朝ドラなつぞら(15話4月17日)あらすじと感想
なつ:いい牛じゃないですか。
正治:剛男さんから勧められたんだわ。この牛に子牛を産ませて それがメス牛なら農協に返せばいいんだ。
♪
泰樹:その牛は わしの牛とは何も関係ない。
なつ:それはそうだけど…。
泰樹:お前も その牛の面倒を見ることは許さん。
♪
田辺:音問別きっての酪農家である柴田泰樹さんが賛成に回らなければ 農協の足並みもそろいませんから。
剛男:必ず説得します。
●柴田家・茶の間
剛男:そういえば なつ お前 天陽君とこで 牛を見たんだって?
なつ:えっ?
これが なつの人生を揺るがす波乱の幕開けでした。
剛男:どうだった? いい牛だったか?
なつ:うん… 黒白のいい牛だった。
剛男:だろ?
なつ:うん…。
剛男:天陽君も喜んでたか?
なつ:うん 喜んでた… と思う。
剛男:「と思う」って どっちだ? 喜んでたか? 喜んでなかったか?
なつ:えっ?
照男:どっちでもいいだろ そんなこと。
剛男:どっちでもよくない! 大事なところだろ!
照男:何が言いたいのか分かんないよ なつには。
富士子:そうよ。
剛男:いや だから 天陽君の家にいる牛はだな…。
照男:そういうことを なつに言っても しょうがないだろ。
富士子:そうよ。
剛男:どうして?
なつ:どうして?
剛男:なあ なつも気になるよな。天陽君は なつの大事な友達だもんな。
夕見子:恋人でしょ。
なつ:えっ?
剛男:えっ?
泰樹:ん? そうなのか?
なつ:違う! 違うってば!… ねえ 夕見! 変なこと言わないでよ。
剛男:余計なことを言うな お前は。大事な話をしてるのに。
夕見子:だから 何の話?
明美:私にも分かんな~い。
富士子:そうよねえ。
富士子:言いたいことがあるなら なつにじゃなく 言いたい人に言えばいいのよ 面と向かって堂々と。
なつ:じいちゃんに言いたいことがあるの?
剛男:だから つまりですね 天陽君の家にいる牛は農協が貸した牛なんですよ。
泰樹:そんな話は聞いとらん。
剛男:だから聞いて下さい。
泰樹:聞きたくないと言っとるんじゃ。
なつ:話ぐらい聞こうよ じいちゃん。
泰樹:ん?
なつ:私も聞きたいから 一緒に聞こう。
泰樹:じゃあ しゃべれ。
剛男:あ… はい。去年のような冷害の多いこの土地では 農家はみんな 酪農もする必要は感じていても 牛を購入する資金がなくて 手を出せないんですよ。だから農協で牛を保有して それを貸すことにしたわけです。
なつ:それは すごくいいことだと思う。
剛男:そうだろ?
泰樹:だからといって 農協が牛飼いを牛耳っていいことにはならんぞ。
剛男:酪農家を牛耳るだなんて そんなこと考えてませんよ。
なつ:牛耳るって?
富士子:牛耳るって 牛の耳って書くのよね?
夕見子:そう。
富士子:なしてかしら?
なつ:母さん そこは 今 気にしなくていいと思う。
富士子:ああ… そうね。
剛男:我々は ただ 農家の力になりたいだけなんです。みんなで安心して暮らせる土地にしたいだけなんですよ。
泰樹:お前は牛飼いのことは何も分かっとらん。
なつ:じいちゃん それはひどいよ。
剛男:ひどいです! 私だって富士子ちゃんと結婚してからは22年も!
明美:あっ 富士子ちゃんが出た。
なつ:シ~。
剛男:そりゃ お義父さんの力にはあんまりなれなかったかもしれませんけど… けど そばでず~っとお義父さんの苦労を見てきたつもりです!
なつ:あの~ よく分かんないだけど 何が問題なの? じいちゃんは。
泰樹:問題など 何もない。農協が勝手に問題をこじらせとるだけじゃ。
剛男:そんなことはありませんよ。お義父さん この村に電気が通って明るくなったのだって 我々農協組合が努力して資金調達をしたからです。団結なくして 農協も酪農もよくなっていきませんよ。少しは我々を信じて下さい お義父さん!
泰樹:分かった。
剛男:えっ… 分かってくれましたか?
泰樹:電気いらん。
剛男:えっ?
泰樹:明日 電信柱 引っこ抜け。世の中 無駄に明るくなり過ぎると 大事なことが見えんようになる。
夕見子:うまいこと言うな じいちゃん。
なつ:夕見! ひっかき回さない。
●柴田牧場・牛舎
照男:何だ? なつ。
なつ:ああ 照男兄ちゃん。
照男:見回りは 俺がやるから いいって言ってるだろ。お前は学校があるんだから 早く寝れ。
なつ:大丈夫。あのさ… 照男兄ちゃんはどう思う? じいちゃん 何であんな怒ってるのさ?そんな怒ることかな? 父さんの言ってること。
照男:お前が気にすることはないよ。したから じいちゃんもお前に話さないんだべ。
なつ:でも どういうこと?
照男:天陽君とは何も関係ないことだ。
なつ:えっ?
照男:したから 気にすんな。おやすみ。
なつ:天陽君のことは関係ないってば…。
●柴田家・茶の間
富士子:それは分かってるけど 父さんの気持ちもね。
剛男:あ なつ…。なっちゃん。
なつ:えっ?
剛男:ちょっと こっち いらっしゃい。ほら お茶でも飲まないか?
なつ:よいしょ… 何?
富士子:ちょっと なつをどうする気?
剛男:別にどうもしないよ。だけど なつだって気になってるだろ?
なつ:うん 気になってる。じいちゃんのことしょ?
剛男:そうなんだ
富士子:なつを巻き込まないでよ。
剛男:そんなこと言うなら なつは もう巻き込まれてるんだよ。これは なつの将来に関わることなんだから。
なつ:じいちゃんと何があったの?
剛男:うん… 実はな 今度 農協で牛乳を一手に引き取ろうかと思ってるんだ。
なつ:牛乳を一手に?
剛男:そう。今までは 酪農家は直接 乳業メーカーに卸してただろ?それを農協がまとめて乳業メーカーに卸そうとしてるんだよ。
なつ:それに じいちゃんが反対してるわけ?
剛男:そうなんだ。
なつ:ありがとう。
富士子:じいちゃんは 農協を頼りたくないのさ。自分の牛乳は自分の力で売りたいだけなの。昔から何でも自分の力でやってきて それを支えに生きてきた人だからね。
剛男:だからといって うちの牛乳だけ高く売れれば それでいいってわけにはいかないよ。
富士子:それは分かってるわよ。
剛男:このままだと 力の弱い小さな農家が泣くことになるんだ。それでいいと思うか?なつは。
なつ:それは思わんけど…。
剛男:頼む なつ 音問別の酪農のために立ち上がってくれないか。
なつ:え~…。
夕見子:何 大げさなこと言ってのんさ。
剛男:何だ 聞いてたのか。
夕見子:別に興味ないから気にしないで。
剛男:少しは興味を持ちなさい お前も。なつと同じ高校生だろ。
夕見子:私は普通校。普通に生きます。お母さん 私もお茶が欲しい。普通に喉渇いた。
剛男:なつ じいちゃんさえ 組合に任せるって言ってくれたら 天陽君だって幸せになれるんだよ。
なつ:えっ?
富士子:そっ… そんな ずるい言い方しないでよ!
剛男:いや ごめん… けど そういうことなんだ。頼む なっちゃん じいちゃんに言ってくれないか。農協との話し合いに応じるようにって。私は農協に賛成だって。
なつ:え~…。
●柴田家・子ども部屋
(なつのため息)
夕見子:だから私には関係ない 迷惑だって言ってやればよかったのさ。
なつ:関係ないことないしょ。私だって この牧場で働いてんだから。
夕見子:なつ あんたにだって人生を選ぶ権利はあるんだからね。
なつ:どういう意味?
夕見子:あんたが 農業高校行ったのだってじいちゃんの期待に応えるためしょ?その上 父さんの期待に応える必要はないって言ってんの。
なつ:私は好きで学校に行ってるし ここで働いてんの。
夕見子:そう? なつは どっかでまだ遠慮してんだよ。
なつ:そんなことない。いい? 余計なこと言わんでよ。これ以上 ひっかき回さないでよ。
夕見子:あ~… そうですか。それは余計なお世話でしたね。では どうぞご自由に 朝までじっくり悩んで下さい。おやすみ。
なつ:ねえ 夕見…。
(ため息)
●柴田牧場・牛舎
(あくび)
悠吉:どうした なっちゃん 寝不足かい?
なつ:そんなことないよ。
悠吉:じゃ たるんでるだけかい。
菊介:春から夏にかけてのこの時期が 一番眠いもな。一年で一番 寝心地がいい。
(あくび)
菊介:寝ていたい。
富士子:なつ もういいから 学校行く支度しな。
なつ:まだ大丈夫だよ。
富士子:ゆうべのことは 気にしなくていいからね。
なつ:母さん 私 じいちゃんと話してみるわ。
富士子:いいの そんなの あんたが…。
なつ:けど じいちゃんの考えも知りたいし。
泰樹:何の考えだ?
なつ:あっ じいちゃん…。じいちゃんは 農協の考えに反対なの?
照男:なつ そんなこと 朝からする話じゃないべや。
泰樹:わしは反対はしとらん。農協が勝手にやりたいことをやればいい。わしとは関係ないと言ってるだけだ。
悠吉:その話か…。
なつ:だから じいちゃんは何が悪いと思ってんの?
泰樹:悪いなんて言ってない。変える必要はないと言ってるんだ。
なつ:組合よりメーカーとの関係を大事にしたいってこと?
泰樹:わしの牛乳を ほかの牛乳と一緒にされてたまるか。あいつに頼まれたのか?
なつ:えっ?
泰樹:組合は お前を使って わしを調略するつもりか。
なつ:そたらこと… 組合は関係ないよ。
泰樹:あいつに言っとけ。わしの牛乳は農協には絶対に売らんと。なつに言っても無駄だと。
富士子:あ~ 余計にこじらせた。
なつ:ちょっと待ってよ じいちゃん。
泰樹:ああ それから 今日帰ったら 子牛の様子を見てくれ。食欲が落ちてるようだ。分かったな?
なつ:うん… 分かった。
●十勝平野
なつよ とにかく 朝だから元気をだせ。
なつ:私はどうしたらいいのさ。教えて! 山! 道! か~ぜ~!
NHK大河ドラマ「真田丸」。その8話目のタイトルが「調略」でした。真田昌幸=柴田泰樹という認識でいいかと思う本日の感想です。
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●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。
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