なつぞら(25話4月29日)
なつ:じいちゃんに何も感じてもらえんかったら私の負けだから。
泰樹:ん?
♪
雪次郎:勝農演劇部!
一同:そ~れ~!
♪
なつ:私がこの芝居を見したいのは じいちゃんだけだから。
♪
一同:ペチカ様!
♪
なつ:そして川ではオショロコマがたくさん取れるでしょう。それを分け合って川下の村と仲よくなって下さい。そして平和に暮らして下さい。
雪次郎:待ってくれ!
なつたちの表現は泰樹さんの心に響きました。
●音問別農協
泰樹:わしは決めた。
(拍手)
泰樹さんは早速 組合員に団結を呼びかけたのです。十勝の酪農は新たな一歩を踏み出しました。
●十勝農業高校校庭
門倉:次!
こうして なつたちの演劇は終わったのです。
門倉:次!
雪次郎:したけど もったいねえな 大作だったのにな。
天陽:背景だけ取っておいたって しょうがないべ。
なつ:何日もかけて描き上げたのに消えちゃうんだね。
天陽:それはみんなの舞台もおなじだべさ。
なつ:そだね。
雪次郎:じゃあ 2年生 来年頼んだぞ。
勝農演劇部は地区大会で負けました。誰も口にしなかったけど あの歌が敗因ではないかと思います。
回想門倉:♪みのる稲穂に富士と鳩 エフエフジェイ エフエフジェイ
門倉:俺たちは試合に負けて勝負に勝ったんだよな?
良子:え? あんたがそれ言うのかい?
門倉:おい 奥原!
なつ:えっ?
門倉:俺は… この舞台が成功したら言うべと思ってたんだ。
なつ:何さ?
門倉:言っていいか?
なつ:どうぞ。
門倉:奥原!言うぞ。
なつ:どうぞ。
門倉:卒業したら 俺の…嫁になってくれ! 答えはもちろん今すぐじゃなくていい。いつか… そのうち… 気が向いたら…。
なつ:ごめんなさい。それはできない。
良子:即答だったね。
雪次郎:番長… 舞台は決して成功してねえべよ。
なつ:うん…。
門倉:そだな… それじゃ しかたない。よし 分かった!今のはきっぱり忘れてくれや!
雪次郎:うん 男らしい。
門倉:よし! ハッ… 忘れた! ハハハハ…。あ~! あ~!
なつ:番長!
良子:追わないのが思いやりだわ。
なつ:ごめんね 番長…。だけど びっくりした~。
私もです。私もきっぱり忘れます。
良子:なつ! 私の嫁になってくれ~!
なつ:よっちゃん やめてよ!
雪次郎:番長 かわいそうだべ。
(笑い声)
なつ:ちょっと…。
8月に入り なつたちは夏場の牧場には欠かせない草刈りをしました。3日続けて晴れる日をねらい 刈った草を乾燥させて干し草を作るのです。それを分けてもらうため 天陽君の家族も手伝いました。
●柴田家
富士子 なつ:お帰んなさい。
照男:腹減った~。
タミ:ご苦労さんです。
天陽:お邪魔します。
悠吉:お~ いい匂いだ。さあ 入って…。おっ これ 照男君の好物でねえか?
照男:あっ トマト?
悠吉:おむすび… トマト? トマトか…。
♪
一同:頂きま~す。
(おなかが鳴る音)
夕見子:う~ん…。
♪
夕見子:もう! 私もごはん呼んで!
悠吉:勉強中 悪いべや。
菊介:食ったら眠くなっぞ。何だ この野郎。
悠吉:ハハハ…。
●柴田牧場・牧草地
泰樹:おう…。
富士子:はい。
タミ:はい。
天陽:はいよ。
なつ:はい。
●山田家
タミ:干し草にするのって大変なことなんだねえ。お天気まで読んで。
なつ:じいちゃんは天気を読むのが名人だから。牛飼いにとって草刈りは大事だも。
タミ:そだね。
天陽:なっちゃん これ。
なつ:なしたの?
天陽:なっちゃんにあげるわ。
なつ:えっ?
天陽:うちは柴田さんには何もお返しなんてできないから せめてなっちゃんに。
なつ:いいよ そんなの!困るよね?じいちゃん。
泰樹:うん…。
天陽:いや そでない。別にうちが無理して買ったわけじゃない。東京の兄ちゃんから送られてきた。
なつ:陽平さんから?
タミ:うん。そうなの。
天陽:なっちゃんにって。
なつ:ふ~ん… 本当にいいの?
天陽:いいんだよ。
泰樹:なつは… 絵を描きたかったのか?
なつ:うん… 天陽君みたいにうまくはないけど。舞台見たでしょ? 天陽君の絵。
泰樹:ああ。
なつ:私も絵を描くことは好きなんだわ。天陽君みたいに絵で自由に何かを表現できたら どんなにいいだろうって思うさ。うれしい…!ハハハ…。
♪
泰樹:おい なつ。
なつ:何? じいちゃん。
泰樹:言ってもいいか?
なつ:えっ… じいちゃんまで…? どうぞ。
泰樹:お前と天陽とは一緒にさせられん言ったらどうする?
なつ:えっ? 何なの? 突然。
泰樹:天陽がうちの婿になるんなら別だが…。なつには将来 わしの牧場を継いでもらいたい。
なつ:うちには照男兄ちゃんいるし…。
泰樹:照男だけでは支えきれん。いずれ バター工場も造りたいしな。
なつ:バターか…。
泰樹:それが嫌ならはっきり言ってほしい。お前の意思を無視する気はない。無理強いはせん。
なつ:急にそんなこと言われても…。じいちゃん 私と天陽君はそんな仲じゃないから。
泰樹:そうか。それなら安心した。
●柴田家
夕見子:私 北大を目指すことにしたから。
剛男:ほく… 北大って 北海道大学のことか!?
夕見子: ほかにあるの? 北大って。
富士子:大学行って 何するのさ?
夕見子:大学は勉強するとこでしょや。
富士子:女の子が大学に行って どうするのさ?
夕見子:はあ?
剛男:まあ 北大はもともと農業学校だしな。
夕見子:農業とは関係ないさ。私が目指すのは文学部だし。
富士子:文学って… 十勝に帰ったら国語の先生にでもなるのかい?
夕見子:母さん 視野が狭すぎるよ。どうするかなんて 学んでから考えることだべさ。
富士子:いや 考えてるうちに年取っちゃうよ。
夕見子:年取ったっていいじゃない 別に。
富士子:4年も大学に行ってたら いい縁談だって少なくなるかもしれないんだから 女は。
夕見子:つまんない!母さんがそんなにつまんない人だと思わなかったわ!
富士子:えっ?
剛男:おい 夕見子。母さんはお前のためをおもって つまんないことを言ってんだ。
富士子:つまんないの?
剛男:あ… いや…。
夕見子:母さんは つまんないことをつまんないと自覚できないんだわ。それは結局 この町でしか生きてないからね。私は努力してこの町から出ていきたいの。何になるとかじゃなくて 自由になるために。
富士子:ここには自由がないって言うのかい?
夕見子:もっと広い世界を見たいってことよ。いいしょや。ここにはなつだっているんだから。土地に縛るのは なつだけにしてよね。
富士子:えっ?
剛男:夕見子。
明美:あれっ? なつ姉ちゃん どこ行った?
富士子:えっ?
明美:なつ姉ちゃんにお客さんが来てるわ。
♪
信哉:初めまして。佐々岡信哉と申します。
富士子:あっ はい…。
剛男:佐々岡信哉さん?
夕見子:もしかして…。
信哉:東京から参りました。
富士子:東京…?
信哉:こちらに なつさんという方がお世話になっていないでしょうか?
泰樹:どした?
なつよ のんびり絵を描いてる時ではないかもよ。
●感想
以上、25話のネタバレでした。昭和30年8月、柴田家と山田家の干し草作り、夕見子は自由を求めて北大進学を宣言。
そして東京から礼儀正しい佐々岡信哉がなっちゃんを捜しに十勝にやってきて、さあ、なつよ、のんびり絵を描いてる時ではないかもよというウッチャンナレにクスッと笑う本日の「なつぞら」。
信哉が礼儀正しく見えるのは、彼は佐々岡医院の息子だったというキャラ設定があり、その後も素直に育ったということが、明日の会話で確認できるはずです。
なっちゃんの結婚相手、この佐々岡信哉でもいいんじゃないかと思うのですが、でもでもそう簡単じゃないと書いて、明日もよろしくお願いいたします。
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●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。
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