なつぞら(56話6月4日)なつよ それは初めて味わう会社の人間関係?

NHK連続テレビ小説

なつぞら(56話6月4日)

なつ:やっぱり すごいです。こんな絵 こんな動き 私には描けません。

仲:ようこそ アニメーションの世界に。

なつ:仲さん 陽平さん。

仲:作品のことを知りたければ こっちも見に来なよ。

彩色の仕事に就いたなつは 仕事終わりに憧れのアニメーターの職場を訪ねました。

●東洋動画・作画課

なつ:そのパンダって動物 なまら かわいいです。

仲:見たことあるの?

なつ:いや本物はないです。その絵がかわいいんです。

仲:じゃ 描いてみれば?

なつ:えっ?

仲:ほら あの箱の中に書き損じが入ってるから それならいくらでも持ってっていいよ。

なつ:これは動画ですか?

下山:いや これは原画に近いもんだね。あの~ こういうさ ラフな原画をできるだけきれいな状態にしてから動画を描く人に渡すんだ。まあ 何せ ここで原画を描いてんのは 仲さんと井戸原さんの2人しかいないから そんなに手が回らないわけ。

なつ:2人だけで…。

下山:本当のアニメーターと呼べるのは まだこの2人しかいないからねえ。

なつ:アニメーター いいですね…。

井戸原:まあね。

仲:大げさだな 下山君。

アニメーションというのは まず2枚以上の原画が描かれ その原画と原画の間の動きをつなぐ 動画が何枚か描かれて1つのカットになります。1万枚以上にもなる原画をたった2人で描くというのは大変なことになります。

下山:まあ だから 僕も含めた6人がセカンドに回されたってわけ。っていうか 僕たちだって新人だよ。それを仲さんたち原画との間に立って動画を描く人を指導するんだから ま いわば ここでは新人が新人を育ててるようなもんなんだよ。

なつ:へえ…。

麻子:分かんない? できてるか できてないかじゃないんです。いいか悪いかなの!

堀内:だから 悪いなら どこが悪いか言ってくれよ!こっちは指示どおりに描いてるだけなんだからさ。

麻子:そいの指示に従って 自分で考えるのが動画を描く人の役目でしょ? これじゃ何も伝わってこないんです。

堀内:それはむしろ 原画の問題じゃないの? 原画をこっちで直しちゃいけないのに こっちにばかり文句を言われても納得がいかないよ。

麻子:その原画のキャラクターを捉えきれてないような気がするんです。分かんない? とにかくもう一度 考えてみて。お願いします。

下山:彼女も僕と同じセカンドのマコちゃん。

●おでん屋「風車」

なつ:ただいま。

亜矢美:あっ お帰りなさい。どうだった?

なつ:うん 疲れたけど なかなか楽しかったです。

亜矢美:そう。で こっちは…?

なつ:あっ… この服も褒められました。

亜矢美:ようござんした。

なつ:ハハ…。いらっしゃいませ。何かお手伝いしましょうか?

亜矢美:大丈夫。大した客じゃないから。

師匠:おい おい おい おい…!

亜矢美:あっ それよりさ 奥に ごはん作ってあるから それ食べて。お風呂行ってらっしゃいよ。疲れ とらないと。

なつ:すいません… ありがとうございます。あの お兄ちゃんは?

亜矢美:まだ まだ まだ まだ。

師匠:ちょっと 何 ママ ママ ママ…

亜矢美:何?

師匠:ママよ… ママの娘なの?

亜矢美:まあね アッハッハッハ。

師匠:上のお兄ちゃんもいるの?

亜矢美:ああ 咲太郎ですか?

師匠:えっ? 咲太郎。咲太郎… 咲ちゃんか! 咲ちゃん知ってるよ 俺。

亜矢美:咲ちゃん 知ってんの?

師匠:知ってるよ。落語なんかやんねえかなと思ってんだよ。

師匠:あと 合ってると思うのは「抜け雀」。

なつ:わあ!

弟子:「抜け雀」… 私 まだ教わってませんけど。

師匠:おめえはいいんだよ…。あのね 小田原の宿屋でね 7日逗留した客が一文無しだったんだ。宿賃の代わりに雀の絵を5羽描いたんだな。ところがさ 翌朝んなってみると ついたてから その雀がいなくなっちゃてんだよ。

亜矢美:あら。

弟子:なぜか?

師匠:餌をついばむために 絵の中から抜け出したから。一流の芸術てえものはね 魂がこもって 描いた絵が動き出すんですよ。ねえ。

亜矢美:はあ~。

なつは早速 作画課で拾った絵を書き写し その技術を学ぼうとしました。

咲太郎:なつ。

亜矢美:なっちゃん 風邪ひくよ。

咲太郎:よいしょっと…。

亜矢美:おやすみ。何? それ。

咲太郎:ん? 知らない。 タヌキか?

なつ:ちょっと派手じゃないですか?

亜矢美:全然。これくらいじゃないと。何事もね 最初が肝心だから。あっ この人はしゃれてんな… ってのも 最初の第一印象で決まっちゃうんだから。初日はね ちょっと遠慮しちゃったんだけど 今日からは これが私よ ビラビラビラッていかないと。

なつ:かえって印象悪くないですか?新人なのに。

亜矢美:うん? だって おしろい 塗ったくってるわけじゃないんだから ツルツル スベスベ サラサラ… はい 頑張って! 元気出して! 行ってらっしゃい!

なつ:はい 行ってきます!

亜矢美:靴は赤にしよう。

なつ:赤? お兄ちゃん 行ってきます。

咲太郎:は~い… 行ってらっしゃ~い。

●東洋動画・仕上課

桃代:えっ 新宿に住んでるの?

なつ:はい。居候ですけど。

桃代:それじゃ 毎日遊びに帰ってるようなもんじゃない。

なつ:遊んでませんよ。

桃代:そんな おしゃれして。

なつ:これは たまたま… お下がりなんです。

桃代:生まれたのも新宿?

なつ:生まれたのは日本橋の方です。それから北海道で育ちました。

桃代:北海道?

なつ:戦争で両親を亡くしたんです。そんで 北海道の知り合いの家に引き取られたんです。

桃代:へえ… 苦労したんだ。

なつ:それが全然 苦労はしてなくて…。北海道が快適すぎました。

桃代:ここでは たくましい方よ きっと。ここは割りと お嬢さんがそろってるからね。

なつ:そなんですか?

桃代:うん。まるで会社がいい花嫁になりそうな人を選んで集めてるみたい。

なつ:どうしてですか?

桃代:その方が面倒ないでしょ。いくら給金が安くても お金に困らない花嫁修業中のお嬢さんなら 文句言われないでしょ。

なつ:モモッチさんもですか?

桃代:私は違うわよ。お金には困ってるもの。まあでも 実際 遊びに来てるようなところがあるらね ここでは。

(笑い声)

山根課長:あんまり分かりませんけど アッハハハハ…。

なつ:そなんですか…。

なつは 時間さえあれば 絵コンテを見返して「白蛇姫」の世界を想像しました。

<「白蛇姫」は中国の古いお話。許仙という若者は胡弓を弾きながら子分のパンダと楽しく暮らしていた。ある日 許仙は市場で見せ物にされていた白い蛇をかわいそうに思い それを買って逃がしてやる。その時許仙に恋をした白蛇は ある嵐の晩に美しい人間の娘 白娘に変身する。そして2人は深く恋に落ちていく。ところが 白娘が化け物と知った法海という偉い人がいて 兵隊を2人に差し向ける。許仙だけが捕らえられてしまい 白娘は嘆き悲しみ 許仙に会いたい一心で 追っていこうとする>

<白娘の恋は報われない悲劇なのか…>

●東洋動画・作画課

なつ:それは白娘と兵士が戦うシーンですね。

下山:分かる?

なつ:悲しい恋の話なんですよね「白蛇姫」って。

下山:おっ 勉強してるね。まあ だからこそ こういう戦いのシーンは面白くしたいんだよね。

なつ:面白そうですね それ。

下山:立ち回りはね 僕 得意だからね…。

なつ:ハハハ…。私もいつか 描いてみたいです。

下山:絵 描いてみる?

なつ:えっ?

下山:僕だって 家に帰ってから 練習してるんだよ 今でも。ゴミ箱から拾って 先輩の絵をどんどん模写して 自分なりに描いてみるといいよ。

なつ:はい。

下山:うん。

なつ:ありがとうございます。あ… すいません。

麻子:やっぱりダメです。やり直して下さい。

堀内:だから どこがダメなの?

麻子:表情が死んでるように思うんです。

堀内:表情? 原画と同じように描いてるつもりだよ。

麻子:だからダメなんじゃないですか? 表情を変えずに泣き崩れたって 何も伝わってこないんですよ。

堀内:だったら その表情を原画で描くべきだろ。

麻子:動画は ただのつなぎじゃないでしょ? それじゃ面白くないでしょ? やってて面白いの? これは戦いに敗れた白娘が 白蛇に戻ることを知って 許仙を思って泣くシーンでしょ? それを思って動かしてよ!

堀内:う~ん…。

麻子:もういい。ここ 私がやる。

●東洋動画・中庭

麻子:何なの? あなた。

なつ:あっ…。

麻子:何しに来てんの? ここに。結婚相手でも探しに来てんの?

なつ:えっ?

麻子:そんな おしゃればっかり気ぃ遣って。

なつ:あ いや これは…。

麻子:それしか考えてないんでしょ? 会社の男はみんな 自分のものみたいな顔しちゃって。将来の旦那に会いたいって気持ちがにじみ出てんのよ その顔から!

なつ:はあ!?

麻子:男 探しに来てるだけなら 目障りだから私の前 うろちょろしないでちょうだい。

なつ:えっ…。はあ…。何だべ 今の…。

なつよ それは初めて味わう 何と言うか… 会社の人間関係?

なつ:ええ…。

●感想
確かに「半分、青い」でも、鈴愛とユーコは取っ組み合いのケンカをしていたはずで、実に懐かしい限り。

でも鈴愛とユーコは、同い年の設定だったから親友になれたという印象が強く、今回の麻子さんはなっちゃんよりも年上でキャリアも上。

となると、親友というよりも、なっちゃんのよき理解者になるのでは?と書いて、でも久しぶりに朝ドラに“いびり”役が登場し、ピリッと引き締まる「なつぞら」ですね。

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●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。

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