なつぞら(43話5月20日)
●柴田家
郵便局員:柴田さん 郵便で~す。どうぞ。
なつ:ご苦労さまです。
卒業式も終わった3月下旬のことでした。
なつ:夕見! 来た! ねえ 来たよ!
夕見子:もう…。何なのさ そんなに大きい声出さんで。
なつ:来た!
夕見子:はい。
なつ:はい。えっ ちょっと どこ行くのさ?
夕見子:一人で見るの。
一同:え~!
♪
剛男:はあ~ 遅いな…。
富士子:それが返事でしょ きっと…。
泰樹:そんなこと言わずに見てこい。
剛男:そうだよ 富士子ちゃん。
富士子:ここは あなたでしょ。
明美:私が見てくる!
照男:明美はダメだ。
明美:何でさ?
照男:何となく…。
なつ:そだね。もしもの時 明美ちゃんじゃ 夕見も甘えられんと思うわ。
明美:いつも甘えてるしょ 夕見姉ちゃんは!
なつ:ここは いつも甘え慣れてない人の方がいいと思う。
富士子:慣れてない人?
なつ:うん。じいちゃん… じいちゃんに優しくされたら 夕見もつい 素直になれると思うんだわ。
泰樹:何でじゃ!
剛男:夕見子のためにお願いしますよ お義父さん!
なつ:あっ 優しく… ね。
泰樹:みんなで行くべ。
♪
泰樹:夕見子 開けるぞ。何だ 寝てんのか?
一同:おお!
富士子:この子 これ見て気ぃ抜けちゃったんだわ。
それがどれくらいすごいことかと言えば…。
記者:では最後に ずばり 北大を目指したのはなぜですか?
夕見子:それは…。
地元の新聞が取材に来ました。
夕見子:私の開拓者精神です!
♪
記者:はい そしたけ… 写真をいいですか?
夕見子:写真だって!
富士子:は~い。
♪
悠吉:あの~… 俺らはこの格好でいいですかね?
菊介:従業員なんで この方が感じ出るべよ? ん?
記者:ほんで 撮りま~す。
写真は一切 使われませんでした。
●柴田牧場
照男:ん。どうだ?
なつ:うん おいしい!
照男:だべ? 俺も勉強したんだ。これでもう お前がいなくたって うまいバターは作れる。
なつ:ねえ このバターも 砂良さんに持っていくの?
照男:当たり前だべ。
なつ:ハハッ…。
●柴田家・子ども部屋
明美:あっ やっぱり うまいなあ。
なつ:下手だよ。だから勉強してんのさ。
明美:でも 楽しいんだべさ?
なつ:もちろん… 絵を動かすのは楽しいよ きっと。ん? どしたの?
明美:なつ姉ちゃん…。
なつ:ん?
明美:私のこと 忘れないでね!
なつ:何さ それ…。忘れるわけないしょ…。
明美:私はなつ姉ちゃんがいなかった時のこと 覚えてないから。ずっとなつ姉ちゃんは 私のお姉ちゃんだよ。
なつ:当たり前しょ。明美はずっと私の大事な妹。
そして 旅立ちの日はやって来ました。
●柴田牧場
なつ:したら じいちゃん もうそろそろ行くわ。
泰樹:おう…。
なつ:じいちゃんも送別会 来てくれたらいいのに…。
泰樹:牛をほっとけねえべや…。
なつ:今までありがとうございました。
泰樹:ハハ… そんな他人行儀な挨拶やめとけや。
なつ:うん… また帰ってくるから。
泰樹:気ぃ付けてな。
なつ:うん…。
富士子:なつ もう行くよ。
なつ:はい。
富士子:父さん… したら悪いけど 留守番お願いね。
その日 帯広の雪月で なつと雪次郎君の送別会と夕見子ちゃんの合格祝が開かれました。
●帯広「雪月」
雪之助:旅立つ3人の若者に これからの抱負 語ってもらいましょう! 夕見子ちゃんから。
夕見子:どうもありがとうございます!一生懸命 勉強します。雨にも負けず風にも負けず 雪次郎にも なつの厚かましさにも負けぬ 丈夫な頭を持ちます。
なつ:何さ それ!
夕見子:そういう大きな人間に私はなりたい!
とよ:偉い! お見事! 十勝の女!
妙子:これからは日本の女でしょ。ねえ。
夕見子:いや 世界の女を目指します。
富士子:大げさな…。
妙子:北大だもん 大げさじゃないわよ 富士子さん。ねえ タミさん。
タミ:ええ。世界を平和にして下さい。
正治:それは大げさだろ。
とよ:よっ ガールズ・ビー・アンビシャス! 頑張れ~! 夕見子ちゃん!
(拍手)
雪之助:え~ そして… お前も頑張れ 雪次郎。
雪次郎:はい。
え~!
おお~。
雪次郎:俺の目標は… 北大出の夕見子ちゃんに おいしいって言ってもらえる十勝のお菓子を作ることです! えっ… 何で? ダメかい?
菊介:目標が大きいようで小さいもな。
正治:あなたが言うことないでしょ。
雪之助:菓子作りの基本は たった一人の客を思うことだ。それでいい!
悠吉:そのお菓子には うちの牛乳使ってくれや。
雪次郎:もちろんです!
とよ:よっ ボーイズ・ビー・アンビシャス!
妙子:ちょっと お義母さん それ意味分かってます?
とよ:少年よ 世界は広い 女は一人じゃない!
妙子:ん~… まあ 合ってます。
(拍手と笑い声)
雪之助:え~ じゃあ 最後になっちゃん!
なつ:はい。ありがとうございます。私の目標は東京で漫画映画を作ることです。あの…戦争で死んだ父が書いた手紙に あの…家族の絵があって 私は空想の中でそれを動かしてました。昔が生き返ればいいなって…。そん時から漫画映画は私の名にあった夢だったような気がします。天陽君の絵がその夢を膨らましてくれました。けど現実の私を幸せにしてくれたのは柴田家の家族です。できれば…家族のそばで酪農を手伝いたいと思ってたことも本当です。だから それを裏切るのはとてもつらいけど…厚かましいけど…。
夕見子:バカ。
なつ:今は…。
剛男:ありがとう なつ! それは裏切りじゃない。それは成長だ。9年前 まだ9歳でこの北海道まで来て 十勝に来て うちに来て ここまで成長してくれて本当にありがとう。なつ… 父さんは本当にうれしい。
なつ:父さん…。
富士子:なつ。みんな応援してるから 元気に行っといで。
天陽:なっちゃん 今まで本当にありがとう。俺はなっちゃんが好きだ。それはこれからも変わらない。
(拍手)
なつ:ありがとう…。
●柴田牧場
(泰樹の泣き声)
なつよ… その手にふるさとを持っていけ。
●感想
確かに華丸師匠の言うとおり、土曜日のような内容で、今日が本当に月曜日なのか?と。
で、明日から本当に東京・新宿編が始まるのですが、どうも咲太郎が気がかり。妹なつの面倒を見るんじゃなくて、逆に心配をかける様子は、まるでふうてんの寅さん。
その辺りが視聴者からどう評価されるのか? 日々チェックしていきたいと思います。
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●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。
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