なつぞら(48話5月25日)悲しみから生まれた希望は人を強くします

NHK連続テレビ小説

なつぞら(48話5月25日)

●東洋映画撮影所

咲太郎:失礼ですが 東洋映画社長の大杉満さんでは?

大杉:そうだけど アータは?

咲太郎:あっ 失礼しました! 私は劇団赤い星座の奥原咲太郎です!

●おでん屋「風車」

亜矢美:まあまあ 今日は彼氏とご一緒? 何か御用?

なつよ 一体何をする気だ?

なつ:こないだは失礼しました。せっかく食事をごちそうしようとしてくれたのに 急に帰ってしまって。

亜矢美:謝りに来たの?

なつ:はい…。あっ あと… この人は佐々岡信哉さんです。子どもの頃 私や兄と一緒に街で暮らしてたんです。

亜矢美:…って 信? って信よね? 信?

信哉:はい…。

亜矢美:咲太郎と同い年の幼なじみ?

信哉:はい… 早生まれなんで学年は1つ上ですが。

亜矢美:やだ~… もう信ちゃん もう早く言ってよ! ちょっと お座んなさいよ!

藤田:座んな。

亜矢美:座んなって言ってんだから ほら ほら ほら…。

信哉:はい…。

●東洋映画撮影所

咲太郎:私は劇団赤い星座の奥原咲太郎です!

大杉:劇団赤い星座?

秘書:女優の亀山蘭子がいる劇団です。

大杉:ああ… いつも脇役でいい味を出してくれてるね。

咲太郎:ありがとうございます。いつもお世話になっております。

大杉:うん お世話さま。それじゃ。

咲太郎:あっ いや… ちょっと待って下さい! あのお願いがあるんです!

秘書:何だね 君は!

大杉:いやいや いいよ…。お願い? アータが私に?

咲太郎:お願いというより挨拶です。あっ いや… というより お願いです。

大杉:何? 早くしてちょうだい。

咲太郎:すいません。あの そちらの新しく出来た東洋動画という会社に 私の妹が入りたがってるんです。

大杉:アータの妹が 漫画映画を?

咲太郎:はい。奥原なつといいます。漫画映画に命を懸けています。どうぞよろしくお願いいたします。

大杉:命を懸けなくてもいいから。試験を受けてもらわないとね。

咲太郎:もちろん そのつもりです。奥原なつは 孤児院から北海道に渡って 本当に苦労したやつなんです。奥原なつ 奥原なつです! どうか鶴の一声 あっ いや… どうか名前だけでも覚えてやって下さい!

大杉:アータの名前は?

咲太郎:奥原咲太郎です。

大杉:奥原咲太郎君に奥原なつさんね。はい 分かった。

咲太郎:ありがとうございます! それじゃあ?

大杉:うん。それじゃ。

咲太郎:あっ… ありがとうございました! ここで会えるなんて運が向いてきたぞ なつ。よし! よしよしよしよしよし…。よし…!

●おでん屋「風車」

亜矢美:孤児院から逃げ出して 新宿の街に流れ着いたあの子は 闇市で靴磨きを始めてね。だけど勝手に始めたもんだから 周りの浮浪児たちから袋だたきに遭ってね。そこ たまたま私が助けたっていうのかな。

なつ:靴磨きをしてたんですか… 兄が?

信哉:顔見知りのいない新宿で ほかに生きるすべがなかったんだろうな。

亜矢美:しょうがないから 親分さんとこに連れてって。

藤田:ラーメン食わしてやったら ボロボロ泣き出してな フフフ…。

回想咲太郎:北海道に行きたいんだ… 妹を迎えに…。北海道へは どうやったら行けますか?

なつ:お兄ちゃんが北海道へ…。

亜矢美:うん。妹のためだと思って 行かせたのはいいけど 一人になってみたら もう会いたくて会いたくて たまんなくなったって。

信哉:同じこと考えてたんだな…。なっちゃんと同じことをしてたんだよ あいつは。帯広と新宿で。

亜矢美:だからね あなたを捨てたってわけじゃないからね。私が捨てさせたの。

藤田:そりゃ違うだろ。あんた また踊っただけだ。

(タップする靴音)

(亜矢美と咲太郎のタップダンス)

藤田:あいつは ここで生きる決心をしたんだ。

亜矢美:それで 救われたのは私の方だったんだよね。生きる希望なんて何もなかったからね あのころは。あなたのお兄さんを長いこと引き止めちゃった。ごめんね…。

なつ:あなたがいてくれて本当にいかったと思います。私にも北海道に家族がいるんです。亜矢美さんが兄を支えてくれたことを私が否定してしまったら 私は北海道の家族も否定してしまうことになるんです。だから あなたに失礼なことをしたなら謝ります。本当にすいませんでした。それからお礼を言いたいです。兄を助けてくれて本当にありがとうございました!

亜矢美:ああ…。ああ もう… やだ ほら 頭上げてよ。ねえ ねえ ほら 座って 座って ほら ほら…。ねえ ねえ… あっ そうだ そうだ。咲太郎に聞いたんだけどさ 何か夢があるんだって?

なつ:はい。それも北海道に行けたから 夢を持つこともできたんです。ムーランルージュを今でも夢みてる兄とおんなじなんです。

亜矢美:じゃ いろんな苦労もしたかいがあったんだね。

なつ:はい。

信哉:悲しみから生まれた希望は 人を強くします。喜びから生まれた夢は 人を優しくします。

亜矢美:この人… 詩人さん?

なつ:いえ 放送記者です。

●「川村屋」厨房

佐知子:なっちゃん これもお願いね。

なつ:はい。

なつの東京での暮らしは こうして続きました。

杉本:おい ここにまた粉が落ちてる! お前がこぼしたんだろ?

雪次郎:はい!

杉本:床に粉が落ちてたら足滑らせて危ないと言ってるだろ。

雪次郎:はい… すぐに掃除します。うわっ…!

杉本:あっ さっき そこに砂糖こぼしちゃったから ごめん そこも掃除しといて。なあ 危ないだろ。

雪次郎:はい…。

この新宿では みんなが自分の生き方を必死に探しているようでした。そしてなつは 6月の東洋動画の採用試験に向けて 絵の勉強も続けていました。

●「川村屋」フロア

なつ:どうでしょう?

仲:この絵でもいけると思うよ。

なつ:この絵でも?

仲:うん。

陽平:うん。

仲:「白蛇姫」の製作が遅れてるんだ。今は一人でも多くの人材が必要だからね。

なつ:本当ですか? 私は仲さんから頂いたセル画を大事にしています。私のお守りです。

仲:あっ… それは責任感じちゃうな。

なつ:いや そういうつもりじゃないです。

陽平:責任感じて下さいよ。仲さんがなっちゃんに希望を与えたんですから。おかげで僕の弟は寂しがってますよ。天陽も元気に絵を描いてるみたいだ。

なつ:はい。私も負けません。

陽平:うん。

咲太郎:おお なつ!

なつ:お兄ちゃん…。

仲:お兄さんなの?

なつ:あっ はい。こちら 東洋動画の仲努さんと山田陽平さん。漫画映画を作ってる人で いろいろと教えてもらってんのさ。

咲太郎:そうですか。兄の奥原咲太郎です。

佐知子:咲ちゃん 座ったら?

なつ:あっ いえ…。

咲太郎:おう さっちゃん コーヒーね。

なつ:ちょっと!

佐知子:なっちゃんもゆっくりしてね。休憩中でしょ。

なつ:すいません… あの あんまり兄に構わないで下さい。

咲太郎:それで どうですか? なつは ものになりそうですか?

なつ:お兄ちゃん!

仲:大丈夫ですよ。やる気さえあれば。まあ ただ もうからないし きつい仕事ですけどね。

咲太郎:まあ 初めは何でもそんなもんですよ。

仲:軽い気持ちで妹さんを誘ってしまった手前 僕も応援します。

咲太郎:あんたが誘った? そりゃ責任重大だよな…。裏切ったら海に浮かぶよ。

なつ:ちょ… お兄ちゃん!

咲太郎:いや ジョークだよ。ショービジネスのジョーク。

陽平:あっ さっき これをそこの本屋で買ってきたんだ。仲さんが面白い本だって言うから。

なつ:えっ 何ですか?

陽平:見てみて。

なつ:すごい…。馬の動きがよく分かる。

陽平:それを なっちゃんにプレゼントするよ。

なつ:えっ?

仲:アニメーションのために作られたものじゃないけど 動きの基礎を勉強するには いいと思うんだ。

仕事や勉強を重ねながら なつの東京での日々はあっという間に過ぎていきました。そして2ヵ月がたち アニメーターになる試験の日を迎えました。そこには絵心ある若者たちが全国から集まっていました。

●東洋動画・臨時採用試験会場

なつ:じいちゃん… 行くべ。

ああ なつよ その扉を押し開けよ。来週に続けよ。

●感想
野暮用があり「朝なつ」を録画だけして外出。その途中でSNSをチェックしていたのですが…。

亜矢美や山口智子の名前が上位にランクインされておらず、ガーン!と大ショック。

あの年であの華麗なステッップにあの美脚! 何が何でも本日の見どころは、亜矢美と咲太郎のタップダンスだろうと思っていたのですが…。

改めて、山口智子さんは昭和39年(1964)10月20日生まれの54歳。54歳であんなに踊れる女性はほかにいるのかあ!と叫びながらの感想書きです。

もしかしたら、今の人たちは「ロングバケーション」を知らないのかと思いつつ、ロンバケが放送された平成8年(1996)の朝ドラは「ひまわり」で、ヒロインは富士子ちゃんこと松嶋菜々子さんでした。

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●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。

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