朝ドラなつぞら(20話4月23日)あらすじと感想
●勝農演劇部
雪次郎:なっちゃん。
門倉:ありがとう。
雪次郎:おう。
倉田:みんな 聞いてくれ。これはあくまでも架空の伝説だ。十勝音問別辺りでまことしやかに語られている話を基に 俺が考えた。テーマは… まあ みんな 読んで分かってると思うが 個人の問題と集団の問題だ。よし 明日から稽古を始める。
一同:はい!
いよいよ 女優 なつの出番がやってきました。
なつ:よっちゃん 行こう。
良子:うん。あっ… バイバイ。
倉田:あっ 奥原。
なつ:はい。
倉田:分かっているとは思うが 女はお前しかいないんだ。女の役はみんな お前がやるんだぞ。
なつ:良子ちゃんもいます。
倉田:女優志望がお前しかいないんだ。
なつ:私は志望なんかしてません。
倉田:それでも お前しかいないんだ。
良子:なっちゃんがやるしかないわ。私は裏方だから。
倉田:居村にも期待してるぞ。
良子:何をですか?
倉田:いろいろ。
なつ:けど こんな出番があるなんて…。
倉田:フッフ~ おじいさんも喜ぶだろう。
なつ:先生… 先生は私のじいちゃんの過去まで調べて書いたんですか?
倉田:過去? さあ 知らんな。何かあるのか?
なつ:いいえ 知らなければいいんです。さようなら。
倉田:はい。さようなら。あ… あと お前 絵描けるんだって?
なつ:えっ?
倉田:雪次郎に聞いたよ。
なつ:絵なんて描けません。
倉田:えっ?
なつ:私が描けるのは落書き程度で…。
雪次郎:でも 絵好きだべ? なっちゃん。
なつ:好きなのと描けるは違うべさ。
倉田:うん そうか…。 いや 舞台美術はいつも美術部に頼むんだが 今回はそれではちょっと違うような気がしていてな。あっ 雪次郎の店にいい絵が飾ってあったな。
雪次郎:えっ?
倉田:いや ほら あの~ 何だ ベニア板に描いたような。
雪次郎:あっ! 天陽の絵だ!
倉田:てんよう?
雪次郎:山田天陽。なっちゃんの友達です。小中一緒だった。ねっ!
なつ:うん。
雪次郎:うちの父ちゃんがその絵 気に入って 特別に譲ってもらった絵なんです。
倉田:ほ~う。いや あんな書き割りが作れるといいんだけどな。うん。
●山田家
なつ:実はね 演劇部の倉田先生がね 天陽君に舞台美術をやってほしいって言ってんのさ。
天陽:舞台美術?
なつ:そう。なしても天陽君に背景の絵を描いてほしいんだって。
天陽:何で…? なしてもってわけないべさ。
タミ:いいじゃないの やってみれば。
なつ:おばさんは賛成してくれますか?
タミ:私は演劇のことはよく分かんないけど 光栄なことじゃないの。うん。
なつ:私もね 天陽君の絵が舞台にあったら そりゃすてきだろうなって思ったよ。まあ 天陽君はあんまりやりたくないだろうなとも思ったけど。
天陽:そんなことないさ。そりゃ なっちゃんや雪次郎のためになるなら うん やってもいいよ。
なつ:えっ? 本当に?
天陽:うん。まあ だけど あんまり時間は取れないけど。
なつ:分かってる。
天陽:どんな舞台なの?
なつ:あっ これが芝居の台本。読んでみて。
天陽:ふ~ん。
なつ:実はね 私が演劇をやろうって思ったのは じいちゃんのことがきっかけなの。
天陽:泰樹さん?
なつ:うん。じいちゃんがその芝居見て もし感動してくれれば 何かが変わるような気がする…。
天陽:「白蛇伝説」なのに?
なつ:そう。なのに。ハハハ…。
正治:なっちゃん 今 搾ったばかりのうちの牛乳 ちょっと飲んでみてよ。
なつ:えっ?
正治:なっちゃんとこの牛乳と どこが違うのか 見てもらいたんだ。
なつ:分かりました。
タミ:はい。
正治:どうぞ。
なつ:頂きます。うん おいしい。
正治:ハッ…。
なつ:う~ん うちのと そんなに変わらんと思うけど。
正治:そうだよね。
なつ:うん。
正治:いや なっちゃんところから 干し草も分けてもらってるんだし そんなに違わないように努力してきたつもりなんだけど…。
なつ:何か問題あるんですか?
正治:うん… 乳業メーカーがね うちの牛乳は乳脂肪が低いって言うのさ。
なつ:えっ?
天陽:うちの牛乳は どのメーカーに持っていっても 格付けが低くて 安く引き取られるのさ。
正治:おかしいよ 全く。
●柴田家・茶の間
なつ:ただいま。
富士子:帰ってきた。
明美:お帰んなさい。
照男:お帰り。
なつ:遅くなっちゃった。
富士子:こんなに遅いのも珍しいから ちょっと心配してたのよ。
なつ:あ… ごめんなさい。
富士子:もう そのままでいいから食べなさい。疲れたしょ。
なつ:うん。
富士子なつの取って。
照男:お代わり。
富士子:はい。
夕見子:何杯食べんの?
明美:なつ姉ちゃんの分 食べないで。
照男:じゃあ 半分で…。
富士子:いっぱい あるから。台本できたのかい?
なつ:えっ?
富士子:台本が出来たら 遅くなるって言ってたしょ。
なつ:まあ そういうことなんだけど…。
富士子:ん?
明美:なつ姉ちゃん どんな役? 主役?
なつ:どうかな~。
照男:ん? 出番が少ないのか?
なつ:いや 出番は多いみたい…。
明美:それって 主役じゃない!?
なつ:主役は男だから。頂きます。
夕見子:紅一点だから 女の主役になるのは決まってるでしょ。
明美:夕見姉ちゃんもやりたいの?
夕見子:えっ? 何でよ。
明美:ヤキモチ焼いてるから。
夕見子:はあ? 何言ってんの。
明美:雪月の雪次郎 なつ姉ちゃんに取られちゃうかもよ。
夕見子:バ~カ。子どもがそういうこと言うんじゃないよ。
明美:バ~カ。子どもにばっか 働かせるんじゃないよ!
なつ:まあ いいから! その話はおしまい。
剛男:まあ 何でもいいから頑張れ。やっと高校生らしいこと しているんだからな なつは。
なつ:父さん… 今ね 天陽君の家に寄ってきたんだわ。そんで遅くなったの。
剛男:そうなのか。
なつ:うん。そんでね じいちゃん。
泰樹:うん?
なつ:天陽君のおじさんが悩んでたわ。
泰樹:何をだ?
なつ:牛のこと。
剛男:牛?
なつ:牛乳をメーカーに安く引き取られてしまうらしいの。乳脂肪が低いって言われるって。
泰樹:それは しかたないべや。
照男:まだ酪農始めたばかりなんだべさ?
なつ:だけど うちの干し草も分けてあげたし。
泰樹:だからといって すぐにいい乳が出るわけじゃねえ。
なつ:そだけど…。
泰樹:努力すれば そのうち よくなる。
なつ:だけど もし脂肪検査が間違ってたら?
照男:なつ そういうことは 軽々しくいうことじゃないだろ。
なつ:あっ… ごめんなさい。
泰樹:うん… 牛飼いは難しい。他人のせいにするのは簡単じゃ。
剛男:分かった。私が見ておくよ。農協の責任でもあるしな。
なつ:父さん…。うん お願い。
剛男:今は一軒一軒 小さな農家を助けていくしかないからな。みんなが団結するまで。
泰樹:ごっつぉうさん。
なつ:あ… じいちゃん…。変なこと言って ごめんなさい!
♪
回想富士子:じいちゃんは 農協に頼りたくないのさ。昔から何でも 自分の力でやってきて それを支えに生きてきた人だからね。
♪
富士子:ふ~ん。
なつ:どう?
富士子:なかなか面白いじゃない。
なつ:そう? 面白い?
富士子:うん。
なつ:そんで大丈夫かなあ。
富士子:何が?
なつ:じいちゃん。そんな芝居見て 傷つかんかな? まるで じいちゃんのことみたいしょ?
富士子:そうかなあ…。似てるような気もするけど 大丈夫しょ。きっと喜んでくれるわよ。なつがやるんだから。
なつ:そうかな… 本当にそう思う?
富士子:うん。
なつ:いかった。ありがとう 母さん。ね。面白いしょ。
富士子:でも 大変な役だね あんた。
なつ:このページ読んだ?
富士子:うん… たっくさん しゃべってるね。
●柴田家・子ども部屋
夕見子:「俳優の使命は自分の技術を使って戯曲を演劇的リアリティーに転化させることである」。へえ~。それから…。
なつ:あっ… ちょっと何勝手に読んでんのさ!
夕見子:随分 その気になってんだ。
なつ:違うって!それは雪次郎君が勝手に貸してくれたのさ。
夕見子:何も隠すことないしょ。
なつ:何も隠してないってば!
明美:う~ん…。
なつ:私が演劇をやるのは あくまでじいちゃんのためなんだから。
夕見子:何さ それ つまんない。
なつ:えっ?
夕見子:あんたのそういうところ 本当つまんない。やるなら 自分のためにやんなよ。やりたいんでしょ? それとも本当はやりたくないのかい?
なつ:いや…。今はやりたいかも。
夕見子:だったら それを認めて 自分のためにやんなよ。 じいちゃんのためとか言って ごまかしてないでさ。それなら私も応援する。してやる。
なつ:夕見?
夕見子:ん。頑張れよ。
なつ:うん ありがとう。
夕見子:フフフ…。
その晩 遅くまで なつは絵を描いていました。初めて 自分のために演劇と向き合ったのです。
なつ:あっ!
なつよ さあ 新しい日の始まりだ。
ということで、明日から本格的な稽古が始まり、なっちゃんにダメ出し連発の白蛇さん、ではなく倉田先生です。
「あさが来た」の白蛇さんと今回の戯曲「白蛇伝説」。偶然なのかそれとも?
スポンサーリンク
●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。
なつぞらネタバレあらすじと感想を最終回まで!キャスト一覧と結婚相手予想も
朝ドラ全99作品一覧とイチオシ人気投票実施中(第2回)一番面白いのは!?
スポンサーリンク
スポンサーリンク