なつぞら(67話6月17日)
井戸原:君にアニメーターとしての可能性があることだけは誰もが認めざるをえない。
仲:合格だ。
麻子:じゃ 頑張んなさいよ。
下山:ようこそ 動画の世界へ!
なつは晴れて アニメーターになりました。
なつ:信さん! 見つかったの?
信哉:うん。
咲太郎:よし… 8月15日 会いに行こう。
なつと咲太郎は12年前に別れた妹 千遥を訪ねました。
●船橋・栄春荘
なつ:千遥?
咲太郎:千遥なのか?
なつ:千遥なの?
幸子:違います。
咲太郎:えっ…。
幸子:私は… 違います。
咲太郎:私はってことは… それじゃ千遥は…?
幸一:あの… あなた方は?
なつ:千遥の家族です。姉と兄です。千遥に会いに来たんです…。
(鈴の音)
幸子:どうぞ。
咲太郎:すみません いきなり来て。としおばさんは いつ亡くなったんですか?
幸一:はい… 2年前に病気で…。これは下の娘の幸子です。
咲太郎:幸ちゃんか…。幸ちゃんは確か千遥の2つ上だったよね?
幸子:今 19です。
なつ:千遥が本当にお世話になって…。そんで 千遥は今 どこにいますか?
幸一:申し訳ない…。千遥ちゃんはいないんです。
咲太郎:いないって どういうことですか?
幸一:いないんです…。許して下さい…。
なつ:どういうことですか?
咲太郎:千遥は… 死んだということですか?
幸一:いえ それが 家出をしたんです。
なつ:家出?
咲太郎:いつですか!
幸一:私が復員して しばらくしてから… 21年の夏でした。警察にも届けたんですが 手がかりはなくて…。
なつ:そんな… そんな前に…。
咲太郎:それなら どうして教えてくれなかったんですか!?
幸一:私はすぐ千遥ちゃんのいた孤児院に行ったんです。そしたら そこにはもう誰もいませんでした。
咲太郎:手紙は? 俺の出した手紙があったはずです。その手紙には ここにいるなつの住んでた北海道の住所が書かれていたはずです。
幸一:その手紙は 千遥ちゃんが持って出たようです。
咲太郎:千遥が?
幸一:はい…。だから… いずれは あなた方に会えるだろうと 私たちは いちるの望みを抱いていたんですが…。
なつ:千遥は… 私らに会いたくなって 家出したんですよね? 私や兄に会いたくて…。
幸子:うちの母から逃げたんだと思います。
なつ:えっ?
幸一:幸子。
なつ:逃げたって…。
咲太郎:どうして?
幸子:母が… 千遥ちゃんにきつく当たっていたからだと思います。千遥ちゃんにばかり きつい仕事を言いつけて… 食べ物も 私や兄や姉よりも少なく与えて… それで我慢しきれなくなって 千遥ちゃんは逃げ出したんだと思います。
咲太郎:おばさんが? おばさんはそんな人じゃなかった…。 俺はよく覚えてます。母にとって おばさんは唯一の姉妹みたいな人で… 本当は俺たち家族全員で疎開しようとしてたくらいなんです。
幸一:あのころの家内は本当の家内ではなくなっていました。私がこんな体になって復員して… 幸子の上に3人の子どもがいて 食べ物もなくて働き手もいなくて…。
咲太郎:だから… 千遥をいじめたんですか?
なつ:千遥は… ずっと苦しんでたんですか…。
幸子:千遥ちゃんはずっと笑っていました。
なつ:えっ?
幸子:だから 私も平気なのかと思って…。千遥ちゃんは 嫌なことがあっても 作り笑いばかり浮かべて それで母は 余計にイライラしてたみたいで… バカにしてるのかって どなって…。ごめんなさい… 私たちのせいなんです…。
幸一:本当に申し訳ない…。
咲太郎:なつ…。
回想千遥:サンキュー。
なんてつらい日だ…。私はもう そちらには帰れない。千遥が今 どうしているのか 2人に何も話してやれない。この日はなつたち きょうだいにとっても特別な日だったのです。
●おでん屋「風車」
信哉:乾杯。
亜矢美:お祝いしとこ…。
(戸が開く音)
亜矢美:お帰り。
信哉:お帰り。どうだった?
咲太郎:千遥は 子どもの頃に家出をしたらしい。
亜矢美:えっ…。
信哉:子どもの頃に?
咲太郎:大丈夫だよ なつ。警察に届けたと言ってるし… もし千遥の身に何か悪いことが起きたんなら そういう知らせがとっくにあったはずだよ。な 信 そう思うだろ?
信哉:ああ…。
亜矢美:そう… そうね その方が可能性として高いわね。そういう知らせがないってことは きっとどこかで無事に生きてるってことだわ。
なつ:道で暮らす子も 亡くなる子も 街にまだたくさんいた頃だよ…。
咲太郎:それでも 千遥は… どこかで生きてるよ!
なつ:そんな奇跡 信じろって言うの? お兄ちゃんの手紙だって 持ってってるんでしょ? それなのに どして連絡がないの! 千遥はまだ6歳だったんだよ…。どうやって 一人で生きていくのさ?
咲太郎:一人じゃないかもしれないだろ。俺やお前も一人じゃなかった。だから生きられた。俺たちが生きられたのだって奇跡だろう。
なつ:私は… 何も知らないまま 今まで生きてた…。千遥の悲しみや絶望を知らないまま… 幸せに…。千遥を見捨てたのに…。
咲太郎:なつ!
信哉:なっちゃん…。
亜矢美:そんなふうに考えちゃダメ。
なつ:お兄ちゃん… 奇跡なんてないんだわ。
●「風車」なつの部屋
富士子からの手紙「なつ 二十歳の誕生日 おめでとう。東京へ行って1年半だね。仕事には少し慣れたかい? なつのことだから きっと夢中で頑張ってるんだろうね。二十歳の記念に万年筆を贈ります。父さんと選びました。たまには手紙買いてね。みんな喜びます。母より」。
なつ:千遥…。ごめんね…。
なつよ 二十歳の誕生日 おめでとう。どうか その夢が その道がいつまでも続きますように…。
●感想
家出でしたか…。早急にネタバレを修正いたします&ごめんなさい。
それにしてもこの「なつぞら」、なっちゃんの結婚相手よりも、千遥の行方の方が気になる方も多いはずで、最終回に十勝の柴田牧場で働く千遥ちゃん、なんていい終わり方であって欲しいと願う月曜日の朝です。
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●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。
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