「なつぞら」も残り3話。「大草原の少女ソラ」が最終回を終え、マコプロで打ち上げパーティー。
スポンサーの社長がはせ参じ「ミルコス社長の松武 博でございます」。演じるのは水曜日の人、大泉洋さん。
松武 博という名前は、おそらく江戸時代末期に蝦夷地を北海道と命名した松浦武四郎をオマージュしたんだろうと推察。
そして東京に戻ってきた亜矢美さんもいい事言ってたけど、でもインパクトの強さで大泉洋さんの勝利ということで、水曜どうでしょう?
なつぞら(153話9月25日)
ミルコスまんが広場「大草原の少女ソラ」最終回
レイ」ソラ… ソラ~!
ソラ:あっ…。 レイ? レイなの…? レイ!
レイ:ソラ~!
ソラ:レ~イ! 本当にレイなのね…。
レイ:ああ。ただいま ソラ。
ソラ:お帰り レイ。
(牛の鳴き声)
ソラ:やっと会えたのね…。
レイ:ソラ 会えなかったけど 僕はずっとソラと一緒にいたよ。だから成長できたんだ。
ソラ:獣医になったのね? 夢をかなえたのね!
レイ:ああ。だけどソラと家族になっていなかったら今の僕はいなかった。
ソラ:それは私も同じよ レイ。
(汽笛)
レイ:ここからまた始めよう ソラ。僕はまだ何も夢をかなえてはいないんだ。これから始まるんだ。
ソラ:レイ… さあ 父さんと母さんが待っている。早く行きましょう。
レイ:うん。行こう ソラ。
●マコプロダクション
(拍手)
松武:いや~ 皆さん ご苦労さまでした! ミルコス社長の松武 博でございます。本当にすばらしい番組をありがとうございました。この作品を誇りに思っております。私の祖父は明治時代に北海道に入植した開拓者でありました。その開拓者精神を受け継いで 私の父がミルコスを創業したのです。祖父と父を代表して 皆様にひと言お礼申し上げたいとはせ参じた次第です。マコプロダクションのマコちゃんには 是非ともまた次の作品をと 依頼したところであります。
一同:えっ!
麻子:はい。松武社長から また是非 親子がそろって楽しめるような同じ路線の作品をと 提供を約束して下さいました。
神地:また寝ずにやれっていうのか…。
麻子:それだけ この番組が成功したということです。本当に多くの方々のおかげで この作品は最後まで放送を続けることができました。みんな お疲れさまでした!
(拍手)
松武:お疲れさまでした。
(拍手)
麻子:ご紹介いたします。この作品を全話演出した坂場一久です。
坂場:坂場一久です。
松武:いや~ 坂場君 よくやってくれた。君にも開拓精神があるんだね。この作品は 我がミルコスに匹敵する偉業だよ。
坂場:いや… 開拓とは偉業を達成することではないと思っています。
松武:うん?
坂場:自分の生活を一から作り上げることが 開拓の基本だと私は思っています。そして我々が作品を作る時の基本でもあると考えます。皆さんには最後まで その開拓精神を貫いて頂きました。感謝します。
松武:すばらしい。
(拍手)
麻子:それから社長 彼女が作画監督の奥原なつです。
松武:ああ。
なつ:奥原なつです。
麻子:みんなからは なっちゃんと呼ばれています。
松武:いや~ あんたがなっちゃんかい。
なつ:ハハハ…。
松武:会いたかったよ。あんたも北海道の開拓者なんだべさ。
なつ:私は開拓者に育てられただけですが この物語を描けたのは 身近にそういう人たちがいたからだと思います。
松武:うん。
なつ:だけど 今ここにいる みんなと出会わなければ…みんなと一緒じゃなかったら この作品は絶対に生まれなかったということです。みんなに出会えた私は ソラやレイよりも幸せです。私はただ 目の前にある動画用紙を耕してきたにすぎません。その力をみんなが与えてくれました。本当にありがとうございました。
松武:すばらしいね。
(拍手)
秘書:社長 そろそろお時間でございます…。
松武:もうか。
麻子:松武社長 是非 あの 乾杯の音頭をお願いいたします。
松武:ああ…。それでは…と思ったのですが やはりここは なっちゃんに任せるしかないでしょう。
なつ:いや 私は…。
松武:いやいや 我が愛する北海道を代表して 乾杯して下さい!
なつ:え…。
松武:さあ。
なつ:分かりました! それでは せん越ですが… 全ての開拓者に乾杯!
(一同)乾杯!
(拍手)
♪
下山:派手なアクションを思い切り描きたいという欲求不満は たまりまくっております。次はこの感情を爆発させたいであります! バンバン! ハハハハ…。
(拍手)
茜:アニメーションって 難しいけど面白いです。子どもと一緒に 私もまだまだ成長していきたいと思うようになりました。
陽平:やっとこの仕事に心から誇りを持てるようになった気がしています。この作品を弟 天陽にささげます。
神地:いつか 大いなる予算と人材を備えた我らが砦を築こう! そしたらモモッチ ずっとそばにいてくれ!
下山:ええっ えっ… 何? 何?
桃代:私は色指定に一生 ささげていいと思ってます! 特に神っちと一緒なら!
神地:オホッ…!
麻子:あら…。
(拍手と笑い声)
下山:おめでとう!
(拍手)
(神地と桃代のダンス)
♪「まぶしい大地に」「広がるソラ」
桃代:上 下 上 下。はい 回る!
♪「風は優しさ 運んでくれる」「森は心を 育ててくれる」「昨日の」
神地:あれ?
♪「涙と」
桃代:わっ!
♪「明日の笑顔は きっと友達」「ラララ ラララ」
(拍手と歓声)
咲太郎:なつ お疲れさま。
なつ:ああ お兄ちゃん ありがとう。
光子:なっちゃん おめでとう。
なつ:光子さん お世話になりました。
光子:この作品は歴史に残ると思うわよ。テレビ漫画として 一つの道を作ったと 未来でもそんなふうに味わえる作品になると思うわ きっと。
なつ:はい…。声を吹き込んでくれた皆さんも 大活躍ですね。
咲太郎:俺は今に 声だけでスターになれる時代が来ると思ってるんだ。
なつ:お兄ちゃんも 本当にいい世界を開拓してるんだね。
●西荻窪・坂場家
優:おばあちゃん 明日帰っちゃうの?
富士子:うん。あのひげのおじいちゃんが 寂しがってるからね。
なつ:もうすぐ夏休みだから そしたら会いに行こう 優。
優:うん!
富士子:待ってるからね。
なつ:母さん 本当にありがとうね。
富士子:なつ… よく頑張ったね。あんたがちゃんと母親だったから 安心して帰れるわ。これからも自信持ちなさいね なつ。
なつ:母さん… ありがとう。
坂場:本当に ありがとうございました。
次の日 咲太郎に呼び出されたなつは 千遥の店にやってきました。
●神楽坂「杉の子」
千遥:いらっしゃい。
なつ:千遥… あっ!
亜矢美:あ~!
なつ:え~ 亜矢美さん!
亜矢美:なっちゃん うれしい! 会えた 会えた…。
なつ:えっ どうしたんですか?
咲太郎:まあ 座れよ。ビールでいいか?
なつ:お茶でいい。優が待ってるから。ごめんね 千遥。
千遥:ううん。
なつ:え~。
亜矢美:ハハハハ 会えた~!
咲太郎:帰ってきたんだよ 母ちゃんが。またおでん屋 始めるそうだ。新宿御苑の近くで。
なつ:いよいよ また始めるんですか!
亜矢美:始めますよ。歌って踊れるおでん屋よ 遊びに来て。
なつ:行きます…。よかったね お兄ちゃん。
咲太郎:ムーランルージュの復活だよ。
亜矢美:ジャジャ~ン…。いや それよりさ これこれこれ これ。こには参っちゃったね~ 千遥ちゃんの味には勝てないわ。何かね そこら辺のとはね 全然 何かが違うのよ。 どこが違うんだろう?
千遥:あ… やっぱり だしでしょうか。日本料理は だしが命だと 私は親方からさんざん たたき込まれました。
亜矢美:だしが命。
千遥:一番だしだけじゃダメなんです。一番だしをとったあとに 更に手間ひまをかけて 二番だしをとることが煮物では大事だと親方が言ってました。
亜矢美:二番だしか! はあ… なるほど。
咲太郎:それは二番煎じみたいなもんか?
亜矢美:バカだね 相変わらず。
千遥:お兄ちゃん それは味が薄くなっていくものでしょ。二番だしは 出し殻を煮詰めて材料も足すから 更にコクと風味が出るの。
咲太郎:うん。ハハハ…。
亜矢美:まあ 言ってみれば 私たちみたいなもんかしら。
咲太郎:えっ?
なつ:どういう意味ですか?
亜矢美:人生の二番だし。
なつ:人生の二番だし?
亜矢美:うん。自分の人生 一生懸命生きてく中で コクと風味の二番だしが あるわけでしょう。でも 一番だしの本当の家族のことは決して忘れない。だって そこから来てんだから。
なつ:一番だしがあって 二番だしがある…。だから こんなに深~い うまみが出るんですね。
亜矢美:ねえ。
咲太郎:ねえ。
亜矢美:何が「ねえ」だよ…。
そして なつたちは夏休みに十勝へやって来ました。
●十勝「しばた牧場」
なつ:どう 千遥? 覚えてる?
千遥:懐かしい…。記憶の中にあるままだ。
なつ:行こう。
●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。
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