ソラはなつであり富士子であり、レイもなつであり泰樹であり…。そして千夏に千遥。
来週は絶対に見逃せない「なつぞら」で残り2週間。心置きなく楽しみましょう。
なつぞら(144話9月14日)
なつたちの新しいテレビアニメの放送が始まりました。
●十勝・柴田家
カスミの歌:「まぶしい大地に広がる空」「風は優しさ 運んでくれる」「森は心を育ててくれる」「昨日の涙と明日の笑顔はきっと友達」
●帯広「雪月」
亜矢美:カスミねえさん…!
雪次郎:あ~!
●十勝・柴田家
カスミの歌:「ラララ ラララ」
富士子:あっ 始まった。
ソラ:「父さん あと どのくらい?」
父さん:「もう少し上流に行くと 町が見えてくるはずだ」
地平:あっ ひいじいちゃん そっくり。
ソラ:「あそこ! 鳥たちが戻ってきているわ!」
母さん:「あなたたち うれしそうね フフフフ…」
父さん:「ハッ!」
ソラ:「うわっ!」
母さん:「ソラ ちゃんとつかまって」
父さん:「地面全体がぬかるんでる。どうやら この辺りも川の水に流されたんだ」
母さん:「ここに暮らしていた人たちも 無事に逃げていればいいのだけど…」
(鳴き声)
ソラ:「あそこ! 生きてる!生きてるわ 父さん! 助けを呼んでる! 早く! 早く助けなきゃ 父さん!」
父さん:「この子の親は流されて ダメだったようだ。母さん すぐにあたたかいものを」
母さん:「まずは びしょぬれの服を替えましょう」
父さん:「レイ… お前は俺たちと一緒に行こう 新しい土地へ」
レイ:「僕には… 行く場所なんて どこにもないんだ!」
ソラ:「あっ… レイ! 待って! どこに行くの レイ!」
♪
ソラ:「一緒に行きましょう」
レイ:「父さんも母さんも死んだんだ…。もう誰もいないんだ…。君には僕の気持ちなんて分からないよ!」
ソラ:「あなたが生きていて 本当によかった。あなたの気持ちは分からないけど でもあなたが悲しいことだけは分かるわ! それだけじゃいけないの?」
(牛の鳴き声)
ソラ:「うわっ!」
レイ:「こっちだ ソラ!」
ソラ:「牛はおとなしいはずなのに!」
レイ:「犬が怖くて逃げてるんだ!」
ソラ:「牛を引き付けるから 犬を追い払って!」
レイ:「ああ 分かった! やい! あっち行け! ソラ!」
ソラ:「お~! お~ お~。よしよし 怖かったね… もう大丈夫」
レイ:「犬は逃げてった! 大丈夫か?」
ソラ:「野犬はレイが追い払ってくれたよ」
レイ:「うわ…!」
ソラ:「この子はレイにお礼を言ってるんだわ!」
泰樹:ハハハ ハハハハ…。
(笑い声)
(鳴き声)
泰樹:ハハハハハ…。
●西荻窪・坂場家
坂場:優 どうだった?
優:面白かった! レイも家族になれるといいね。
坂場:そうだね。
なつ:やった~ ハハ…。
坂場:そうか 優 面白かったか。あとは? あと どこ面白かった?
なつ:どこ?
(電話の着信音)
優:牛とのかけっこ!
坂場:牛? 牛 出てきたな うん。
なつ:はい もしもし。
富士子:なつ… みんなで見てたわ。
なつ:ありがとう。どうだった?
富士子:面白かったわ。
なつ:じいちゃん 楽しめたかな?
富士子:楽しそうに見てたさ。牛がなめたところで笑ってたわ ハハ…。
なつ:そう。ならよかった。それがきっかけで 牛飼いになる話だから。
●マコプロダクション
中華屋出前:毎度 どうも。
麻子:どうも。
♪
坂場:お帰りなさい… どうでしたか?
麻子:うん… 視聴率はあんまりよくなかったけど 1回目だし 内容的にはスポンサーも納得してくれたみたい。ただ話が地味すぎたかもしれないとは言ってたけど。
坂場:地味ですか…。
神地:そんなの 始まる前から分かってたことでしょう。
麻子:テレビ局の中には あれで当たるなら誰も苦労しないって露骨に言う人もいたわ。
桃代:ひどい!
下山:それじゃ まるで僕たちが苦労してないみたいじゃないですか。
陽平:まあ それでもとにかく続けるしかないよ。
坂場:続けましょう。
神地:チクショー!
その後も視聴率はあまり上がりませんでした。放送からひとつきがたち 打ち切りの話も出かかった頃に…。
麻子:お世話さまです。
思いも寄らないことが起こったのです。
麻子:これ 見て 見て!
坂場:視聴者からですか?
麻子:そう。
下山:えっ 子どもからですか?
麻子:子どもからのもあるけど ほとんどが親からよ。「子どもと一緒に楽しく見てます」って。「子どもにこういうものを見せたかった」って。
神地:新しいものを作ってるんだから そのよさに気付くには時間がかかるんだよ。
なつ:頑張りましょう!
麻子:うん。ということで 私はもう限界。
なつ:えっ?
麻子:プロデューサーをやりながら 動画チェックを手伝うのは無理があった。特にイッキュウさんの演出のもとでは。
坂場:すいません…。
麻子:それで 新しい人に来てもらうことにしたから。ね? 下山さん。
下山:はい。
なつ:えっ… まさか!?
♪
茜:お久しぶりです。
神地:茜ちゃん!
なつ:茜さん!
坂場:お待ちしてました。
麻子:マコプロへようこそ。
桃代:茜さんが来てくれるなんて夢みたいね。
茜:だいぶ 腕は鈍ってると思うけど…。
麻子:茜ちゃんなら大丈夫よ。
なつ:お子さんは お母さんに預けるんですか?
茜:うん そう。とうとう私の母を説き伏せて しばらく家にいてもらうことにしたわ。人手がなくて困ってるって聞いて この仕事はちょっと やってみたくなったのよ。作品が面白いもの!
なつ:ありがとう 茜さん!
茜:まあ 私が働けるのは夕方までだけど。
なつ:大歓迎です! ハハハ…。
♪
茜:神っち 下山さん ちょっといい?
下山・神地:はい。
こうして 茜さんも仕事に復帰し 1週間に1本仕上げるという目の回るような忙しい日々が続いてゆきました。
石沢:回収 行ってきます!
麻子:お願いします。
そして その日曜日 その日も休めずに働いていました。
麻子:お~ 上手 上手。あ~ ごめん ごめん…!
優:ありがとう。
麻子:ちょっと待って! あ… もしかして ここが何を作ってるところか知ってる?
千夏:ソラ?
麻子:そう! やっぱり 知ってて来たの? ここ 見に来たの?
千夏:はい… ソラが大好きです。
麻子:ああ… うれしい! あっ そうだ。 ちょっといらっしゃいよ。ね。どうぞ。みんな この子がソラのファンなんだって! ここ 見に来てくれたんだって! どうぞどうぞ 入って 入って…。
坂場:いらっしゃい!
麻子:モモッチ: 何か あげてもいいセル画を持ってきて。
桃代:あ… はい。
麻子:これね セル画っていうんだけど 持ってく?
千夏:えっ いいんですか?
桃代:どうぞ。
千夏:うわ!
麻子:おうちは この近くなの?
千夏:いいえ。
麻子:遠いの? 一人で来たの?
千夏:お母さんと。
麻子:えっ? どこにいらっしゃるの?
千夏:向こうの道で待ってます。
麻子:やだ 私 勝手に連れてきちゃった…。お名前は?
千夏:杉山千夏です。
桃代:ちなつ? 何だ 小さい なっちゃんじゃない。
麻子:どういう字 書くの?
千夏:千の夏です。
桃代:ふ~ん…。
千夏:これ 本当にもらってもいいんですか?
麻子:どうぞ。
千夏:ありがとうございます。
麻子:これからも ソラを応援してね。
千夏:はい! ありがとうございました。
麻子:ごめんね 勝手に連れてきて。優ちゃん お見送りしよっか。ありがとう。
(戸が開く音)
なつ:千遥! 千遥…?
なつよ ついに…。来週に続けよ。
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●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。
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