「なつぞら」も残り2話。やはり十勝で始まり十勝で終わりそうな「なつぞら」の最終盤。泰樹じいちゃん御年90歳。
雷鳴で電気が止まり、ミルカーが使えないことが予想され、明日は家族全員で搾乳作業でしょう。その時、泰樹おんじに以前のようなパワーが蘇るのか否か?
惜しむように残り2話を楽しみたいものです。それにしても「スカーレット」の常治父さんはひどい…。
なつぞら(154話9月26日)
●十勝・しばた牧場
千遥:記憶の中にあるままだ。
なつ:行こう。
なつたちは 夏休みに十勝へやって来ました。
●十勝・柴田家
なつ:ただいま!
富士子:着いた? お帰り。
坂場:こんにちは。
千遥:お邪魔します。
優:ただいま!
富士子:は~い お帰り。
砂良:いっらっしゃい 千遥ちゃん。あっ 千夏ちゃんね。
千夏:こんにちは。
千遥:ご無沙汰してます。その節は 大変ご迷惑を…。
富士子:挨拶は後で。さあ 上がって。なんも バスで来なくてもよかったのに。
なつ:歩きたかったのさ。
●しばた牧場・牛舎
なつ:じいちゃん。千遥。
千遥:ご無沙汰してます。
なつよ… 誰でも年を取る。そして 深くなるんだ。
なつ:じいちゃん ただいま。
泰樹:お帰り…。千遥もお帰り。
千遥:ただいま…。娘の千夏です。
坂場:おじいさん… ただいま。
泰樹:ああ。
♪
なつ:数を数えるように指を折って搾る。
千夏:数を数えるように?
なつ:そう。お~ ほら できた!
千夏:やった!
千遥:上手だね 千夏。
優:優ちゃんもやりたい!
坂場:ついでに 僕もやりたい。
なつ:あっ いや イッキュウさんはやめた方がいいと思う。
坂場:えっ…。
なつ:触るよ~って… こうやって 上から 数 数えるようにやって。そう そう そう そう… おっ 上手!
●柴田家・夕飯時
剛男:そうかい 搾乳できたのかい?
千夏:はい。ソラみたいにできました。
優:優ちゃんもできた!
剛男:優ちゃんもかい。
拓男:僕もできるよ。
砂良:あんたは張り合わなくてもいいの。
(笑い声)
なつ:じいちゃん イッキュウさんと私のテレビ 見てくれた?
泰樹:うん…。
坂場:どうでしたか?
泰樹:うん…。
剛男:熱心に見てたさ。毎週欠かさず見てた。ね お義父さん。
泰樹:うん…。ちょっと… ちょっと疲れた。先に休む。
富士子:はい。
なつ:じいちゃん 大丈夫?
富士子:うん? 大丈夫さ いつものことだから。今日は動いた方でないかい。
照男:じいちゃんはもう のんびりさしてやればいいべ。
富士子:年だもね 自然現象。
●柴田家・子ども部屋
なつ:本当に… 昔の私と千遥みたいだね。
千遥:あのころは… こんな布団で眠った記憶はないけど。
なつ:そうだね… 覚えてんの? よく生きたね。
千遥:育ててくれて ありがとう。
なつ:何言ってんの…。千遥がいてくれたから あのころは生きられたんだよ。結局 つらい思いばかりさせたけど…。
千遥:でも私 浮浪児でよかったって 今は思ってるよ。
なつ:千遥…。
千遥:今まで 出会えた人がいるから…。元気でいてくれて ありがとう お姉ちゃん…。
なつ:こちらこそ…。生きててくれて ありがとう… 千遥。
●しばた牧場アイス売り場
坂場となつ:うわ~。
なつ:へえ~ 本当にアイスクリーム屋にしたんだ。
富士子:食べてみて おいしいから。
坂場:あっ これは弥市郎さんのですか?
砂良:あっ そう。せっかくだから 土産品も置こうと思って。
なつ:弥市郎さん 元気ですか?
砂良:うん。年だからね 一人にしておくのは心配なんだけど 森から出たがらないから。
なつ:ふ~ん…。
富士子:さあ 食べて。普通のミルクと いちごミルクと小豆ミルクの3種類。優ちゃん 千夏ちゃん 千遥ちゃんも感想聞かせて。
砂良:さあ みんな 座って食べて。さあ どうぞ…。
一同:頂きます。
なつ:うん おいしい。
優:おいしい!
富士子:でしょ。
坂場:それで お客さんは来てるんですか?
富士子:まあ… ね。
夕見子:来るわけないでしょ。
なつ:夕見!
夕見子:宣伝も何もしてないんだから。誰もこんなとこまで来るわけないしょ。
富士子:私は東京にいて ず~っといなかったんだから それを考えるのは あんたらの役目でしょや!
夕見子:最初に考えんのよ そういうことは!
なつ:喧嘩しないで。夕見 私の妹 千遥。
夕見子:おっ… やっと会えた。
千遥:初めまして。
(アイスの落下音)
坂場:あっ…。あっ…。
●帯広「雪月」
雪之助:さあ さあ さあ さあ さあ 食べて 食べて! ね。
坂場:ありがとうございます。
雪次郎:なっちゃん イッキュウさん 本当にいい作品作ってくれたな!あれで十勝に旅行者が増えて うちの菓子もだいぶ有名になったもね。
とよ:ああ… もうかって もうかって 足向けて寝らんないわ。
妙子:もう やらしい。もうかった話なんか どうだっていいしょや。それより何より 面白かったべさ。
なつ:ありがとう おばさん。
雪次郎:そりゃ 面白いのはもちろんだわ。家族で見てたわ。蘭子さんもレミちゃんも みんな 声で大活躍だな。
なつ:うん。
坂場:ありがとうございます。
雪之助:なっちゃん この店が繁盛するってことはよ あの天陽君の包装紙が全国に広まるってことだよ。
なつ:あ…。
雪之助:ハハハハ…。評判がいいんだわ。あれが なっちゃんの役にも立ったんだべ?
なつ:そう… あの絵がソラの原点なんです。
雪之助:やっぱり そうかい ハハ…。天陽君もうれしいべな。
(天陽の病室での回想)
とよ:天陽君にも 足向けて寝らんないわね。
妙子:そればっかり もう…。
雪之助:それじゃ ゆっくりしてって。
夕見子:後で また送ってくからね。
なつ:うん。でも 天気が崩れそうだから早めに帰るわ。
夕見子:うん 分かった。
雪次郎:さあ たくさん食べてね。雪月の… 魂を!
雪見:優ちゃんと千夏ちゃんも食べてね。
千夏:頂きます。
優:頂きます。
雪見:したら 雪見には味見してもらおっかな。
雪見:は~い。
雪次郎:よし。
とよ:じいちゃん 何か言ってたかい?
なつ:じいちゃん?
とよ:漫画に感動してたべさ。
なつ:漫画って 私たちのテレビ漫画?
とよ:そうだよ。しゃべってないのかい? 朝日を見たって。
なつ:朝日?
(回想)
泰樹:何度も見た ああいう朝日を… 開拓してる頃にな。朝日を見ると気力が湧いてきた…。ここで諦めるなって…励まされた。
とよ:へえ~。
泰樹:そういう朝日を なつが見してくれた…。
(回想終わり)
とよ:なっちゃん… ゆっくりしていきなね。じいちゃんのそばに 少しでも長くいてやって ね。
なつ:とよばあちゃん… ありがとう。
●十勝・柴田家
なつ:ただいま。
富士子:お帰り。
なつ:やっぱり 天気が崩れてきた。
富士子:えっ?
夕見子:今 戻ったらひどい雨に遭いそうだわ。
富士子:じゃ ちょっと休んでいきなさい。
照男:ここにパイプラインを通すんだ。牛は50頭まで増やせる。
剛男:50頭か…。
なつ:何してんの?
照男:古い牛舎を建て替えようと思ってんだ。
なつ:あそこ 壊しちゃうの?
照男:もっと大きな牛舎にするんだ。
剛男:今度は パイプラインミルカーにするそうだ。
なつ:パ… パイプライン?
坂場:搾った牛乳を集めるまでを 機械化するということですね?
照男:そう。イッキュウさん それが今 一番新しい牛舎なんだわ。
(激しい雨の音)
富士子:あっ 降ってきた。
(雷鳴)
なつ:じいちゃん…。
(雷鳴)
なつ:大丈夫…。
なつよ 何やら 嵐になしそうな気配だ。
●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。
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