なつぞら(47話5月24日)咲太郎は同情と愛情の垣根がない女の子に限って

なつぞら(47話5月24日)

●おでん屋「風車」

なつ:私はもう一人で生きられます。ここは私とは何の関係もないとこですから。帰ります。

咲太郎:えっ…? ちょっ… おい ない! おい なつ! なつ! なつ…。

なつ:お兄ちゃんは私と千遥を捨てたんでしょ。それで楽しかったんでしょ? ずっと…。死ぬほど心配してたのに… 私と千遥のことはとっくに忘れて もう関係なかったんでしょ!

咲太郎:なつ…。

(亜矢美の鼻歌)

●「川村屋」の前

咲太郎:なつ これからどうする気だ?

なつ:マダムに謝って 明日からもここで働かせてもらうしかないしょ。さっきはごめんなさい。お兄ちゃんを責める資格なんて 私にはないわ。

咲太郎:いいんだよ そんなこと。

なつ:もう大丈夫だから。お兄ちゃんが無事でいかった。また会えてよかった。心配しないで。川村屋で私 幸せに働いてるから。お兄ちゃんの借金なんて 関係ないんだから。

咲太郎:本当か?

なつ:本当よ。

咲太郎:うん。

●「川村屋」の寮

なつ:本当だって言ってるしょ。何でついてくんのさ。

咲太郎:それならそれで さっちゃんにちゃんと挨拶しないと。

なつ:やめてよ。

咲太郎:何で?

なつ:こんな時間に。いろいろ また こじれそうだから。

咲太郎:なつの話をもっと聞きたいんだよ。

なつ:じゃ こっちで。

(ノック)

雪次郎:はい。あっ なっちゃん。

なつ:ごめんね。

雪之助:なっちゃんかい?

なつ:おじさん! まだいたの?

雪之助:うん 明日帰る。今日はね 銀座に行って勉強した。日本人はパフェよりも まだクリームソーダだな。

雪次郎:お兄さん!

雪之助:え? これがかい?

咲太郎:うん! うまいな これ。

雪之助:あ~ そうかい うまいかい?これはね 帯広にある うちの店の菓子なんだわ。北海道土産には 是非 バター煎餅を。

咲太郎:北海道には行きたくねえな。

雪之助:え?

咲太郎:なつは北海道で さんざんつらい目に遭って 東京に来たんだろ。

なつ:え?

咲太郎:さんざん こき使われて北海道の家を追い出されたんだろ。

なつ:ええ!

雪之助:それは違うぞ。誰から聞いたんだ そんなこと。

なつ:あ! それは多分…。

雪之助:おめえ そんなこと言ったら罰当たるぞ。なっちゃんはね 柴田家で本当に大事に育てられたんだよ。だから東京にも来られたんだ。

なつ:本当に そなの。

咲太郎:どういうことだよ?

雪次郎:なっちゃんは 夢があって 東京に出てきたんです。

咲太郎:夢?

なつ:うん。

雪次郎:お兄さんは新劇をしてるんですか?

咲太郎:え?

雪次郎:新劇の劇団関係の仕事をしてるとか。

咲太郎:ああ たまに出てくれって言われることもあるけどな 性格が奥ゆかしいから今は制作部にいる。昨日まで「桜の園」をやってたんだよ。知らないと思うけど。

雪次郎:チェーホフですか!

咲太郎:何 新劇に興味あるの?

雪次郎:はい! 高校で演劇部だったんです。なっちゃんも同じ演劇部で舞台に立ってたんです。

咲太郎:何だよ なつ お前の夢って 女優になることか。よし 兄ちゃんに任せろ。

なつ:違うから。私がやりたいのは漫画映画だから。

咲太郎:漫画映画?

なつ:漫画映画を作りたいの。

咲太郎:漫画映画って ディズニーとか?

なつ:うん。

咲太郎:子どもが見るもんだろ あんなのは。

なつ:あんなのって…。そういう子どもの夢を作りたいの。子どもが見るものだから 私は作りたいの。

咲太郎:そうか。なつにはそんな夢があったのか。それで東京に出てきたのか。

なつ:うん。

咲太郎:よかった。それならいい。それなら 兄ちゃんだって応援するよ。

なつ:お兄ちゃん…。

咲太郎:よし 俺に任せろ!

なつ:何を?

咲太郎:なんとかしてやる。

なつ:いや 何もしなくていいから。

雪之助:まあまあ まあまあ。なっちゃんは あれだね 東洋動画に入りたいんだよね。試験は6月だっけ?

なつ:はい。

雪之助:受かるといいね。

なつ:頑張ります。

咲太郎:東洋動画なら 俺もよく行くぞ。

雪次郎:映画に出てるんですか?

咲太郎:ああ 劇団員の付き人としてだ。

雪次郎:ああ…。

なつ:お兄ちゃんの夢な何なの?

咲太郎:俺の夢か? 俺の夢は ムーランルージュを復活させることだ。

なつ:まだそんなこと言ってるの? マダムに借金したのに。

咲太郎:なつ 兄ちゃんはあの人を舞台に戻してやりたいんだ。俺を救ってくれた人だからな あれでも。よし 分かった。また来るわ。

雪次郎:本当にまた来て下さいね。新劇の話 聞かせて下さい。

雪之助:バ~カ。お前にそんな暇はない。

なつ:ねえ 佐知子さんはどうすんの?

咲太郎:さっちゃん?

なつ:何か お兄ちゃんのこと 待ってるみたいだったから。

咲太郎:さっちゃんはな かわいそうなやつなんだよ。疎開中に空襲で親を亡くして 苦労してきたんだ。なつも優しくしてやってくれ。

なつ:お兄ちゃんは あんまり優しくしない方がいいと思う。

咲太郎:何で?

咲太郎には 同情と愛情の垣根がないようです。困ったことに女の子に限って。その優しさが時々 出過ぎてしまうようです。女の子に限って。

<じいちゃん 父さん 母さん 今日 お兄ちゃんに会いました。だけど お兄ちゃんにはお兄ちゃんの家族がいるみたいで 今のお兄ちゃんと私は どうやったらまた家族になれるのか… 今の私には分かりませんでした。だからそんなこと 今は手紙に書けません>

●帯広「雪月」

妙子:あら いらっしゃい。富士子さん 泰樹さんも…。

富士子:雪之助さんにお礼が言いたくて。

とよ:あ~ら! やっと顔を見せに来てくれたのかい?

泰樹:あんたの顔を見に来たわけでねえよ。

とよ:ま~た すぐ てれんだから。

泰樹:誰がてれてんだ。はんかくせえ。

とよ:そんなになっちゃんがいなくなって寂しいのかい?

泰樹:誰がそんなこと言ったんだ!

妙子:なっちゃんも夕見子ちゃんも いっぺんにいなくなって そりゃ寂しいもね。

雪之助:ああ いらっしゃい。

富士子:雪之助さん。なつがお世話になって本当にありがとうございました。

雪之助:あ~なんも なんも なんも。

泰樹:これは 礼だ。

雪之助:ありがとうございます。あっ そうだ。泰樹さんに是非 召し上がってもらいたいものがあるんです。

雪之助:お待たせしました。

富士子:きれい!

雪之助:クリームソーダです。

泰樹:これか?

雪之助:はい。東京の銀座じゃ パフェよりまだこれがはやってました。

富士子:アイスクリームも いろいろと新しくなっていくのね。なつや夕見子とおんなじように。

妙子:雪次郎も 東京で雪次郎ソーダになってくのかね。

富士子:そだね。

とよ:どうにかなっちゃったのかい この母さんらは。

富士子:とにかく なつはお兄さんに会えて本当にいかったわ。

雪之助:はい。なかなか いいお兄さんぶりでしたよ。

妙子:だけど 初めは なっちゃんが北海道を追い出されたんじゃないかって勘違いしていたらしいわ。

富士子:そなの?

妙子:ひどい話しょ。

雪之助:だから 私 言ってやったんですよ。たとえ 誤解でもそれは柴田家に失礼だべって。

とよ:いいこと言った!

富士子:そう思われても しかないっしょ。なんもしてやれんで 娘を一人で東京に出したんだから。

雪之助:いや~ 広い。柴田家の心は牧場より広い。

泰樹:これ うまいな。もう一杯 お代わりくれるか?

雪之助:はいはい はいはい。

とよ:どこが広いの。クリームソーダのことしか考えてないべさ。

(笑い声)

●川村屋

光子:なっちゃん。

なつ:はい。

なつ:信さん!

(野上のせきばらい)

なつ:すいません…。信さん…。

信哉:やあ なっちゃん。やっと会えたね。

なつ:久しぶり。

信哉:手紙もらったのに なかなか来られなくてごめんね。

なつ:いいの。信さんも就職したばっかしょ。

信哉:うん。

野上:座ればいいでしょ。座って話をしなさい。

なつ:すいません。

信哉:すみません 野上さん。

なつ:そんで どんな仕事なの?

信哉:うん 本当は新聞記者になりたかったんだけど 全部落ちちゃって。それでも運よく 放送局には受かったんだ。

なつ:放送局?

信哉:放送記者になるんだよ。ラジオとか これからはテレビジョンの時代になるから そこで流すニュースを取る仕事なんだ。これはもしかしたら 新聞記者よりも大きな可能性があるかもしれない。

なつ:すごいな… 開拓者なんだね 信さんも。

信哉:え? まあ これからだよ。

なつ:あ… 信さん 今日 時間ある?

信哉:ああ… あるよ。どうして?

なつ:うん… あの ここが終わったら一緒に行ってほしいんだけど。

信哉:どこに?

●東洋撮影所

蘭子:おはようございます。

役者:おう。

大杉:お疲れさん。

咲太郎:誰ですかね? 東洋のスターですかね。

蘭子:バカね 咲ちゃん あれは東洋の社長よ。

咲太郎:えっ!?

咲太郎:失礼ですが 東洋映画社長の大杉満さんでは?

大杉:そうだけど アータは?

咲太郎:あっ 失礼しました! 私は劇団赤い星座の奥原咲太郎です!

大杉:劇団赤い星座?

●おでん屋「風車」

なつ:ここ。

信哉:赤ちょうちん?

なつ:あ 赤い風車… ムーランルージュか。

信哉:え?

亜矢美:いらっしゃ… あ…。

なつ:藤正親分…。

藤田:おお…。

亜矢美:まあまあ 今日は彼氏とご一緒? 何か御用?

なつよ 一体何をする気だ?

●感想
朝ドラと言えばクリームソーダ。「ひよっこ」でも、ヒロインみね子が綿貫巡査と初めて入った喫茶店で頼んだメニューがクリームソーダ。

みね子が向島電機で働き始めてから最初の休日。乙女寮にみね子を訪ねてきた綿貫巡査を皆が警戒して~みたいな場面を思い出し、あれは確か31話。

この「なつぞら」が47話なので、この回数あたりでこれからも朝ドラにクリームソーダが登場しますよ、と書いて、明日もよろしくお願いいたします。

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●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。

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