朝ドラなつぞら(22話4月25日)あらすじと感想
●勝農演劇部
なつ:「ポポロ。だけど 自分のことだけを考えるわけにはいきません。そもそも私たちはその考え方が…」
倉田:あ~ ダメだ! お前のセリフには魂が見えてこないんだ!もっとちゃんと気持ちを作れ!
なつ:はい…。
天陽:魂なんて どこに見えるんですか? 魂なんて作れませんよ。
なつたちの演劇の稽古はますます白熱してゆきました。
倉田:何が言いたいんだ?
天陽:気持ちを作れとか魂を見せろと言われても 分からないと言ってるんです。
なつ:天陽君…。
天陽:なっちゃんのままでいてはダメなんですか? ほかの魂を作らなきゃダメなんですか?
門倉:おい 分かったようなこと 言ってんじゃねえよ!
倉田:彼はよく分かってる。
門倉:はっ?
倉田:彼の言うとおりだ。まあ俺の言いたいことも ほぼ彼と同じようなことだ。登場人物の気持ちや魂なんて どこにもないんだ。
なつ:えっ?
倉田:これはただの台本だ。俺の魂は入ってるが 役の気持ちや魂なんてものは存在しない。それはこれを読んだお前ら 一人一人の中にしか存在しないんだ。役の気持ちや魂を感じるのはお前らの気持ちや お前らの魂だっていうことだ。つまり これを演じるためには 自分の気持ちや自分の魂を使って演じるしかないんだ。奥原は 自分の気持ちや魂を何も動かしていない。ただ ここに書かれている人物像をまねしようとしているだけだ。それじゃあ 何にも伝わらない。奥原なつらしく 自分の気持ちや魂を見せるしかないんだよ。それが演劇を作るってことだ。よし。じゃあ 俺はしばらく口を出さんから まあ みんなで考えて作ってみてくれ。いいな。
雪次郎:なっちゃん 今ので分かった?
なつ:何となく… 分かったような気もするけど。
天陽:ごめん。俺が余計なこと言って。
雪次郎:いや… 天陽はいいこと言ってくれたよ。
なつ:ごめんね。私をかばってくれようとしたんでしょ?
天陽:つい イライラしちゃって…。
雪次郎:先生に?
天陽:なっちゃんの芝居に。
なつ:えっ?
天陽:倉田先生 怒っちゃったかな?
雪次郎:いや あの先生なら喜んでるわ きっと。
門倉:つまり 気持ちや魂を見せろってのは もっと根性を見せろってことだろ! 分かってんのか おめえら! おい!
一同:はい…。
良子:早速 分かったようなこと 言ってるよ。
なつ:芝居って こんなに難しかったのか。表現って難しい…。
●山田家
剛男:山田さん メーカーが提示する脂肪検査の内容に 農協としては口を出せないのが現状でして…。
正治:分かってます。団結して農協がまとめて牛乳をメーカーに売るようになれば そんなこともなくなるんですよね? そのことにお宅の泰樹さんが反対されてるんだとか…。だからほかの人も団結しないんですね。
タミ:あなた そんな言い方は泰樹さんに失礼よ。誰のおかげで私たち ここで生き延びたと思ってるんですか。
正治:分かってるよ。
剛男:いえ 父のことは必ずなんとかします。それより今は 少しでも乳量を増やすことです。
正治:質より量に頼れってことですか?
剛男:まあ… そういうことです。乳量を増やすには クローバーなどの良質なマメ科の餌を与えて下さい。ただし やり過ぎには注意して下さい。
天陽:ただいま。
タミ:お帰り。
剛男:あっ 天陽君。
天陽:いらっしゃい。
剛男:なつはどう? 頑張ってる?
天陽:頑張ってますよ。なっちゃん 何でも頑張るから。
●柴田牧場牛舎
なつ:「それを望まないことは あなたが一番よく分かってくれているはずです。ポポロ」
(牛の鳴き声)
なつ:「だけど 自分のことだけを考えるわけにはいきません。そもそも私たちはその考え方が間違っていたんです」
泰樹:なつ…。
なつ:あっ… はい?
泰樹:なしたんだ? 何 悩んでる?
なつ:あっ いや 何も… 何でもない。
泰樹:いや いや…。牛に相談してたべ?
なつ:いや…。
泰樹:何が間違ってる?
なつ:あっ 違う 違う! そうじゃないの。これは あの…。もう やだ じいちゃん…。
泰樹:何が間違ってたんだ…。
●柴田家茶の間
雪次郎:この本 読んでどう思った?
なつ:私には難しかった。何となくしか理解できてないと思う。
雪次郎:俺だってそうだ。きっと世界中の俳優がそうなんじゃねえかな。
夕見子:あんた 俳優なの? ただの高校生でしょ?
雪次郎:先生は自分らしくなんて言うけど 自分らしく演じることが一番難しいんじゃねえかな。
夕見子:たかが高校演劇でしょ?
雪次郎:僕ら俳優は 役の心を見せるためだけに 集中しなくちゃダメなんだ。
夕見子:農業高校生が何を主張してんの?
富士子:何だか 難しそうな話してるのね。
明美:よく分かんない。
なつ:それじゃあ う~ん…。自分らしく その役になりきるには どうしたらいいのさ?
雪次郎:それは…。想像力しかねえとも思うんだ。
なつ:想像力?
雪次郎:うん。このセリフの裏では 何を考えているとか この人物がどういう思いで生きてきたとか 自分自身の経験や記憶と重ねて それを想像するしかねえんだよ。
なつ:演じることも想像力なのか…。う~ん でも 難しい…。
夕見子:要するにさ 台本は与えられた環境にすぎなくて その中で生きるのは 自分自身だってことだよ。
雪次郎:そのとおり! なして夕見子ちゃんに分かるの!?
夕見子:その本に書いてあったから。
雪次郎:ああ…。
明美:やっぱり 合ってる!
富士子:そう?
雪次郎:いかった うれしいな!
夕見子:うるさいよ あんたたち。
♪
富士子:雪次郎く~ん!
雪次郎:あっ えっ…。
富士子:野菜持ってって。
雪次郎:えっ ありがとうございます。
富士子:少しだけど。
雪次郎:うわ~ うわっ こんなに…。それでは さようなら。
富士子:気を付けて。
なつ:ありがとう。
雪次郎:はい。
なつ:また明日。
雪次郎:また明日。それじゃあ。
なつ:バイバイ。
雪次郎:はいは~い バイバイ。
富士子:だけど そんな深いとこまで考えて やってるとは思わんかったわ。
なつ:倉田先生はね 農民こそ演劇は必要だって言ってた。
富士子:だから 農業高校で演劇に力入れてるの?
なつ:うん… だけど私は 何か 農業高校らしいこともしたいんだわ。
富士子:農業高校らしいこと?
なつ:うん。例えば… 演劇を見に来た人に 搾りたての牛乳を飲んでもらうとか!
富士子:何で?
なつ:十勝の酪農をもっとアピールしたいのさ。演劇だけじゃなくて。だって母さんやみんなに こんなに親切にしてもらって やらしてもらってんだから何かの役に立ちたいわ。
●勝農演劇部
高木:「何が間違っていたのだ ペチカよ」
なつ:「川下の村を敵と見なすことです。すぐに争うことです」
高木:「しかし それは向こうとて同じことじゃ」
門倉:ダメだ!
高木:えっ?
門倉:高木! お前 それでも村長か? 貫禄が足りねえんだよ。もっと根性を見せろや!
雪次郎:おい なした?
なつ:高木君 もう一回やりましょう。
高木:はい…。
♪
なつ:「そもそもその考え方が間違っていたんです」
門倉:「何が間違っていたのだ ペチカよ」
なつ:「川下の村を敵と見なすことです。すぐに争うことです」
門倉:「しかし それは向こうとて同じことじゃ」
なつ:「だから…」
良子:自分がやりたかっただけね。
なつ:「私にとって村人は…」
●帯広「雪月」
武子:ありがとうございました。いらっしゃい… あら富士子さん お久しぶり。
富士子:こんにちは。
妙子:今日は帯広に用事?
富士子:ううん ちょっと話したいことがあって。
妙子:私に?
♪
妙子:ごゆっくり。
客:ありがとうございます。
妙子:それで 演劇を見に来た人に酪農をアピールしたいの?
富士子:うん。なつがね そう言うのよ。それで何か牛乳を使ったお菓子を配れないかと思って。
妙子:牛乳を使ったお菓子?
富士子:例えば アイスクリームとか。
妙子:演劇を見に来た人に?
富士子:私も何かして なつを応援したいんだわ。
妙子:富士子さんはもう十分になっちゃんを応援してるしょ。
富士子:なつにね 言われちゃったの。
妙子:何て?
富士子:母さんやみんなに親切にされてるって。
妙子:それのどこがいけないの?
富士子:普通 母親に親切にされてるなんて 思わないでしょ。
妙子:う~ん… みんなのこと言ったんでしょ。
富士子:そういう壁をね 本当は今でも感じるんだわ。でもいいの。それが私たち親子だから。何年一緒にいたって本当の母親にはなれっこないもの。だから私はあの子を応援するだけでいいの。精いっぱい あの子を応援する人でいたいのよ。
●勝農演劇部
なつ:「私にとって村人は家族です。血はつながっていなくても…みんなが私にとって大事な家族なんです。その家族がもし争いごとに巻き込まれて命を落とすようなことになったら 私はその悲しみに耐えられない…。だから私が家族を守るんです!」
なつは初めて 自分の感情を使って芝居をしました。なつよ 下手でも伝わるものはあったぞ。
富士子となっちゃんの家族への想いを文字にしていて、思い出したのが昨日夕方の「Nスタ」の老犬特集。ダックスフンドの子は家族の一員だと思っているのに、人間家族はそうでもなかったみたいな対応。後ほど、詳しく書いてみたいと思います。
スポンサーリンク
●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。
なつぞらネタバレあらすじと感想を最終回まで!キャスト一覧と結婚相手予想も
朝ドラ全99作品一覧とイチオシ人気投票実施中(第2回)一番面白いのは!?
スポンサーリンク
スポンサーリンク