼んでたんだわ。この店の… 雪月のね 包装紙を描いてくんないかって。
なつ:包装紙?
雪之助:うん。それがね これなんだ。 この絵をさ 夜遅くにね 天陽君がここに持ってきてくれたんだ。
(回想)
雪之助:すばらしいな…。この女の子はさ ひょっとして なっちゃんかい?
天陽:なっちゃんみたいな人が十勝には いや北海道にはたくさんいるでしょう。
雪之助:うん。
天陽:自然に開拓者精神を受け継いで たくましく生きてる人が…。
雪之助:そだね…。
天陽:僕の十勝も そういうなっちゃんから始まってるんですよ。
雪之助:これは そのころのなっちゃんなんだね…。
天陽:そういう出会いを 雪月のお菓子にも込めたいと思ったんです。
雪之助:うれしいね それは ハハハ…。 いや なっちゃんもそれ聞いたら喜ぶだろうね。
天陽:したら お菓子を送ってあげて下さい。
雪之助:うん?
天陽:東京に…。もしなっちゃんが 何かにくじけそうになった時には それで雪月のお菓子を包んで 送ってあげて下さい。雪月のお菓子が たくさんの人を喜ばせるように 今のなっちゃんも たくさんの人を喜ばせなくちゃならないでしょ。きっと それを感じてくれますよ。
(回想終わり)
雪之助:天陽君は 子どもの頃の思いをず~っと大切にしてたんだね。それはなっちゃんもおんなじだべ?
妙子:ほれ あんた… これを。はい。はい はい。
とよ:なっちゃん 残された者はつらいけどさ その分 強くもなれるべさ。ならないば 先に逝った者に恥ずかしいからね。大切な思い出に 恥ずかしくないように生きないば。
なつ:はい… とよばあちゃん。
雪之助:なっちゃん これ 東京への土産に持ってって。
なつ:え…。
妙子:はい。東京のなっちゃんさ。
なつ:ありがとうございます…。
●十勝・柴田家
なつ:ただいま。
優:ただいま。
富士子:お帰り。
砂良:お帰り。
夕見子:よいしょ。
富士子:あっ あんたも来たの。
夕見子:うん。なつと優を車で送ってきたの。
なつ:あっ 弥市郎さん。
弥市郎:おお…。
♪
弥市郎:天陽の人生には長いも短いもない…。そこにあるだけだ。天陽の人生は ただそこにある。それはなんと美しいことか…。あいつはあいつの作品そのものになったんだ。俺は羨ましいとさえ思う。俺は… 天陽になり損ねて 生きてるだけだ。
剛男:そうかもしれませんね。
弥市郎:あ?
剛男:あ いや… 弥市郎さんのことではなくて 天陽君は家族にとって いやその作品のように 永遠に生き続けるものだと教えたくて 病院を抜け出して 家に帰ってきたのかもしれないなと思って…。
富士子:それでもやっぱり悲しいわよ 家族は…。
照男:悲しいのは当たり前だべ。天陽もそれはよく分かってたんだ。したから 最後に会いたかったんだべさ。
砂良:悲しみが大きい分だけ 家族には大きな幸せも残るんでないかい。
地平:死に方まで かっこいいもな 山田天陽は。
照男:お前 そう軽々しく言うな。
地平:軽々しくなんか言ってねえわ。
砂良:あんたのラブレター熊に つきあってくれた時の天陽君もかっこよかったもね。
照男:その話はするな。
泰樹:なつ…。
なつ:うん?
泰樹:お前は大丈夫なのか?
なつ:うん… 大丈夫。じいちゃん… やっぱり天陽君はすごいわ。
泰樹:うん。
なつ:こうして今でもみんなの中で生きてる。きっと… それが答えだね 天陽君の。
泰樹:うん。
●柴田家・寝室
なつ:「あるものといっては 風の吹くままに明るくなったり かげったりしながら 波うつ草ばかりの とめどなくつづく広い大草原と その上に拡がる大きな大きな青い空と 草原から飛び立ち のぼっていく太陽によろこびの歌をうたってる鳥たちだけでした。これだけ広い土地と空のなかに 小さな幌馬車がほつんとひとつ立っているのです。そして…」。「父さんと母さん メアリィとローラとキャリーがすわり…」。
(翌朝)
優:ママ! ママ!
なつ:うう…。どうしたの? 優。
優:ママ すごい!
なつ:えっ?
優:これ ママが描いたんでしょ? 昨日のお話でしょ? これ。見たい! 優ちゃん これ見たいよ ママ!
なつ:見たいの? 優 これみたい?
優:うん 見たい!
♪
なつ:母さん!
富士子:あっ おはよう。
なつ:おはよう。ちょっと東京に… 電話 借りていい?
富士子:なんも いいけど どしたの?
なつ:ちょっと…。
なつよ… それが君の答えか。
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●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。
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