なつぞら(50話5月28日)誰も落ちた時のことを考えとらんかったのか?

NHK連続テレビ小説

なつぞら(50話5月28日)

●川村屋の寮

佐知子:なっちゃん。また早起きして絵描いてるの?

なつ:いえ… 手紙書こうって思ったけど 書けなくて。

佐知子:大丈夫?

なつ:はい 大丈夫です…。

なつは東洋動画の入社試験に落ちてしまったのです。

●川村屋・マダムの部屋

光子:そう 落ちたの。

なつ:はい…。

光子:それじゃ しかたないわね。それで これからどうするの? このまま うちで働く? どうしたいの?

なつ:分かりません…。

野上:分からない? あなた 落ちた時のことは何も考えてなかったんですか? まさか本気で受かることしか考えてなかったんじゃないでしょうね?

光子:野上さん… 誰だって初めから不安になるようなことは 考えたくないものよ。まして無謀なことに挑戦しようっていう時ほどね。

なつ:無謀… ですよね やっぱり。

光子:だけど挑戦した。そうでしょう? なつさんは本当によく働いてくれるから うちで正式に雇ってもいいのよ。どう? 野上さん。

野上:そうでね。より一層の努力をしてくれるなら 立派な川村屋の店員になれるでしょう。これまでのように甘やかしはしませんよ。

光子:それとも 北海道に戻る?

なつ:帰れません…。このまま帰るわけにはいきません。

光子:ということは うちの社員になる気もないようね。

なつ:すいません…。

野上:あなた マダムの好意を踏みにじるんですか?

光子:おやめなさい。

野上:私は… 彼女にとって…。

光子:これからどうするかは なつさんが自分で選ぶべきことよ。

なつ:すいません…。

●川村屋・厨房

ウエイトレス:お願いします。

なつ:はい。すいません 後ろ通ります。

●十勝・柴田家

泰樹:なつから今日も手紙 届いとらんのか?

富士子:まだないわ。

剛男:何しろ 遠いですからね 東京は。

泰樹:もうひとつきもたつべ 試験の日から。

富士子:まあ 便りがないのがいい便りってこともあるし。

剛男:それはないだろうな… なつの性格からして。

富士子:ないか…。

明美:ない ない。

照男:いい知らせならすぐよこすべ。電報とか。

剛男:こっちから電報打つか。

富士子:何て?

剛男:シンレクヲ マツミノツラサ ツレヅツエニ。

富士子:俳句じゃないんだから。

剛男:だって露骨に聞きづらいだろ。

照男:あっ 農協から電話すればいいべさ。その… 川村屋に。

剛男:あ その手があったか!

富士子:親だしね いつ電話しても不思議でないわ。

剛男:ああ 川村屋に聞くべ。

明美:落ちてたら どうすんの?

富士子:えっ?

剛男:えっ?

明美:なつ姉ちゃん 北海道に帰ってくる?

泰樹:誰も落ちた時のことを 考えとらんかったのか?

剛男:あっ…。

●新宿・風車

呼び子:ねえ おにいさん 寄ってかない?

雪次郎:あっ ごめんなさい…。あの こんばんは。

亜矢美:あらららら… あら そうよね? ああ… そうよね? なつさんの?

雪次郎:はい。北海道の友人です。

亜矢美:まあ おばんでございます。

雪次郎:あっ おばんです。

亜矢美:どうぞどうぞ。ちょいと座んなさいよ。

雪次郎:あの 咲太郎さんに 会いに来たんです。

亜矢美:何だ そうか… ふ~ん つまんな~い。

雪次郎:えっ?

客:ママ 若い人を邪険に扱うと店が潰れるよ。

亜矢美:そうだ。失敬 失敬。ほら おでんでも食べながら 待ってなさいよ おごっちゃうから。

雪次郎:あっいや… いいんです いいんです。

亜矢美:いいの。こっちの客に付けちゃうから。

客:ママ…。

亜矢美:あっ こっちにしようかな…。

客:よ~し いいよ もう これ全部食っちまおう!

雪次郎:失礼します 失礼します…。あの 咲太郎さんは今 何をしてるんですか?

亜矢美:あ~ あいつは もう ここを出てったら何してんだか全然分かんない。

雪次郎:新劇はやってないんですか?

亜矢美:新劇? ああ そんなこと言ってたわね。だけどね お芝居だけやってても食べていけないからね。なつさんが来てから あいつもちょっと考えるところはあるみたいだけど。えっ そういう話?

雪次郎:えっ?

亜矢美:お芝居のお話ししに来た?

雪次郎:あっ いえ… なっちゃんのことで。

亜矢美:どうかした?

雪次郎:あっ… いらっしゃい!

咲太郎:何だ お前。てか お前が言うなよ。

雪次郎:あっ すいません…。

咲太郎:落ちたか…。東洋動画に落ちたのか?

雪次郎:はい…。

咲太郎:落ちたか…。

雪次郎:それで なっちゃん かなり気落ちしてると思うんです。

咲太郎:だろうな。

雪次郎:普通に働いてるんですけど つらそうなのがよく分かるんです。

咲太郎:それで なつはこれから どうする気だ?

雪次郎:分かりません。それで悩んでるんだと思います。

咲太郎:う~ん…。

●川村屋の寮

(ノック)

佐知子:わあ 咲ちゃん!

咲太郎:よう さっちゃん! 元気?

佐知子:元気よ。どうぞ。

なつ:えっ お兄ちゃん…。

咲太郎:よう 元気か?

なつ:こんな時間にどうしたの? 外出よう。佐知子さんに悪いから。

佐知子:いいよ 気にしなくて。

咲太郎:いや 元気ならいいんだ。なつの顔 ちょっと見に来ただけだ。

なつ:聞いたの?

咲太郎:ん? ああ… まあ。

佐知子:入って。きょうだいで遠慮することないって。私 邪魔なら外出てようか?

なつ:あ… ううん いいの。すいません。

咲太郎:お邪魔します。

なつ:ずうずうしい。

咲太郎:俺とさっちゃんの仲だし。

佐知子:ね。

なつ:そういうところがずうずうしいの。

咲太郎:何だ 元気じゃねえかよ。もっとしょげてるかと思った。

なつ:しょげてますよ これでも。

咲太郎:そうか。いい薬 やろうか?

なつ:薬?

咲太郎:さっちゃん ビールある?

佐知子:ビール?

なつ:ない! そんなのない!

咲太郎:ジョークだよ。

佐知子:買ってこようか?

咲太郎となつ:あっ いいの いいの。

咲太郎:大人のジョークだから。

なつ:どこが大人なの。

咲太郎:ん? 大人になったな お前も…。

佐知子:はい 麦茶。

咲太郎:あっ ありがとう。

佐知子:暑いから開けるね。

なつ:はい。

咲太郎:あ~ 涼しい。なつ。大人はビールより苦いものを 時にはぐっと飲み込んで生きていかなくちゃならないんだ。東洋動画なんてビールの泡みたいなもんだよ。気にするな。

なつ:泡なのは こっちだよ お兄ちゃん。

咲太郎:えっ?

なつ:私みたいなのが あんな大きな会社に本気で入ろうとしてたんだから。落ちた時のことなんて何も考えてなかったんだから。そりゃあさ 自信があったわけじゃないけど 絵のことだって何も知らないし美術の大学も出てないし。けど… 私にもできるって言われてそれを真に受けて…それしか考えられなくなってたんだわ。バカだよね。

咲太郎:お前 面接は受けたよな?

なつ:えっ? 受けたよ。

咲太郎:誰に?

なつ:誰にって… 大杉社長とか…。

咲太郎:いたのか? 大杉社長も? お前に気付いてたか?

なつ:えっ どういうこと?

咲太郎:いや… お前 自分の名前は言ったんだろ?

なつ:当たり前しょ。

咲太郎:そうだよな… 何か聞かれなかったか?

なつ:えっ?

回想大杉:アータ ご両親はご健在かね?

回想なつ:はい。本当の両親は戦争で亡くしました。

回想山川:いわゆる君は戦災孤児だということですか?

回想なつ:はい…。

回想大杉:もう結構です。

なつ: 何も…。普通だよ。

咲太郎:そうか…。

なつ:絵がダメだったんだ…。実力がなかったんだよ。

●東洋動画スタジオ

(チャイム)

仲:お疲れさま。

従業員:お疲れさまです。

仲:お疲れさま。

従業員:よかったらどうぞ。

仲:ありがとう。 あっ あなたは…。

咲太郎:先日 川村屋でお会いした奥原なつの兄です。奥原咲太郎です。

仲:こんにちは。いや あの… どうかしたんですか? なっちゃん。

咲太郎:どうして なつは落ちたんでしょうか?

仲:えっ!?

咲太郎:なつには実力がなかったんでしょうか? どうなんでしょうか?

咲太郎よ 気持ちは分かるが そこまで聞きに行くのは どうなんでしょうか。

●感想
「なつぞら」視聴中にニュース速報のテロップ。神奈川県川崎市の無差別殺人事件。被害に遭った子どもたちや親御さんの気持ちを考えると、キーボードの手が動かず、ただ祈るばかり。

3年前には相模原でも19人を殺傷したやまゆり園事件があり、どうした?神奈川県とため息です。

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●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。

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